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ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(DmitriiDmitrievichShostakovich/1906-1975)の交響曲(全15曲)の探訪を先々週からアップしていますが、いよいよ最終回が近づいてきました。ベートーヴェン以降のシンフォニストのジンクスであった「交響曲第9番」を超えることが不可能ではないかという大きく聳え立っていた壁を越えて、あのマーラーも為し得なかった二ケタ番号交響曲の完成という偉業を若くして成し遂げたショスタコーヴィチは、孤高の境
JamesSetouchiリルケ『神様の話』R.MariaRilke“GeschitetenvomliebenGott”1リルケ(1875~1926)ドイツの詩人、作家。リルケはハプスブルグ朝オーストリア・ハンガリー帝国の古都プラハに生まれた。プラハはスラブ圏でドイツ人、チェコ人、ユダヤ人が住む町。リルケはドイツ系で、市の上層階級に属していた。父親は軍人だったが鉄道官吏となった人、母親は富裕な商家の出でフランスの血を引くと称していた。リルケは父の意を汲んで軍人の
蒸し暑くなってきましたねえ~6/15(土)14時より配信します!https://twitcasting.tv/c:tohman片山敏彦はロマン・ロランやヘルマン・ヘッセの訳者としても名高いがこの詩集の前書きにおいても特別な熱量においてリルケが語られている。===リルケは言った「大きな世界が、自己のうちに入って来ると、世界は海のように深くなる」と。。。哲学者のハイデッガーはリルケの『ドゥイノの悲歌』を初めて読んだときーー「私が哲学的思索の道で考えているのと同じこ
ヴィクトール・E・フランクルさんの「夜と霧」を読みました。冒頭「これは事実の報告ではない。体験記だ」とあります。客観的に見たドキュメントではなく、一人の心理学者が体験した、たった一人の例を伝えたいのだと思いました。何百万人ものユダヤ人が、何百万通りに味わった中の一人の体験記だというのです。そこには、ナチスに対する怒りは見受けられません。それこそ、ナチスという言葉自体もほとんど出てきません。生身の人間が内側から見た強制収容所です。ただ、痩せても枯れても心理学者なので、体験記の多く
詩は天使につながる言葉?!6/1(土)14時よりツイキャス配信します!https://twitcasting.tv/c:tohman/クレーの絵に寄せた谷川俊太郎さんの美しい詩もそうですが、優れた詩の言葉に生まれでた深い認識、高い歌、超越的な思考に触れると、天使的存在の世界を思わずにはいられなくなることが多いです。春からの流れの中では、新緑の美しさが雨の曇り空の多いの翳りの光に移り行き、アジサイの淡くあやしいまでの美しい色を深く深く讃え始めます。途方もない色彩の奥行きにめまいが
まかななこさまの『窓』からの連想ゲームです🤭窓をあければ……と言えばやはりコレ!?🥸淡谷のり子別れのブルース歌詞&動画視聴-歌ネット淡谷のり子の「別れのブルース」動画視聴ページです。歌詞と動画を見ることができます。(歌いだし)窓を開ければ港が見える歌ネットは無料の歌詞検索サービスです。www.uta-net.com懐かしさがある新美南吉の詩🐥デパートの窓(新美南吉)デパートの窓の、カーテンがするりとあいた。時計がカン/\六つなる。デパートの窓から、パンをやくにほひがなが
とあるきっかけで、詩人リルケの往復書簡体をとった作品「若き詩人への手紙」のはじめの部分だけを読み直してみた。まず「はしがき」として、若い詩人が木陰でライネル・マリア・リルケの詩集を読んでいる情景から始まるのであるが、たった数ページのこの導入部が、まるで映画のワンシーンを観ているように、柔らかな輪郭と、これから何かが動き出す気配を感じるものであり実に画になっているのである。そのあと、詩人がリルケに自身の詩の批評を請う手紙を出した「私は書かずにいられない」という往復書簡になるのであるが、前
このところブログのタイトルがカチッと定まらない。前回まで何度か使用したタイトルは、かの詩人リルケの「若き詩人への手紙」の冒頭ある一節のタイトルをもじったものであったが、あれはなかなかしっくり来て気に入っている。しかしまたフとシュールなタイトルにしてみたいと思い、ファミコンのとある推理アドベンチャーソフトのタイトルを実験的に文字ってみたのが現在のタイトルである。要は他から見れば、頗るどうでもいいことに拘ってしまう癖がある。それはさて置き、前回のカート・ヴォネガットの短編を読み終え
「厳粛な時」の中で死を見つめているのは一人ではない。死を見つめていると生きている者と繋がれるのは一人ではない。死が生きている者の中にしかないことを知っているのは詩人だけではない。
人間よ、弱きに負けず、もっと美しくあれ。木々が天を目指すがごとく。そして、重力に反するがごとく。
ここ数日は風がひゅうひゅうと音を立て窓や戸をガタガタと鳴らす風の強い日、雨の日、寒い日が続いていました。そんな夜、静かな暖かい部屋にいると不思議にくつろいだ気持ちになり自分は家に守られていると感じます。学生の時ノートに好きな詩や小説の一節を書き写していました。今の時季にぴったりのリルケの形象詩集の中の「お守りのうた」だれかを寝かしつけてあげたいだれかのそばに座っていてあげたい(中略)眠り入るにも、眠りに出てくるにもわたしがついてい
こんばんは♡菜の花綺麗でした💛そしてめっちゃいい匂い✨ところで、今年は楽しいことしかしない!ということで遊びたおしている間にPCが突然逝ってしまわれましたマジかー。。PCの寿命って5年くらい?なんですねもうそんなにたつのか可愛くてお気に入りだったのであれこれいじって2時間半もサポートデスクと電話&チャット&遠隔操作して最後の手段、初期化をしろとのことだったのでそのとおりにしたら初期化できませんでしたはぁ〜。。そしてなし崩し的に病状は悪化しつづけマウスのBluetooth
今日のことばリルケさんの言葉この世のことはどんな些細なことでも予断を許さない。人生のどんな小さなことも、予想できない多くの部分から組み合わされている。(詩人)(マルテの手記・望月市恵訳・岩波文庫引用)
2023年12月25日12月なのに団地の住宅の階段の横にバラが咲いていました。北原白秋の「薔薇二曲」より一薔薇ノ木ニ薔薇ノ花サクナニゴトノ不思議ナケレド。二薔薇ノ花。ナニゴトノ不思議ナケレド。照リ極マレバ木ヨリコボルル。光リコボルル。当たり前が不思議に思えてきます。12月にバラが咲いていると。白秋は薔薇が好きなのでしょうか。可愛らしい薔薇の詩を。薔薇は薄紅いろなかほどあかい重ね花びらふんわりしている。
RainerMariaRilke:TagebücherausderFrühzeit〜BWV541のオルガンの響きとともに「愛する人よ、わたくしが巡礼に出かけて行きたいのは、あなたの魂の中だけだ。深く深く、あなたの魂が寺院になる所まで。そこで、わたくしは、あなたの荘厳さの中に、わたくしの郷愁を聖体盒のように高く挙げたいのだ。これがわたくしの望みである」。「フィレンツェだより」は、ドイツの詩人リルケが、1898年4月15日から7月6日にかけて恋人ルーザロメにあてた書簡体の日
気になっていて、やっと観た映画『ジョジョ・ラビット』。すごく良かったので、もっと早く観るべきだったと後悔もありましたが、忘れずに観れたから”ホッ”ともしています。ドイツを舞台にしたナチス、ヒトラー、ユダヤ人の映画なのに、コミカルで明るい、今までになかった感覚だったので、驚くほど新鮮な感じがしました。明るいとはいえ、胸が詰まる場面は何度も出てきます。コメディ仕立てのようでも、悲惨な事実が描かれている訳ですものね。10歳のジョジョ少年の成長の物語でもありましたし、愛
を観ました。前回の『グランド・ブタペスト・ホテル』に引き続き、こちらもプライム会員特典作品になっておりました。公開時、映画館で見逃してそろそろレンタルをと考えていたので、文字通り、果報は寝て待てですね。では、大まかなストーリーを、と思ったら、思わず全編解説になってしまいました。長いです。舞台は第二次世界大戦下、若干翳りが見え始めてきたナチスドイツ。母親と二人暮らしの少年ジョジョは、空想上の友人アドルフ(ヒトラー)の叱咤激励を受けながら、憧れのヒトラーユーゲント(青少年組織)の一員
聴こえますか?こちら、「凪まち通信」です。今のあなたの心の波模様、どんなでしょうか?今晩は、ある日何も植えていない鉢植えに蒔いた覚えのない、見知らぬ草がはえているのを見つけて以来、成長を楽しみに育てている独り暮らしの学生さんからのリクエストです。カーラ・ボノフさんの🎵庭のバラ🎵聴いてください。RoseInTheGardenProvidedtoYouTubebyColumbiaRoseInTheGarden·KarlaBonoffKarlaB
UeberdenBergenCarlBusse1872-1916UeberdenBergen,weitzuwandern,SagendieLeute,wohntdasGlück.Ach,undichgingimSchwarmederandern,KammitverweintenAugenzurück.UeberdenBergen,weit,weitdrüben,SagendieLeute,woh
DieAufzeichnungendesMalteLauridsBrigge「あぁ、若くて詩をつくっても、立派な詩はつくれない。詩をつくることを何年も待ち、長い年月、もしかしたら翁になるまで、深みと香りとをたくわえて、最後にようやく十行の立派な詩を書くというようにすべきであろう。詩は一般に信じられているように、感情ではないからである。(感情はどんなに若くても持つことができよう。)しかし、詩は感情ではなくてー経験である。DennVersesindnicht,wiedie
先のブログを機に生命について思いを巡らせていたら何だか悲しい気持ちになってしまった…人間は他の捕食者に食べられるという経験をする事は少ないと思うけれど、自然界ではそれがごく当たり前に行われている。そこで生き物の中には子孫を残すための手段として、とにかく多い数を卵で産むものがいる。だけど卵から孵った個体のそれぞれに命が宿り「生きたい」という意志を持ち懸命に生きているにも拘わらず他の生物によってそれを奪われる様は何とむごいのだろう、生態系の頂点に居ないばっかりに…僕は人間だけど小柄だから、図体
ハイデガーのリルケ論が読みたくて大学の図書館に行ったが、詩人の講義はヘルダーリンが対象のものばかりで、ようやく探し出したのが「杣道」。この題名、読み方が分からなかった。今まで「せんどう(仙ぽいから)」と適当に読んでいたが、改めて調べると「そま」と読むのだという。木材のこと。原題はHolzweg。確かに辞書ではHolz:材木とある。しかし<材木の道>って変な題名ではないか?ハイデガーは序文で、Holzは森の古い言い方で・・・と書いているので、なるほどと素直な私は思
詩の読み方が分かっていないことをいいことに、好き勝手に楽しむことにする。気に入った表現だけを抜粋。「巡礼の巻」私は父ですしかし息子よりは以上のものです父がなり得たものすべてであり父がなり得なかったものも子のなかで大きくなるのです子は胎であり海なのです・・・・・p22神とキリストの詩だろうが、素朴に子どもに関する思索と思うと面白い。「日時計の天使」あなたはまるで気がつかないのであろうか私たちの時間があなたの満ちあふれた日時計から滑り落ちてゆくの
大型書店で衝動買い。自主出版本?「ドゥイノの悲歌」が完成するまでのリルケの苦悩を描く。第一次大戦開戦のころからリルケは「悲歌」のアイデアを持っていた(p9)。しかし、読み始めてまず印象に残るのは、リルケの女性遍歴。いろんな女性がでてきて、正直、覚えられない。終戦後、スイスへ。しかし詩作は進まない。リルケは矛盾した性格で、孤独を求めつつ人のネットワークを形成するのがうまかった(p26)。そしてそれを存分に活用した。考えようによっては甘ったれといえる。い
バースディブックより今月の詩をお届けします。わが君は花のごとくにしとやかに清くうつくしわれ君をうち見守ればなにゆえに愁いは湧きて//ハイネひとひらの細い白いひとひらの穏やかなほのかな雲が風にふかれて青空をゆく目を伏せて感じるがいい喜びで満たされたあの雲がその白い涼しさでお前の青い夢の中を過ぎていくのを//ヘッセいずこともなく別離の花ひらきたゆることなく花粉をまけりわれらそを吸う今し吹きよせんとする風のさなかにもわれ
やっと秋がやってきたようだ。ガクンと気温が下がり、強い風が吹いて、急に涼しくなってきた。秋は一番好きな季節。ドイツの詩人、ライナー・マリア・リルケの秋の訪れをうたった詩篇★私が生まれた十月がもうじきにやってくる。そうすると、また、一歳年をとる。★昔、愛し合った人は私より一週間年上だった。十月になると、いつもその人のことを思い出す。元気に暮らしているだろうか。いまさら何をしてあげられるわけではないが、幸せに暮らしていてほしい。…………………九月二十八日に帝国ホテルで木滑
田辺元が野上弥生子に勧めていたので購入。3回読んだが、難解で読み終わった気がしない。今のところの私なりのメモ。誤読が前提。第一歌:冒頭の悲痛な叫びは有名。さかしい動物たちは、わたしたちが世界の説き明かしをこころみながらそこにはそれほどしっかりと根をおろしていないことをよく見ぬいている。12-13世界を認識し、説明する能力を私達はもっている。その代わりに世界との親密さを失ってしまった。この居心地の悪さを隠すのは相擁することによってたがいの運命を
愛されなかったということは、生きなかったことと同義である。(語注:・と同義である=を意味する。と同じである。)[ルー・ザロメ(サンクトペテルブルク生まれのドイツの女性の著述家・エッセイスト・精神分析家。ニーチェ、リルケ、フロイトを魅了し、その仕事に大きな影響を与えたことで有名。)]※核心を突いた手厳しい指摘だ。社会で仕事に従事し人を愛することで愛されていく、それが生きるということであり、あまり愛されなかった人は、容姿や性格の問題というよりも、孤立・自閉して、社会でよく仕事を行うことや