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リプロダクションクリニック「大阪」「東京」は毎日診療をいたしております。6月の松林の診察日については、下表をご覧下さい。診察日を記載していますので、お間違いないようお願いいたします。当院は、高度な診療を行うため、常勤と非常勤を合わせて、現在生殖医療専門医が23名おります。当院は松林、竹内、土信田、大原を中心に議論を重ね、一貫したリプロダクションクリニックの治療方針を徹底しておりますので、松林が不在の日にも不都合がないようになっております。土日月曜日と祝日の診療開始時間はA
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する、生殖医療解説シリーズ、今日で第18回となります。今夜も「生殖医療解説シリーズ」をよろしくお願いします。さて、今日は、妊活中にしていいこと、よくないことです。諸説あるものもありますが、できるだけ当院における標準的な説明に揃えて記載しています。また、根拠のリンクをちらほら貼ってありますので、合わせてごらんください。【妊活中】OK:地中海式食生活、糖質オフウォーキング等の軽い運動ノン
始まりがあれば終わりがある、不妊治療には様々な終わり方があります。理想は無事に妊娠出産し、欲しいだけ出産してやり切って治療を終結するパターン。1人でよいという方から、4・5人目を治療する方まで様々です。1人目は出産できたが、2人目治療でうまくいかず、様々な理由で治療断念という方もおられます。子育てをしながらの通院は、時間的な制約も大きく、また経済面では治療費の工面自体はできたとしても、(夫婦だけの時は節約しながら治療もありだが)できるかどうか分からない2人目のために目の前にいる子に十
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する、生殖医療解説シリーズも、今日で第12回となりました。こんなご時世は勉強がはかどる、今夜も「生殖医療解説シリーズ」をよろしくお願いします。まずは、おさらいですが、日本産科婦人科学会は、次のように定めています。「生殖補助医療の胚移植において、移植する胚は原則として単一とする。ただし、35歳以上の女性、または2回以上続けて妊娠不成立であった女性などについては、2胚移植を許容する。治療を受ける夫婦に対して
みなさん、こんにちは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する、生殖医療解説シリーズ、今日も番外編です。体外受精においては、自然周期、低刺激、高刺激等の方針があります。中には完全自然周期とか中刺激という用語を使う場合もあります。意外かもしれませんが、これらは、各クリニックあるいは医師が独自に表現・分類しているだけで、「こういうものを低刺激といいましょう」とか、「こういうのを中刺激といいます」という共通の明確な定義はありません。例えば、クロミッドだけを内服
Q採卵前後の体調不良は普通なのでしょうか。皆さん、こんなにも辛い思いをして乗り越えてるのでしょうか。地方近郊に住んでおり、なんとかリプロには通院圏内ですが、そんなに易々と受診できず、体調不良で困ることが多々あります。地元の病院に受診しても急性期症状で救急外来にまわされ、不妊治療中と言うと困り顔されます。39歳、AMH1.4、チョコレート嚢腫、橋本病、シェーグレン症候群、セントロメア抗体陽性黄体フィードバック法+クロミッド+フェリング300単位+プレドニン15mg、顕微授精+polsc
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する、生殖医療解説シリーズ、今日で第16回です。なお、スーパードライのネタは番外編に変更しました。私たち医師は、どのように卵巣刺激を選んでいるのか。もちろん、最終的には個人の体質や治療歴によって大きく変わりますが、今日は雰囲気だけでも分かっていただければ。そもそも、卵巣刺激には、①卵胞を育てる(卵巣刺激・排卵誘発)+②育った卵胞を排卵しないように抑える(排卵抑制)+③卵子を成熟させる(トリガー)、の3段階
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する生殖医療解説シリーズ、今夜も番外編です。移植の方法については、色々なクリニックや、色々な医師が、色々なことを書いています。多胎のリスクがあるから移植は絶対1個、というクリニックもあれば、許容範囲内での複数個移植に比較的寛容なクリニックもあります。2個以内の移植に限っても、バリエーションとしても初期胚1個移植、初期胚2個移植、胚盤胞1個移植、胚盤胞2個移植、2段階移植(初期胚+胚盤胞移植を中1日で2回行う
リプロダクションクリニック東京公式ブログをご覧いただきましてありがとうございます。当院へまだ通院されていない方もおられると思いますので、メール等でよくご質問いただく内容についてQ&A形式で回答します。①当院は土日祝日も含めて、毎日診療しております当院は、年末年始の数日以外、原則として土、日、祝日も含めて毎日診療しております。曜日による診療制限もありません。お仕事をされている方が通院しやすいように、また、その方にとってのベストの日に診察を行うためです。祝日を除く火~金は、最終予約時刻1
NIPT登場後、NIPTは、「採血だけで分かる」「お腹に針刺したりしない」「赤ちゃんにもリスクがない」「精度が高い」ということで、大きく話題になりました。では、NIPTの実際の流れはどういったものなのでしょうか。NIPTを受けるきっかけは様々ですが、ご夫婦の希望で自発的に受ける場合と、他の出生前診断(母体血清マーカー検査やコンバインド検査、超音波検査等)で異常があったり年齢が高い等、検査を受ける理由付けが高いと思われる場合があります。NIPTは妊娠9~10週くらいから受けることもできま
みゅぅですあけましておめでとうございます🎍⛩今年も宜しくお願いします。と言って良いのでしょうか…元日から大地震・津波に続き、飛行機火災…聞くたびに心苦しいニュース。亡くなられた方の御冥福をお祈りします。被災された皆様、一刻も早く安心出来る生活を送れるおよう心よりお祈りしております。1月2日の夜、主人と話し合いをしました。前回の記事でも少し触れたのですが、『【採卵周期】年内ラスト!今月2回目の…凍・結・確・認!!』みゅぅです今月2回目の凍結確認です‼️(100万コース)これを読
5月30日「胚培養士ミズイロ第5巻」発売予定です。胚培養士の仕事やリプロダクションクリニックの最先端治療もテーマになっています。よろしければご一読ください。第1〜4巻は下記です。2024.1.24「告知:胚培養士ミズイロ第4巻」2023.9.5「告知:胚培養士ミズイロ第3巻」2023.5.1「告知:胚培養士ミズイロ第2巻」2023.1.20「告知:胚培養士ミズイロの単行本」「胚培養士ミズイロ」インタビュー記事も併せてご覧ください。CEO「石川」:CREA前篇
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する生殖医療解説シリーズ、今日はレギュラー編25「FSHの基準値」です(基準値と正常値は意味合いが多少ことなります。どこからどこまでが正常、と明確な線引きができるものは意外と少なく、「だいたいこのあたりであればよいことにしましょう、というような若干トーンダウンした意味合いが「基準値」です。正常値、正常範囲という響きが筆者はあまり好きではないので、敢えて「基準値」と書くことにこだわってみます)。まずは、FSHと
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する、生殖医療解説シリーズも、今夜で第15回となりました。あんまりメジャーな話題ばかり先に出し過ぎると、誰も読んでくれなくなるかなと思って温めていた定番ネタですが、そろそろ出してみようかな、ということで、今夜も「生殖医療解説シリーズ」をよろしくお願いします。そもそも、自分で出した題名に噛みつくのもなんですが、「体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)は、どちらが"確率"が高いか」なんて、問題設定が曖昧です
胚盤胞でしか移植・凍結しないクリニックでは、良くも悪くもこういう悩みはないのですが、初期胚でも凍結できる、あるいは自分で選択可能となると、なかなか決められない命題が、「胚盤胞まで培養するか、初期胚で移植・凍結するか」です。胚盤胞でしか移植・凍結しないクリニックの言い分は、「胚盤胞のほうが妊娠率がいいから」ということなんですが、確率なんて誰にでも当てはまるものではありません。例えば、大学受験予備校でA塾とB塾があったとして、仮にA塾のほうが合格率が高い、みたいなデータがあったとしましょ
今日は、「卵巣刺激は、ホルモン値と卵胞発育の状況から刺激量を増減させるとうまくいく」後編です。「点と線」(ホルモン値の読み方)後編1「FSH」に言いたいことは書いてあるのですが、治療に対する理解が相当ありそうな方からも、「難しくてよく分からなかった」「途中で脱落した」とのご意見がありましたので、今日は少しかみ砕いでお話しようと思います。当院における卵巣刺激の分類は、おおむねこのような形で判断しています(これは説明会やその資料で公表したり、研究会で発表したものを簡略化したものです)
卵子の成熟については、以前の記事で詳しく解説しました。以前はいかに成熟卵を取るかということを書きましたが、今日は「採れた卵子が未熟卵だった場合」について説明します。卵子の成熟には様々な過程がありますが、学術的なことはさておけば、生殖医療における卵子は、2つの段階の未熟卵「GV卵(germinalvesicle)(第一減数分裂前期、もしくは卵核胞期:卵核胞という核が卵子内に確認できる状態)」「MⅠ期(第一減数分裂中期:卵核胞が消えた状態)」(GVのほうがより未熟、MⅠのほうがまだ成熟度が高
Q2020.11.12「☆採卵周期前のピル(カウフマン)の効果は?」の記事で、採卵前周期前のピル(カウフマン)について、知識を得ることができました。一方で、凍結胚移植前周期のピルの効果やメリットデメリットはどのようなところにあるのか、よろしければご教示いただけないでしょうか。移植前周期にピルで排卵を抑制する方針のクリニックもあるようですが、私の通っているクリニックでは排卵はさせて、排卵翌日(スプレー翌日)から12日間ピル(プラノバール)を服用するように指示を受けます。判定日での評価はHCGが
@BAILAに連載中ですので、これから妊活を始めるだろう方もアクセスされるのではないかということで、今日は、これから妊活を始める方向けの解説を。@BAILAの写真が本物と印象が違う、というご指摘をだいぶいただいておりますが、数年前の写真ではありますが修正はしていません。。。40歳以上ですと、妊活を始めて数カ月以内にクリニックに来訪される方が多いと思いますが、35歳以下の方の多くは、妊活を始めて1~2年たってからクリニックに来られる方が多いように思います。不妊治療のクリニック、という言い方が
私が2023年1月頃にX(当時のTwitter)の妊活アカウントに東京の不妊治療専門クリニックの情報提供をお願いしたときに情報収集したものです📝参考程度にアメブロに投稿しておきます!(記載内容についてはフォロワーさんからの情報提供のため詳細は分かりません)リプロダクションクリニック東京(リプロ東京)→SNS通称:リプロ東京/リプロ・医師の指名不可・着床不全検査のみも行っている(着床不全の原因が分かった)・親身になって色々な対策を考えてくれる・検査の希望など相談したら
Q47歳、妊娠9週44歳:正常胚をホルモン補充周期移植で妊娠、帝王切開で出産今回は、42歳採卵時の初期胚(8G1)を自然排卵周期で移植し妊娠、一卵性のDDツイン(二絨毛膜二羊膜双胎)、7週6日にて1人心拍停止でバニシングツイン。一卵性双生児だと全く同じ染色体であること、初期流産は6〜8割染色体が原因であると認識していて染色体異常による障害やこの先無事に出産できるかとても不安です。染色体の問題以外にもたくさん障害はあるとは分かっているのですが。この先、出生前診断を受けてから怪しそうで
みなさん、こんばんは。ふと、生殖医療解説シリーズを半月も書いていないことに気づきました。最初からこのブログをお読みではない方もおられると思いますが、このブログは一定の更新頻度を守るのではなく、筆者が心から書きたいと思った題材ができた時に書き始め、納得のいく記事ができた時だけアップする、というスタイルで行きたいのです。が。半月はちょっと長いです。これでは読者離れしてしまう。どうしよう。ということで、今日はニーズな高そうな題材に挑戦してみました。過去記事でも類似記事は書きましたが、今日の題材は
昨日に続いてこんばんは。前編はこちらホルモン補充周期と自然周期の凍結胚移植はどちらが妊娠率が高いかさて、昨日は、実は結論を出さないまま、その方に合った治療方針を選択するべきだ、とだけ書いて、結論を書いておりません。やや題名を変えて、結局どうしたらよいのか、ということについて、それぞれのメリット・デメリットをもとに考えてみましょう。①ホルモン補充周期・利点、得意ポイント卵胞発育や排卵日を一切気にしなくてよい(何しろ排卵しない!)黄体機能不全を気にしなくてよい日程
生殖補助医療(広い意味での体外受精)を行うにあたって、避けて通れないのが年齢因子です。リプロダクションクリニックでは、様々な考えから説明の際に年齢が原因であることをことさら強調しすぎないように留意していますが、どうしても卵子も精子も年齢による影響はある程度は避けられません。ところで、年齢が高い場合はこの治療方法がよい、という風に言われることが多い中、特に多いのが、年齢が高いと顕微授精なのか、年齢が高いと体外受精なのか、という論争?です。年齢が高い場合、卵子の数が減るので確実に顕微授精
Q今までに保険で採卵を4回しましたが、卵は採れるのに、受精率・胚盤胞到達率・グレードが低いです。3回目と4回目の採卵に至っては凍結すらできませんでした。次に何をするべきでしょうか。松林先生なら、どういった方法を提案されますか。27歳、AMH:2.91初潮からピルを飲まないと一年に一度、もしくは二年に一度しか生理がこず、高校三年生からピルを飲み続けておりました飲んでいる薬:柴苓湯、メトグルコ、採卵④の3ヶ月前からイノシトール、ビタミンD、メラトニン検査:感染症、甲状腺、子宮鏡、卵管通水、
初めての採卵や久しぶりの採卵で不安を抱えている方もいると思います。そこで今日はリプロダクションクリニック東京看護部(初出演!!)から採卵の流れについて説明していきます。管理人註:この流れはリプロ東京のものです。大阪も基本的な流れは同じですが、細かい運用等は若干異なります。参考程度にご覧くださいませ。~事前準備~・採卵前々日に卵を成熟させるための注射(または点鼻薬)があります。※忘れてしまうと採卵ができない可能性もありますので絶対に忘れないでください!!もし注射を打ち忘れてしま
このブログをお読みの方でAMHを知らない方は恐らくほぼおられないと思いますが、このAMH(抗ミューラー管ホルモン)が、実は性分化と密接な関連があることをご存じの方は多くないかもしれません。ヒトの性別は性染色体により決定されます。染色体は全部で46本あり、1~22番が2本ずつ(合計44本)の「常染色体」に加えて、性染色体2本が「XX」だと女性、「XY」だと男性です。いきなり脱線しますが、染色体の表現は46,XX、46,XYと書きますが、これは、46本に加えてXXで合計48本という意味ではなく
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する、生殖医療解説シリーズも、今日で第9回となりました。バックナンバーもぜひご覧ください。今日は、黄体ホルモンについて解説します。黄体ホルモンは、いわゆる天然型黄体ホルモン(プロゲステロン)と、合成黄体ホルモン製剤(黄体ホルモン類似物質)に大別されます。血液検査で測定できるのは、このうち天然型黄体ホルモン(P4)のみです。ちなみに、いきなり脱線しますが、なぜ、天然型黄体ホルモンがP4というかについては、エ