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家に着くと、明日、病院へ連れて行くわ!テジャンも一緒よ。一人だと不安でしょ?と言った後にテレビのつけかた、シャワーの使い方、そして、トイレという厠の使い方を教えてくれた。驚いた!紙は貴重だが、此処では、変わった形で、工夫をこらしていた。座って用を足す。横のボタンと言う物を押すと、程よい温かさの湯が直撃する!おおっ!何という事だ!心地良い!こんな便利な世から、イムジャはあの不便な高麗で我慢していたのか?冷蔵庫と言う食材を保管する物、そして、チンと鳴って物を温める
その場所にウンスがやってきた。用意されていたそれに着替えるよう指示を受けた。高校生の制服。いまどき女子高生のふりをするらしい。女性の隊員に指示を受ける。「こちらに着替えてください」なつかしいものだ。スカート・ジャケット・白いシャツにリボンを結んだ。「うーんとそれから」化粧に派手な飾り・爪にも色を塗っていく。「あとは・・髪も」カールにさせたほうがいいという。ウンスが変装をして男たちの前に現れた。「おお」「これは」「すげっ‥どうやったんだ?」まるで別人になったウンスがそ
翌朝目覚めると、ヨンが筆で何か書いていた。あっ、おはようとキスする。どうしたの?寝てないの?子供が産まれた高揚感でなかなか眠れなくて、名前を考えた。その後、少し寝たぞ?4枚の紙をウンスに見せた。相変わらず達筆な文字で崔新(チェ・シン)崔潤(チェ・ユン)崔美温(チェ・ミノン)崔花温(チェ・カノン)と書かれていた。新しい命でみんなの心を潤し、美しい花のように温かい心でたくさんの幸せを運んでくれた。これからも、そうであって欲しいと四人を見ていて思ったん
旦那様!警護の方々が来ました。そうか。これから、鍛える者達を見てろ!チュンソク!テマナ!支度しろ!稽古場へと行くと、50人程居た。まずは走ったり、鉄の塊のような物を持ち上げたりして準備する。それから、テマンとチュンソクが竹の棒で打ち合う。次々と倒しの繰り返しだ。その後、伏せて両腕で身体を起こす腕立て伏せを300回程、やってから、5人一組になり、背後から攻められた時のかわし方を一人ずつやるが、間違うと、また全員が腕立て伏せだ!連帯責任というやつだ。息を切らし
その頃高麗では、突然消えた三人を探していた。馬も置いて、何処に行けると言うのじゃ?テジャンが謀反を起こしたのか?いえ、それはないかと。キチョルが江華島に居ました。郡守のアン・ソンオを捕まえた所、どうやらキチョルが慶昌君様に火苦毒を渡し、自分で飲むか?テジャンに飲ませるか?企んでいたようで、郡守は、その間は二人をもてなすはずだったと吐きました!その火苦毒とは、どういう毒じゃ?侍医に聞く。飲むと身体の中を燃し溶かして行きます!助かるのか?いえ、かなりの苦痛を伴い
ヨンは、深く慈しむような表情(かお)で、その愛しい声を聞かせてくれた。「……随分、待ちました」私は嗚咽を堪えて、大きく頷いた。「こんなに待つものだとは……理不尽にも程があります、イムジャ」「理不尽て……あ」さぞおかしな顔をしていたのだろう。ヨンが私を見て小さく吹き出して言った。「“でーと”とやらは……こんな理不尽な待ち合わせから、始まるのですか?」あの日。ヨンと2人で天門へ向かっていた時に。私は、彼の腕に自分のそれを絡めて、幸せに胸を弾ませていて。何だか、デートみた
高麗に戻ると、作戦会議だ!ミル殿?師匠?これは、芝居だが、やれそうか?む、無理…だ…できます!私がムン・チフさんの妻になればいいのですね?幸い、子供達も、何故か?ムン・チフさんに懐いています!いい?イチャイチャでラブラブよ?ヌオッ?このあんちゃんにできるかのぉ。や、やります!できます!たぶん…師匠!妓楼とは、違うからな!サイテー!妓楼に行ってたの?い、いや、部下を連れて…お、俺は楼主の所に居ただけで…。部下を連れて?ヨン!!初めてだって嘘付いたの!!お、俺は行
ジョンの手術の日が来た。前の日は、二人で特別室に泊まった。朝、リジンが来ると、ジョンくん!これ!ヘジンから!教えて貰ったのであろう漢字で頑張って!と書いてあった!ヒョン?何だか、僕はまだ死んじゃいけない気がする!当たり前だ!まだ手術はあるんだぞ?ヌナが死なせると思うか?うん!キムさん?ヘジンちゃんにありがとうって伝えて下さい。はい。手術室に運ばれ、手術が始まった。顕微鏡で見ながら少しずつ腫瘍を取り除いていった。ユ先生!時間がかかります!ずっと見ているつもりで
急いで指輪を買って来た男達。張り詰めた空気が漂っていた。奥様?どうかしたのですか?部屋の隅っこにいたテマナが…テ、テジャンは、サイテーだ!医仙様とあの女に言った言葉をま、間違ったんだ!なんだと!ヨン!それは、失礼にも程がある!旦那様!では、奥様にはぷろぽうずしていないのですか?い、いや、愛してると言ったし、ずっと側にいるとも言った…それは、婚姻の申し込みの言葉ではありません!私は二十数年前から、アイシャだけを恋い慕って、この先も命尽きるまでアイシャだけです!そ
三日間という思わぬ不在を上申すべく、ドチ内官に王様への拝謁を願い出たが、折り悪しく先客があったようだ。「後ほど」と言い、引き返そうとした俺を呼び止める声に振り返れば、先客というのは他ならぬユ・インウ殿、その人だった。またもや人の悪そうな顔で追い払われ、それを「伝えておくから早く行け」の意だと解釈した俺は、素直に頭を下げて引き下がった。事宜を計るのも天賦の才…そんな畏怖の念と共に。となれば為すべき用件は後一つだと、俺は急く気持ちを顔に出さぬよう苦心しながら、日が沈みゆく中、坤成殿を訪れた。
ヨンは村長に現代で言うヤンジの戸籍をもって来て貰った。驚いた事に、それには、ヤンジとミルは夫婦になっていなかったのだ。どういう事だ?はい。私共も、あの二人がこの村に来た時は、夫婦者だと思っておりました。しかし、婚姻はするが、暮らしが安定してからと、怪しい者でもなかったし、二人共、親を殺され、支え合って来たと言うので、村で住む事を許しました。とっくに婚姻したものだと思ってましたが、これを見て驚きました。えっ?あの人が村に住んでから、役場に婚姻の届けを出したと言ってま
キュウリとトマト収穫🥒🍅それから五日後には、ジョンの体力もついて、いよいよ明後日最初の手術だ!そして、今日はヘジンの手術をするウンス!理事長に今までの事がバレたアン・ジェウクは、回復したら病院から出て行く事になった!ヌナ?ヘジンちゃんを助けて!あら?私を誰だと思ってるの?僕のヌナ!俺に夢中なウンス!大当たりよ!じゃ、行ってくるわ!ジンも駈けつけた。キム看護師とその姉が手術室の外で待っていた。ヨンとジンは、手術が見える所に居た。理事長も他の医者も研修医もいた
翌日。鉄原の皆さんにお礼とお別れを言って、私達は開京への帰路に着いた。来た時と同じように、辺りを警戒しながら、馬車のメンバーも入れ替わりながら……それでも、行きとは違って、誰もが柔らかい安堵の表情を覗かせながら、都までの道中を過ごしていた。「お帰りなさいませ!旦那様、奥様!」「ご無事でよろしゅうございました」「お疲れでございましょう。風呂が沸いております。どうぞ!」チェ家の…我が家の門前に着いた時から、ギチョン達が飛び出すように出迎えてくれて……自分でも驚いたんだけど、私は思わず泣い
「妻も高麗の民、か。確かに一理あるが……大護軍はその、国防も国の繁栄も、全て妻の為だと?」「そうです」あっさり答えた俺に、セクの目が行き場なく泳いだ。——セクよ。あの男だけは敵に回すものではないな。何と厄介な夫婦が出来上がったものか……あの日ジェヒョンがそう溢していたと、後々セクが笑って語った。............................................................ようやく家に戻った俺は、出迎えのギチョンにイムジャの様子を尋ねた。テ
程なくヨンは、鴨緑江(アムノッカン)領域奪還の為、北へ進軍していった。“高麗の守護神”などと呼ばれ、日増しに高まる賞賛の声……私も見送りに出たが、それはそれは意気揚々として、我が甥ながら立派な姿だった。「ヨンはそろそろ安州かねぇ」「ああ。しばらくは戻れまいよ」「いよいよ元と戦か。まぁ、ヨンなら大丈夫だろ」「心配しなさんな、ヨンは無事に戻ってくるよ!」店の奥で溜め息を吐いている私が、どうやらマンボ兄妹の目には、甥の身を案じる叔母に映ったらしい。いや……此度は不思議なほど、彼奴の心配
「ヨンァ。ご飯にしましょ」典医寺の私の部屋の、窓辺に座ってヨンが外を眺めていた。振り向いたその顔には、火傷の痕が残っている。私の技術を持ってしても、元のように綺麗には治せなかった。あれからひと月余り。あの爆破事件で、助かった人、亡くなった人……ヨンのおかげで命拾いしたとはいえ、重臣たちもかなりの重傷だった。イ・ジェヒョンなどは、高齢も重なり未だ床に伏せたままだという。ヨン自身も、繋ぎ合わせた右手がうまく動かせず、今もリハビリを続けている。あの事件で皇宮の状況は大きく変わった。
宿に着いた時にはもう日は暮れていたウンスが〝ばっぐ〟と呼んだ天界の荷が気になりテマンは話を聞きたくて残っていた湯上りのウンスを見られたくなくてヨンは警護をテマン頼み先に風呂に向かったヨンが部屋を出るとテマンは早速天界の荷について尋ねたウンスは嬉しそうにバッグを卓にのせて効果音を口にした「じゃじゃ〜ん!いいテマン君天界にはカメラといって今目に見えている景色をそのまま絵に残せるカラクリがあるのほらこれ私の顔が写ってるでしょ」そう言
大広間の中央に置かれた大きな机の上に、次々と料理が並べられて行く。豆もやしのクッパを始め、貝の和え物や大根の水キムチ、冬野菜のジョンなどが、それこそ所狭しと。先程味わった恥ずかしさは、強引に頭の隅へと追いやって、私は食欲をくすぐる匂いを、鼻から思い切り吸い込んだ。「凄い。美味しそう!」両手を打ち鳴らして歓声を上げた私に、マンボ姐さんは満足そうに笑って頷く。「たんとお食べ。何かあったら呼ぶんだよ」そのまま慌ただしく店内へ戻って行ったところを見ると、今日は客足が好調なようだ。最後にチェ
紅巾討伐の戦と戦の間。イムジャの行方を知るために、ソン・ユを訪ねるよりも前の話になる。キ・チョルの実妹、キ皇后から召し出され、俺は元の都・大都に赴いていた。キ皇后。元の順帝、トゴン・テムルの妃。貢女(コンニョ)として、元に差し出された後、順帝の寵を受け王子まで産んだ。その威光を受けて、高麗で権力を欲しいままにしたのがキ一族だ。元の属国と成り果てている高麗で、兄キ・チョルと、キ・ウォンが如何にして死んだのか、キ皇后が知らぬはずもなく。つぶさに調べ上げているはずだ。イムジャの事をど
江華島への途中、まんじゅうを食べさせてくれたが、天門へ行くと言った。攫って来た負い目から、イヤとは言えず、江華島へ行った後に天門に送ると約束してしまったが…何だろか?このザワつく胸は…結局、馬の乗り方を教わり、まずは江華島へ向かった。夜になると、野宿だ。この方は文句もいわぬのか?側に来ないと守れませぬ!チェ・ヨンさん?少し話ましょう?私の名前は?ウンス、ユ・ウンスよ!あなた、結婚は?昔の人は早いって聞いた事があるわ。いえ、していません。明朝早くに立ちますので
そして、両親がやって来た。オンマ!忙しかったの?キュウリがね、今年は暑いから思ったより早くそだっちゃって!なあに?まだ畑やってるの?趣味よ!趣味!スーパーで買う野菜より、うちで育てる野菜の方が美味くてね。ついつい夢中になって、採り過ぎたから、お裾わけと孫の顔を見に来たよ!ジオンに渡すとまあ、本当に新鮮で美味しそうです。トマトもこのまま食べたい位です。あの…伺おうと思っていたのですが、ご挨拶が遅れてしまいました。ヨンの叔母のチェ・ミギョンです。じーじ、ばーば、み
パクパク食べるウンスに圧倒されるリジン。あっ、リジンさん?気にしなくていいです!ユ先生は、牛まるごと一頭は食べる人ですから!ええっ!一頭は食べれないわよ?でもヨンと二人なら半分は食べれるかも?このパスタも美味いな?でもウンスが作るパスタも最高だ!ええっ!ユ先生が料理するんですか?はい!ウンスは何でも美味しい物を作ってくれますよ?でも、魚を捌くのは、ヨンの方が上手よ?えっ?将軍は魚を捌けるんですか?ああ、釣りが好きだったから、魚くらいは普通捌けるだろ?ジン殿は魚
待ってくれ!将軍!余を友と思ってくれていたのではないか?その友が何かしてくれましたか?俺の息が止まった時、かけつけてくれましたか?七日間でキチョルとの賭けに勝てると思ったのですか?医仙を勝手に留め置き、勝手に賭けに使い、俺との約束を反故にしておき、友ならば、そんな事はしなかったでしょう!余も忙しかったのじゃ。俺はもっと忙しかった!悪性の腫瘍で重篤な慶昌君を助けろとキチョルは言った!最初から賭けに勝てなかったのです!江華島のアン・ソンオとも手を組んでいたのでし
一週間経ち、叔母も慣れてきた。時間も覚え、毎日ビデオ三昧だ!やはり、風呂やシャワー、そしてトイレには感動したようだ。ジンは崔美卿(チェ・ミギョン)の戸籍と住民登録証明証とスマホも用意してくれた。ジン殿は、何故?このように良くしてくれるんだい?それは、ユ先生に、命を助けられたからです!死ぬ所でした。返しても返しきれない恩があります。生きる道も正してくれました。高麗の人間より信が厚いです!此処に来て、テレビと言うものに、よく映ったりしていると言う事は、とても有名な
今日も戻りが遅くなってしまった……俺は、既に薄灯りの寝所へ音も無く入ると、ぐっすり寝入っているイムジャの…額にかかる絹のような髪を、そっと撫でつけた。そしてすぐ側の、べびーべっとで静かに寝息を立てている息子の傍に立ち、その微かに聞こえる呼吸の、心地よい反復音に耳を澄ます。……何とも愛らしいことだ。我が子とは、このように愛おしいものか。聞いていた話ではあったが、まさかこれほどとは——己れの子というだけでなく、最愛の女人(ひと)との間に授かった子だ。タムは俺とイムジャの……違う刻を生き
それからウンスは、部下の人に頼んでビデオを借りて来てもらった。先日の銃の事件から、今の時代ではどんな武器を使っているのか、ビデオの方がわかり易いと思いヨンに渡し、これを見ると少し今の戦い方の役に立つかも?この俳優さんが好きなんだけどねと「THEK2」と言う物を受け取り、みんなで見る事にした。凄い!この時代はこのように戦う武器が違うのですか?国内で争ってる国もあるわ。でも、剣は使わないの。主演の男がカッコイイ!セヨンはボーッとなって観ている。ジェハ様…こ
さすが良家の子息チョイス!トクマンが選んだ宿はウンスも納得のこの時代にしては素敵な宿だった静かな二間続きの離れで護りも効き隣りの棟も空室にされており他の泊まり客の身元も調べ済であったトクマンも随分使える様になったものだとヨンは珍しくトクマンを見直した「医仙様〜とりあえずこの饅頭をどうぞ夕餉はた〜んと用意してくれるよう頼んでありますのでそれまではこれでご辛抱くださいあとこの宿は湯殿がございます手拭い
ヨンが目覚めると、ウンスのお腹を撫でる。気付いてやれずすまない!ポコポコと動いた。ウンスが目を覚ます。ねえ?今、動いた?ああ、しっかり動いたぞ!ポコポコとまた動く。あっ!この子達、生きたいって言ってる。当たり前だぞ?俺とウンスの子供達だ奇跡を何度も起こしたんだぞ?ちゃんと産まれてくる!うん!うん!元気に動いてる!二人で初めての胎動を感じる。なんか、感動する〜。ほんとに赤ちゃんいるんだね?なんだぁ?大きな腹なのに、今更か?でも、やっぱり感動するな?ほら?暴れて
迂達赤兵舎に戻ったヨン予想通り若い迂達赤らはヨンを見るや何か言いたそうなニヤついた顔を見せた「なんだ」「はい先ほど奥方様がお越しでした」「ああ」「噂ではなく実際にとてもお美しい方だと事実確認できました」ヨンはふっと薄く笑った「そうか」「とても明るいお方でした」「ああ」「とてもよい香りをされていました」「なに?!なぜそんなことがわかるのだ」「奥方様が通られた後の残り
病院に向かう車の中で、ウンスは、チュンソクの髪を上手に切った。あら?いい男ね?直ぐに伸びるから、今は我慢して!は、はい…チュンソクは、それ所ではない!車という乗り物をテジャンが操作している。この景色は何なのだ?驚く事が多過ぎた。チュンソク!驚くだろうが、これが、高麗から650年経った先の世だ!俺達はお前を助ける!何事にも動揺するな!はい!テジャン!ウンスはジンに電話した!ユ先生?どうしましたか?頼みがあるの。戸籍を…作ってほしいの?大至急お願いできるかし