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タムが生まれて、あっという間に半年が過ぎた。首もしっかり座ったし、離乳食もそろそろ始めようかという頃。私も、以前と同じく週3とはいかないまでも、10日に一度くらいは、王妃様の診察の為に出仕するようになっていたんだけど……実はまだ、王妃様にも王様にも、タムをお見せ出来ていなくて——お2人は、生まれたらすぐにでも会いたい、とおっしゃってくださっていたけど、臣下の子どもだもの、その為だけに参内するのも……そんな身内みたいに気安くは出来ないし。かと言って、お2人にウチ(チェ家)へ来てもらう訳にも
ヨンが大学のキャンプにいくことになった。本当はキャンセルつもりだったがウンスに大学生として過ごしてほしいという。ヨンがいないうちにできることをしていた。ウンスは快適に過ごしていた。ビールを家で飲んで映画も見れてゆっくり風呂にも入れる。「なぁに?」そのとき電話がきた。「はぁい」どうしたのよ。「ウンス・・いま何しているの?」「別に・・映画見て・お風呂に入って」いいかけてやめる。ヨンの喉が鳴ったきがした。「つまらない・・はやくウンスにあいたいよ」「こら・・学生のうちは学生が
屋敷に着いた、トクマンの第一声が…テジャン!魔術を使えるように?なにゆえ、直ぐに行ったり来たり?ああ、お前達はあの国境付近の大樹の側で見ておっただろう?俺が天門?天穴?を潜り、戻ってきたのを。はい!誠に不思議でした。しかし、あの天門は、思った以上に危険なものらしい。危険とは?彼処に戻って来れたのが、偶然だったかも知れぬ。ウンス?うん。あの光りの渦は、太陽が関係しているみたいだと計算したら、今度開くのは三ヶ月もかからないわ。でも、その次に開くのは、六十七年後な
「きゃーーっ!!」ウンスを狙った矢はウンスの笠を貫通したウンスの悲鳴があがった直後には二矢目が飛んできてシンが剣で払ったが馬上で避けようとしたウンスはバランスを崩し落馬した咄嗟に馬から飛び降りウンスを受け止めたペクは体を強かに打ちつけ下敷きになった次々に矢が放たれ三矢目四矢目はボヨンとユリを狙いシウルとジウォンが矢の出所を突き止めようと周囲に目を走らせ後方の迂達赤も異変に気付いた時沿道の人並みの中から数人の破落戸が飛び出しウ
ウンスの腕をつかみ布団から引きずり出されてしまう。ほとんど裸の状態だった。「きゃぁ」胸を隠すが写真をとられてしまう。「やぁだ」やめて・とらないで。スカートのすそから太ももがみえている。それから何枚もとらてしまう。顔も隠すことができないように腕をもたれた。しばらくして歩くとヨンがどこからか現れる。「大丈夫か?」腕を握られて無事を確認されている。ケガはないか?「平気よ・・ただ‥写真をとられただけ」写真と聞いて乱れた髪の毛を大きな手でなでられた。ぎゅと顔をおしつけられる。
部屋に戻るとチェ尚宮が火鉢を運び入れ炭を起こしていた「叔母…チェ尚宮様来られてたんですね」ウンスから聞き馴染みのない呼称で呼ばれ違和感を感じたチェ尚宮「寝てなくて大丈夫なのかい?まだ体調が万全でないのに其方はすぐにあちこち動き出す故王妃様も心配されておったぞ」「チェ尚宮様また迷惑かけてごめんなさい王妃様にもご心配おかけして…」「ウンスや王宮内だからと堅苦しい呼び名で呼ばなくても良いぞ」「え
翌日、都堂会議の場にキチョル、ソン・ユ、徳興君が現れた。まあ、座ってくれ!余裕さえ見える王が言った。王様!この数年で何人も王を変えたのは、どういう事か、わかっておりますか?さあ、知らぬ!まずは、コレを返すとしよう。コレは、元から賜った国璽では、ありませんか?そうだが?コレを返すと言う事は、戦も覚悟と言う事でしょうか?高麗が戦を恐れるとでも、思って言っておるのか?ぐっ…一つ提案をしましょう。天の医術を持つ妖魔が居ると、元にも知れ渡っています。その者を処刑す
今日、また虹を見ました🌈ひと月程経ち、ヨンとウンスは海辺の新しい屋敷での生活にも慣れて来た。使用人達は四人居た。夫婦者でスリバンだ。テピョンとアイシャギアンとテスだ。四十位に見えた。事情は、マンボに聞いていたのが、とても仲睦まじいご夫婦で、たまに、一人で縁側に座って、物憂げな感じがする奥様を直ぐに見つけると旦那様は、そっと肩を抱いて、何も言わずに寄り添っていた。美しい絵のようだった。ご夫婦は、釣りにもよく行かれた。海を見た時の奥様は、それは綺麗だったと言い。
ウンスを抱き上げベッドに座らせ、着替えさせようとする。手が震えて上手くできない。どおしたの?変だよな?戦でも震えた事がないのに…パンと自分の頬を叩き気合いを入れた。よしっ!ウンスを着替えさせると、ジンに電話した。どうしました?忘れ物でも?リジンさんに、直ぐに来てくれるよう、伝えてくれぬか?えっ?あっ!はい!始まったのですね。片付けをしていた使用人達にも大声で言った!ウンスのお産が始まった!ええーっ!わかりました。片付けを後回しにして、お産に備える!ジョン
翌日は、雪が降った。うわぁ~、綺麗ね?ああ、寒くないか?うん。そう言えば、もう年末だものね。あっ、そうだったな?二人で新しい年を迎えるんだな?また一つ年を取っちゃうわ。そう言えば、ヨンの誕生日っていつ?六月の十日だったかな?ウンスは?うそ~!一緒だわ!誠か?うん。子供達も六月に産まれるから、みんな一緒に誕生会をやれるわね?誕生会?うん。生まれた日をお祝いする宴?そっか。毎年盛大にやろう。旦那様!奥様!起きてますか?ああ、どうした?村の方々が昨日のお礼だと、
翌日、チュオンとトギは、国境手前の京仙道へ向かった。別れ際…式が決まったら鳩を飛ばす!鳩?何故だ?鳩は此処を知らん!わかった!文を出す!何処に住むのだ?ヨンの家の隅に家を建てる!ヨンの家はそんなに広いのか?都の屋敷以上だな。金はあるのか?ずっと海の上にいたのだ!これでも屋敷位は建てれる。これを持って行け!腐っても水軍の隊長だ!トギさんを贅沢させてやれ!俺は新鮮だ!その金はカオンに使ってやれ!カオンの分は倍ある!仕方がない!貰ってやる!トギは頭を下げて、チュ
ウンスは慶昌君を抱きしめて、光の中で願った!この子を治すのよ!私の時代へ!と。着いた先はポンウンサだった!こっちに来て!二人を陰に隠した。鬼剣は着ていた衣に包まれ、袋にしまわれた!そして、スマホで電話をかけた。ユ・ウンスです。ユ先生!ほんとにユ先生ですか?攫われたと聞き、こちらでも、手を尽くしていました。ジンさん…お願い…助けて!先生!今何処ですか?ポンウンサにいるけど、警察には知らせないでほしいの。わかりました!直ぐに行きます!10分もかからず、黒塗りの車が
手術後一週間が経ち、PET診断の結果、ガンは全て取りきった。ウンスは松葉杖を持って来た。ヌナ?それは?これ?松葉杖よ。まだ歩くと傷口に響くから、これを使って移動する練習よ?三日後には、一回目の抗がん剤治療を行って、その後は一ヶ月後によ。経過が良ければ、それで終わりだけど、定期的に検査は必要なの。それと、少しずつ歩く練習、リハビリもしないとね。うん!わかってるよ!お薬もちゃんと飲まなきゃ駄目よ。再発の可能性も二年後とかにあるかもしれないわ。高麗に居たら、僕はとっく
母親に電話をかけると、あら?ヨンさん?ごめんなさいね。ヨンさんに言われた通りに、家を建て直してたのよ?ウンス、やっぱり妊娠だったでしょ?はい!それが、お義母さん?お母さんでいいわよ?はい。最初に受診した時に、双子だって、言われたんです!まあ!偉いわね!あの子。それがですね、三つ子だったんです!まあ、三つ子?二人も三人も同じよ?母親のお気楽さが今は助かる。お母さん?帝王切開とは、本当に死なないんですか?あー、そうよね?高麗ではない事よね?此処では、普通の事なのよ?
「〝医仙〟無事帰還の知らせ余も安堵した大護軍チェヨンよまことに大儀であったなんなりと褒美を申せ」宣仁殿で王の前に跪き帰還の挨拶をしたヨンの耳に信じられない王の言葉が聞こえ重臣たちにも動揺が広がった「王様〜大護軍と共に参った女人はまことにあの医仙でございますか?」重臣の一人が問うた「そうじゃ天はこの高麗に再び天人を遣わせてくださったのじゃ」チェ・ヨンの開京到着の喜びは一瞬で消え去りウンス
高麗に行く計画を立てた。シネのお産が立て込んでいるのと、ジンの仕事の関係で、5月に行く事になった。ソンウンは、ミジンとヘジンがみてくれる事になった。ソンウンも寝返りを始めて、ヘジンがとても可愛がっていたので、問題なしだ!女性陣は服装はどうするか?決めていた。あの時代だから、やっぱチマチョゴリ?いいえ!それじゃ、つまらないじゃありませんか?チャーリーズ・エンジェルみたく、超ミニでセクシーにいきましょう?シネの言葉に、ヨンとジンはギョッとするが、いいわね?それ!リ
12月になり、昨年はバタバタとしていたが、今年は、クリスマスもやろう!と計画中だった!ジョンも学期末で来年三月からは、高校生だ!病気の事を理由に途中から中学生として、学校に通わせたが、成績も優秀だった。過酷だった高麗と本人の意思を尊重して、伸び伸びと過ごしたいと言う事で、高校受験はしないと言う。韓国は学歴社会だが、そのまま普通高に通わせる事にした。ただ、ヒョンの助けにもなりたいとテマナと二人でパソコンでゲームやら色々な知識を知り、ソースを読む事ができるようになって
テマナがマンボの店に来た。こ、小麦粉を手に入れて欲しいって、テ、テジャンが。全く、あいつは、無理難題ばかりだ!お、奥方様が懐妊しました。な、なんだってぇ。わ、わかった!何とかする!お前は、チェ尚宮にこっそり知らせてきな!テマナは、兵舎に行った。チュンソクを見ると、少し怒った顔になった。テマン!何処にいたんだ?プ、プジャンには関係ない!テ、テジャンを貶めて…。い、いや…すまん…どうしていいかわからず…。チェ、チェ尚宮さんを此処に!程なくしてチェ尚宮が来た。テマ
病院に着くと…車椅子に乗るか?とヨンが言う。余計、恥ずかしいわよ?将軍は夜も暴れたようですね?ちょっと!ジンさん!真っ赤になって口をパクパクさせる。それでは、俺は理事長と話してから、特別室に行きます!ジンが行くと、軽々とウンスを抱き上げて歩くヨン。ヨン…恥ずかしいわよ?なぜ?みんな見てるもの…見せ付ければいいさ!キャー!何?何?ユ先生がお姫様抱っこされてるわ?愛されてるのね〜。羨ましい〜。おい!聞いたか?ユ先生の旦那って物凄い金持ちらしいぞ?それに武闘家みた
腹一杯乳を飲み、イムジャの腕の中で満足げな顔をしているタムを……後ろからイムジャごと抱き締めて、その肩越しに愛らしい姿を眺めていると、イムジャが何やら気になる事がある、と言い出した。「ずっと思ってはいたんだけどね。タムも生まれたし……そろそろ変えたほうがいいと思うのよ」「何をですか?」それよ!イムジャが、肩に乗った俺の顔めがけ、鼻息荒く続ける。「貴方、ずーーーーーーーっと敬語よね?」「は?」「出会った時からずっと。まぁ、私の方が年上だったから、何となくそのままきちゃったけど……もう
もう少しで昼時を迎えようかという刻限、俺達二人は開京の町中を馬で進んでいた。「イムジャ、もういいでしょう」常歩にゆらゆらと揺られながら、大人しく俺の腕の中に収まっているこの方は、聴こえているであろう言葉にも無言を貫いている。「そろそろ機嫌を直して下さい」外衣の頭巾を深く被ったまま、ちらりとこちらを振り返った目元は赤く染まり、唇は小さく尖って不満を訴え掛けてくる。立ち上り続ける花のような香りに包まれながら、俺は今朝の出来事をぼんやりと思い返した。顔を洗う為の湯を器に張り、手拭いと共に部
朝が来てウンスが目覚めた時にはすでにヨンの姿はなかったしかしこれまでと違いヨンがずっと自分と一緒に夜を過ごしていると知ったウンスは心の余裕ができたのか鼻歌まじりに朝の身支度を整えていた「ケ〜セラ〜セラ〜」気怠い体もヨンに愛された証だと思うと嬉しく感じるウンスヨンとミンソが四阿で抱擁していたことやチェ家の屋敷でミンソに言われた言葉が時折脳裏を過ったが…あの奥方には申し訳ないけどヨンは私のところに帰ってきてくれるって確かに約束し
ウンス?ウンス?あ…うん…着いたぞ?えっ?えーーーっ!寝ちゃったの?薬が効いたんだろう?せっかく景色を楽しもうと思ったのに。ウンスは前から思っていたが、寝付きが良すぎる!兵舎で一緒に居た時も、眠って!と言うとあっという間に寝た!それは特技と行っても良いぞ?ずーっと寝てた人に言われると思わなかったわ。クスッハーバーにクルーザーを着けるとジンとミヒがいた。楽しめましたか?やっぱり、凄いクルーザーですね?ミヒ?大丈夫なの?うん!つわりもおさまったし、安定期も近
あったかい…午後の陽射しが、春の訪れを告げている。柔らかな光に顔を向けると、まるで大きな手の平で優しく包まれているよう。時を600年以上遡り、高麗の地で一年を過ごした。ひとりの武士と恋もした。幾度も危険な目にあい、その度に助けられ、ある時は命を救った。だが、今は離ればなれだ。それも、100年という時を隔てて…今日みたいにあったかな風が吹いてて、白が混ざったコバルトブルー色の空だった天涯…、あなた、そう云ってたわ☆☆☆「おだやかねぇ〜」「ええ
着替えが届くと同時に美容院の者、医者も来た。まずはウンスを診てもらう。お子様達も奥様も大丈夫です。と言われホッとする。ウンス?女性を頼む。と言うと、ヨンは男達を連れて、着替えさせる。その後、髪の毛だ!似合う髪型にしてくれ。と頼む。ウンスは、王妃様、叔母様、マンボ姐を連れて、似合う服を着せた。何だかスースーするが、身軽だ!と叔母様が言うとみんな頷く。なるべく長めのスカートにパンツルックを用意していた。後は髪の毛ね。王妃様、ここでの髪型にしますが宜しいですか?
翌日、二人は、現代へ行く支度をして、門を開いた。ジンのマンションへ着くと、カン・ヨンジュンも待っていた。ユ先生、昨日のうちに全て片付けました。これは、ユ先生と将軍の住民登録証です。どうなったの?あの石仏の所が光った時に誘拐犯は逃げて身を隠して居たという事ですが、俺の命を狙った事もあり、安全を確保する為に、先生は恋人の所に居る様にと、俺が指示した事にしました。ご両親に連絡できなかったのは、見張られていたからだという事にしました。もう、幻覚も見るくらいになっていた
無事に家に着いた二人。よかったね?チェ尚宮さんに会えて。ウンス?チェ尚宮さんじゃないぞ?ウンスにとっても叔母だ!あっ、そうだよね。クッパ食べたかったな。話に夢中になってたし、クッパは店で食べた方が美味いぞ?今度行ったら、必ず食べよう。うん!しかし、こんなにたくさんどうする?ジンさんに頼んでみたら?そうするか。ジン殿にも色々世話になってるから、お礼をしなければならないな?それと…お義父さん、お義母さんにも贅沢してほしいと思ってる。うちは、いいわよ。使いきれな
お帰りなさいませ旦那様!お客様ですか?ああ…まあ…奥様!奥様!旦那様が戻りました!居間に通されたマンボ兄とムン・チフ。マタニティドレスを来た美しい女人にムン・チフは驚いた。いらっしゃい!マンボさん!それから、ムン・チフさんかしら?顔が怖いわよ?鋭いのはヨンだけではない。寂しくなかったか?とお腹を撫でるヨン。超寂しかった!ずっと一緒に居るって言ったくせに、村長が余計な役目を押し付けてくれちゃって!チュッとする二人に又々、ムン・チフは驚いた。それで?不出来な弟子の
叔母は現代の様子を理解してきた。何よりもヨンとジョン、テマンが生き生きとしており、ウダルチ以上の鍛錬を毎日やってくる者達にし、ジョンとテマンのコンピューターなる才能にも驚きながらも嬉しく思った。甥も嫁も子育てもしっかりとして仕事もこなし、幸せそうなのがよくわかった。自分も文字を覚え、コンピューターとやらも覚えたいという意欲が湧いた。車の免許も取る!と決めていた。高麗ではなかった不思議な気持ちだ。そして一番は、やはり四つ子が可愛くて仕方なかった。世話をするのが生き
屋敷では、盛大に新年を迎え、寒い冬も、テピョンとギアンが温泉熱を利用したオンドルで暖かかった。チュホンの家とウンスが言うくらい、広くて、寒さも耐えれるほど立派な厩舎があり、二人で人参をあげるのが日課となっていた。チュホンは、ウンスが大好きで、ヨンが焼きもちをやくくらいだった。おい!お前の主人は俺だぞ?と言っても、ウンスに懐いていた。ウンスのお腹も大きくなり、二月に入って、ふらりと訪れたお婆さん。ヌオッ!元気そうだな?婆さん!双子なら、もっと頻繁に来ないのか?全く