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タムが生まれて、あっという間に半年が過ぎた。首もしっかり座ったし、離乳食もそろそろ始めようかという頃。私も、以前と同じく週3とはいかないまでも、10日に一度くらいは、王妃様の診察の為に出仕するようになっていたんだけど……実はまだ、王妃様にも王様にも、タムをお見せ出来ていなくて——お2人は、生まれたらすぐにでも会いたい、とおっしゃってくださっていたけど、臣下の子どもだもの、その為だけに参内するのも……そんな身内みたいに気安くは出来ないし。かと言って、お2人にウチ(チェ家)へ来てもらう訳にも
ヨンが大学のキャンプにいくことになった。本当はキャンセルつもりだったがウンスに大学生として過ごしてほしいという。ヨンがいないうちにできることをしていた。ウンスは快適に過ごしていた。ビールを家で飲んで映画も見れてゆっくり風呂にも入れる。「なぁに?」そのとき電話がきた。「はぁい」どうしたのよ。「ウンス・・いま何しているの?」「別に・・映画見て・お風呂に入って」いいかけてやめる。ヨンの喉が鳴ったきがした。「つまらない・・はやくウンスにあいたいよ」「こら・・学生のうちは学生が
ウンスの腕をつかみ布団から引きずり出されてしまう。ほとんど裸の状態だった。「きゃぁ」胸を隠すが写真をとられてしまう。「やぁだ」やめて・とらないで。スカートのすそから太ももがみえている。それから何枚もとらてしまう。顔も隠すことができないように腕をもたれた。しばらくして歩くとヨンがどこからか現れる。「大丈夫か?」腕を握られて無事を確認されている。ケガはないか?「平気よ・・ただ‥写真をとられただけ」写真と聞いて乱れた髪の毛を大きな手でなでられた。ぎゅと顔をおしつけられる。
次の日ウンスが夜またやってきた。「痛みは?ねつは?」次々に聴いてきた。隊長は表情を変えずに問題ありませんという。鎧を脱いでそれから衣脱いで。「だいたんですね」挑発するように隊長が鼻で笑う。ふん。手首をつかまれる。ぐいとひき寄せられた。「不用意に武士に近寄ってはなりません」「武士の前にあなたは患者なの」関係ないと言い張る。額に手を伸ばす。ばしと払われる。そのとき・・熱が下がっていることに気が付く。「熱が下がっている」薬をヨンが見せてきた。「あなたが飲むように申したの
この日は喫茶店ので働く人たちと外でバーベキューをしようということになった。カン・ジユは高校生だったが大丈夫かと聞いたが問題ないと答えがきた。ウンスとヨンが買い出しにいく。例の若いフルーツ屋さんとばったりであった。「こんにちわ」何度もすれ違うその若い男。失恋はまだ心に残っている。「こんにちわ」あいかわらず仲がいいですね。「いやだ」また彼はあついのにべったりくっいてこうとする。ぱちと手を合わせた。「そうだわ・・ねぇ・・今夜・・時間開いているかしら?」にこりとほほ笑む。勘違
「高い金を払ったんだ・・つきあってもらうぞ」「ヨンさん・・楽しんでない?」高校生の制服を着ているウンスにヨンは興奮しているように見えたから。ウンスをそこにあるベッドに押し倒した。「あ」どさとベッドがきしむ。ふんわりとウンスを受け止める。すぐに上にのしかかってきた。「きゃ」重たい。抗議するとすぐに体をずらしてくれた。「それで?」どうするの?ウンスは上にのしかかるヨンに聞いた。「たぶん‥主人は別にいる」いきなりスカートの上から太ももをなでられる。いやらしい触り方をする。
「ですが入れるなと命令を受けています」「このっような時刻です」トルべ送って差し上げろとチュンソクがトルべに指示を出した。「私は医者よ」床にへたりこんで懇願している。「そいう立場のかたですから」人に弱っている姿を見せられない。みせてはならぬのです。それが王宮という場所です。そっといくわ。誰にもみつからないようにするわとテマンにも頼む。ウンスは中に入っていくと奥の床にだるそうに座っている隊長の姿をみつけた。「何した・・かえれ」いら立っているようだ。「テマン君に見
まだウンスがここに慣れていないときのこと。「あなたを傷つけてしまって・・ごめんなさい」あの日天門であなたを剣で刺してしまったのは私。それのせいで熱も出している。どうしたら治療をさせてくれるのだろう。ずっと後悔していた。何度も謝った。「お願いだから・・治療をさせて」懇願する。手を伸ばしても振り払われる。気が付いたらそこにだれもいなくなっていた。「ここに来られては困るのです」兵舎なのですよ。わかっているのですか。たんたんという。そんなこと知っている。「いいえ・・わかっていな
腹一杯乳を飲み、イムジャの腕の中で満足げな顔をしているタムを……後ろからイムジャごと抱き締めて、その肩越しに愛らしい姿を眺めていると、イムジャが何やら気になる事がある、と言い出した。「ずっと思ってはいたんだけどね。タムも生まれたし……そろそろ変えたほうがいいと思うのよ」「何をですか?」それよ!イムジャが、肩に乗った俺の顔めがけ、鼻息荒く続ける。「貴方、ずーーーーーーーっと敬語よね?」「は?」「出会った時からずっと。まぁ、私の方が年上だったから、何となくそのままきちゃったけど……もう
チェヨンの過去について。1暗黒時代2拷問・彼はウンスのためなら残酷になる。3取り調べ足蹴り・踏みつけ・骨折る・耳もそぐ・女でも殴る或る日のウンス。1空気がおいしい。自然が恋しい。2星が綺麗ね。手が届きそう。赤月隊。とある男の独白。1いつかお前に殺されるなら本望2点から人が降ってきた。天女だと騒ぐ・その女は子を身ごもっていた。リンとヨンの飲み比べ。変態の流儀1不法侵入2のぞき3泥棒4盗撮「絵を描く」5セクハラ「触る」全て犯罪ですよ。
その場所にウンスがやってきた。用意されていたそれに着替えるよう指示を受けた。高校生の制服。いまどき女子高生のふりをするらしい。女性の隊員に指示を受ける。「こちらに着替えてください」なつかしいものだ。スカート・ジャケット・白いシャツにリボンを結んだ。「うーんとそれから」化粧に派手な飾り・爪にも色を塗っていく。「あとは・・髪も」カールにさせたほうがいいという。ウンスが変装をして男たちの前に現れた。「おお」「これは」「すげっ‥どうやったんだ?」まるで別人になったウンスがそ
始まりはソウルの街角でのこと。人も多い場所で声をかけられたとこからだった。名刺も渡されたので信じた。その人は有名なカメラマンだという。「モデルをしてみない?」君達高校生だよネ。と確認された。それだけあやしいと私は思ったんです。依頼主は言う。まだ高校生だった。頭もよさそうだ。叔母が話を聴いていた。「それで?」あえて名前はふせておく。未成年だからだ。「友人は大丈夫だと」その男についていってしまったんです。「あなたは?」「私は帰りました」「友人をおいて?」「すみません」説
激しく熱い一晩だった。はぁはぁと息を乱してウンスはその場に倒れていく。抱き寄せるとヨンは腕の中にウンスを入れた。「ねぇ・・手はふるえてない?」「イムジャはそればかりだな」手を見せてくる。ぎゅと指と指をからませる。「震えていません」「よかったわ」しかし・・一度でもこうして触れてしまえば手を離せなくなるのに。イムジャはこの先・・どうするつもりなのか。そこを聞いてみたい。一つも解決などしてはいないのだ。「天界に・・会いたい人がおられましょう」「そうね・・」むき出しの背中にヨン
天界から降りてきた天女が獣を従えていると噂になってしまう。チャン侍医も困った顔をする。「今はまだ・・小さいゆえ・・いいのですが・・トラともなれば大変になりますよ」「それはわかっているんですけど」トラはウンスに甘えるようにすりすりしているのだ。ミルクのかわりとなるものをもらいウンスが飲ませている。ごくごくと。顔をあげた。「あらまぁ」といいウンスが汚れた顔を手拭いでふきふきしている。「にゃん」猫のように鳴く。白い虎の子。どうすればいいのか。チェヨンが様子を見にやってきた。
事件の真実とは?チェ・ヒョンミンが睡眠薬入りのお茶を渡してきた。疑いもせずにそれを飲む。確認はしていたが・・彼女は飲んだふりをして中身を全て捨てていた。いつもの寝るための薬は飲まなかったのだ。ホテルにそないつけのベッドにもぐりこんで目を閉じる。目を開けると恋人はそこにいない。ふざけ半分で新しいスマホで動画をとることにした。隣の部屋をそっと開けて。「何をしているのかしら?」そのとき・・彼が札束を取り出すのが見えた。その奥では会話が続いている。「彼女は寝ている」はっと息をの
あの日なにがおきていたのか。当日にさかのぼってみる。動画が再生されていく。チェ・ヒョンミンが金の入った袋を手渡している。その相手はト・ジンという男だった。その横にが赤い服を着た女と白い服を着た男が立っている。護衛だ。「警戒しなくとも・・隣にいる人物はぐっすり寝ているよ」「だといいが」半信半疑だった。男の恋人と約束しているとは信じられないという。「これで・・取引は終わりだ」そこに長くはとどまらないようにすぐに部屋を出ていった。チェ・ヒョンミンはシンが睡眠薬で寝ていると信じ
考えられることはシンがどこかに隠したということ。ではどこに隠した?一度家に戻りヨンが一人パソコンと睨み合っていたとき気分転換したらと部屋に入ってきた。椅子事振り返る。「何か・・わかった?」「あの日・・シンは新商品のスマホを持っていた・・動画はそれで撮影したんだ」「なるほどね」今はそれをどこかに隠してあるんと読んで・・隠し場所を考えていたんだといった。ひょいと横に抱き上げられた。「ヨンさん・・」はなしてとばたばたさせている。それは無視をされた。ヨンは考えているとき話は耳に入って
ヨンは叔母さんに怒られた。「この・・ばかたれ」後先考えずに行動するからだ。「だから・・ウンスにも責任はとると」「そのことはもういい・・仕事をしろ」ふぬけ。「ふぬけ・・・」「同居人に思いをよせているんだろう」「想いを?」そんなことは考えたことがなかったという。叔母さんがヨンの背中をばしと叩く。「しゃきとしないか」それは執着というものだ。と言われて驚きその場に固まっている。あきれてやれやれと頭をふっていた。はめられたハッカーも手をかしていた。犯人探しに本気になっている。
また次の日も大学からつけられている。ヨンが大学生のふりをしてウンスの手を引いてどんどん先を進む。どこにむかっているのか。ラブホと呼ばれるホテルだった。適当に部屋を選び中に入っていった。「ここは?」「きたことは?」ぶんぶんと横に振りまくる。初めて目にする。ヨンがイヤホンにつなげてある通話で外にいる見張りをどうにかしてくれと頼む。「おい・・いまどこにいるんだ?」「ホテル」GPSで調べればわかるだろう。めんどうくさそうにいう。ウンスは部屋の中を動き回り探検中。大きなベッ
チェ・ヒョンミンが独自に動き出す。自分が使っている男を呼び出した。「この女だ」「はい」目撃者を捜し出し始末しろと命令を出した。ウンスが大学に通っていることもすぐにばれる。大学を出ると知らない男がこっちをみてくる。「ウォンさん」急ぎ電話する。「どうした」「知らない人がいるの」「そのまま止まらずに歩き続けろ」近くにあるコーヒー店に入るんだ。ヨンは屋上に立っていた。そおのまま駆け出していく。そこからウンスを見つけた。背後をつける男も見つける。ヨンが飛び降りた。大学生のふ
「私の雇い主があなたを気にいったというの」仲間に入らない?「断る」「そういえば・・あの女・・恋人?」「違う」「なんだ・・遊びだったんだ・・かわいそう」楽し気に笑う。「お前に関係ないだろう」それだけなら帰れ。俺は忙しいんだ。ヨンが女と距離をあけて去っていく。ウンスがいるホテルに戻ることになった。「部屋の中にいる」「助かった」仲間もまた素顔はみせずに立っていた。用事が終ればその男が消える。部屋に入ると膝を抱えて椅子に座っていた。「ヨンさん」ぱっと顔を上げる。「
とあるホテルの一室での出来事。そこは密室だった。「わたし・・とんでもないものをとってしまったの」「なにを・・なにを録画したんだ?」みせろと男がせまる。シン・ヒョジュンはスマホの録画をみせる。とんでもないものだった。チェ・・ヒョンミンという名前だった。隠れて付き合っていた相手だった。彼女はモデルで歌手だった。CMでもでているほど有名人だった。始まりはここからだった。ウンスはヨンと共にホテルにいた。窓にあるカーテンをしめる。すきまより外の様子をうかがう。「まだいるの?」
今日も戻りが遅くなってしまった……俺は、既に薄灯りの寝所へ音も無く入ると、ぐっすり寝入っているイムジャの…額にかかる絹のような髪を、そっと撫でつけた。そしてすぐ側の、べびーべっとで静かに寝息を立てている息子の傍に立ち、その微かに聞こえる呼吸の、心地よい反復音に耳を澄ます。……何とも愛らしいことだ。我が子とは、このように愛おしいものか。聞いていた話ではあったが、まさかこれほどとは——己れの子というだけでなく、最愛の女人(ひと)との間に授かった子だ。タムは俺とイムジャの……違う刻を生き
隊長にとらの子供を抱えるように指示を出す天界の女。「前の手をケガしている」消毒して包帯をまいてあげよう。「はやくしてください」イムジャ。ケガをしている腕をつかみ支える。消毒をした瞬間・「ぎゃ・ぎゃ・ぎゃ」すさまじい悲鳴を上げた。それでもつかんだ手をはさなかった。その代わりに隊長の手はトラにかみつかれて血だらけになった。「いたいね・・ごめんね」素早く手当てを終わりにさせた。トラの子供の怪我が治るまで面倒をみることにした。血ににじむ隊長の手もウンスが手当てをした。
ホットミルク飲んだ。もちろん人が飲むもの。猫が飲むものと違っていた。強すぎたようだ。チャンビンがヨンを捜しにまたやってきた。「ごめん・・ウンス・・ヨンがまた逃げ出したんだ」ウンスがこっちにやってきて話をしている。「ヨン・・来てないわ」「困ったな・・たびたびいなくなるなら・・猫ように首輪とGPSでもつけるかな」今はなんでも手に入る時代だ。事故にあってないか心配になる。ウンスは一応ヨンをさがすために戻ってきた。ぎょっとした。ヨンが吐き出して横に倒れていた。「きゃー・・どう
あったかい…午後の陽射しが、春の訪れを告げている。柔らかな光に顔を向けると、まるで大きな手の平で優しく包まれているよう。時を600年以上遡り、高麗の地で一年を過ごした。ひとりの武士と恋もした。幾度も危険な目にあい、その度に助けられ、ある時は命を救った。だが、今は離ればなれだ。それも、100年という時を隔てて…今日みたいにあったかな風が吹いてて、白が混ざったコバルトブルー色の空だった天涯…、あなた、そう云ってたわ☆☆☆「おだやかねぇ〜」「ええ
ウンスは王妃様の元へ行き相談した。「それでしたら・・おねえさま」こちらを・・黒い・それは腕や胸元もすけるようなレースでスカートのようにすそはひろがった。「すみません‥叔母様・・誰にも邪魔をされず・・二人で話ができる場所を教えってください」といいうと叔母さまは驚き目を見開き口を開け閉めしていた。それでもある密室をかりる。そこはうちも・外も鍵がかけられて音ももれない場所だった。「おい」叔母上が俺を呼び出すのはいつものこと。落ち着きない。そわそわしている。「なんだ・・なにか・・
木々の緑も鮮やかな、新芽の芽吹く季節になった。タムがこの世に少しだけ慣れて、私もオンマ業に少〜し慣れた頃。夜中に泣いて起きる事が、ほぼ無くなったタム。おかげで私も、朝までしっかり眠れるようになっていた。(有り難いわ〜)そこで、タムのベッドを子ども部屋から夫婦の寝室へ移し、夜も親子3人で過ごすようになってしばらく。…ふ、と目を覚ますと、じっ…と、タムのベッドを覗き込んでいる人が——「お帰りなさい、ヨンァ。いつ戻ったの?」私は寝ぼけ眼を擦りながら、帰宅した夫の側へ寄った。「少し前
2人の中が微妙な時期の頃の話。長いか短いか不明です。はじまりまじまり。新人のウダルチが山に入ったことより始まる。深い山の中それはいた。人の罠にかかりケガを負う獣の子供。耳は小さくて丸い。手だって猫よりは大きいというぐらい。新人のウダルチが抱きかかえられるぐらいの大きさだった。しかしである。ただの獣の子供ではない。「まぁ・・どうしたの?」ウンスがそれを腕に抱えて医員にかけつてきたのを見た。「いせんさま・・実は・・山で人の罠にかかっている獣の子供を見つけたのです」みせてごらんな
ウンスとヨンは激しくお互いの唇を重ね合わせていく。息ができないほど。あやしい音を奏でて。その物音だけが部屋の中に響き渡っている。これ以上はいけないと涙をこらえてヨンを引き離そうと襟をつかむ。「たいちょう・・やめ・・くるしい」ヨンはその声を聴きやっとウンスを離した。「おれは・・なにを」気が付けば肩で息をさせて乱れた衣をウンスは手でおさえていた。「すみません」ばっと離れていく。だからいったのです。俺は正気を失う前に逃げろと。「わかっている」「まことに?」イムジャには