ブログ記事3,359件
——駄目よ。このまま落ち込んでても、何も変わらないわ……小一時間ほど悶々と悩んだ挙句、当たり前の答えに辿り着いた私は、掻きむしってボサボサの頭のまま、机の前に座った。今、私に出来る事は——紙を広げ筆を取り、がむしゃらに書いていく。下手くそでもいい。忘れないうちに。覚えてる事を全部。年号も時系列もだいぶあやしい……それでも、とにかく書いて書いて——私はもう一度、秘密の天の書ノートを作った。いつのまにか、辺りはすっかり陽が落ちていた。はた、と気づく。あれ、オンは?ミスは?タム
元の首都•大都——紅巾の乱以降、荒れに荒れた国内は、現皇帝•順帝の力も弱まり、いつ何時、何が起こるか分からぬ状況にあった。とは言え、元は大国。そもそも、高麗ごとき小国が、刃向かっていいはずがないのだ。現高麗王(恭愍王)は、順帝とキ皇后の後押しを得て玉座についた。それなのに、即位した途端、ここぞとばかりに反元政策を推し進め……恩を仇で返すとは、まさにあの王のことを言うのだ。その愚かさの為に、府院君(キ•チョル)をはじめ、キ皇后のお身内は粛正され、この私…チェ•ユも同様、高麗を追われ、元
賑やかな客間を後にした私は、子ども達が寝入っているのを確認してから、ひとり寝室へ入った。ベッドにとすん、と腰を下ろして、大きく溜め息を吐く。チョン先生を初めてお招きした時もそうだったけど——今夜もとんでもない集まりだった……歴史に名を残す名将チェ•ヨンと、李氏朝鮮の開祖イ•ソンゲ。教科書に載ってる偉人チョン•モンジュ。そこへ今夜は、チョン•ドジョンまで加わって——モンジュの友達なんて、絶対有名人だろうとは思ってたけど、やっぱり教科書に載ってる人だった!モンジュと同じく、詳しくは覚え
昨夜、イムジャの胸のつかえを聞いた。解決出来ないにしても、何かしらイムジャの心を軽く出来るものなら……と思って聞いてみたが——あれは、おそらく王様と恵妃様の事だろうな。恵妃様を診察をした折に、何か聞いたのか、気づく事でもあったのか。イムジャの語りから察するに……恵妃様はまこと、王様をお慕いなのだな。かたや王様は、王妃様一筋……最近は恵妃様へのお通いが無いという事まで、聞こえてくる。(トッキの戯言と思っていたが、今までも夫婦の営みは無かったのやも…)恵妃様はそれら全てを容認され、それ