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それは偶然だった。主人公は通りすがりの人。高校生だった。恋に憧れる年ごろ。夕方の丁度帰宅する時間。私の目の前をすうと背の高いかっこいい男の人が歩ている。「大学生?」うーん・・・もっと上かなでも二十だいに見える。「家に帰えるのかな?」背中のカバンを背負い直す。近すぎないように気を付けて歩いていく。そのときは気にも留めずに通り過ぎていく。だけどたびたび見かけるようになった。きっと同じ道を通っているのだ。私はそのまま家に入る。「今日は何か飲んで帰りたいな」いつもと同じ道で
無事に南国の衣装も選べた。ウンスはご機嫌でヨンに腕をからませて歩く。一度ホテルに戻ると日焼け止めクリームを塗り水着に着替えてその上にパーカーを身に着けて出発。「船にのって・・クジラを見にいこう」「わかっているとおもうけど」あくまでも運が良ければみられるし運がなければみられない。「わかっているわ」それが自然というものでしょう。いいのよ。クジラが見られないとしてもあなたと船の旅ができるれば。風を感じて海を感じて目閉じる。「ヨンァと旅ができることが嬉しいの」「そうか」ヨンはさ
オンを生んでそろそろ2ヶ月。タムとミスに構われて、昼間しっかり起きているオンは、朝までぐっすり眠るようになっていた。(おかげて私も眠れる。有り難いわ…)ただ、冷え込む夜中の授乳は、やっぱり大変……ソニもスンオクも居ないこの家で、出産に子育て……不安は大いにあったけれど、オクヒやサンイ、それから、マンボ姐さんの所から手伝いに来てくれるアジュンマ達に、助けてもらってなんとかやっている。そんな時、往診に来てくれたトギからの助言——(そろそろ母乳はやめて、前の薬に戻そう)私は毎日、トギ特製
「「イムジャ・・動いてもいいのか?慌てて夫としてついていく。「ゆっくり・休み休み動いているのよ」今日の予定は王妃様の元へいき休んであなたのところへいくところだったの。「一人でか・・転んだらどうするのだ?」「心配性ね」叔母さまにいってムガクシをおかりしていると説明をした。皆が忙しいので移動するときだけ頼んでいた。「でもいいのかしら?」「当然だ」そこに叔母さまが立っていた。「あら?」本当に千客万来ねと楽し気に人数分用意していく。「それよりも・・・嫁ごに心配させてどうするのだ?」
「——と、いう訳です。スンオクの事は、私が責任を持って……双城から先は、信頼のおける部下に送らせますので、ご心配は要りません!大護軍、医仙様」俺とイムジャは、目の前で起きている……この状況を、直ぐには受け止められずにいた。非番だった俺は、家で家族と寛いでいた所。買い物に出ていたスンオクを伴って、(半ば無理矢理にも見え)突然やって来たソンゲが、「スンオクを安州へ連れて行く」と言う——どうだ良い考えだろう、と、言わんばかりの笑みで立つソンゲの後ろで、スンオク自身は、色の無い顔で、言葉なく俯い