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皆さま、久しぶりのオメガバース、覚えていますか?次作のお話の設定もありますので、どうぞ最後まで読んで下さい。はい、それでは復習いたしましょう。「よいこのオメガバース復習講座」です~^^パフー♪※ここでは細かい事は割愛、大筋だけを簡単に説明します。作者によって違う解釈もあるので、一般的によく使われるものを採用しております。①オメガバースとは、男女のほかにある、第二の「性」の事を指します。α(アルファ)何事も有能、支配階級、ボス、エリート多し、総攻め
全面ガラス張りの大型病院、ソウル総合病院。国内屈指の大病院であり、診療科数は30を超え、1000人以上の医者が常勤している。AIを駆使した診療や遺伝子パネル検査を活用したり、患者の検体を保存し解析するバイオバンクまで、備わっている。十年前は普通の総合病院だったが、急激に病院が拡大したのには訳がある。ソウル総合病院には、世界中から求められるスーパー心臓外科医キムジェジュンがいるから。そしてこのキムジェジュンは、キムホールディングスの会長キムソッキの末息子だった。2000を超える
「店長、長い間お世話になりました。たくさん教えていただいて本当に感謝してもしきれません」ジェジュンは洗濯した制服を畳み、店長に渡し深くお辞儀をした。「お前がいるのが当たり前になってたからな、これから大変だ」ジェジュンが笑うと、店長がいつも被っていたキャスケットをポンとジェジュンの頭に乗せた。「それはやるよ。似合ってたからな」「あ、ありがとうございます」もう一度店長に深くお辞儀し、出て行こうとしたジェジュンを店長が止めた。「ジェジュン」「はい?」「…頑張れ
家に帰ると、ユノがパタパタとスリッパを鳴らして駆け寄って来た。キッチンからいい匂いがして、夕食を用意していたんだと分かる。「ジェジュン先生、お帰りなさい。ごはんは食べました?」「いえ、結構です。話が聞きたかっただけなので」「そう、ですか…」シュン…と俯いたユノだったが、用意してあったコーヒーを入れた。「ジェジュン先生、ウソをついて本当にごめんなさい。なんでも聞いてください。ちゃんと答えます」「…では単刀直入に。何故あんな噓をついたんですか?俺が騙されて面白かったですか?
相変わらずジュンスと連絡が取れないままのチャンミンは、毎日を仕事に追われ過ごしていた。ジェジュンもいない今、誰かと軽口を叩くこともなく、チャンミンはとても疲れていた。私はジェジュンやジュンス以外友達もおらず、寂しい人間だったんだな…。やっととれた休日に、チャンミンは実家を訪れていた。久しぶりに会った母はとても喜び、二人で庭の縁台に座ってお茶を飲んだ。たわいもない話をしていると、ふと母が言った。「元気がないわね。何かあった?」「別に。何もありませんよ」「そうよね。あなた
今日は月一回の村に降りる日。ジェジュンは朝からウキウキしていた。「ジェジュン、足大丈夫か?やっぱり今日はやめておいた方が…」「大丈夫!ずっと楽しみにしてたんだから!」「楽しみにって…ただの田舎の村だぞ」「いーの!」ユノは月一村に行って、熟成させておいたホールチーズや採れたての野菜などを売りに行く。ユノは客商売が苦手なので、いつも店に買い取ってもらっている。ログハウスの裏にある熟成庫には、たくさんのチーズが熟成されており、半年から1年熟成させている。ユノはヤギの乳でチーズ
ジェジュンはベッドの中でも、ユノの事ばかり考えていた。そうだ!ユノさんをデートに誘おう!理由はいつもご飯を作ってくれるお礼に!うん!スマートだ!どこに行こうかな…ユノさん忙しそうだし、せっかくの休みに疲れさせたくはないな…。俺だったら海に行って、しばらく波の音を聞いたら癒されそうだけど、ユノさんはどうだろう。こんなデートは退屈だろうか、ユノさんは何が好きなんだろうか。ジェジュンは今まで誰かをデートに誘ったことはなく、いつも誘われてついていくだけ。だからデートプランも考えた事は無い
トイレに行ったユノが、なかなか帰ってこないのでふと心配になる。そう言えば、ユノさん少しフェロモンが漏れていた。ちゃんとコントロールできていないのかも…疲れているみたいだからな…。気になったジェジュンは立ち上がり、トイレに向かった。「やめてください…」「そんなオメガの匂いを垂れ流して、何がやめてくださいだ。誘っているんだろう?」「違います…!離して下さい!」トイレの前で、ユノより身長が高いアルファに絡まれていた。困った表情のユノを見て、カッと体が熱くなる。またジェジュンの
チャンミンは朝早く、日に一本しかない電車に乗っていた。あれからジェジュンに何度電話をかけてもつながらないので、心配になってソウルに向かっていた。心配をかけたくないので、ジュンスやユノには黙っていた。だがユチョンだけには秘かに相談していた。「連絡がつかない?ん~…ジェジュンが勤めていた会社、よくない会社だったんだろ?だったら番号を変えているのかもしれないな」「えぇ。何もないとは思いますが…一度ソウルに行ってみようと思います」「うん。頼むよ」「心配をかけたくないので、ジュンスとユノ
「はい、抜糸すみましたよ。傷も綺麗です」「ありがとうございます」チャンミンが来て頭の傷の抜糸をしてくれ、松葉づえも持って来てくれた。これで移動が楽になる。「先生、もう頭洗ってもいいですか?」「えぇ。風呂も入っていいですよ。ギプスは濡らさないように。それで?ユノは?」「今日は街まで行くと。朝早く出かけました。先生、紅茶でいいですか?」「えぇ。頂きます」ここから街に行くには、山を下りて村に行き、そこから一日2本しかない電車に乗らなければならない。松葉杖をつきながら紅茶を
対照的な二人の女性の間で、下心に揺れる演出家の心を描いたインディーズ作品。原題は「감자적소나타(カムジャジョクソナタ)」。“カムジャ”はじゃがいも、“ジョク”とは江原道の方言で、日本でいうチヂミのような料理を指す言葉。様々な食材を小麦粉と混ぜ、平たく焼き上げる粉物料理のこと。ちなみに「チヂミ」という呼び方は済州島方言で、ソウルでは一般的に「ジョン(전)」と呼ばれる。だから「パジョン」は、日本語的に直訳すると“ネギのチヂミ”という意味になる。文化財団の依頼で、江陵の西部市場を支援す
バタバタとチャンミンが廊下を走っていた。心臓外科に行くと、ジェジュンはまだ手術中だという。チャンミンは、ジェジュンの部屋に入って待つことにした。朝の会議終了後、ユノから信じられない言葉を聞いた。「今、ジェジュン先生の家に居候中なんです」「…は?」まさか…ジェジュンが他人と同居するなんて!今まで何度もジェジュンの家に行ったが、決して私がジェジュンの家に泊まる事は無かった。何故なら、ジェジュンは他人が家にいると眠れないから。それなのになぜ…?なぜ他人の、しかもオメガのチ
朝病院に行くと、部屋に小さな鉢植えが届けられていた。白く小さな花ノースポールが鉢植えいっぱいに咲き、こんもりと白い毬のようで可愛らしい。白い花びらが真ん中の黄色を引き立たせ、まるで小さな太陽のようで、見ているだけで元気が出そうだ。差出人はユノで、先日のお詫びに、と書かれていた。「わぁ…可愛い~」ノースポールは、公園でもよく見かける親しみのある可愛い花だが、それがユノの人柄と重なって微笑ましかった。ちょろちょろと水をやると、小さな花達が笑っているように見え、ジェジュンは微笑んだ