ブログ記事2,135件
自然増殖期プロトコールを選択できる条件はなんでしょうかオンラインセミナーでのご質問です。自然増殖期プロトコールは、誰にでも行える方法ではありません。基本的には自分で卵胞が育ち、自然に排卵できる方が対象です。超音波と採血で卵胞と子宮内膜が十分に育っていて、まだ排卵前であることを確認してから黄体ホルモンを開始します。当院では卵胞14mm以上、内膜7mm以上、E2150以上、P1.5未満を一つの目安と考えています。排卵障害がある方や卵胞が十分に育たない方では、通常の自然周期やホルモン
凍結胚移植において、「自然周期は良いがスケジュールが読めない」「ホルモン補充周期は楽だが生理的ではない」というジレンマは日常診療でよく直面します。本論文は、その解決策として提案された自然増殖期プロトコールを詳細に検討した重要な報告です。まずFigure1をご覧ください。この図では3つのプロトコール、すなわち人工周期、自然周期、自然増殖期プロトコールが視覚的に整理されています。人工周期は外からエストロゲンとプロゲステロンを投与して内膜を作る方法です。自然周期は排卵を待ってタイミングを合わせる方法
反復着床不全に対する新しい治療選択肢について(タクロリムスを用いた免疫調整治療)当院では、反復着床不全(良好な胚を複数回移植しても妊娠に至らない状態)の一部の患者様に対し、免疫の関与が疑われる場合に、タクロリムスを用いた治療をご提案することがあります。妊娠成立には、母体の免疫が胚を適切に受け入れることが重要です。しかし一部の方では免疫のバランスが崩れ、胚を異物として排除する反応が強く働いている可能性があり、その指標の一つとしてTh1/Th2比が用いられます。当院では、このような免