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Esperanto/LastTangoエスペラント/ラスト・タンゴ1975年リリース◆官能的で情熱的なアレンジが冴えたチェンバー・ハードロックの傑作◆ベルギー人のヴァイオリニストのレイモンド・ヴィンセントを中心に、ルドヴィコ・ザメンホフが創り上げた人口言語ををグループ名にしたエスペラントのサードアルバムにして最終作。そのアルバムは硬質なヴァイオリンやチェロといった弦楽器をはじめ、ピアノやシンセサイザーといった鍵盤楽器によるエキゾチックで重厚なチェンバー・ハードロックとなっており
Shylock/IledeFievresシャイロック/熱情の島1978年リリース◆硬質なサウンドと抒情美が交錯するフレンチシンフォニックロックの傑作◆フランスにおけるキング・クリムゾン・フォロワーの先駆的存在として知られるプログレッシヴロックグループ、シャイロックが1978年にリリースしたセカンドアルバム。そのアルバムはロバート・フリップを彷彿とさせる硬質なギターワークと、優美なストリング・シンセサイザーやメロトロン、モーグによる色彩豊かなキーボードを中心とした極上のシンフォ
JethroTull/ThickasaBrickジェスロ・タル/ジェラルドの汚れなき世界1972年リリース◆44分の大曲1曲のみが収録されたブリティッシュロック史に残る名盤◆ロックにフルートを持ち込み、デビュー当初から異彩を放っていたプログレッシヴロックグループ、ジェスロ・タルが1972年に発表した5枚目のアルバム。その12ページの新聞を模したオリジナルのパッケージには、架空の8歳の天才詩人であるジェラルド・ボストックが描いた社会風刺詩を用いて曲を作り上げたコンセプト作で
Cervello/Melosチェルヴェッロ/メロス1973年リリース◆ギリシャ神話をモチーフにした叙情派シンフォニックロックの傑作◆メンバーのうち3人がフルートを演奏するイタリアの抒情派プログレッシヴロックグループ、チェルヴェッロの唯一作。そのアルバムはギリシャ神話をモチーフにした歌詞を基に、アコースティックギターのアルペジオやサックス、フルート、リコーダー、ビブラフォンといった楽器を用いて、イタリアらしい土着的な激しさと儚い美しさが交互に押し寄せたキーボードレスのシンフォニック
Polyphony/WithoutIntroduction...ポリフォニー/ウィズアウト・イントロダクション1971年リリース◆アグレッシヴなオルガンとムーグの響きがマニア心をくすぐる伝説的なアルバム◆アメリカの最初期に結成されたプログレッシヴロックグループ、ポリフォニーが1971年に発表した唯一作。そのアルバムは英国のプログレッシヴロックをはじめ、シンフォニックロックやサイケデリックロック、さらには実験音楽まで、様々なスタイルを融合させた異端のサウンドであり、エマーソン・レ
KingCrimson/Islandsキング・クリムゾン/アイランズ1971年リリース◆クリムゾン史上最も儚く美しい静寂をイメージした神秘的なアルバム◆前作の『リザード』のメンバーであるロバート・フリップ(ギター、メロトロン、ハーモニウム)とピート・シンフィールド(作詞)、メル・コリンズ(サックス、フルート、バスフルート)に加えて、新たにボズ・バレル(ヴォーカル、ベース)、イアン・ウォーレス(ドラムス、パーカッション)を迎えて録音された4枚目のスタジオアルバム。そのアルバムはフ
Fantasia/Fantasiaファンタジア/ファンタジア1975年リリース◆緻密なキーボードとギタープレイが冴えまくった北欧の伝説的なアルバム◆St.MarcusBluesBand(セント・マーカス・ブルース・バンド)から名前を変え、唯一無二の幻想的なサウンドに昇華したフィンランドのプログレッシヴロックグループ、ファンタジアのデビューアルバム。そのアルバムはモーグシンセサイザーやハモンドオルガン、エレクトリックピアノといったキーボードをはじめ、ヴァイオリン、ギター、サッ
Aviary/Aviaryエヴィアリー/風の翼1979年リリース◆絶品のメロディとハーモニーによるポンププログレハードの名盤◆プログレ衰退期の1979年に突如出現したアメリカのプログレハードグループ、エヴィアリーのデビューアルバム。そのアルバムはクイーンを彷彿とさせるハイトーンヴォーカルやコーラス、そしてツインキーボードによるスーパートランプやエレクトリック・ライト・オーケストラ、スティクスといったポップでメロディアスなサウンドを高い技術で融合させ、ロマンティズムな叙情性やドラマ
ThirdEarBand/Alchemyサード・イヤー・バンド/錬金術1969年リリース◆古楽風の演奏と摩訶不思議なメロディでジャンルを超越した稀代の名盤◆チェンバー・ロック、もしくはクロスカルチャー・ミュージックの元祖とも呼ばれている英国の音楽グループ、サード・イヤー・バンドのデビューアルバム。そのアルバムはヴァイオリン、ヴィオラ、オーボエ、チェロ、タブラといったアコースティック楽器をベースに、中世風の音楽と東洋(インドのラーガ)の音楽、そして現代音楽の特定の形式による即興
Rush/2112ラッシュ/西暦2112年1976年リリース◆SF的な物語と楽曲が一体化したプログレッシヴハードの歴史的な名盤◆全世界でブレイクすることになるカナダのプログレッシヴハードトリオ、ラッシュの4枚目のアルバム。そのアルバムはロシア系アメリカ人の小説家アイン・ランドの作品『アンセム』をベースに、7つのセクションに構成された20分間に及ぶ曲を収録したSF的な大作となっており、ラッシュがハードロックグループとしてのキャリアを集大成し、プログレッシヴロックへと進出したことを差
Maneige/NiVent...NiNouvelleマネイジュ/御伽の国へ1977年リリース◆緻密なアレンジで幻想的な世界観を構築したシンフォニックジャズロックの最高傑作◆結成当初から3人のドラムス兼パーカッショニストを擁する高度な音楽性が持ち味のカナダのプログレッシヴジャズロックグループ、マネイジュのサードアルバム。そのアルバムはこれまでの室内楽の影響が強かった作風から、多彩な変拍子を活かした緻密かつテクニカルなシンフォニック性のあるジャズロックになっており、何よりもベル
TheMoodyBluesWithTheLondonFestivalOrchestraConductedByPeterKnight/DaysOfFuturePassedムーディー・ブルース/デイズ・オブ・フューチャー・パスト1967年リリース◆オーケストラとの共演によって創り出された一大コンセプトアルバム◆ロック界において最古参に位置し、プログレッシヴロックの草分け的存在であるムーディー・ブルースが、1967年にリリースしたコンセプトアルバム。そのアル