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Renaissance/AshesAreBurningルネッサンス/燃ゆる灰1973年リリース◆エレガントなアニーの声を際立たせたシンフォニックロックの名盤◆スタジオアルバムとしては通算4作目であり、アニー・ハズラムが加入した第2期ルネッサンスの2作目にあたる作品。本アルバムはピアノを中心としたトラディショナルフォーク系だった第1期ルネッサンスの時代から、よりシンフォニックに推し進めたアンサンブルと5オクターブの声域を持つアニー・ハズラムの澄んだヴォーカルを活かし、エレガント
Gòtic/Escènesゴティック/夢の光景1978年リリース◆煌びやかなエレピと美しいフルートが織りなす極上のシンフォニックロック◆1970年代後半に突如として現れたスペインの伝説的なプログレッシヴロックグループ、ゴティックの唯一のアルバム。そのサウンドはフォークやジャズにインスパイアされた美しいエレクトリックピアノやシンセサイザー、そしてフルートやピッコロをメインに奏でた全曲インストゥメンタルのシンフォニックロックになっており、英国のキャメルのような穏やかで温かみのあるアン
KingCrimson/Redキング・クリムゾン/レッド1974年リリース◆プログレッシヴロックの最終進化形であり未来への予言となった歴史的名盤◆ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブルーフォードの3人を核にレコーディングを行った、キング・クリムゾンの1970年代最後のスタジオアルバム。そのアルバムはライヴで培った超絶技巧の演奏力と即興から生み出される緊迫感、それでいて哀歌にも似たメロディがドラマティックに交差する、非の打ちどころのない威厳さと力強さが備わった究極のサ
Magma/MekanïkDestruktïwKommandöhマグマ/呪われし地球人たちへ1973年リリース◆不気味なコーラスと楽器が渾然一体となって展開する孤高のコバイアサウンドを確立した最高傑作◆独自の言語であるコバイア語を駆使し、革新的な音楽を作り続けるフランスのプログレッシヴロックグループ、マグマのサードアルバム。そのアルバムはこれまでの作品とは一線を画し、奇妙に渦巻くリフ、演劇的な聖歌隊のアレンジ、ヘヴィで歪んだベースギター、ダークでありながら華麗なジャズ、または
Omega/200YearsAfterTheLastWarオメガ/最終戦争から200年1974年リリース◆キーボードの多用でよりシンフォニック色が増したハンガリーが誇るヘヴィプログレの傑作◆1962年結成から60年以上のキャリアを持ち、現在でもハンガリーロックシーンのトップに君臨するオメガの4枚目にあたるスタジオアルバム。そのアルバムは1972年作『エル・オメガ』と1973年作『オメガ5』より選曲の上、英語歌詞にて再録&アレンジしたドイツのベラフォン傘下のバチルスから発
EduardArtemiev/WarmthOfEarthエドゥアルド・アルテミエフ/ウォームス・オヴ・アース1985年リリース◆旧ソ連の映画音楽家の手による完成度の高いエキセントリックなシンフォニックロック◆旧ソ連の映画音楽の大家であり、連邦最高峰のロックアーテイストであるエドゥアルド・アルテミエフが作曲した完成度の高いシンフォニックロックの傑作。そのアルバムはSynthi100というシンセサイザーを駆使し、高い演奏技術をもったエキセントリックでスケールの大きいサウンドが持
VanDerGraafGenerator/HToHeWhoAmTheOnlyOneヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレイター/天地創造※旧邦題『核融合』1970年リリース◆詩人ピーター・ハミルの個性を色濃く反映させた高度なテクニックと神秘さを誇ったサードアルバム◆ジャンルにとらわれない類まれなる先見性により、音楽的な先駆者として讃えられるヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレイター(VDGG)のサードアルバム。本アルバムは暗澹とした歌詞と複雑な楽曲であるにも関わらず、
PinkFloyd/AtomHeartMotherピンク・フロイド/原子心母1970年リリース◆前衛性を含む複雑かつ抽象的な楽曲構成、プログレの要素を全て集約した歴史的名盤◆ロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライト、ニック・メイスン、デヴィッド・ギルモアの4人編成となって、5枚目にして全英1位を獲得し、音楽的にも商業的にも成功を収めたピンク・フロイドの歴史的なアルバム。デビュー時の1960年代はサイケデリック色から脱却したものの、アンダーグラウンドで実験的要素の強い難解な
Kestrel/Kestrelケストレル/ファースト1975年リリース◆効果的なメロトロンによるメロディセンスが光るプログレッシヴポップ◆英国紳士風の男性の鼻にクチバシを着けた、ユーモラスなジャケットアートが目を引くケストレルの唯一作。そのサウンドはメロトロンを効果的に使用した極上のポップになっており、溜息が漏れるほどの抜群のメロディセンスが光ったブリティッシュプログレッシヴポップの最高傑作と言われている。ケストレルは中心メンバーだったデイヴ・ブラックが、デヴィッド・ボウイのバッ
Marsupilami/Arenaマルスピラミ/アリーナ1971年リリース◆オルガンやメロトロンの音色を活かしたサイケデリック風ブリティッシュハード◆神話の世界の一部を切り取ったようなジャケットデザインが印象深い、1971年にリリースしたマルスピラミのセカンドアルバム。デビューアルバムはハモンドオルガンをメインにしたフォークロックだったが、セカンドアルバムではメロトロンを導入し、ブルージーなハードロックに変貌し多方面からの音楽的要素を詰め込んだ一大コンセプトアルバムになっている。
IPooh/Alessandraイ・プー/ミラノの映像1972年リリース◆甘美なバラードの中に一抹の切なさを秘めた珠玉の名盤◆プログレッシヴロックの枠を飛び越えて、イタリアンロック&ポップを代表するグループとなるイ・プーの5作目であり、CBS移籍2作目にあたる作品。本アルバムは前作で極上のラヴポップを披露した『オペラ・プリマ』を踏襲しており、イタリア然とした切ないヴォーカルによる甘美なバラードや華麗なるオーケストラを全編にわたって活用した珠玉の名盤となっている。イ・プーは本アル
KingCrimson/Larks'TonguesInAspicキング・クリムゾン/太陽と戦慄1973年リリース◆ソリッドでダイナミックレンジにあふれるアンサンブルへと変貌した究極のアルバム◆1971年発表の前アルバム『Islands(アイランズ)』発表後のツアー終了と共に、一旦解散したキング・クリムゾンがロバート・フリップを中心に再度メンバーを集めてレコーディングされた通算5枚目となるアルバム。メンバーにジョン・ウェットン、ビル・ブルーフォードを迎え、前作までのフリージ
Jonesy/KeepingUpジョーンズィー/紅薔薇刑1973年リリース◆哀愁のトランペットの響きとメロトロンの洪水、シンフォニックの粋を極めた逸品◆ブリティッシュハードロック調だった前作からグループ内の対立とメンバーチェンジを経て、よりプログレ要素が強まったジョーンズィーのセカンドアルバム。ザ・ムーディー・ブルース的なポップ感覚あふれるヴォーカルやキング・クリムゾン的なアレンジ面とジャジーな展開、何よりもストリングスやメロトロンを大々的に導入したことで、抒情性の高いシンフォ
Yes/TalesFromTopographicOceansイエス/海洋地形学の物語1973年リリース◆楽曲のテーマの難解さと長大さが増したスケール感あふれる世界を描いた傑作◆『こわれもの』、『危機』のアルバムで一躍トップグループとなったイエスが、ビル・ブルーフォードの脱退、アラン・ホワイトの加入を経て、イエス史上もっとも挑戦的で野心的な作品となった6枚目のスタジオアルバム。そのアルバムはパラマハンサ・ヨガナンダの「あるヨギの自叙伝」の一節、生命や宗教に関する4つの記述を基
北海道も梅雨前線☆ハネハです近年北海道も夏が来る前に雨の日が多くなって来ています今も雨です標高が高い手稲山にはまだ雪が残っていますが他の山々はもう生き生きしています少し遅れましたが今月の曲ですBillBruford-FeelsGoodToMe1979Live-DrumCoverbyhanehaイエス,キングクリムゾン,U.K.そのプログレッシヴロックのビッググループを渡り歩いてきたドラマー"ビ
Granada/España,año75グラナーダ/スペイン75年1975年リリース◆キーボード、ギター、フルートが一体となったジャズロック指向の強いコンセプト作◆スペインが誇るプログレッシヴロックグループ、グラナーダのセカンドアルバム。前作のメロトロンとピアノが中心だったキーボードが、本作からシンセサイザーとエレクトリックピアノとなり、ギターやフルートがせめぎ合うジャズとシンフォニックロックの間の領域を保ったインストゥメンタル作品となっている。本アルバムは多様なキーボードやヴ
MauroPagani/MauroPaganiマウロ・パガーニ/地中海の伝説1978年リリース◆西洋の音楽と地中海の民族音楽が結びついたワールドミュージックの傑作◆世界的に成功したイタリアのプログレッシヴロックグループであるP.F.M.(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)を脱退した後にリリースした、マウロ・パガーニのソロデビューアルバム。ヴァイオリンやフルート、ギターをはじめ、多彩な楽器を操るパガーニが、中東から北アフリカのアラブ音楽圏で使われる弦楽器であるウードやブズ
U.K./DangerMoneyU.K./デンジャー・マネー1979年リリース◆トリオ編成となってより高みへと臨んだ70年代英国プログレッシヴロックの最後の威光◆ギタリストのアラン・ホールズワースとドラマーのビル・ブルーフォードが脱退し、代わりにドラマーのテリー・ポジオが加入してトリオ編成となったU.K.のセカンドアルバム。そのアルバムはエディ・ジョブソンの重厚なキーボードとヴァイオリン、それに絡みつくような勇ましいジョン・ウェットンのベースとヴォーカル、そして何よりもポリリズ
PeteSinfield/Stillピート・シンフィールド/スティル1973年リリース◆英国的な高潔さと牧歌的な優しさに満ち溢れた詩人ピート・シンフィールドの唯一のアルバム◆キング・クリムゾンの作詞家として、またはプロデューサーとして活躍するロック界きっての吟遊詩人、ピート・シンフィールドの唯一のソロアルバム。作詞作曲(共作を含む)を手掛けたピートの語り口調に近いヴォーカルに合わせたような牧歌的なサウンドとなっており、詩人だけではない彼の作曲能力が発揮された英国然とした作品とな
Atmosphera/TheLadyOfShalottアトモスフィラ/レディ・オブ・シャロット2002年リリース(1977年録音)◆25年の時を経てリリースされたイスラエル産シンフォニックロック◆1977年に録音されたもののアルバム化されず、2002年に初めてライヴ音源を含めた2枚組としてリリースされたイスラエル出身のグループ、アトモスフィラの作品。そのサウンドは牧歌的なメロディラインにイエス的な技巧さとアンサンブルを兼ねたシンフォニックロックになっており、何よりも透明感の
BuonVecchioCharlie/BuonVecchioCharlieブオン・ヴェッキオ・チャーリー/ブオン・ヴェッキオ・チャーリー1990年リリース(1972年録音)◆攻撃的なテンションで繰り広げるイタリアンプログレ黎明期の幻の名盤◆1972年に自主的にレコーディングを行い、BASFレコードと契約したものの、メンバーがリリース前に脱退したため長らくお蔵入りされていたブオン・ヴェッキオ・チャーリーの幻のデビューアルバム。グリーグの組曲『ペールギュント』の2幕『山の魔王
Boston/Bostonボストン/幻想飛行1976年リリース◆アメリカの音楽シーンを塗り替える驚異の大ヒットとなったボストンのデビュー作◆アメリカで1,700万枚、全世界で2,500万枚以上を売り上げ、デビュー作では異例の大ヒットを記録したボストンのデビュー作。マルチプレイヤーであるトム・ショルツがほぼ1人で作り上げたというそのサウンドは、分厚いギターサウンドによるハードな音作り、それでいてポップで聴きやすいメロディ、そして爽やかなコーラスワークなど、デビュー作とは思えない完成
IlVolo/IlVoloイル・ヴォーロ/イル・ヴォーロ1974年リリース◆実力派のミュージシャンが集結したイタリア屈指のスーパーグループ◆イタリアの類まれなる腕利きのミュージシャンが集まった、“飛翔”という意味を持つイル・ヴォーロのデビューアルバム。本アルバムは繊細で緻密なドラマティック性の高いジャズロックとなっており、その豪華な顔ぶれとは対照的に、ヴォーカルを打ち出した意図的ともいえる“歌モノ”を披露したことでリスナーを驚かせた作品としても有名である。後に「ヴォーロ一派」
EmersonLake&Palmer/PictureAtAnExhibitionエマーソン・レイク&パーマー/展覧会の絵1971年リリース◆EL&Pの驚異のパフォーマンスが披露されたロックライヴアルバムの最高峰となった名盤◆18世紀のロシアの作曲者であるモデルト・ムソルグスキーが作曲した、ピアノ組曲『展覧会の絵』をモチーフにしたエマーソン・レイク&パーマーが1971年にリリースしたライヴアルバム。本アルバムはキース・エマーソンのハモンドオルガンやムーヴシンセサイザーを駆使