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◾️イエスを脱退していたクリス・スクワイアクリス・スクワイアはイエスのベーシストの座を脅かされたことが一度もありません。彼は2015年6月27日に67歳で亡くなるまで「自分はイエスを一度も辞めたことがない」と言っていました。たしかにデビュー以来緊急入院するまで全てのイエスのアルバムとツアーに参加しています。しかし、スクワイアは一度だけイエスを辞めたことがあります。イエスは1980年12月18日のロンドンのレインボー・シアターでドラマツアーを終了した後に解散しました。イギリスの辛辣な
英国の元プログレ・バンド、ジェネシスの1972年作品で、彼らの第4作『フォックストロット/Foxtrot』に久しぶりに取り組みました(笑)前のプログレ記事で、ジェネシスの『月影の騎士(セリング・イングランド・バイ・ザ・パウンド)/SellingEnglandByThePound』(1973)について書きましたが、本作は、その前作に当たります。ピーター・ガブリエル(PeterGabriel)が中心になって舞台で変幻自在に動き回るシアトリカルなパフォーマンスの全盛期で、1971年
■ヴァンゲリス・インタビュー2016年12月5日ByMarkPowell(Prog)「私の手から音が出るときは、これまでも、そしてこれからも、常に本能的なものだ。考えることはなく、先入観もなければ、先入観のある計画や構築もない。音楽が私を必要としなくなるまで、私はこの流れに従う」–VangelisPapathanassiou最初のディナーの席で、彼はロンドンで過ごした14年間を回想し、さまざまな英国訛り、英国コメディ、イーリング・スタジオの映画への愛着を語った。「人生の中で素
Focus/HamburgerConcertoフォーカス/ハンバーガー・コンチェルト1974年リリース◆クラシック的手法を取り入れたスケール感のあるシンフォニックアルバム◆すでに世界的なグループとなり、絶大な人気を誇るオランダのプログレッシヴロックグループ、フォーカスの5枚目のアルバム。名盤と誉れ高い『フォーカスⅢ』、ライヴ盤『フォーカス・アット・ザ・レインボー』と続くオリジナルアルバムということで、大きな期待を寄せられた作品であり、クラシック的手法を取り入れたこれまでにないス
◾️こっちが本物!?Artist:JonAnderson&TheBandGeeksTitle:LIVE-PerpetualChangeYear:2025ジョン・アンダーソンのライヴアルバムがリリースされました。サブスクでも聴けるし、恐らく何度も聴かないだろうとちょっと悩みましたが、長年の付き合いだし、つい「魔がさして」買ってしまいました(苦笑)CDとブルーレイのセットがないのが残念です。CD+DVDを割安な輸入盤で注文したので未着ですが、とりあえずサブスクで音だけ聴き
Atoll/L'araignee-Malアトール/組曲「夢魔」1975年リリース◆耽美なメロディと緻密なアンサンブルを湛えたフレンチプログレッシヴロックの名盤◆ダイナミックかつ、緻密なアンサンブルと独特のメロディに定評があるアトールが、1975年にリリースしたセカンドアルバム。本アルバム『組曲「夢魔」』は、ジャズフュージョン的な技巧とヴァイオリンやメロトロン、ストリングを駆使したシンフォニック的な壮麗さが組み合わされたサウンドに人気が高まり、フレンチプログレッシヴロックシーンの頂
■時代の徒花『GTR』再訪ブックレットくたびれてます。Artist:GTRTitle:GTRYear:1986フィル・スポルディングが亡くなってしまったのでGTRのことを書こうと思います。バンド名のGTRは、もちろん日産ではなくて「ギター」のアブリヴィエイションです。以前GTRが何故解散して、セカンドアルバム用の曲がどうなったのかについて長々と書きましたが、このアルバムについてはスルーしていました。それは多くのプログレファンが多分そうだったと思うのですが、実はこのア
ピンク・フロイド伝説のポンペイ遺跡ライヴが史上最高クオリティで甦る!究極の最終形、決定版が5/2発売!全世界限定劇場公開も決定!★映像はオリジナル・フィルムを発掘し修復、4Kデジタルリマスター★音源はスティーヴン・ウィルソンによる2025最新リミックス★パッケージはニュー・アートワーク★日本独自企画2CD+BD(7インチ紙ジャケット仕様)が実現!★全世界映画館で限定劇場公開も決定!1971年、イタリアのポンペイ遺跡で収録された、ピンク・フロイド伝説のライヴ・パフォーマン
Anyone'sDaughter/Adonisエニワンズ・ドーター/アドニス1979年リリース◆プログレの終焉期にドイツから誕生した衝撃のシンフォニックロック◆パンク/ニューウェイヴがロックやポップの中心となり、プログレッシヴロックやハードロックがオールドウェイヴとして淘汰されつつあった1970年代末に、キラ星のごとく登場したドイツのシンフォニックロックグループ、エニワンズ・ドーターのデビューアルバム。まさに枯れつつあった泉に清らかな水が湧くように、プログレッシヴロックファンの
Genesis/ATrickOfTheTailジェネシス/トリック・オブ・ザ・テイル1976年リリース◆楽曲に洗練さとスリリングさが増した4人編成で織りなすジェネシス中期の傑作◆フロントマンだったピーター・ガブリエルが抜けて、スティーヴ・ハケット(エレクトリックギター、12弦ギター)、フィル・コリンズ(ドラムス、ヴォーカル)、マイク・ラザフォード(ベース、12弦ギター)、トニー・バンクス(ピアノ、シンセサイザー、オルガン、メロトロン)の4人編成となった7枚目のスタジオアル
FruuppのModernMasquerades邦題はそのまま当世、仮面舞踏会です。このアルバムが、プログレ紹介の常連メンバーとして生き残っているのはRobertHoweさん(誰?)のジャケ絵に尽きるのではないかと思います。またはプロデュースがキング・クリムゾンのイアン・マクドナルドだからでしょうか?4作目のこのアルバムは前作までの安直でゆるいメロディーラインと比較するとかなり凝っている方なのかもという感じですが、というか、私的に、収録曲のセンスは昭和歌謡
UltimateClassicRockがイエスのワーストアルバムからベストアルバムまで順位付けをするという大胆で興味深い記事を掲載したので紹介します。対象は23枚のスタジオアルバム、すなわち新作「ザ・クエスト」までのイエスの22作品と「ABWH」です。ABWHを加えることに異論はありません。第23位(ワースト)から順番に掲載しています。記事はこちらYesAlbumsRankedWorsttoBestWe'recountingdownallofYes'studi
私は洋楽大好き(・∀・)ROCK大好き(◠‿◕)ヘヴィメタル大好き(☆▽☆)ですが、一番大好きなジャンルはプログレッシブ・ロック!ま、俗に言う「プログレ」なんですが、全盛期は1960年代から70年代にかけて。意味や定義と申しますと、「プログレッシブ」とは、「進歩的」「先進的」「前衛的」というような意味になります。アルバムや楽曲などには次のような特徴があります。①一部のバンドはアルバム全体を一つの作品とする概念(コンセプト・アルバム)も制作。②大作・長尺主義傾向にある長時間の曲。③
◾️ビル・ブルフォード脱退の真相ビル・ブルフォードは、トニー・ケイが脱退して約1年経過した後の1972年7月19日に正式にイエスを辞めてキング・クリムゾンへ去りました。イエスに4年間在籍して、23歳になっていました。ビルはイエスで600回に迫るステージを務めました。クリス・ウェルチさんによると594回だと言います。ビルが辞めたのは『危機』ツアーが始まる直前でした。イエスは4日間ツアーをキャンセルし、7月30日のダラス公演からアラン・ホワイトがデビューしています。メロディ・メーカー19
〈ベルベット・パウの歴史part.8〉VELVETPΛWメンバー紹介④キーボード増田友希江ライブ前リハーサル風景(1993年夏頃)ドラム担当でリーダー、メインソングライターの桐生千弘が1986年3月より急病で倒れる直前から前任の池田亜樹(1985年に約一年程在籍か)脱退によって空白となっていたキーボード担当として1986年(春以降?)バンドに加入。前回ブログの内容通り、桐生千弘が倒れたのは後にメジャーデビューしたCBS/ソニーとは別のレーベルからのレコードデビューに向け、レコーデ
KingCrimson/InTheWakeOfPoseidonキング・クリムゾン/ポセイドンのめざめ1970年リリース◆メンバーの不安定な均衡から生み出された奇跡的な完成度を誇るセカンドアルバム◆メンバー全員が知恵とアイデアを出し合って完成させた衝撃的なデビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』からわずか7ヵ月後にリリースされたセカンドアルバム。レコーディング途中に主導権を二部していたイアン・マクドナルドら主要メンバーの脱退が相次いだため、演奏はロバート・フリップを中
MikeOldfield/Ommadawnマイク・オールドフィールド/オマドーン1975年リリース◆自然、人間、愛の素晴らしさを音に乗せたミニマルミュージックの最高傑作◆大ヒットしたデビューアルバム『チューブラー・ベルズ』やセカンドアルバム『ハージェスト・リッジ』を経て1年あまりで完成させた、マイク・オールドフィールドのサードアルバム。レコードのA面とB面に配置された2曲の大曲になっており、エモーショナルなギター、アフリカンなドラム、讃美歌的なコーラス、美しすぎるストリングスを
■聴いてびっくりジェネシスのスタジオアルバムCD14タイトルがライノから年初にひっそりと?再発されました。アナログLPは何度も再発されていますが、CDは10年ぶりの再発のようです。新リマスターではなく前回の再発(2014年)と同じマスターだそうです。ボーナストラックはありません。※調べたら元は2008年のリマスターのようです。名盤『月影の騎士』(1973)を聴いて、愛聴してきた手元の旧企画盤(2005年リマスター)と比べてみました。今回はスピーカーから鳴らします。聴き比べる曲は大
週末になり、少し寒くなりましたね。明日の21時から2時間、予約してヒプノシスの映画を見てきた、というjustinさんのヒプノシス特集があります。メディアプレイヤーによる配信になりますが、お時間のある方は聴いてみてください。ヒプノシスといえば、PinkFloydが有名ですが、ほかにも多くのアルバムのジャケットを手がけています。たとえば・・・キャラヴァンだと、「ロッキン・コンチェルト(CunningStunts)」もありますね。ネタバレになってはいけないので、予想は控えます(*´ω`*)
今日は花冷え。桜はほぼ満開。早朝まだ暗い時間帯、愛犬の散歩をしようと近所の公園を歩いていたら、草むらにポツンと体育座りしている人が居るから酔っ払いか?はたまたオバケか?と思ったらどうも花見の場所取りのようで…。まったく心臓に悪いわ。ただ風邪ひかなきゃいいけど(^-^;花見するなら今日しかないなんでしょうけど、外は風が強いし最高気温も10℃とのことなので花見には少々気合いがいるでしょうね。久しぶりに『〇〇に聴くプログレ』で10曲。今回は『桜でプロ
高校生の時に友達から音楽の楽しみ方を教えてもらい、始まった青春のオーディオライフ。ただそれも就職や結婚、子育てと慌ただしい生活の中で、暫く埋没していた。それでも、50歳になろうか言うときにふと思い出して、またレコードや昔のカセットテープ、そして2000年ごろには高価だったDATなどの昭和・平成初期のレトロオーディオが懐かしくなり、機器をヤフオクなんかで買い集めて再度聞き出したんだよね。暫くは、聞けていたんだけど今から10年~5年前くらいにかけて軒並み調子が悪くなり出して、故障して全く聞
世間の片隅に引篭り、日々の楽しみは音楽や読書、映画、料理と一人で楽しめるものばかり、旅行も一人でアフリカだろうが南米だろうが行ってしまう、そんな自己完結型のライフスタイルを満喫している僕なのであるが、世界一周の中で気づいたのは、人の目を気にするということの根本的な無意味さだった。もっとも、外見的には人の目を気にしたほうが良いと思う。だから放浪中は二三日に一回だった髭もちゃんと毎日剃っているし、入らない(入れない)日もあった風呂もちゃんと入っている。靴というのはどこまで
PhilManzanera/DiamondHeadフィル・マンザネラ/ダイアモンド・ヘッド1975年リリース◆多彩なアーティストが参加したフィル・マンザネラの初ソロアルバム◆イギリス人の父とコロンビア人の母とのハーフであり、ロキシー・ミュージックのリードギタリストとして知られるフィル・マンザネラの初ソロアルバム。本アルバムではロキシー・ミュージックの人脈をはじめ、カンタベリーシーン、プログレッシヴロックシーンで活躍する多彩なミュージシャンが参加した作品として大きな話題となった
■「俺たちは本当にクレイジーだった」2014年11月21日BySidSmith(Prog)『ザ・イエス・アルバム』から『海洋地形学の物語』に至るまで、イエスは様々なアイデアや影響を同化させ、利用する能力に長けている。対照的に、1974年の『リレイヤー』は、おそらく1970年代のカタログの中で最も過激である。それ以前の作品とは驚くほど異なり、このアルバムには冒険的な拍子記号や、ReturnToForeverやBundles時代のソフト・マシーンのようなジャズ・ロックによく見られる
Focus/FocusⅢフォーカス/フォーカスⅢ1972年リリース◆世界にその名を轟かせたオランダが誇るフォーカスのサードアルバム◆プログレッシヴロックやハードロックをはじめとするイギリスの最先端の音楽シーンの中、外国勢でもっとも成功したロックグループと評されたフォーカス。前アルバム『ムーヴィング・ウェイブス』のシングル『ホーカス・ポーカス(悪魔の呪文)』が欧米各国で大ヒットし、フォーカスが絶頂期に制作されたのが本アルバムである。次回作の伝説となったライヴアルバム『フォーカス・ア
PremiataForneriaMarconi/TheWorldBecameTheWorldプレミアータ・フォルネリア・マルコーニ/甦る世界1974年リリース◆優雅さと技巧さを兼ね揃えた圧倒的なアレンジ力を誇る名盤◆イタリアンロック及びイタリアのプログレッシヴロックを世界に知らしめた偉大なるグループ、プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ(以下P.F.M.)の3枚目のスタジオアルバム『L'isoladiniente』の英語盤。本アルバムはマンティコアレーベルから世
昨日、Bard(2002)のリマスター盤が届いたので、これもGrok3に歌詞の日本語訳と解釈を質問してみました。Grok3はかなり使えるように思えますが、お試し版だとすぐに答えが消えてしまうことがあるので、気をつけないと問い直しが多くなります💦━…━…━…━…━…━…━…━…━BigBigTrainのアルバム「Bard」の最初の曲、「TheLastEnglishKing」(最後のイングランド王)は、歴史と感情が織り交ぜられた詩的な作品です。この曲は、1066年のヘイス
◾️キースが生前語った『タルカス』2022年6月15日ByMalcomDome(Prog)エマーソン、レイク&パーマーにとって1971年は、この3人の巨大な才能の融合が単なるスーパーグループではなく、プログレ・シーンに確固たる地位を築くチャンスだった。前年にリリースされたセルフ・タイトルのデビュー・アルバムでは、たとえ曲自体に多少のばらつきがあったとしても目を見張るようなパフォーマンスを披露していたが、『タルカス』は、それを解決するチャンスだった。このアルバムに曲調、音色、色彩を与
◾️ピーター・バンクスの場合は解雇イエスはジョン・アンダーソンのバンドでした。1968年8月3日にイエスが初ライヴを行った時のメンバーは、年齢順に以下の通りです。ジョン・アンダーソン(23歳)トニー・ケイ(22歳)ピーター・バンクス(21歳)クリス・スクワイア(20歳)ビル・ブルフォード(19歳)クリスが二番目に年少でした。意外ですか?最年長のジョン・アンダーソンはリハーサルや曲作りを通じて、既にリーダーシップを発揮していました。リハーサルルームを借りる資金を借入したのもアン
■20位〜11位2022年10月25日ByLukeEdwards(Dig)プログレッシヴ・ロックのパイオニアとして知られるイエスは、サイケデリア、フォーク、シンフォニック・ロック、ニューウェーブ・ポップなど、様々なジャンルに挑戦し、大成功を収めてきた。1972年に発表したプログレの傑作『危機』から、1983年に発表したシングル「ロンリー・ハート」でチャートを席巻するまでの間、イエスは数多くのラインナップを変えてきたが、最高のイエスの曲は、グループの長い歴史のどの時代にも属さないことを