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0.5M塩化カリウム水溶液を体腔内に注ぎ込まれ、無理やり放精・放卵させられた哀れなウニたち。文字通り精も根も尽き果てたウニたちを、キッチンハイターに浸すのは忍びないことなのだが、それもこれも教育のため。もう一仕事してもらわなければならないのだ。すまん。↑キッチンハイター付けのウニの図今回は、ウニの骨格標本作りをしました。キッチンハイターを贅沢に原液のまま使います。イガイガのウニも、一晩で骨だけになります。参考にする方がいたら、密閉容器などを用意するとともに換気に注意してく
バフンウニは、本州から九州に至る浅海域に生息するオオバフンウニ科の一種で、殻径5cmほどに成長します。ウニ殻というのは、ウニが死んで棘が抜け、内臓もなくなった後に残る殻(骨格)のことです。子供の頃は、ウニが死んだ殻だとは思いもしませんでした。バフンウニ(反口側)ウニ殻を観察すると、体の構造がよく分かります。体の中心から放射状に5つの同じ構造が並んでいます。生きている時は、固い棘と軟らかい管足が殻表面に付いています。管足が付いている部分を歩帯、棘ばかりで管足がない部
(写真)ウニ3種。八幡浜で「ウニを採るんですよ」というと、「バフンウニですか?」と聞かれることが多いです。確かに「バフンウニ」も採りますが、メインは「ムラサキウニ」と「アカウニ」になります。ウニどころではないので、ウニのことを知っているひとが少ないようです。ということで、ふだんじぶんが採っているウニについて、きょうは少し解説したいと思います。写真・左が「バフンウニ」で、その名のとおり「馬糞」のように丸くて偏平なかたちをしていて、色は黄色がかった灰色をしています。この中にきれいなオレン