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〈ドートマンダー〉シリーズ再読キャンペーンその⑩今回は短編集でという事で、ドートマンダーの不運ぶりと活躍が凝縮されて楽しめます。中でも銀行強盗に入るも先に別の悪党たちが銀行強盗を犯している現場にかちあい、人質にされてしまう『悪党どもが多すぎる』は、まさにドタバタコメディといった感じで、笑わないで読まずにはいられないんですが、その顛末まで含めて楽しい一編でした。他にも、窮地に陥ったドートマンダーが機転を効かせて危機を脱する様子がいくつも見られるので、本当にずっと楽しくニマニマ。そういった意
〈ドートマンダー〉シリーズ再読キャンペーンその⑨冒頭、盗みに入った先で見つかってしまうドートマンダー。警察官を煙に巻き、からくも難を脱する場面は読んでいて思わずニヤニヤしちゃいます。さて、不機嫌な様子のドートマンダーの元に相棒のケルプが持ち込んできた仕事は、墓に埋められている棺桶を掘り起こし、そこに別に棺桶を入れるというもの。実はそれは、絶滅したはずのアメリカ先住民のある部族の最後の一人だと名乗りをあげ、まるでかつてロシア大公の血を引くと詐称したアナスタシアのような詐欺を働く計画
〈ドートマンダー〉シリーズ再読キャンペーンその⑧留守と思って入った大富豪宅。不倫相手と逢引中の大富豪フェアバンクスに捕まっただけでなく、恋人のメイから幸運をもたらすものとして貰った指輪を盗まれたドートマンダー。怒りに燃え、奪い返さんとするも失敗するたびに懐が温かくなっていく様が可笑し過ぎます(笑)。また、指輪を盗まれた事を知った悪党仲間から、心配しつつもついつい笑ってしまう、そんな電話が次々と掛かってくるのも可笑しかったなぁ。そんな悪党仲間、これまで登場
再読〈ドートマンダー〉シリーズ、6作目です。盗みに入った先から逃亡中、ビルから落ちた先は修道院。その修道院のシスターたちから、富豪の父親に連れていかれ高層ビルの最上階に閉じ込められている仲間のシスターを助けて欲しいと依頼されたドートマンダー。終盤は特に声を出して笑ってしまうような展開でしたが、これまで以上にお笑い要素多めなので、面白いけどこれ以上ギャグ・テイストを強めて欲しくないなぁと思ったりも(笑)。けれどもその分(?)、最後はきれいな着地点を見せてくれたんじゃないでしょうか。さて