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出立の朝、ヨンは【聖なる石】を懐奥深くにしまい、支度する。何度経験しても、慣れない…ウンスは、ポロポロ泣いて、「怪我しないでね。」とヨンの胸で泣く。ヨンは、抱きしめて、「泣かせてすまぬ。ちゃんと帰ってくる故大人しゅう待っておれ!」チソが「大将軍様、お迎えが来ました!」門の外に、勢ぞろいすると、ウンスは、ニコっと笑って、指でハートを送る!迎えに来たウダルチ達もノックアウトだ!ヨンもニコッと笑うと同じく帰ってきた!「だ、大将軍!あの合図は、何ですか?」トクマンが聞
抱きしめられ髪を撫でられる見つめ合うとヨンの瞳の奥に情欲が灯るのを見てウンスも下腹の奥が疼いたヨンがそっと首筋に手を添えると今度こそウンスは瞳を閉じた優しくウンスと唇を合わせやがて角度を変えて何度も食むように口づけた口づけを受けながらウンスは改めてプロポーズされたのだと心の中に喜びがじわじわと広がり胸がいっぱいになっていった頬に何かが触れたヨンはそれがウンスの涙だとわかると頬や目尻にも口づけ涙を拭った額を合わせて至近距離で見つめるとウンスの目が三日月
腹一杯乳を飲み、イムジャの腕の中で満足げな顔をしているタムを……後ろからイムジャごと抱き締めて、その肩越しに愛らしい姿を眺めていると、イムジャが何やら気になる事がある、と言い出した。「ずっと思ってはいたんだけどね。タムも生まれたし……そろそろ変えたほうがいいと思うのよ」「何をですか?」それよ!イムジャが、肩に乗った俺の顔めがけ、鼻息荒く続ける。「貴方、ずーーーーーーーっと敬語よね?」「は?」「出会った時からずっと。まぁ、私の方が年上だったから、何となくそのままきちゃったけど……もう
「きゃーーっ!!」ウンスを狙った矢はウンスの笠を貫通したウンスの悲鳴があがった直後には二矢目が飛んできてシンが剣で払ったが馬上で避けようとしたウンスはバランスを崩し落馬した咄嗟に馬から飛び降りウンスを受け止めたペクは体を強かに打ちつけ下敷きになった次々に矢が放たれ三矢目四矢目はボヨンとユリを狙いシウルとジウォンが矢の出所を突き止めようと周囲に目を走らせ後方の迂達赤も異変に気付いた時沿道の人並みの中から数人の破落戸が飛び出しウ
一つの嘘に二つの愛を添えて①こちらをお読みくださる皆様へ真珠の微熱が途中ですがひと段落したところで書き溜めてあったお話しを投稿させていただきますこのプチ連載はドラマの中でウンスが徳興君の許嫁になったあたりのお話しです。もしかしたら、こんなふうになったらいいなぁを、綴ったストーリー楽しんでいただけたら嬉しいです全五話になります。そおーっと、そおーっと・・・うわっ、見回りだわ着なれない朱色の衣の裾を摘み屁っ放り腰で抜き足差し足王宮の再奥、王の私室へと忍び
【少し直接的な表現があります】【原作の雰囲気を大切にされる方にはお勧めできません】「きゃぁっ!ま、待って…!」チェ・ヨンの力強い手に半ば抱え上げられながら、自分の部屋へと引き摺り込まれた。いつもだったら、私が転んだりしない程度の足の運びを意識してくれるのに、今は驚くほどに乱暴な扱いをされている。大きな音を立てて扉は閉められ、足元にはがしゃりと鬼剣が放り投げられた。「…痛っ!」勢いのままに、突き当たりの壁に押し付けられた肩が痛む。チェ・ヨンはまるで逃がさないとでも言うように、私
極愛風の音が昔見たホラー映画の効果音みたいに窓を叩く。こんな日に限ってあの人は居ない。ほらっまた誰かが叫んでるような風音がする。「こ、怖くなんて無いんだから!」誰もいない窓に向かって小さく叫ぶ。いつもは二人で寝る屋敷の閨がやけに広く感じてしまう大柄な夫に合わせて作った寝台に独りで潜り込むと余計に寂しく感じてしまう。早く寝てしまうに限る。早々に寝仕度をして閨に行けば静寂に雨風が戦いを挑んでた。「お屋敷・・壊れないよね。やだなぁ・・台風みたい・・」冬の雨が風
久しぶりの読み切りですウダルチ恋愛祈願の続編になりますお節介ウンスと見守り系男子ヨンの二人のラブコメです。忘れてしまった方はもう一度お読みくださいねリンクを貼っておきますウダルチ恋愛祈願ウダルチ恋愛成就「やっぱりマズイですよぉ〜勝手に出歩いてるのがバレたら・・。あわわわ・・恐ろしい。」「何言ってんのよ此処まできて。いいから私の言う通りにするのよあっ、ホラッ隠れて見つかっちゃうわ!」店屋で賑わう市井の物陰から様子を伺うようにウンスと
ウンスが迂達赤兵舎に向かっている頃ヨンはテマンを供に久々に市を通り抜けチェ尚宮に呼び出された店へと向かっていた市井の人々はチェ・ヨン将軍を見かけると気の毒そうな視線を向けたというのもマンボを筆頭に手裏房らによる情報操作でキム家との縁談など虚言だと徐々に民たちに浸透してきたからだ家人不在のチェ家の屋敷に度々賛成事の娘が無断で入り込み数年もの間チェ家に執拗に付き纏い今や奥方のように振る舞いだしてとうとう気が違ったようだチェヨン将軍が拒否したに
鍛錬場で野太い声を上げ、迂達赤(ウダルチ)の新人達が打ち込みの地稽古をしている。それをテジャンと並んで眺めながら、俺は内心この上なく安堵していた。ようやくテジャンが元国より戻られた。テジャンの耳に入ったら「お前がそんな事でどうする」とお叱りを受けるだろうが、王様を守る迂達赤(ウダルチ)、その隊長の留守を預かるのは……副隊長として情けない事ではあるが、ともかく、テジャンが無事戻られた事が嬉しくてならない。だが、現状を楽観視は出来ない。元の支配下からの離脱。その足掛かりとして、王様は本格
明日未明から兵の出発式があるためヨンは早めに典医寺の離れに帰ってきた「イムジャ戻りました」ヒョジュとジウォンもウンスに挨拶するとそれぞれ帰って行きヨンと二人になったウンスヨンはすぐにウンスを抱きしめようと近づいてきたが「今お茶を淹れるわね貴方は手を洗ってちょうだい」ウンスは誤魔化して竈の方へ行ってしまったので少し拍子抜けしたヨン翌朝の出発式で着用する鎧一式と鬼剣を寝台のそばに置くとウンスに言われた通り
今日も戻りが遅くなってしまった……俺は、既に薄灯りの寝所へ音も無く入ると、ぐっすり寝入っているイムジャの…額にかかる絹のような髪を、そっと撫でつけた。そしてすぐ側の、べびーべっとで静かに寝息を立てている息子の傍に立ち、その微かに聞こえる呼吸の、心地よい反復音に耳を澄ます。……何とも愛らしいことだ。我が子とは、このように愛おしいものか。聞いていた話ではあったが、まさかこれほどとは——己れの子というだけでなく、最愛の女人(ひと)との間に授かった子だ。タムは俺とイムジャの……違う刻を生き
ヨンが、天の書……私の知る歴史を、信じていない、と言う。前みたいに、やたらペラペラ喋らない。必要な事は、ヨンにだけ話す。2人だけの秘密にしよう、って。——そう話し合ったわよね?「……私の言う事を信じるって、貴方…言ったじゃない」おずおずと私がそう言うと、「もちろん、イムジャの事は信じます。ですが、天の書には偽りも入っております故、それを信じ込むのは危険かと」ああ…第二夫人のアレね……「——そうです。俺が貴女の他に妻を持つなど、あり得ない話ですので。天の情報が操作されているとしか
「大護軍、リュ・シフ侍医が門の前までお越しです。軍議の間へお通ししても宜しいですか」正午前に自室の外から迂達赤隊員の声がして、俺は睨んでいた人相書から目を上げた。「いや、ここへ通してくれ」「イェ」リュ・シフ侍医が直接俺の元を訪ねて来るのは初めての事だと思うが、恐らくはイムジャに関する事だろう。程無くして先程の隊員の気配が扉の前へと立ち、急いたような「入ります」との声と共に、しなやかな身のこなしでリュ・シフ侍医が室内へと滑り込んだ。相変わらず医員らしくない鍛え上げられた身体に、ゆったり
白州の宿を出て半刻礼成江まで来ると対岸に鎧姿の一軍が見えた船で渡し一行はいよいよ開京の隣り開豊(ケプン)まで着いた「大護軍ユ医員私はここまでと致しますまたマンボのところで会いましょう」ウォンジョンは一行から外れて行ったここから満月台(マンウォルデ)まではわずか五里休憩を挟んでもあと二刻足らずで到着するだろうヨンの姿を見つけた武将が片膝をつくと軍の兵らも一斉に跪いた「高麗禁軍鷹揚軍護軍アン・ジェ鴨緑江一
木々の緑も鮮やかな、新芽の芽吹く季節になった。タムがこの世に少しだけ慣れて、私もオンマ業に少〜し慣れた頃。夜中に泣いて起きる事が、ほぼ無くなったタム。おかげで私も、朝までしっかり眠れるようになっていた。(有り難いわ〜)そこで、タムのベッドを子ども部屋から夫婦の寝室へ移し、夜も親子3人で過ごすようになってしばらく。…ふ、と目を覚ますと、じっ…と、タムのベッドを覗き込んでいる人が——「お帰りなさい、ヨンァ。いつ戻ったの?」私は寝ぼけ眼を擦りながら、帰宅した夫の側へ寄った。「少し前
赤い月は二度泣く2「とりあえず、これでいいわ。脈も安定してるし、もう大丈夫よ。」国境近くの宿屋の一室に運びウンスが治療を施し大きな刀傷を縫い包帯を巻き終えると脈をとり水桶で手を洗いながらヨンに問いかける。「それで、この人が貴方の師父のムン・チフさんなの?それにしては・・若いわよ。みたところ私達より若いかも。」「俺も信じられません・・だが、この顔は間違いない。・・隊長だ。」二人して寝台の傍に座り彫りの深い髭を蓄えた男をじっと見ている。ポンッとウンスが手を叩くと
追ってくるキチョルを振り切ったら天門に吸い込まれてソウルに出たわソウルって天界の私が暮らしてた街高麗でいうと漢陽?南京?のことよ私が働いていた病院えーっと天界の典医寺に行ってヨンの治療に必要なものを持って急いで天門を潜ったの次に出たのは高麗の高宗の時代だった今から百年前のこの地に出ちゃったのよもうびっくりしたわそこにヨンが居ないってわかって慌てて天門に戻ったのでも祠は閉じちゃって何処にも行けなかっただから私は次に
『徳興君を高麗王に——』キ皇后の鳴り物入りで出された勅書。玉璽の件で高麗へ赴く折、己が預かり持ってきたものの、直ぐに取り出す事はしなかった。断事官として、当事の外交については、皇帝より決定権を賜っていた。故に、高麗の現王の出方次第で、その勅書をどう用いるべきなのか、変わってくると思われたからだ。大方の予想通り、現王はあくまで対立の道を選ぶという。——青い事だ。名君とは斯くや。民の為、国の為、真っ直ぐに理想を描く。そして、それを成そうと試みる。その一途さは実に美しい。眩しいほど
赤い月は二度泣く5「今日はね、ムン・チフさんと一緒にお饅頭を食べたのよ。ほらっその先にあるお店屋さんからいい匂いがするでしょう。だからテマン君に買ってきてもらったの。」兵舎から帰ったチェ・ヨンから鬼剣を受け取りながら一日の出来事を話す。明るい声を聞いてるだけで癒されるように心が解れる。大きな饅頭を口いっぱいにほうばり食べる様子が目に浮かび笑いが漏れた。「くっくっくっ、それでイムジャはいくつ召し上がりましたか?」「えっ、三個かな?あっでも、一個はムン・チフ
一つの嘘に二つの愛を添えて③「触んないでよ!」ウンスの苛立った声が聞こえてくる。トルベと回廊を歩いていると庭園の樹々の間から赤い衣と黄土色の衣が見え隠れしている。「だから言っておるだろう。今までの事は水に流して仲良くしようではないか。其方も私に、もう少し敬意を払えさすれば悪い様にはせぬ。」にやにやと厭らしい笑いをウンスに向け顔を近づける。「これ以上どう悪くされるのよ!アンタは政治的に私が必要なだけでしょ、だったらほっといて!私に構わないでちょうだい!」
「旦那様お待ちしておりました」やっとヨンと二人きりになれてミンソは満面の笑みでヨンに話しかけた「何故此処に?其方が屋敷に入ること許した覚えはない」ヨンは明らかに怒りを含んだ口調で告げたがミンソは上目遣いで甘えるようにヨンに答えた「どうしても旦那様のお顔を見たくて父について参りました」ミンソとは真逆に眉間に皺を寄せ露骨に不快な表情を浮かべたヨンこの女人と同じ部屋にいるのは耐えられん胸くそ悪くて吐き気が
テマンが戻りヨンに外套を渡しながら何やら言いたそうにしたがヨンは目で制した「あテマン君何か飲む?喉渇いてるでしょ?コッソンピョンもテマン君の分とってあるのよ」「オ、オイラ兵営で飲んできたから大丈夫です」「そお?遠慮しなくていいのよこの辺りでのんびり過ごすのも最後になるんだし一家団欒しましょうよ」「え、一家?オ、オイラもですか?」「当たり前でしょヨンの弟は私
八日経ち、チェ・ヨンとチャン侍医とウンスは、海辺の家に居た。スリバンの宿屋に居る時に鳩が来た。メヒとベンの事が書かれていたが、不思議とそうだったのか…と思っただけだった。気になるのは、俺には、都に帰ってくるな!と言う言伝だった。侍医が用意した家には、何もなかったので、交代で、住めるようにと物を用意した。刃物は、わからない所に隠した。食事の支度をする時の包丁も都度隠した。相変わらず虚ろな目をしたウンス殿が何をするか?わからなかったからだ。明日、抜糸とやらをしたら、
真珠の微熱103華やかなショーウィンドウにはドレスを着たマネキンがブーケを持ってポーズを決めている。ドレスのオーダーをしようと仕事帰りにウンスと店で待ち合わせをした。待ち合わせ時間に少し遅れて行くと何故か其処にはウンスと叔母が居る。「・・・どういう事だ。」不機嫌な顔でウンスを問うと直ぐさま叔母の速手が飛んできた。「なんだその面は。私がいては都合が悪いのか?母親が近くに居ないから不安なのでついて来て欲しいと頼まれたから来たんだ。別にお前の為に来たんじゃない、勘違
一つの嘘に二つの愛を添えて④「徳興君はイムジャに妓生の真似事をさせたんですか?」恐ろしく低い声で問う。「ち、違うわよ!宴の席に出席しただけよ。」「連れて行かれたのか?」寝台の上に座るウンスに真顔で迫る。「あー・・うん・・・。今日の面子は大切だから絶対に来いって。女官が迎えに来たの・・だから・・その・・。」テジャンの怒りのオーラがビリビリと伝わり最後まで言葉を紡げない鬼剣を持つ手に力が入りガチャリと音がする。「彼奴!」今にも斬りに行きそうな勢いで立ち上
典医寺に運んだウンスをヨンは自分で着替えさせようとした「馬鹿者!ここは屋敷ではないのだぞ少しは大護軍の体面を考えろ!」チェ尚宮は心配するヨンを追い立てユリと共にウンスを着替えさせようとしたが…あの阿呆め吸い付ついた痕がまだ残っておるわ首筋や胸元に薄っすら残った赤い情交の痕が目に入ると火鉢の手配を言い訳にユリを退室させたあの馬鹿者はまったくこんなところにまで吸い付きおってまるで盛りのついた獣ではないかこれほどあちこちに印を付けねば安心できぬのかいや
「な…ん…ちょちょちょっと待ってください!テホグン!待ってくださいってば!」抜き身の鬼剣の先はヒョンウの首筋に添い、それを見たトクマンが盃を放り投げて止めに入る。その時既に、チュンソクは俺の利き手を両手で固め、テマンは俺の腰を抱き込み後ろへと引き、チョモに至っては捨て身で俺とヒョンウの間に飛び込んでいた。「今お前は、ユ・ウンスと言ったな。それは、見た事のない医術を施す、明るい色の髪を持った女人のことか」「イェ」微動だにせず、辛うじてそう言ったヒョンウのこめかみから冷や汗が流れるのを見て
今日、また虹を見ました🌈ひと月程経ち、ヨンとウンスは海辺の新しい屋敷での生活にも慣れて来た。使用人達は四人居た。夫婦者でスリバンだ。テピョンとアイシャギアンとテスだ。四十位に見えた。事情は、マンボに聞いていたのが、とても仲睦まじいご夫婦で、たまに、一人で縁側に座って、物憂げな感じがする奥様を直ぐに見つけると旦那様は、そっと肩を抱いて、何も言わずに寄り添っていた。美しい絵のようだった。ご夫婦は、釣りにもよく行かれた。海を見た時の奥様は、それは綺麗だったと言い。
起きた時にはすでにヨンの姿がないためヨンが連日自分に添い寝しているとは夢にも思っていないウンスヨンに抱きしめられて眠る夢を見るなんて無意識でもヨンのことが気になっているのねでもお陰でぐっすり眠れたかもだけど現実は奥方がヨンの腕の中で眠ってるのかしらヨンが屋敷で奥方とどう過ごしたのだろうかと内心では気になりもやもやしていた朝から妙に張り切ってジウォンらと石鹸を乾かしマンボ姐と相談して選んだ瓶に化粧水を詰めていたウンス皆はウンスの空元気に気づいており少