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夏の日差しが眩しくなる頃、安州のヒジェさんとソニの間に、無事に娘が生まれたと知らせが届いた…!母子ともに経過も良いとの事、本当に何よりだわ。しかも、そのうち都見物に連れて行く、だって……きゃ〜♡「会えるのが楽しみだわ〜!ソニは高齢出産だから心配したけど、本当に良かった…スンオクも、おちおち寝込んでられないわね。可愛い孫のお世話があるんだもの」「そうですね。以前より元気になるやもしれません」「うん!きっとそうね」春先、スンオクが体調を崩していると、ヒジェさんから知らせを受けて
夫婦の閨。夕餉と湯浴みを終え、タムは扉ひとつ隔てた奥の寝台で、ミスはイムジャの腕の中で眠っている。タムが弟が欲しいと言ったのを思い出したイムジャが、「子どもって、本当にあんな事言うのね」と、くすくす笑う。「俺は何人でも欲しいですが……出産は女子(おなご)の命を削ります。そこだけが心配で」「ふふ、あと1人くらい大丈夫よ」「……もしや、俺達の子の事も天の書に?」「んー、まぁね。知りたい?」「知りたいような……」「何人か。男が女か」「う……いえ、結構です」「いいの?流石に覚えてるわ
康安殿(カンアンデン)——取り次ぎの内官が、王様へ俺の来訪を告げた。少し待たされたが、無事に中へ通される。康安殿の中庭。その中程へ据えられた大岩に、主君がこちらへ背中を向けて静かに座っていた。肩は力なく落ち、背中は緩んで丸みを帯び……俺の目に映るその姿に覇気は無く、常より一回りも二回りも小さく見えた。王様をお慰めする……果たして、俺にそんな気遣いが出来るとは思えないが——王様が気落ちされている理由はもちろん、どんなご気性なのかも、分かっているつもりだ。だから何を言っても…どんな言
「——お寺へ懐妊祈願に?」回診終わりのいつもの女子会。今日は坤成殿(コンソンデン)の東屋で、王妃様と恵妃様との3人会になっている。王妃様が、柔らかな笑みを湛えながら、「はい。このところ体調が良いので、行ってみたいのです。もちろん、遠くまでは行きませぬ。ほど近く良い寺がありますので……行ってもよろしいですか?医仙」ずっと体質改善に取り組んでこられた王妃様。私が高麗へ戻って来てから一度は懐妊されたけど、残念ながら流れてしまって……そのあとだったわ。王様に側室を、と、いじらしいほど頑なに