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相談者の来談目的は誰が決定するのかということを、以下の事例から考えてみます。●ケース1事例相談者:キャリアコンサルタント(相談歴2年)相談者:Aさん、男性(45歳)【相談者が相談したこと】派遣からやっと正社員になれた今の会社で、係長職就任の打診を受けた。結婚が遅かったので子どもが小さく手がかかるうえに、母の介護か必要な状態になってきた。打診は大変ありがたいのだが自信がなく、どう考えたらいいかわからなくなり、相談にきた。
今日は、口頭試問の「あなたは、これからキャリアコンサルタントとしてどのように研鑽していきますか」をテーマに考えます。キャリアコンサルタント倫理綱領(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会平成28年4月1日)には、(自己研鑚)第4条キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングに関する知識・技能を深める、上位者からの指導を受けるなど、常に資質向上に向けて絶えざる自己研鑚に努めなければならない。2キャリアコンサルタントは、組織を取り巻く社会、経済、環境の動向や
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験におけるポイント(その5)について、タンタンの考えを述べます。相談者の抱えている問題解決である事例相談者の対応指導の次には、事例相談者が抱えている問題の本質に気づきを促し、育成指導する過程に入ります。それには、この面談の結果がどのような状態を招いたのかについて、事例相談者に理解させる段階にロールプレイを進めていきます。事例相談者がキャリアコンサルタントとしての姿勢や態度に不足があった点について明確に指摘し、それを改善するため
私は6月で派遣を辞め、7月から直接雇用の仕事をしています私の過去に経験した派遣の仕事のこと時系列で、色々書こうと思っていたのですが、、退職時にNDA“Nondisclosureagreement”(秘密保持契約書)にサインしてから退職したことを思い出し、「会社の情報を一切漏らさない、就業時に知り得た内部情報などを漏らさない、SNS等に書かない」といった内容だったと思うので、ブログに書けないかなと思いました(退職後何年も効力あるのかな?)皆さん、辞めた後
建設的な対話を通じた効果的な事例指導の実現について考えます。1級キャリアコンサルティング技能検定試験の合格には、事例相談者役と事例指導者役の間で、信頼に基づく実質的な対話が成立することが重要です。しかし、事例指導の実践練習を観察すると、事例相談者と事例指導者が互いに意見を押し付け合うのみで実用的な話し合いがない状況が発生し、その結果、指導が実質的な学びの場として機能しないことがあります。これは「互いの主張が対立した状態」を指し、問題解決に向けた実用的な対話が行われない事態を意味
受検者(事例指導者)が事例相談者の抱えている問題を解決思考で指導した場合、以下のような肯定的な結果が期待できます。事例相談者の自己効力感が向上します。解決思考では、事例相談者の対応や行動の中にある肯定的な側面や効果を強調し、支援者自身の強みを認識させる指導が行われます。これにより、事例相談者は自分の支援活動への自信を深めることができます。結果としては、事例相談者は自分の選択や対応が有効であると感じ、次の行動を積極的に計画・実行できるようになります。事例相談者が具体的
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の口頭試問「対応指導の目標設定」について、タンタンの考えを述べてみます。(4)受験票の3番目の質問(目標設定)です。この質問の意図は、問題解決に向けた適切な目標設定能力と、その背景にある理論的根拠やアプローチの妥当性を問うています。つまり、この相談者には、キャリアガイダンスの6分野のどの段階の支援が必要かということです。キャリアコンサルタントは、概ねキャリアの棚卸で自己分析を行うために自己理解の支援をしていますが、相談者
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の口頭試問「事例相談者の自己研鑽」について、タンタンの考えを述べてみます。(9)あなたは、これからキャリアコンサルタントとしてどのように研鑽をしていきますか。この質問の意図は、受検者のキャリアコンサルタントとしての自己成長への意識および事例指導者としてのキャリア形成に関する目標、それを実現するための具体的な方策を問うています。では、この質問の意図に基づいた回答を考えます。ここでは、相談者が転職の問題で、キャリアコンサルタ
受検者が、事例指導を行き当たりばったりで進めるとどうなるのか、考えてみます。受検者が事例指導を行き当たりばったりで進めた場合、以下のような問題や結果が生じる可能性があります。事例相談者が混乱する場合があります。指導が計画的ではなく、場当たり的に進められると、事例相談者にとって一貫性のない指導となり、目的や方向性が不明瞭になります。すると、事例相談者が何を優先すべきか分からなくなり、支援活動に自信を失う可能性があり、どのように対応したらいいのですかというように抵抗を受けます
「型にはまった事例指導の重要性」とは1級キャリアコンサルティング技能検定実技面接試験の対策において、「型にはまった事例指導」の習得は非常に重要です。この試験では、限られた時間内で適切に事例相談者を支援し、課題にアプローチする能力が求められます。そのため、時間配分や進行方法、指導するタイミングなど、一定の型に基づく練習が効果的です。また、試験当日の事例相談者役の方との相性や予期せぬ展開に備えるためにも、「こう言われたらこう返す」といった具体的な対応法やフレーズを事前に練習し
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の「事例指導マネジメントプロセス」について、タンタンのフレームワークを紹介します。介護や福祉関係の「スーパービジョン」とか「ケアマネジメントプロセス」についての、実践的な研究や指導方法は開発が進んでいますが、キャリアコンサルティングにおけるスーパービジョン等に関する文献が少なく、定義が曖昧な感じがします。例えば、事例指導(=スーパービジョン)のような誤解を招く表現が用いられたり、事例指導とスーパービジョンとは違うものだという公的な見
芸道、華道、茶道、武道、弓道、柔道、空手道など、「道」と言われるものには、その基本的な「型」を学ぶことが必要です。それで、その「型」を習得するためには、「守破離」の学びを必要とします。「守破離(しゅはり)」は、日本の伝統文化や武道などで用いられる概念で、学びや成長の過程を3段階で示したものです。1級キャリアコンサルティング技能検定を受検する際に、受検者が「事例指導の指導者」から学ぶ過程にも「守破離」の概念を適用できます。つまり、対策講座の事例指導の指導者にも、受検者に対し
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の口頭試問「事例の進め方の問題」について、タンタンの考えを述べてみます。(2)この事例相談者の事例の進め方の問題は何でしょうか。この質問の意図は、相談者のケースを的確に分析し、課題を明確化する力を問うています。ここでは、事例相談者が面談を進める上での問題点を特定し、それを整理する論理的思考力が求められます。では、この質問の意図に基づいた回答を考えます。ここでは、相談者が転職の問題で、キャリアコンサルタントに相談に来
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験におけるポイント(その3)について、タンタンの考えを述べます。事例指導者は自己紹介が終わると、事例相談者に相談内容の説明を求めます。この後の事例指導の進め方を事例相談者の発言を深める形で傾聴に徹して、事例指導者が事例相談者の主体的な気づきを待って、何も行動を起こさないと、事例相談者の考えた思惑に寄り添って面談が展開します。従って、事例指導者は、この事例指導の進め方の構造化を考え、そのプロセスを組み立てた上で、事例相談者にその
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の口頭試問「何か気づきはありましたか」について、タンタンの考えを述べてみます。(6)今回のロールプレイを振り返って、ご自身に何か気づきはありましたか。この質問の意図は、受検者が自己成長のプロセスをどの程度自覚しているかを問うています。特に気づきを得て、それを次にどう活かすかが重要です。では、この質問の意図に基づいた回答を考えます。ここでは、相談者が転職の問題で、キャリアコンサルタントに相談に来たという想定をしていま
皆様、あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりありがとうございました。引き続き本年もよろしくお願いいたします。年末年始は31日の18時まで、1月1日は夜からの仕事でした。その後は家族でご飯を食べて、母が作ってくれた年越しそばを食べました。年末年始は救急の要請がとても多かったです。これを読んでくださる皆さんは、様々な年代の方がおられると思いますが、各年代ごとに超えていかなければならない課題のようなものがあります。私は現在、87歳の母の介護、23
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の「リフレクティブ・リスニングによる承認の仕方」について、タンタンの考えを紹介します。第13回面接ケース内容1を用います。事例相談者:キャリアコンサルタント(相談歴2年)相談者:Aさん、男性(45歳)相談者が相談したこと派遣からやっと正社員になれた今の会社で、係長職就任の打診を受けた。結婚が遅かったので子どもが小さく手がかかるうえに、母の介護か必要な状態になってきた。打診は大変ありがたいのだが自信がなく、どう考えたらい
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の口頭試問「足りない知識とスキルは何ですか」について、タンタンの考えを述べてみます。(7)この事例相談者に足りない知識とスキルは何ですか。この質問の意図は、事例相談者の現状を分析し、必要なスキルや知識を具体的に提案できる能力を問うています。では、この質問の意図に基づいた回答を考えます。ここでは、相談者が転職の問題で、キャリアコンサルタントに相談に来たという想定をしています。従って、事例相談者の相談者に対する対応の問
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の口頭試問「問題の共有と働きかけ」について、タンタンの考えを述べてみます。(3)事例相談者の問題を事例相談者と共有するためにどのような働きかけをしましたか。この質問は、事例相談者との問題共有プロセスを適切に行い、信頼関係を構築するためのコミュニケーションスキルや、具体的な支援方法を確認することです。では、この質問の意図に基づいた回答を考えます。ここでは、相談者が転職の問題で、キャリアコンサルタントに相談に来たという想定を
来談者中心療法、システマティック・アプローチ、マイクロカウンセリング、認知行動療法などの、それぞれのアプローチの「型」を簡潔にまとめます。来談者中心療法の「型」は、自己概念の変容を促すプロセスになっています。無条件の肯定的関心:クライアントを無条件に受け入れる。共感的理解:クライアントの感情や体験を深く理解する。自己一致:カウンセラーが誠実であり続ける。システマティック・アプローチの「型」は、問題解決のための段階的プロセスを示しています。関係構築:信頼
1級キャリアコンサルティング技能検定面接試験の対策講座で、ロールプレイ大会と称して、色んな団体や機関が開催しています。沢山の受検者が参加して、受検者同士で事例相談者役と事例指導者役を演じて、事例指導の進め方の勉強会をすることについては、有益な点と不利益な点があります。このことにについて、ファシリテーターや実技指導者は参加しない設定で考え、述べてみます。有益な点としては、相互学習の効果があります。受検者同士が事例相談者役や事例指導者役を演じることで、多様な視点やアプローチを
事例指導をする受検者(事例指導者)が解決思考を持たなかった場合、事例指導の進行や効果にはいくつかの影響が生じる可能性があります。以下にその影響と結果を考察します。問題の焦点が曖昧になります。解決思考を持たない指導者は、事例相談者が直面している問題や課題の解決に向けた具体的なアプローチを提示することが難しくなります。結果として、問題の分析に終始し、行動に繋がる指導が行われにくくなる可能性があります。その結果、事例相談者は自分の対応や進むべき方向について明確なフィードバ
1級キャリアコンサルティング技能検定面接試験におけるロールプレイと口頭試問の整合性に関して考察します。1級キャリアコンサルティング技能検定におけるロールプレイと口頭試問の整合性について考察する際、両者が連動して評価される点に注目することが重要です。以下に考察を示します。整合性の意義についてロールプレイと口頭試問は、1級検定の目的である「事例指導者としてのキャリアコンサルタントの能力評価」を包括的に行うために設計されています。ロールプレイでは、相談者の具体的な相談事例
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の口頭試問「良かった点」と「改善点」について、タンタンの考えを述べてみます。(1)今回のロールプレイを振り返って、ご自分の良かった点、改善したい点は何ですか。この質問の意図は、受検者が自身のキャリアコンサルティングのスキルを客観的に振り返る能力を問うています。特に自己評価の正確さや、改善点を見つける力が重要です。では、この質問の意図に基づいた回答を考えます。ここでは、相談者が転職の問題で、キャリアコンサルタントに相
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験におけるポイント(その4)について、タンタンの考えを述べます。1級キャリアコンサルティング技能検定の実技(面接)試験における「如何にも現実的なもの」としてロールプレイを捉えることの弊害を考えます。試験の意図を外れるリスクが生じます。事例指導試験の目的は、事例相談者の課題を的確に整理し、評価基準に沿った基本的なスキル(傾聴、要約、フィードバックなど)を発揮することです。例えば、現実のケースを過剰に意識するあまり、問題解決
タンタンミーティングで個人指導を受けている受検者が、ロールプレイ大会に参加しました。そのあと、個人指導によるロールプレイを行った際に、これまでとは違う事例指導の進め方を行い、スムーズにシンプルに進めることができませんでした。実は、タンタンも1級キャリアコンサルティング技能士に合格する以前にロールプレイ大会に参加したことがあります。タンタンの場合には、指導方法を確立していましたので、事例相談者役が変わろうとも、自分軸がぶれることなく指導を行うことができました。事例相談者役や
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の口頭試問「できたこと」と「できなかったこと」について、タンタンの考えを述べてみます。(5)今回のロールプレイを振り返ってできたこと、できなかったことは何ですか。この質問の意図は、受検者の自己評価能力をより深く掘り下げる質問です。スキルの習得状況や課題への認識力を評価します。では、この質問の意図に基づいた回答を考えます。ここでは、相談者が転職の問題で、キャリアコンサルタントに相談に来たという想定をしています。
私がこれまでに、医師としてどうキャリアを形成し、どうお金を稼ぎ、そして旅行に行きまくっているのかこのテーマのニーズがとても高いこと、以前<<緊急特番>>「この女医、いつ仕事して、どんだけ稼いで旅行に行ってんだ!?」に答えます!をアップした時の脅威のアクセス数を経験し、とても実感致しております。ありがとうございます。『【緊急特番】「この女医、いつ仕事して、どんだけ稼いで旅行に行ってんだ!?」に答えます!』そう思ってる人、絶対いるでしょ笑あるいは「そり
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験の構造を分析すると、以下のように三重の関係構造が存在します。この構造を解釈し、試験の目的や評価基準に関連づけて考察します。第一の関係:相談者とキャリアコンサルタント(事例相談者)この関係は、キャリアコンサルティングの現場を模したものです。事例相談者(キャリアコンサルタント)が相談者に対し、以下の支援を提供する役割を担います。問題の明確化:相談者が抱える課題(職場環境、キャリア形成、心理的負担など)を把握する。解決へ
1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験におけるポイントについて、タンタンの考えを述べます。1級キャリアコンサルティング技能検定の実技(面接)試験では、30分間という限られた時間で初対面の事例相談者と向き合い、信頼関係を築き、効果的な指導を行うことが求められます。この短時間で成果を出すには、事例相談者の姿勢や対応を承認しつつ、相談者との出来事を話す事例相談者の説明にしっかり耳を傾け、状況を受け止める姿勢が何より重要です。最初には、信頼関係の構築が最優先されます。