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「フィアナ、謀ったな」王や父、更にはノーウォルトを離れた次兄にまで手を回し、大勢の前で自分だけ知りませんでしたということは高すぎる矜持が邪魔をして絶対に口にしない長兄の性格を利用した。そんなことを企てるのは、フィアナしかいない。「あら、図っただなんて人聞きが悪いですわ、お兄さま。私はお父様と一緒に、お兄さまに寄せられる縁談話の中でより良い方を選んだだけですのに」兄が自分を害することなどあり得ないという絶対的な自信がそうさせるのか、アシェルに睨まれようとフィアナはまったく動じず、むしろ何
私たちは文章と共にある!小説を書く前に必要な道具は、何だと思いますか?小説は、縦に書いたら良いと思いますか?それとも横に書いたら良いと思いますか?この記事では、小説を書く前の準備、知識について書こうと思います。小説を書く前に用意する物&小説は縦書き?横書き?質問質問①小説を書く前に用意する道具は何ですか?質問②小説の原稿は、一般的に縦書きで書きますか?それとも横書きで書きますか?答え質問①の答え小説を書く前に用意する道具は、Wordな
人は簡単に嘘をつく。否、本当の事を口にする方が珍しいと言った方が良いか。そんな中で、ルイの言葉を真正面から信じることなどできない。そんな疑心に満ちた兄を見て、フィアナは紅茶を飲むフリをして瞼を伏せた。「お兄さまは難しく考えすぎなのですわ。この世の中、利益だけで結ばれる愛ばかりではございませんのよ?」確かに表面上は政略結婚であったが、フィアナとラージェンの間には確かに愛がある。それをアシェルは知っているはずなのに、自分のこととなると途端に信じられなくなるらしい。「愛だ何だを議論する気は無
なんか理由をつけて帰ろうかな・・・。そうだ、おなか痛いって言ってうそつくとか・・・。千夏は頭ではいろいろ考えるが、なかなか行動に移せないおばちゃん美容師はカットの準備をすすめている千夏は立ち上がろうとするが、なかなか腰があがらない急に帰ったら変って思われるよね・・でも帰りたい・・帰ります。この一言がなかなか言えない千夏は家族や友達以外には極度の人見知りなので、人に何かを言うのが苦手だったのだ水が入ったスプレーで髪を濡らされ、くしで髪をとかされる切られちゃう・・帰れない
ごきげんよう、うにょです文学フリマ東京38まで残すところ一ヶ月を切りました!でも大丈夫!準備は殆ど終わってます(`・ω・´)ゞ東京のイベントが終わったら文学フリマ岩手9の準備だね。ポップとかつくりかえたり、かな。結構作業はゆるゆるなのです。配布するものはもう出来上がっているので。で、8月のコミティアに申し込んだのでそこで小説の新刊、ではなくイラスト集を配布しようと思っていたのですが…なんとなくネットみてたらコミティアって入金後に当落が決まる
「あなたを生涯愛し、守ると誓いましょう。私と結婚して良かったと、心の底から思っていただけるように。ですからゆっくりと、ロランヴィエルで私との時間を知ってください。――さて、陛下」もはやアシェルの言葉など聞く気はないのか、それとも無言は肯定などと恐ろしい思考回路でもしているのか、ルイはもう一度アシェルの手に口づけを落とすと、優しい眼差しで見守っていた王に向き直った。「陛下は此度の任務の褒美を下さると仰ってくださいました。第一連隊隊長ルイ・フォン・ロランヴィエルは、恐れながら陛下にお願い申し上
後ろの線に合わせてサイドも切られるあごの位置の長さまで切られてしまった・・・もう肩にはつかない長めってうそじゃん。すごい短いじゃん。千夏は泣きそうになるしかし、実はおばちゃん美容師はこれでも長めにしてくれていたのだ「お嬢ちゃんのお母さんがさっぱり短めっていうから耳たぶが出るくらいの長さにしようかなと思ったけど、お嬢ちゃんは長めがいいんだよね。でもせっかく来てくれたんだし、ちょっとは切らないとね。あごラインくらいがいいでしょ」千夏があの時に言わなかったらあごラ
「お母さん・・・!」・・・まぁ今回は前ほど短くはしないよね・・・千夏も渋々入る「はい、いらっしゃい!」千夏はギクっとしたあの時のおばちゃんだ。全然変わらない。いやむしろさらに貫禄が増したような・・・店の中は2年前と全く変わらなかったそして相変わらずお客さんがいない本当にやっていけているのだろうかそんな余計な心配をする千夏「この子をカットでお願いします」「はい。はい。お嬢ちゃん、こっちいらっしゃい」千夏はデジャブか?と思うあの時と同じ席に座らされる通行人から丸見え
私は、とにかく飢えていた。何かを食べなければ死んでしまう、そう感じた。鏡を見たわけではないのでわからないのだが、私はずいぶんみすぼらしい見た目をしていただろう。死にたくない、死にたくない、その一心で無意識のうちに食物を求めた。そう、私が入ったのは人の畑。意識がもうろうとし、そこが畑なのかもよくわからなかったが、直感的には竹だと感じたのである。そこにあった野菜を食べようとした時、人の影がした。飢えを見上げると40代くらいの男性が立っている。緊張して
どうも皆さん、おこんばん羽〜( ̄▽ ̄)動画を撮った後に、BGM(とか声)が入ってしまっていることに気が付く一羽です🪶普段動画撮らないから、撮らなきゃ!という気持ちが優先されがちになってます💦さて、毎週土曜の夜更新している、オリジナル小説『ヒカリノハコ』スケッチブック二冊目を使い切りましたーーーーーーヽ(´▽`)/ひゃっふーー(笑)いっさつめ『ヒカリノート〜いっさつめ』どうも皆さん、おこんばん羽〜( ̄▽ ̄)自分の作品をなん度も見返していることのある一羽です🪶思い出とか、浸るとか、そ
鈴木奏多はごく普通のサラリーマン。だが、彼は現状の生活に半ば満足していた。普通だというのは何気に凄いことだからだ。病気や障害もなく生まれ、親から虐待を受けることも無く、交通事故にも遭わずに生きてこれたというのはとても凄いことだろう。飯を食える程度には金があり、時々友だちと遊びに行く、そんな何気ない日常が彼にとっての幸せだった。だが、そんな彼の平凡の日常に転機が訪れるのである。きっかけは今巷で話題となっている連続行方不明事件。人が何の証拠もなく消滅すると
私たちの前に現れたもう1人の美桜(以下偽美桜と呼ぶことにしよう。)が、笑みを浮かべながら美桜に言った。「あははっ。あんたって本当はそんなに弱虫なのね。普段は自分の弱さを隠すために強気な態度を取っているだけ。あんたを待っているのは深い絶望よ。」「そんなことない!」、純花がそう叫んだ時、暗闇からもう1つの人影が姿を現した。偽純花だ。彼女は言う。「それはどうかな。あんたはそうやっていつも理想ばかりを言って現実を見ようとしない。いくら他人の幸せを願っても自分に力がなければ意味がない。そうでしょ
今日は土曜日。久しぶりの休日だ。私は軽い足取りで街に向かう。街には商店街が並んでいる。傍に会った店に入って私はあるところで足を止めた。見えない重力に私の体は引っ張られたのである。それは所謂玩具コーナー。子どものころ、誰もが憧れたことがあるであろうヒーローたちが並んでいる。男の子向けのものから女の子向けのものまで。それを見て、何故だかとても懐かしい感じがして胸騒ぎを覚えた。懐かしい?過去の記憶を持たぬ私がなぜこのような感覚に浸っているのだろうか。
『TOブックス大賞』最終選考に選ばれました☆オリジナル小説『アウェイ』ここ以外は全部、アウェイ(未苑真哉)-カクヨム推しの身内と仲良くなれたら…?「1億総推し活」と少子化の今に捧げますkakuyomu.jpアウェイ【2018『TOブックス大賞』最終選考作品】/未苑真哉2018『TOブックス大賞』最終選考9作品に選んで頂きました。ありがとうございました!バンド追っかけの皆様へt.co***こんにちは、未苑真哉(misonomaya)*です。先週末に
どうも皆さん、おこんにち羽〜( ̄▽ ̄)水筆の水分量の調整が下手な一羽です🪶出てなかったり、ドバッと出てしまったり、、ら微調整ってレベルですらない(笑)さて、オリジナル小説『ヒカリノハコ』前回の『ここは?』『透明なハコ?』『夜空に舞う』『とけーとお』『リセット』『カゲナシの影?』『甘い果汁と苦い果肉』『小さなヒトの箱庭?』『おもひでぽろぽろ』『おおいそがし』『あ…ameblo.jp下書きとかです(^^)/はい!今回ので二冊目のスケッチブックを描き終えました^-^一度、現在出
こんばんは(。・_・。)ノ今日も息子を保育園に送り、私は買い物をしてから帰宅しました。特に家の事でしなきゃいけない事もなかったので思う存分、自分の趣味の時間にしました。明日からは息子も旦那もいるし、なんなら明日は福岡の義実家へお泊まりに行く予定ですから、今のうちにって感じで。GWが終わればまた保育園が始まり、私も仕事が再開されます。平日は予定がなければフルで出勤なので、こんなにもゆっくり創作活動が出来る時間は少ないかと思われます。ってな訳で、落書きしたり、ネタ考えたりしてました。
「四月の川はよしといたほうがいいよ。か」へんなやつだったなあ。舘石隼世は先ほどの状況を思い出しながら歩いていた。大通りを三本外れた道沿いの古いアパートに母と一緒に住んでいる。母は隼世が小五のとき父と離婚し、姿を隠すように引っ越しすることになった。アパートは大通りを外れた路地にある。周りには一戸建て住宅が建ち並び、南側には道路がある。その道路を東へ進むと水路に突き当たるT字路になっている。南に右折すると和古川、しずく橋へと至る。隼世が通う明成高校はさらにその先にあった。行き帰りに和古川を渡
ここは、とある星の国の1つ「ナンデモアーリ国」この国は、豊かな自然、食材、ともかく、色々なものに恵まれている大地にある国。そんな国にアーリ歴PAN2年から始まった歴史あるとある大会がある。「美術鑑定大会」と名付けられたこの大会は大会が開かれるごとに選ばれた1つの美術品をいかに評価できるかを競う大会で表現力、審査員との共感力の項目で1番評価の高い者が優秀賞を獲得する美的センスを試される大会なのだ。その大会では、鑑定時間5分、評価時間5分の長いようで短いような1人の持ち時間で美術
胸から込み上げてくる、この気持ちの悪いものは何だろう。目の前にいるのは愛しい、大切な妹であるはずなのに、その妹に怒鳴り散らしてしまいたくなる。それを必死に抑え込むが、車椅子のひじ掛けを掴む手は赤を通り越して真っ白になっていた。「お兄さま」紅茶で喉を潤して、フィアナは真っ直ぐに兄を見つめる。頑固で融通の利かない兄は、きっと納得できないだろうことは予想していた。だから、優しく微笑む。「聞き分けの無いことを言わないでくださいな。ロランヴィエル公が望み、陛下をはじめお父さまもお兄さまたちも私も
~6:梅下美人~話は再び現在の白井町の梅園に戻って――。「ひなたちゃん。もしかして、ナーニィちゃんは私に気をつかってくれたのかしらね」「どどど、どうなんでしょう??」紫音に柔らかく微笑まれて、わたわたあわてまくるひなたの肩にのどかが手を掛けて、「ナーニィは早と同じでぇ、ああいうところはすごく気をまわすんだぞぉ~♪」「あ、やっぱりそうなんですか、のどかさん?」「うん~♪ナーニィってば、ほんとにいい子な
目の前にその女生徒が立ったとき、隼世には何の感慨も浮かんで来なかった。「同じクラスだったなんて信じられない。存在消すの上手いね。わたし槇村夏音。聞いたよ演劇部にいるんだって。私も幽霊部員。昨日は橋の上で演技の練習でもしていたの?」「演技は無駄なことなんだ。川の音は石の沈黙の上に成りたってる。本当の言葉は石が語る沈黙のモノローグだよ」「えっ、何。何て言った?」隼世は返事を返してよこさなかった。「ねえナツネ。今言った幽霊部員って、もしかして入ってくれる気になったの」そんな気は無かっ
生まれながらの天才、それが鈴木奏多の西園寺かずとに対する最初のイメージだった。2人が出会ったのは中学2年生の時。中学生と言えば、社会や世の中の仕組みに疑問を感じ始め、犯行をし始める、そんな年頃である。それは奏多にとっても例外ではなかった。今の彼の姿からは想像しずらいが、彼もそんな平凡な中学生の1人であった。だが、親や他人にとっては都合が良いことに、彼は他人に危害を加えるような真似はしなかったのである。彼が当時ははまっていたアニメをきっかけに、彼はこの世で唯一
道端で二人の老人達が世間話をしていた。「最近、少子化問題の対策を政府が発表しましたね」「そうですか。どのような対策なのですか?」「公の場で『性行為をしたい』と大声で主張する行為が推奨されるようになったのですよ。少子化問題の対策としての処置であるようですよ」「『性行為をしたい』と大声で主張するという行為が少子化問題の対策なのですか。それは安直過ぎませんかね?」「性欲に関する感性が鈍い若者の割合が増加しているようでしてね。中には自分以外の人間達は性欲を持ってい
『TOブックス大賞』最終選考9位以内に選んで頂きました☆オリジナル小説『アウェイ』はこちらhttps://t.co/NIKW1OJHWxアウェイ【2018『TOブックス大賞』最終選考作品】/未苑真哉2018『TOブックス大賞』最終選考9作品に選んで頂きました。ありがとうございました!バンド追っかけの皆様へt.co***こんにちは、未苑真哉(misonomaya)*です。前回に引き続き、11/24(日)文学フリマ東京に初参戦したド初心