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(暇って、恐ろしいな)答えの出ないことをひたすら考え、思い出す必要のないものまで掘り起こされて脳裏を占める。こんなにも穏やかで静かだというのに、凪の頭の中だけがうるさくて煩わしい。うるさくて煩わしいのに、心は凪いでいる。人はそれを矛盾だというかもしれないが、今の凪は本当にうるさく、そして凪いでいた。こんなことは初めてだと思って、ふと気づく。思えば、これほどに暇を持ったのは初めてだったかもしれない。幼き日は貴族の次男として恥ずかしくない教養を身につけるために、ディーディアに来てからは言
寝起きのサーミフを襲うこともできた。食事や茶に毒を入れることも容易い。あるいは要人達に無礼な振る舞いをしてサーミフの権威を失墜させることもできただろう。なりふり構わず、己の命すら捨てる覚悟で挑めば、幾らでもやりようはある。なにせサーミフは湯浴みで裸という最も無防備な姿さえも凪に晒しているのだから。サーミフが真実なにを思って凪をその位置につかせたのかは知らない。もしかしたら、やれるものならやってみろと、凪が実行に移した時にはそれみたことかと宮殿から凪やツバキを追い出せると思ったのかもしれない
理由がどういったものであれ、ずっと働いてきたのだ。サーミフの側では多くの要人に会うこともあるため、気を張り詰めることも多かっただろう。銃槍を喜ぶことなど当然できはしないが、それでもこの機会にゆっくりと休めば良い。それはサーミフや医師はもちろん、凪に好意的な使用人たちも同じ気持ちだった。だからゆったりと過ごせるよう気を配ったのだが、それは凪にとって余計なお世話だったのかもしれない。そう医師が思うほどに、凪の顔色は誰が見てもハッキリとわかるほど違っていた。「今まで考えたこともなかったので、よくわ
こんばんは!いつも拙作を読んでいただき、ありがとうございます!少し涼しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?いつもであればお休みに入ってから「あ、世間は連休か」と気づくのですが、今回は珍しく事前にわかっていたので、シルバーウィークに楽しんでいただけたらと、無料キャンペーンを行います!まだ読んだことないよ〜という方は、この機会にぜひぜひお手に取っていただけましたら嬉しいです!詳細はこちら↓(すべて2026年の日付です)「望むことは、許されない〜偽りと誠言〜前編」