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水戸芸術館現代美術ギャラリーでは現在、“田村友一郎ATM”という展覧会が開催されています。展覧会のメインビジュアルは、アルファベットだけ。これまで目にしてきたどの展覧会のものよりもシンプルです。ちなみに、使われているフォントは、水戸芸術館内で実際に使用されているものと同じなのだとか。さてさて、田村友一郎さんといえば、綿密なリサーチをもとに、さまざまなトピックを、まるで連想ゲームのように展開させていき、現実と虚構が入り混じったストーリーを紡ぎ出すアーティス
グラフィックデザイナーで主にアイディアを“練る”田中義久さんと、紙や文字を素材とする彫刻家で“彫る”担当の飯田竜太さんによって、2007年に結成されたアーティストデュオ、Nerhol(ネルホル)。令和初となる記念すべき2020年のVOCA賞も受賞し、近年では国内外で評価が高まる注目のアーティストデュオです。そんなNerholの美術館では初となる大規模展が千葉市美術館で開幕しました。その名も、“Nerhol水平線を捲る”です。Nerholの代表的な作風と言えば、写真を
今年11月2日。東京駅八重洲口から徒歩数分圏内の京橋エリアに、戸田建設の超高層複合ビル「TODABUILDING」がオープンしました。約3年にも及ぶ工事を経て、完成したばかりだというのに。入り口のほど近くには、建設途中と思われる螺旋階段がありました。実はこちらは、TERRADAARTAWARD2021で、ファイナリストに選出された持田敦子さんによるパブリックアート。ビルの外だけではなく、内部の拭き抜け空間にも、持田さんの作品がダイナミッ
星実樹ささやかな問いの中で生きるMitsukiHoshiLivingWithinLittleMusings2024.11.30Sat.-12.22Sun.Thu,Fri,Sat,SunandHolidays12:00-19:00目黒金柑画廊案内状裏面を複写しました↓桑沢デザイン研究所卒だそう30代の彼
石橋財団コレクションと現代アーティストとの共演。それが、ジャム・セッションです。鴻池朋子さんを皮切りに、森村泰昌さん、柴田敏雄&鈴木理策さん、そして昨年は山口晃さんと、日本美術界のそうそうたる面々とコラボを果たしてきましたが。5回目となる今回、白羽の矢が立ったのは、毛利悠子さん。今年の第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本代表に選出された、今世界でもっとも注目を集めていると言っても過言ではない日本の現代美術家です。タイトルは、“ピュシスについて”。「ピュシ
千葉市美術館では先日まで、2人組アーティストユニット、Nerhol(ネルホル)による大規模な個展が開催されていましたが。決して狙ったわけではないそうですが、続いて現在開催中の展覧会もまた、2人組アーティストユニットによる個展。“ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉”です。2009年に結成されたザ・キャビンカンパニーは、阿部健太朗さんと吉岡紗希さんのご夫婦によるアーティストユニット。お二人の活動は多岐にわたりますが、中でも絵本作家としての活動が知られており、
現在、川崎市岡本太郎美術館で開催されているのは、“「岡本太郎に挑む淺井裕介・福田美蘭」展”という展覧会です。こちらの特別展は、川崎市市制100周年と、美術館開館25周年のW記念として開催されているもの。川崎市とも、岡本太郎とも特別な縁があるわけではないようですが、現代アートの第一線で活躍する淺井裕介さんと福田美蘭さんのお二人が、『岡本太郎に挑む』というとてつもない重責を背負わされてしまっています(笑)。本展はいきなり、常設展示室からスタート。お二人が美術館の
この写真は令和6年12/4現在の状況です。奈良の紅葉情報を先行していて、ご紹介が遅くなりました。東京都庭園美術館では、『そこに光が降りてくる青木野枝/三嶋りつ惠』展を開催中。1933年築、アール・デコの館/旧朝香宮邸はぼくの大好きな空間です。今年2月に伺った建物公開では、須田悦弘さんの木彫作品が配されました。現代アートのインスタレーションでも、この空間は相性抜群です。室内に射し込むほぼ自然光と、元々設置されている室内照明での鑑賞になります。1時間後に戻って来ると、もぅ光の当たり方や影の付
東京都現代美術館の「坂本龍一音を視る時を聴く」の初日に行ってきました。10時開館の20分後くらいに入ったのですが、最初の映像インスタレーション《TIMETIME》の、横長の3面マルチ映像の前には私より先に入った人たちが端から端までびっしり2重3重に並んでいて、背の高い私でも前が見られないくらい、予想以上のすごい盛況でした。最近は技術を駆使した情報量の多い映像が多いのですが、ここでは抑制のきいた自然の映像が中心で、そこに田中泯の絶妙な語りと笙の音が「時間とは何か」という深い思索に誘います
草間彌生さんといえば、水玉。草間彌生さんといえば、かぼちゃ。草間彌生さんといえば、無限の網。一般的には、そんなイメージが強いかもしれませんが、実は草間彌生さんの作品には、もっと多用されているテーマがあります。それは、「死」。肉親の死や最愛の恋人の死、さらには、トラウマや神経症による自殺未遂衝動など、彼女の芸術家人生には常に、「死」の影がありました。現在、草間彌生美術館で開催されているのは、死や死生観という切り口で、草間さんの作品を紹介する展覧会。その名も、“私は死を乗り
『サンリオピューロランド』2階にある「レディキティハウス」編です🍎こちらはキティちゃんとお写真が撮れるスポットです入口ハローキティ50周年を記念したプロジェクションマッピングが楽しめるインスタレーション空間〔kawaii✕セレブリティ〕な世界が体験できる場所ですサイバー茶室コスメルームスイーツに囲まれたベッドルームドレスタワーティールームこの先がフォトルームレディキティと記念撮影🍎キティちゃん超可愛いかった〜大好きなキティちゃんにツーショット後ハグをしてもらい"天にも舞
11月某日、ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ言っとくけど、素晴らしかったわ@森美術館に行きました。20世紀を代表するアーティストのひとり、ルイーズ・ブルジョワの27年ぶりとなる大規模個展。彫刻、絵画、インスタレーションなど、100点を超える作品を展示しています。ブルジョワの代表作、巨大蜘蛛《ママン》がいる六本木ヒルズで開催。見終えたとき、なんだか顎が痛いのに気がついた。気を抜くとこちらの感情まで溢れてしまいそうになるので、無意識にずっと
展示構成を考える段階はワクワクして楽しいものですよ!こんばんは。いつもブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。今日は昨日2度目の会場下見をして来た「新たな活動拠点」その1の図面修正の仕事に取り掛かっていました。↓↓↓会場構成を考える上で重要なポイントを再度確認して採寸して来たので、忘れないうちに早く図面に入力しておこうと思いましてね。(^◇^;)↓↓↓展覧会の会場構成を考える上で結構重要なのは入口の作り方でして、特に有料展で開催する場合はお客様の動線や
☆銀座の新名所のひとつ銀座SIX(銀座6−10−1)。(以前は、松坂屋銀座店、銀座スエヒロ、銀座ファミリア、TEPCO銀座館などがあった場所です。)☆こけら落としの、吹き抜けの空間デザインは、草間彌生さん(以降、定期的に入れ替わり2月27日からは、塩田千春さん『6つの船』の新作インスタレーションが予定。)館内には、チームラボさんによる12メートルの滝のデジタルアート作品も。ぜひ探してみてくださいね。☆上京した友人に人気なのは屋上庭園(ガーデン)、6階お洒落なスターバックス・リザーブリ
今日は美術談義須田悦弘さん、ご存じでしょうか☝この写真で言うと、青いお花の部分、だと思うけど彫刻ですわたし、この方の作品大好きで本物と見間違うくらいの繊細な彫刻とそれがそっと空間に気付かないように置かれている、その感じがもう、良い好きずうっと前に千葉市美術館で展示されていた時は小さな葉っぱがあって割と広い展示室に、ですよ見つけるの、大変だったもん良いなあ羨ましいですあれを出来るって
東京都現代美術館で開催中の「坂本龍一|音を視る時を聴く」を観てきました。昨年の3月に亡くなった坂本龍一さん。それまでに国内外のアーティストとコラボレーションしてきたインスタレーションに新作を加え展示した大規模な展覧会です。これは本当に観て良かった!と思える素晴らしい展覧会でした。坂本さんが作った楽曲にインスピレーションを受けたアーティストたちが、映像や造形物を使いコラボレートしたインスタレーションが10点ほど展示されています。坂本さんはイエロー・マジック・オー
現代美術と映像の合流、現在からの見直し「ヴィデオを待ちながら映像、60年代から今日へ」展(初出「ecce[エチェ]映像と批評」2号(森話社,2010.3)pp.178-184)今日、現代美術の展覧会を見に行くと、「投影された映像」を使ったインスタレーションがあふれている。少なくとも10年ほど前からのはっきりした傾向だ。現代美術のマルチメディア化、物語や神話への関心、DVカメラとパソコン編集の普及、DLPプロジェクターの急速な技術革新など、多様な要因が絡む現象なのだろうが
金曜日の朝、月と六本木ヒルズ、ルイーズ・ブルジョワと東京タワーのインスタレーションから一日が始まる。何か素敵な事が起こる予感。昼、太陽が強い光を放ち巨大化する。夜、イルミネーションが眩いばかりに覆い尽くす銀座並木通りを南下する。至る所にツリー、ツリー、ツリー。新橋で一杯平らげてカラフルに彩られたSLに見送られ銀座線へ。渋谷道玄坂の街路樹のイルミネーションに包まれる。クリスマスへのカウントダウン、年末へのカウントダウン。Fridaymorning,thedaystartswith
VivaVideo!久保田成子展東京都現代美術館2021年12月26日(日)久保田成子(くぼたしげこ)をあまり知りませんでしたので、不安と期待が半々で(昔のヴィデオアートを見るのはなかなかしんどい。)観に来ました。結論は、とても良かったです。誰もがスマホを持ち容易に映像コンテンツを制作・発信できる現代、久保田成子のようなアーティストの実績は美術の歴史教育に加えるべきではないかと思ったりしました。久保田成子は水墨画家である祖父・久保田彌太郎の影響もあり、高校の頃に本
ジャム・セッション石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについてアーティゾン美術館2024月11月23日(土)アーティゾン美術館の恒例企画、ジャム・セッション。アーティストがアーティゾン美術館の所蔵作品にインスパイアされて企画する展覧会です。毛利悠子は繊細なインスタレーションを制作するアーティスト。これまで見たことがあったのでイメージはありました。相互に干渉しあう微弱なはたらきを作品にしています。タイトルのピュシス(physis)とは、ギリシャ語で自然を意味す
《Laugh‼︎Forestparade2025展》インスタレーション四人展・草木染め作家〈駒澤菜穂子さん〉・色鉛筆イラストレーター〈釘本緑さん〉・切り絵イラストレーター〈Picaさん〉の三人で毎年開催していた展示会に今回参加させてもらうことになりました!森をイメージしたインスタレーションの世界にぜひ遊びに来てくださいね☺️会期/2025年1月5日(日)〜13日(月・祝)時間/10:00〜17:00(1月6日休館日)場所/オーエンス八千代市民ギャラリー
東京オペラシティのICCで開催中の「坂本龍一トリビュート展音楽/アート/メディア」に行ってきました。亡くなった時にブログに何も書かなかったけど、坂本龍一はかなり好きで、アルバムほとんど持ってます。彼はメディアアートにも取り組んでいて、10年くらい前の東京都現代美術館の「アートと音楽」でもアドバイザーやってましたね。最初の展示室では壁一面の大スクリーンに映し出される《センシング・ストリームズ2023-不可視,不可聴》(ICCヴァージョン)ライゾマティックスの真鍋大度とのコラボで、電磁波を
皆さま、アートな島と聞いたら、どこを思い浮かべますか?直島?豊島?男木島?女木島?百島?きっと、ほとんどの人が、瀬戸内海に浮かぶ島が思い浮かんだことでしょう。しかし、実は、都内にもアートな島があるのです。その島とは・・・・・大田区にある城南島。1940年代に建設された人工島です。その2丁目に、2014年にオープンしたのが、ARTFACTORY城南島。株式会社東横インが社会貢献活動の一環として提供する芸術・文化振興のための施設です。床面積は、驚異の350
「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018」レポートです。第1回はこちら→大地の芸術祭2018〜スケジュール2日目は、午前中はフリーで松代「農舞台」と周辺散策、午後はセレクトバスツアー⑤(松代コース)というスケジュールです。松代編の最初はこちら→大地の芸術祭2日目〜まつだい農舞台〜続いては、イ・ブルの《ドクターズ・ハウス》にやって来ました。彼女の作品は、2012年に六本木の森美術館で開催された「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」で観たことが
ヤマザキマザック美術館で開催中の「ORIGAMI」その名の通り、全て紙を折って作られた作品です😲😍紙とは思えない作品やユニットを何百枚も組み合わせた作品等何故か不思議な感覚がする折り紙の世界↑この写真の作品は館内のアール・ヌーヴォー様式のダイニングルームの展示室2部屋とベッドルーム1部屋の床全面を使ったインスタレーション。それぞれシルバー、ゴールデン、レッドの作品で埋め尽くされてました🎵枯山水を表現したスケールの大きなインスタレーションも😊📷️🈲なのでパンフレットから↑これは27