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前回は、運良くアウシュヴィッツ博物館公認ガイドの中谷剛さんのガイドツアーに参加できました。今回も1日は、中谷さんのガイドツアー別の日に一人で回ろうと思っていたのですが残念ながら予定が合わず、お願いすることは出来ませんでした。なぜ2日も行こうと思ったのかは、前回の残念な体験からです。1日は、中谷さんのお話を聞いて1日は、自分のペースでゆっくり回るそんな風に考えていました。日本語で丁寧に説明してくれているのに必ず守って欲しいと言われていた注意事項をことごとく破っていました。アウシ
今日はちょっと真面目なお話。ドイツの街中を歩いていて、歩道に金色っぽい石が埋まっているのに気がついたことはありますか?↑こういう石です。これ、よく見ると名前や年号が刻まれています。つまずきの石Stolpersteineといって、ナチスドイツの負の歴史を忘れないためのアートプロジェクト。ナチスの迫害によって犠牲になった方が生前住んでいた家の前の歩道に埋められているんです。ここに住んでいた方はŁódźの強制収容所に1941年に送られ、アウシュビッツで1944年に亡
クラクフアウシュヴィッツ収容所ービルケナウ収容所アウシュヴィッツに行ってみたいけど、東欧も行ったことないし、言語が伝わるかどうかも、、という不安は必ずあるもの。行き方や、入場の仕組みなど、様々なことを詳しく載せているのはガイド本にも少ないので、二回行った経験を通して大切なポイントをここにまとめてみました。詳細:1回目クラクフに三泊のうち1日を使いました。事前にネットで調べて「中谷剛」さんという方が政府認定の日本語ガイドの方であることが分かったのでemailアドレスを通して直接ご
タイトル関心領域公開年2023年監督ジョナサン・グレイザー脚本ジョナサン・グレイザー主演クリスティアン・フリーデル制作国アメリカ・イギリス・ポーランドジョナサン・グレイザー監督がイギリスの作家マーティン・エイミスの同名の小説を原案に手がけた映画。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリ、第96回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。ホロコーストや強制労働によりユダヤ人を中心に多くの人びとを死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所の隣で平和な
旅行から帰ってきたので、ようやく更新できます。アウシュビッツの写真を、ガイドさんから伺った情報とlebebeが個人的に調べた内容と共にアップします。気を悪くされるかもしれませんので、ご覧になる方は一部ショッキングな写真があることを承知の上でよろしくお願いいたします。アウシュビッツ入り口こうした看板も、当時の収容者が強制労働の一環で作っていたそうです。働けば救われる、という意の門。
この不思議なタイトルの映画を知ったのは、今年3月のアカデミー賞の発表の前でした。私が推していた『PERFECTDAYS』とともにアカデミー国際長編映画賞にノミネートされていたからです。結果として『関心領域THEZONEOFINTEREST』が受賞しましたが、観て思ったのは「それにふさわしい映画だな」ということでした。アウシュビッツ強制収容所の所長と家族の日常を描いた『関心領域』。人間はなぜここまで冷酷になれるのでしょうか?<ストーリーの概要>※ネタバレ注意この映画には
◽️◽️◽️以下、ネタバレあり注意◽️◽️◽️『関心領域』を観た。青空のもと、豊かな自然の中で。立派な庭のプールで。子供たちが楽しそうに遊び、キャッキャと笑い声をあげる。ヘス家の穏やかな日常。夫・ルドルフは家族のために真面目に働き、妻・ヘートヴィヒは家族の世話をし庭の手入れも欠かさない。まさに絵に描いたような幸せそうな家族。それなのに。観始めてから最後まで消えることのないぐっと胃を掴まれているような鈍い不快感。その理由は、ルドルフがアウシュヴィッツ強制収容所の所長
2024年7月12日19時30分「ムーラン・ルージュ」感想の前にこちらを。「関心領域」映画を見たと言ったら、友人が紹介してくれたトークショー。西荻窪の「旅の本」専門店(こんな店日本ではここだけしか残ってないのじゃないかという)「のまど」にて開催されました。スピーカーは、アウシュヴィッツを3回も訪問したことがあるトラベルライター、森優子さん。関西弁の語りがめちゃくちゃ面白い。そして豊富な経験に裏打ちされた語りは説得力ありありです。「関心領域」はすぐに打ち切られる類いの、一般受けしない映画か
まずは、チケットの発券のために博物館の入場券を発行しているところの前で待つように言われました。行った時は、このガイドツアーのシステムが理解できていませんでした。移動時間を含めて8時間も要するツアーに連れて行ってもらうのにたったの4000円ちょっと。儲けがあるのかと思っていましたがアウシュヴィッツ博物館は、ガイドなしでの入場は無料。今回のツアーは、音声ガイド付きではなく、ガイドブックレンタル付きの送迎ツアー。私には十分ありがたいツアーだったので、高くはないと思いました。システムさ
アウシュビッツについては、心を落ち着かせて書きたかったのですがどうやら私は感傷的になると、日本語での執筆よりも英語での執筆の方が進む傾向があるらしく英語で書いて、自分で翻訳するという訳の分からない状態になりました。大学院に行けたら、こういう状態を何と呼ぶのか、第2言語習得の資料を探してみたいと思います。今回は少しの写真と文章のみ。少し時間をおいてから、説明付きの写真をアップしていきます。Ithasbeenalon
2023年8月9日私にとって「シモーヌ」と言えばまずは、ボーヴォワール。だけど「シモーヌ・ヴェイユ」も名前だけは知っていました。若くして亡くなった思想家…というか、社会運動家、のようなイメージとともに。その人の映画なんだろうなーでもなんだか宣伝ヴィジュアルの風貌が違うような…まあ、映画だから?とか思いながら観に行った。この類いの映画、早く行っとかないと無情にも早く打ち切られてしまうから。ところがどっこい、前の回が終わって出てくる方々が予想以上に多く、しかもなんだかお洒落な女性ばかりで、
アカデミー賞の国際映画賞(長編映画賞でしたっけ?)を受賞した作品ですから、見ないわけにはいかないってことで、金曜日の夜に珍しくお出かけしました…還暦を過ぎると、さすがにレイトショーでは映画を見ることはなくなりました…この日は、たまたまウチの奥さんが旅行中だったので、夜があまりにも暇だったんですよね…何年かぶりのレイトショーでございます!(ちなみに、レイトショーって今、1500円もするんですね?ビックリしました…ま、シニア料金ですから、1300円で見ることができたのですが…)元気よ
こちらは2015年GWの旅行記です。--------------アウシュヴィッツ強制収容所のあとは、ビルケナウ強制収容所(第二強制収容所)に向かいます。かなり重い内容となっていますので、閲覧注意とさせていただきます。3キロ離れているため、無料シャトルで移動。こちらは帰りに撮影したものなのでアウシュビッツ行きだけど。1941年10月、ブジェジンカ村に被収容者増を補うため、「第二強制収容所ビルケナウ」が開所。東京ドーム約37個分の広さで、300以上の施設がありました。ピーク時の1944年
関心領域2023年アメリカ/イギリス/ポーランド英題:THEZONEOFINTEREST監督:ジョナサン・グレイザー脚本:ジョナサン・グレイザー製作:ジェームズ・ウィルソン、エヴァ・プシュチンスカ出演:クリスティアン・フリーデル(ルドルフ・ヘス)、ザンドラ・ヒュラー(ヘートヴィヒ・ヘス)ほか配給:ハピネットファントム・スタジオ公開:2024年5月24日技術:カラー時間:105分鑑賞:横浜ブルク13/シアター10/字幕映倫:G見どころーーーーーーーーーーーーー
ヘザー・モリス(著),金原瑞人(翻訳),笹山裕子(翻訳)本書の舞台は、ナチス・ドイツによる絶滅収容所アウシュヴィッツ。第2次世界大戦中、スロヴァキアから家畜運搬用の貨車で連れてこられたユダヤ人ラリは、生き抜くために、被収容者の腕に鑑識番号を入れるタトゥー係となります。ラリの前には毎日、名前を剝奪(はくだつ)された人々の長い列が続きます。その中のひとりギタと瞳を合わせた瞬間、恋に落ちたラリ。恐怖が充満し、理不尽な死と隣り合わせの世界で、ラリを支えていたのは、ギタとともに「必ず
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツはユダヤ人だけでなくポーランド人も強制収容所に送りました。『ソフィーの選択』の主人公、ソフィー(メリル・ストリープMerylStreep1949-)もその一人です。アウシュビッツに着いた時、彼女は二人の幼い子どもと一緒でした。しかし、戦争が終わり、アメリカに渡った時、子どもたちの姿はありませんでした。彼女は人生で何を選択したのでしょうか?<あらすじ>※ネタバレ注意作家志望のスティンゴ(ピーター・マクニコルPeterMacNicol19
先週末イタリア人の友人とポーランドの古都クラコフに行った。そのメインイヴェントとしてナチスの強制収容所跡地のアウシュビッツービルケナウ行きツアーに参加。テーマが重いので翌日から書き始めたのになかなかブログが進まず、今頃になってしまった。これまでの人生の中で一番衝撃を受けた旅行だったので備忘録として残すことにする。アウシュビッツでは英、独、伊、仏など言語によるツアーに参加するのが普通で英語版に参加した。まずツアーでないと現地に行くのに一苦労だし、更に展示物の意味が分からないので、早々に
6月に観た映画は21本内、5本は劇場鑑賞先月観た映画では、一瞬連想した事で勝手に泣きそうになった作品が有ったその1本目は『関心領域』で本作自体は、アウシュビッツと壁一つを隔てて、平和で豊かに暮らす収容所長一家の穏やかな日常風景が淡々と続くものでその壁の向こうを走る列車がたなびかせる煙を見た途端、『シンドラーのリスト』の一場面を思い出して胸が苦しくなったソ連赤軍の侵攻によって各地の収容所が解体され、2万人余りのユダヤ人が絶滅収容所へ移送される事となった1944年シンドラーは、
作品についてhttps://www.allcinema.net/cinema/393173↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。アウシュビッツ強制収容所の“隣”に住む、幸せそうな家族―予告編からは、彼らが、隣(収容所)で起こっていることに“無関心”でいるのかと思っていましたが、違いました。というか、収容所の所長の妻は、ソコでユダヤ人が焼却されていることも知っていた……………(>_<)▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ)▼▼▼1.