ブログ記事1,400件
アカデミー賞の国際映画賞(長編映画賞でしたっけ?)を受賞した作品ですから、見ないわけにはいかないってことで、金曜日の夜に珍しくお出かけしました…還暦を過ぎると、さすがにレイトショーでは映画を見ることはなくなりました…この日は、たまたまウチの奥さんが旅行中だったので、夜があまりにも暇だったんですよね…何年かぶりのレイトショーでございます!(ちなみに、レイトショーって今、1500円もするんですね?ビックリしました…ま、シニア料金ですから、1300円で見ることができたのですが…)元気よ
この不思議なタイトルの映画を知ったのは、今年3月のアカデミー賞の発表の前でした。私が推していた『PERFECTDAYS』とともにアカデミー国際長編映画賞にノミネートされていたからです。結果として『関心領域THEZONEOFINTEREST』が受賞しましたが、観て思ったのは「それにふさわしい映画だな」ということでした。アウシュビッツ強制収容所の所長と家族の日常を描いた『関心領域』。人間はなぜここまで冷酷になれるのでしょうか?<ストーリーの概要>※ネタバレ注意この映画には
おはようございますまた忘れられない映画を見つけました。コレは精神的にクルものがあります関心領域恐ろしい場面は出てこないものの‥裕福に暮らす家族の隣にはアウシュビッツ収容所があり、悲鳴や銃声や火葬の煙が昼夜を問わず見える。家族にとっては平和な生活の隣でシンドラーのリストで見た光景が広がっているわけで‥人間の残酷さや傲慢さが写しだされている。ユダヤ人から強奪した高価な品を当たり前のように主婦達は愛用していて「歯磨き粉の中にダイヤの指輪があったから、歯磨き粉を何本も調べたのよ」みたいな会
・・・・・・・っということで、A24制作の映画です。映画の最初と最後に長ぁ〜い空白の時間があって機械の故障かなと思わされました。かなり思い入れの強い「映像」ですが、この映画は「音響」が飛び抜けています。ストーリーはあるようでないようで、アウシュヴィッツ収容所と塀を隔てた隣の豪邸に住む収容所長の(平凡な?)家庭を描いています。所長のルドルフ・ヘスは実在の人物ですが、ヒトラーの側近のあのルドルフ・ヘスとは別人です。所長の妻を演じたサンドラ・ヒュラーはあの【落下の解剖
モントリオールを訪れる際、美術館や博物館にも行きたいという方もいらっしゃるかと思いますモントリオールに遊びにきた友人にオススメの美術館や博物館を聞かれるのですが、正直、地球の○き方に掲載されているところに行けば間違いないというのが本音です…でもそれでは元も子もないので、もし少しでも興味がある場合は、こちらの博物館をオススメしています。モントリオールホロコースト博物館MuséeHolocausteMontréalホームページはこちら英語のページもあります。ユダヤ教については、
こちらは2015年GWの旅行記です。--------------今回の旅の最大の目的。それはアウシュビッツ強制収容所へ行くこと。第二次世界大戦中に、ドイツが人種差別的な抑圧政策のために多くの犠牲者を出した、最大級の惨劇が生まれたとされる強制収容所です。負の世界遺産。東京⇔パリのエアチケットを予約した後、いの一番にアウシュビッツ公認で唯一の日本人ガイドである中谷剛さんにメールをしました。テレビや雑誌、ネット媒体にも度々出ていらっしゃる方です。彼との直接のメールのやり取りで、幸運にもこち
■あらすじ●ルドルフ…収容所所長●ヘートヴィヒ…その妻そのお屋敷はとても豪華。庭には花が咲き乱れてる。ええ、あたしはこの生活に満足しているのよ。希望通りの家だもの使用人を雇って、それなりの暮らしをして、軍人の夫は良い職についていて。お隣がなんだろうがあたしには関係ないこと。妻はこんな考え。豪勢な家には軍人さんも良く来るしちゃんと軍靴を洗って家に入ってくれはる。ヘートヴィヒだけでなく使用人も毛皮のコー
写真掲載最終回です。この暗いテーマもようやく終わりです;;やっと大まかな写真を全て載せることができました。実際は10倍くらい写真を撮っているので…選定もかなり時間がかかります。掲載している側もですが、読んでくださっている方にもかなり重たい内容ですよね…読者登録していただいている方には更新の通知が行ってしまうのであまりショッキングな写真を頭に載せないようにはしていますがもし気を悪くされたらごめんなさい。そして、いつも読んでくださっ
「胸騒ぎ」同様、かなり前から興味を持っていた映画でしたが、本当にようやく観る事ができました。かなり実験的な作品ですが、アカデミー賞でも話題となったため、結構ヒットもしているみたいです。アウシュビッツ強制収容所の隣で、平和に暮らす一家の姿を描くという内容。映像には平和なシーンばかりで一切残酷なシーンは映し出されないが、隣から聞こえるおぞましい音だけで地獄を表現する・・・。あの手この手で描いてきたナチス映画も、遂にここまで来たかという感じです。試みとしては非常にユニークだし
今日1人で出かけた先は、映画館の八丁座。映画の話の前にまずは映画館の話から…。見てわかる通り、館内めっちゃ和の素敵な雰囲気。スタッフさんが全員法被を着ていたり、上映タイトルが筆文字で書かれてたり細部にもこだわりが。パンフレットを買うと、何と手袋をしてパンフレットを渡してくれましたロビーのソファもゆったり。(何ヶ所かある)※以下は全て画像お借りしました🙏映画館の座席はゆったりで、ドリンクを置くスペースも座席の手すり部分じゃなく前部分❗️最後尾の席はもっとゆったりしたテーブルがあって
岩手県大船渡市の山火事は残酷‥大震災から三年経った頃に出かけて目にした殺風景な景色と仮設住宅で暮らす人々との会話津波で船も妻も流されたと言っていた人は今頃どうなさっておられるか‥被災後十数年‥やっとかなり復興したと思った途端同じ場所が山火事で失われるなんて‥どうか被災地の皆さんが‥この絶望の状況から一日も早く復興へと希望を持てる未来に向かっていけますように明日から3月とは早いものですね今年も6分の1が過ぎてしまいましたやろうとしたことがやれているのか今のところは大丈夫
【関心領域】(2024年)監督ジョナサン・グレイザー出演クリスティアン・フリーデルサンドラ・ヒュラー空は青く、誰もが笑顔で、子供たちの楽しげな声が聴こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から黒い煙があがっている。時は1945年、アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘスとその妻ヘドウィグら家族は、収容所の隣で幸せに暮らしていた。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物から
先週末イタリア人の友人とポーランドの古都クラコフに行った。そのメインイヴェントとしてナチスの強制収容所跡地のアウシュビッツービルケナウ行きツアーに参加。テーマが重いので翌日から書き始めたのになかなかブログが進まず、今頃になってしまった。これまでの人生の中で一番衝撃を受けた旅行だったので備忘録として残すことにする。アウシュビッツでは英、独、伊、仏など言語によるツアーに参加するのが普通で英語版に参加した。まずツアーでないと現地に行くのに一苦労だし、更に展示物の意味が分からないので、早々に
前回は、運良くアウシュヴィッツ博物館公認ガイドの中谷剛さんのガイドツアーに参加できました。今回も1日は、中谷さんのガイドツアー別の日に一人で回ろうと思っていたのですが残念ながら予定が合わず、お願いすることは出来ませんでした。なぜ2日も行こうと思ったのかは、前回の残念な体験からです。1日は、中谷さんのお話を聞いて1日は、自分のペースでゆっくり回るそんな風に考えていました。日本語で丁寧に説明してくれているのに必ず守って欲しいと言われていた注意事項をことごとく破っていました。アウシ
ユダヤ人に生まれながらユダヤ人同胞をゲシュタポに密告しつづけた女性、ステラ(シュテラ・ゴルトシュラーク)の半生を描いた映画です。シュテラ・ゴルトシュラークは実在の人物で、ゴルトシュラークはユダヤ人らしい名前です。シュテラ・ゴルトシュラーク映画「ステラ」のポスターステラは音楽家の父と歌手をしていた母の元に生まれました。1933年にナチスが政権を取るとユダヤ人は学校に通えなくなり、ユダヤ人学校で教育を受けました。ステラは母がカソリックだったため、ユダヤ人社会に入ることは好んでいなかったようです
こちらは2015年GWの旅行記です。--------------アウシュヴィッツ強制収容所のあとは、ビルケナウ強制収容所(第二強制収容所)に向かいます。かなり重い内容となっていますので、閲覧注意とさせていただきます。3キロ離れているため、無料シャトルで移動。こちらは帰りに撮影したものなのでアウシュビッツ行きだけど。1941年10月、ブジェジンカ村に被収容者増を補うため、「第二強制収容所ビルケナウ」が開所。東京ドーム約37個分の広さで、300以上の施設がありました。ピーク時の1944年
YouTube動画の解説はここ↓↓↓サクッとシネマ46回「関心領域」#映画#怖い#ドラマ#アウシュビッツ強制収容所#関心領域第2次世界大戦中、ナチスがポーランドにあるアウシュビッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描いていく。ストーリーとしては、ただこれだけの話です。アウシュビッツ強制収容所は、第二次世界大戦の時にドイツがポーランド領地に作った、労働者を確保するための収容所で、どんな人が収容されたかとい...youtu.be〇あらす
関心領域がアマプラにきていたので見た。まぁ、クソだクソだと言われていて大抵の感想を聞いてきて「まぁクソだろうな」とは思っていたけどまあまあのクソだったな。そもそもこの関心領域っていうのはナチスドイツのアウシュビッツ収容所の近くに家庭を持つ家族の日常を描いた映画です。すぐ隣で凄惨な人体実験や大量殺戮が行われていた近くに住む人々の暮らしってどういうものだったのか?と。設定だけで見ればすごい面白そうじゃないですか。ただ、マジでなにも起こらない。別に収容所に殴り込みにいくだとか、収
残念なことにブラッチャーノにあった映画館はコロナ禍で閉館してしまいました。それで、この辺りで映画を観るなら対岸の町トレヴィニャーノ・ロマーノまで行くことになります。夏の夜の屋外シネマには行ったことがあります。『星空チネマとダニエルクレイグのナイブズアウト』一応、映画館の再オープンが許可されているイタリアですけど、実はブラッチャーノに1つしかない映画館は閉館したままでも、対岸の町トレヴィニャーノの映画館は再開しま…ameblo.jpでも、映画館のほうに行くのは初めてでし
アウシュビッツ-1から3kmほど離れたところにアウシュビッツ-2/ビルケナウ収容所は立地している。1941年にソ連軍捕虜収容所として開設されたビルケナウは40km四方を超える広大な敷地にアウシュビッツ−1より明らかに粗末な平屋建煉瓦造(写真下)の小屋と木造バラックが並ぶ。ビルケナウ近郊に住んでいたポーランド人を追い出して、彼らの家から煉瓦を再利用し収容所を造り始めたが、建設途中で没収煉瓦が尽きてしまい、木造に変更したという。冬には零下20℃を下回るポーランドの地で、断熱もなく、小さい暖炉
アウシュビッツについては、心を落ち着かせて書きたかったのですがどうやら私は感傷的になると、日本語での執筆よりも英語での執筆の方が進む傾向があるらしく英語で書いて、自分で翻訳するという訳の分からない状態になりました。大学院に行けたら、こういう状態を何と呼ぶのか、第2言語習得の資料を探してみたいと思います。今回は少しの写真と文章のみ。少し時間をおいてから、説明付きの写真をアップしていきます。Ithasbeenalon
旅行から帰ってきたので、ようやく更新できます。アウシュビッツの写真を、ガイドさんから伺った情報とlebebeが個人的に調べた内容と共にアップします。気を悪くされるかもしれませんので、ご覧になる方は一部ショッキングな写真があることを承知の上でよろしくお願いいたします。アウシュビッツ入り口こうした看板も、当時の収容者が強制労働の一環で作っていたそうです。働けば救われる、という意の門。
アウシュビッツ写真の続きです。写真が多くて、詳細を載せるのも一苦労。それゆえに更新が遅いのをお許しください・・・;今回は簡易裁判所~ガス室一歩手前まで。簡易裁判所の写真アウシュビッツのなかでも、一応ルールはあったそうです。簡易的でも多少のルールがないと、施設内の風紀乱れてしまうからです。ということで、一応の裁判所。脱獄を試みた収容者、脱獄しようとした収容者グループの連帯責任を問う場所。裁判の
ヘザー・モリス(著),金原瑞人(翻訳),笹山裕子(翻訳)本書の舞台は、ナチス・ドイツによる絶滅収容所アウシュヴィッツ。第2次世界大戦中、スロヴァキアから家畜運搬用の貨車で連れてこられたユダヤ人ラリは、生き抜くために、被収容者の腕に鑑識番号を入れるタトゥー係となります。ラリの前には毎日、名前を剝奪(はくだつ)された人々の長い列が続きます。その中のひとりギタと瞳を合わせた瞬間、恋に落ちたラリ。恐怖が充満し、理不尽な死と隣り合わせの世界で、ラリを支えていたのは、ギタとともに「必ず
◽️◽️◽️以下、ネタバレあり注意◽️◽️◽️『関心領域』を観た。青空のもと、豊かな自然の中で。立派な庭のプールで。子供たちが楽しそうに遊び、キャッキャと笑い声をあげる。ヘス家の穏やかな日常。夫・ルドルフは家族のために真面目に働き、妻・ヘートヴィヒは家族の世話をし庭の手入れも欠かさない。まさに絵に描いたような幸せそうな家族。それなのに。観始めてから最後まで消えることのないぐっと胃を掴まれているような鈍い不快感。その理由は、ルドルフがアウシュヴィッツ強制収容所の所長
先日に「科学の時代の源」と題した記事で説明したように、現代の神的存在である神聖な「科学的手続き」、これは16世紀以降に「現象を科学することは新規製品の創造を通じて大いに儲かる」ことが大衆レベルで理解されたからでした。以後「科学技術=儲け」の好循環が続いて現代があります。つまり科学的視点の大切さは、学校で習い今でも多くの大人が信じているように「善良で確実で誤謬がないから」ではなくて、「新製品開発を通してウハウハ儲かるから」です。実際大学までに習う教授内容を見ると、そのほとんどが16世紀以
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツはユダヤ人だけでなくポーランド人も強制収容所に送りました。『ソフィーの選択』の主人公、ソフィー(メリル・ストリープMerylStreep1949-)もその一人です。アウシュビッツに着いた時、彼女は二人の幼い子どもと一緒でした。しかし、戦争が終わり、アメリカに渡った時、子どもたちの姿はありませんでした。彼女は人生で何を選択したのでしょうか?<あらすじ>※ネタバレ注意作家志望のスティンゴ(ピーター・マクニコルPeterMacNicol19
こんにちは、こんばんは。今日、1日は、「映画の日」なので、夜から観に出かけてきました。気分転換も兼ねて、六本木ヒルズの映画館へ。ここは東宝シネマの中では結構空いてる方なので、案の状、夜はすかすかしてました。今回のチョイスは、気になっていた、『関心領域(TheZoneofinterest)』という映画。アカデミーで、「国際長編映画賞」と、「音響賞」をとっています。原作は小説で、ドキュメンタリーを得意とする作家が書きました。(私は未読。)この映画は、観客を巻き
クラクフアウシュヴィッツ収容所ービルケナウ収容所アウシュヴィッツに行ってみたいけど、東欧も行ったことないし、言語が伝わるかどうかも、、という不安は必ずあるもの。行き方や、入場の仕組みなど、様々なことを詳しく載せているのはガイド本にも少ないので、二回行った経験を通して大切なポイントをここにまとめてみました。詳細:1回目クラクフに三泊のうち1日を使いました。事前にネットで調べて「中谷剛」さんという方が政府認定の日本語ガイドの方であることが分かったのでemailアドレスを通して直接ご
作品についてhttps://www.allcinema.net/cinema/393173↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。アウシュビッツ強制収容所の“隣”に住む、幸せそうな家族―予告編からは、彼らが、隣(収容所)で起こっていることに“無関心”でいるのかと思っていましたが、違いました。というか、収容所の所長の妻は、ソコでユダヤ人が焼却されていることも知っていた……………(>_<)▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ)▼▼▼1.