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リクエストありがとうございます!桜も散り始めたこの頃、世間は日の長さで夏の気配を感じ始めているらしい。私はそれを少し早くから体の不調で知っていた「今日は体温調節しっかりしないといけませんね」気象予報士の呑気な声に思わずため息がこぼれる。.....そんな簡単な話じゃない。〝気をつけましょう〟で済むならこんなに楽なことはない。あ、そういえば理佐も「気温差激しいから気をつけなね」って言ってたっけ*外を歩きながら中にカーディガンを着てきたことを後悔する。でもきっと、この選択は間違っていない
由依side最近彼女が出来た。同じクラスの同級生。渡邉理佐。理佐は勉強は少し苦手みたいだけど、スポーツ万能で、スタイルも良くて、クールだけどみんなに優しいから、男女問わずモテモテ。そんな理佐に告白された時は、からかわれてる?て思ったけど付き合ってからの理佐を見るとそんなことなくて、わたしのこと大好きなんだなぁ。て実感する。「ゆい〜」あ、ほら、来た。「ん?どうしたの?」「なんもないけど、由依が隣にいないの寂しいから来ちゃった」へへっ、てその笑顔が可愛くて、可愛すぎて、ぎゅーってし
由依side私は女子校に通う高校三年生。夏休みに入ったばかりだ。受験勉強しないとでほぼ毎日塾に行っている。将来は小学校の先生になりたくてそのため県内の国立大を目指している。そんな私には最近、1日の終わりに毎日の楽しみがある。遠距離の彼女との電話だ。中学の時に出会い、高校は部活のため県外で寮生活をしている。先日部活を引退した彼女は「やっと由依と毎日電話できる」と嬉しそうに話してくれた。実は三日後に会うことになってるんです。・・・3日後新幹線の改札前でしばらく待ってると大好きな
由依side朝。まぶたの裏に、ふわっとした光が差し込む。それと一緒に、やわらかくてあたたかい布団の中の温度が、肌にじんわり広がってくる。――その“温度”が、自分ひとりのものじゃないことに気づいて、私は、そっと目を開けた。「……っ……」すぐ目の前にあったのは、頬にかかる髪と、寝息の混じる穏やかな吐息、そして――私の腰にまわる、ぴたりと吸いつくような腕。(……夢じゃ、なかったんだ)昨夜のことが、少しずつ、フラッシュバックのように脳裏に蘇る。キスの味、肌に這う指先の熱、身体
リクエストありがとうございます。伏字はわたしの解釈合ってるかな?笑合ってることを信じて、、それでは、どうぞ。────────────────────────理佐side半年前、通勤中の電車の中で1人の女の子が泣きそうな顔をしてカバンを抱えながらつり革をぎゅっと握っていた。視線を少し右斜め後ろにズラす…っ!痴漢か、気付いたらわたしはその男の腕を掴んで捻りあげていた。男「いって!は、離せっ」理佐「なにやってたんですか?」男「なんもやってねぇよ」理佐「へぇー。て、言ってるけど大丈
「お邪魔します……」小林の後ろに続いて足を踏み入れ、靴を脱ぐ。心臓の鼓動は、まだ完全には静まっていなかった。部屋の中はいい匂いがした。柔軟剤の香りがかすかに混ざっている。ソファには電気毛布とぬいぐるみが置かれ、ローテーブルには読みかけの雑誌が数冊、ひじ掛けにはセーターが掛けられていた。小林由依の家。その事実に、どこかそわそわしてしまう。昔も小林の住む場所に遊びに行ったことはあったけれど、それはもうずいぶん前の話だ。今こうして立っていると、明らかに知らない空間のはずなのに、言葉にできな
十二月の横浜は湿った冷たい空気に包まれ、今にも雪が降りそうな空模様だった。水族館の外にある広場にはクリスマスの装飾が施され、ガラスには華やかな光が反射している。「……で、理佐が連れてきたかった場所って、水族館?」白い息を吐きながら、イルミネーションに彩られた建物を見上げた。王道のデートスポット。まるで少女漫画のワンシーンみたいだ。「なんか文句ある?」首をすくめ、少し拗ねたようにこちらを睨んだ。「数日前に行き先送ったでしょ」「分かってるって。楽しみにしてたよ」「ただ、