ブログ記事1,947件
あの夜、レストランの前で別れてから、二人の関係は特に変わらなかった。これまで通り、連絡を取り合うこともないし、会うこともない。時間があの夜のまま止まっているようだった。渡邉とは七年の同僚で、その後の二年間はほとんど他人みたいな距離を保ってきた。小林にとって、この状況はいつも通りだった。驚きもしないし、気にすることでもない。こういう関係性には、とっくに慣れている。少なくとも、あの日から二週間が経つまでは。小林がその日仕事を終え、なんとなくスマホを眺めていたとき、海の底に沈んだはずの名
『時間が二人の間に距離を作り、やがてその距離を当たり前のものに変えていった。』かつて一線を越えた二人が、現実に引き離された後、偶然の再会で再び交わる――そんな物語です。「久しぶり」少し迷うような視線を向けられて、しばらくしてから小林はやっとスマホから顔を上げた。軽く眉を上げて返す。「久しぶり、こば」相変わらずの呼び方だ。声も昔と変わらず淡々としていて、ただの癖みたいな軽さ。小林も特に気にするほどでもない。「最近どう?」「まあまあかな。FCの一周年イベン
教室の窓際、淡い夕日が差し込んでいた私はノートを閉じてため息を一つ小林由依。クラスでも教師からの信頼は厚い、いわゆる"優等生"だけど放課後の彼女を知ってしまった私は、もう簡単に彼女を真っ直ぐ見れなくなっていた昨日帰り道、忘れ物を取りに校舎へ戻ったとき偶然見てしまった人気のない体育館裏で由依が他校の制服を来た女の子に壁ドンして軽く笑いながら耳元に囁いているところをその子が顔を赤くして身を預ける様子まで、全部…あんな顔、私の知ってる小林由依じゃない由「理佐、ノートありがと。助かる
私の理佐ちゃんの続きです理佐side大好きな由依が私を追って高校に入って来てバレー部にも入ってくれた毎日一緒に朝練に行って、部活を終えて帰ってきて、たまにコンビニで買い食いしたりして毎日がすごく幸せ由依はずっと可愛がってる近所の子物心ついた時にはもう隣にいて昔から私にずっとくっついて来る可愛い子気づいたらそんな由依のことを好きになっていて、この関係じゃ収まらないくらい大好きで。お子ちゃまな由依は気づいてくれないんだろうけど。久しぶりに手を繋いだ初登校日、なんだか昔に
渡邉理佐×小林由依学パロ入学式が終わってから、はじめての登校日隣には私の手を握ってルンルンで歩く理佐ちゃん由「ねぇ、私もう子供じゃないし」由「この年で手繋ぐなんて恥ずかしいよ」理「由依はいつまでも由依なの」私の言葉を気にも留めず理佐ちゃんは繋いだ手を大きく振る理佐ちゃん。ちっちゃい頃からずっと一緒の近所のお姉ちゃん。親同士が仲良しなおかげで物心ついた時には隣に理佐ちゃんがいるのが当たり前で記憶はないけど幼稚園の時にはもう仲が良かったらしいいっつも優しくて一緒
由依side理佐に告白されて1ヶ月。あの日から毎日理佐の笑顔にどきどきしてる。友香さんが言ってたのはほんとだったみたいで、仕事中にわたしがパソコンと睨めっこしていると、すぐ理佐が声を掛けてくれて、「ここはこれ使った方が楽ですよ。」と教えてくれる。わたしは最低限の知識しかしらないから、「理佐すごいね!」と言うと理佐は、少し驚いた顔をして視線を逸らして顔を紅くしていた。なんだかそれがかわいくて、「ふふっ、理佐かわいいね。」なんて言ってしまう始末だ。…こまった。あぁ、こまった。これはたぶん
渡邉理佐×小林由依大学パロ理佐side理「ん…」ボリュームを最小にした目覚ましの音で起きて隣の由依を確認する…うん、まだ寝てる今日も成功大好きな由依のためにできることは私がやって最大限尽くしてあげたいから柔らかくて白いほっぺをちょっとだけ撫でてそっと寝室を離れる元々、寝起きはいいほうじゃないむしろ最悪特に一人暮らしの時はひどくて何度も遅刻ギリギリで友達の電話に起こされては電車に駆け込む毎日だったでも、愛おしい彼女のためだったらなぜかパッと目が覚めて。今
恋人の理佐と付き合ってもう3年。3年経つのなんてあっという間で私は今も今までもずっと理佐の事が好きだった。嫉妬深いところも情に厚いところもなんだかんだ寂しがり屋で、甘えたさんなところも全部が可愛くてたまらなかった。だけどここ最近、理佐の雰囲気がガラッと変わってしまったことに気づいた。もう3年もいるから多少の変化、すぐに分かってしまって。それが良くもあり悪くもあり…日々、色んな変化があってそれに気づく度に胸が締め付けられていた。そういうのを見て見ぬふりしているうちに、私が好きだ
由依side4月末。桜ももう散って緑が深くなってきた。わたしは今、入社数週間の後輩に頭を悩ませてる。「小林さん、ここ間違ってません?」「…え?どこ?」「ここです。このExcelの計算。式違いません?」「えーっと、、あ!ほんとだ!ありがとう」「…いえ。じゃあ次確認しときます。」「うん。ありがとね」そう、この間違いに気づいてくれた子こそが、その子─渡邉理佐ちゃん─だ。わたしはもう5年目なのに、渡邉さんにミスばっかり指摘されてて、全然指導が出来ていない。むしろ渡邉さんから色々教わ
渡邉理佐×小林由依由依side20:30今日も私と理佐の戦いが始まる絶対に一緒にお風呂に入りたい理佐と、一緒に入りたくない私。もう同棲してだいぶ経つけど理佐の体なんて何回見ても見慣れないし恥ずかしいものは恥ずかしいし。最近は負けてばっかりだから、今日こそは、、由「そろそろお風呂沸かすね」夕飯が終わってのんびりし始めたところで理佐に声をかければ理「ありがとー」ニコニコしながらお礼を言ってくれたそれ以上の言葉はない順調、順調。20:50軽やかなメロディーに続い
渡邉理佐×小林由依大学生パロ由「ん…」カーテンの隙間から漏れる光で目が覚めた隣の理佐はまだ穏やかな寝顔で眠っている整った顔が陽光を受けてさらに綺麗に見えて思わずそっと抱きつく変に心地よい朝だな、なんて呑気に考えていたけどやっぱりおかしく思えて手を伸ばしてスマホで時間を確認する嘘、、由「ねぇ理佐、起きて!」もう家を出なきゃ一限に間に合わない私は午後からだから平気だけど理佐は昨日、明日一限からだって言ってたはず由「ねぇ!」耳元で叫んでも起きなくて心の中で謝りなが
酩酊の続きです理佐side由「また飲みですか?」出かける準備をしようと忙しく歩き回っているとソファから不機嫌な声が飛んでくるチラッと除けば頬を膨らました由依が不満そうにこちらを見ていて場違いながら頭の中では由依が同じ部屋にいる幸せを噛み締める由依とは大学が違うから思うように会えなくて、寂しくなった私が懇願してようやく叶った同棲生活一緒に住み始めてから結構経つけどまだまだ、由依がいる幸せに浸る日々由「ねぇ、聞いてる?」微妙に外れない敬語も、たまに使ってくれるタメ口も
リクエストありがとうございます!可愛いりさぽん書けるかな〜🤔?笑────────────────────────由依side櫻高校に入学して早3ヶ月。先週初めて席替えをして、隣の席は、渡邉理佐ちゃん。……わたしの、好きな人。でも理佐ちゃんはモテモテで。きっとわたしのことなんか認識もされてない。て思ってたんだけど、昨日声を掛けられた。「小林さん。」「…え?わ、わたしの名前知ってたの?」「え?そりゃ知ってるよ。クラスメイトじゃん、…それに」「ん?それに…?」「あ、いや
渡邉理佐×小林由依大学生パロ由依side目の前にある大量のジョッキに飛び交う品のないコールこういう場所嫌いなのに…友達に誘われて来た他大学のインカレ何サークルに行くのか尋ねても頑なに教えてくれなくて違和感はあったでもどうしてもと言われて仕方なく着いてきてあげたけど、来てみれば案の定飲みサーで最悪。大人数は好きじゃない第一、ついこの間二十歳になったばかりの私たちにいきなりこんなサークルは背伸びしすぎ、、だと思う誘ってきた当の本人は、このサークルに入っているバ
あの日以降、私たちは各々の日常に戻った…はずだったのに由)ねぇ寒い、暖房つけてよソファには我が物顔で寝転がる由依がいる偉そうにスマホをいじっているものだからやってあげるのもいかがなものかと思って理)自分でつけて、リモコンの場所わかるでしょ由)…ケチ雨宿りしていた由依を泊めた翌週、塾から帰るとまたエントランスに由依がいたそのまま通り過ぎようとしたら当たり前のように家に着いてきて家に入るなり着替えを広げ始めてこれまた当たり前のように泊まって行ったなぜか由依は私に懐い
渡邉理佐×小林由依学生パロ理)はぁ…夜10時過ぎ、1人ぼっちの塾の帰り道街灯がついているとはいえ辺りは暗くて足早に家へと向かうまぁ、どうせ帰っても1人なんだけど…ポツリと雨粒のようなものを感じた頃ちょうど自宅のマンションに着いた理)よかった…傘持ってなかったし。そのままエントランスに入ろうとしたのに…ん?エントランスの前、ちょっとだけ屋根のあるスペースに見慣れたジャージを着た女の子が1人私と同じ学校なんだろうなにか手に持っていると思えばタバコで耳にはピア
渡邉理佐×小林由依学生パロ由)おーはよっ最寄り駅の改札で待ちわびた人から肩を叩かれる理)おはよあからさまに喜びすぎないように、でも素っ気なくならないようにそっと返事をする由)ねぇ理佐今日部活ある?理)ないよ由)じゃあ一緒に帰れる?理)うん由)よかったんふふ、なんてご機嫌に笑って由依は軽やかに歩く良かったのは私の方だよだって可愛い由依を他の人の前に放たなくて済むんだからいつのまにか腕が組まれていて身体がくっつく誰にでも距離が近い由依の仕草はすご
渡邉理佐×小林由依リアパロ----------------------------------------------------理佐side由)はぁぁー…由依は助手席に乗り込むとすぐに大きな欠伸をしてトロンとした目を擦る理)今日長かったもんねお家着いたら起こすから寝てていいよ由)んーん、寝ない別にねむくないし理)ほんとに?由)ん…由依は優しいから運転する私に気を遣って起きていようとするでも、由依の瞼はもう閉じかけていて言葉もどこかふにゃ
続きが読みたい。とリクエスト沢山頂いたので、書いてみましたー!告白編です。笑それでは、どーぞ😊────────────────────理佐side由依ちゃんのこと好き。て自覚したのはいいんだけど…どうしたらいいんだろ?わたし告白とかしたことない。「はぁ、どうしよ…」「理佐どうしたの?珍しく静かだね、ふふっ」「ゆうかぁーー、わたし由依ちゃんが好きみたい」「え?やっと気付いたの?」「…へぇ?」「そうなんだろうなぁ。て思ってたよ」「えぇ?そうなの?」「うん。ふふっ」うわぁー
渡邉理佐×小林由依社会人パロ----------------------------------------------------理)ただいま返してくれる人は誰もいないこの家寂しいなんて思わないむしろ安心する面倒な大学の人付き合いも、授業も忘れてやっと休める一人の時間…なのに最近は、あなたの柔軟剤の香りが部屋に残っていて私の時間を乱していくだから私は煙草を吸うタバコ臭さで気を紛らわせたくて、、でも、匂いだけじゃない、由)理佐ー?あーけーて!ほら来
他媒体でも書いてるんですが息抜きで始めました更新遅め、rspnメインで書くつもりですよろしくお願いします----------------------------------------------------また身体を重ねてしまったまだ熱が残るベッドに2人横になり首の下に回された腕から理佐の体温を感じる理佐のことは好きでも、だからこそ、このままじゃいられない由)ねぇ理)んー?少し気怠げな返事とは裏腹にちゃんと顔を向けてくれてその優しい笑顔に射抜かれる理)なーに
リクエストありがとうございます久々のどエロ🤣パスワード限定公開-Privatterprivatter.net
由依sideわたしには好きな人がいる。毎朝電車で出会う、スーツの女の人。スラッと背が高くて、パンツスーツが良く似合うその人は、りささん。と言うらしい。声を掛けたわけじゃない。誰かに『りさ!』と呼ばれていたのを聞いたから。それからわたしは勝手にりささんを見掛けると、「りささん、おはようございます」「りささん、いってらっしゃい」と、心の中で声を掛けている。たまに、振り向かれて、目が合いそうになる時がある気がするけど、咄嗟に目をそらして下を向く。…気付かれませんように。と。理佐s
リクエストありがとうございます!すぐ書けました!笑─────────────────────理佐sideわたしには行きつけのカフェがある。フリーランスで働いているわたしの職場は専らそのカフェだ。大体朝9時には行って、店員さんたちに「おはよう」て挨拶していつものブレンドコーヒーをホットでもらう。わたしの定位置は、店内1番奥の1人用の席。ほかのお客さんの邪魔にはなりたくないからね。パソコンを準備して、手元の資料を見ていると、「おまたせ」と声を掛けられた。「はい、ブレンド、ホットです
privatterですいちの投稿一覧-Privatterprivatter.net
理佐side同じクラスの由依ちゃんが、最近よく話しかけてくれる。すごくかわいい子で、たぶんこの子、わたしのこと好きなんだと思う。だけどわたしは、かわいいなぁ。て思うくらい。「り、りさちゃん!お昼一緒に食べない?」「ん?うん。いいよ」「やった!」「ふっ、由依ちゃんかわいいね。」「え?//か、可愛くないよっ//」「いや、かわいいよ。…ほら、顔赤くなってる」「っ///」「理佐!やりすぎ!」うわっ、友香にバレた。「え?なにが?」「由依ちゃんのことからかい過ぎ!」「ちぇー、バ
由依side最近彼女が出来た。同じクラスの同級生。渡邉理佐。理佐は勉強は少し苦手みたいだけど、スポーツ万能で、スタイルも良くて、クールだけどみんなに優しいから、男女問わずモテモテ。そんな理佐に告白された時は、からかわれてる?て思ったけど付き合ってからの理佐を見るとそんなことなくて、わたしのこと大好きなんだなぁ。て実感する。「ゆい〜」あ、ほら、来た。「ん?どうしたの?」「なんもないけど、由依が隣にいないの寂しいから来ちゃった」へへっ、てその笑顔が可愛くて、可愛すぎて、ぎゅーってし
リクエストありがとうございます!テーマがテーマなので、いつも以上に丁寧に慎重に書きます。それでは、どうぞ。─────────────────────────わたしには付き合っている人がいる。彼女の理佐は1つ年上で、大学の学祭の時に告白されてそれからもう3年が経った。今やお互い社会人。わたしは実家暮らしで、理佐は会社の近くで一人暮らしをしている。でもこの関係は誰にも話していない。なぜなら、わたしの母親が同性愛者に対して偏見を持っているから。母はテレビでBLやGLのCMが流れるだ
由依side朝。まぶたの裏に、ふわっとした光が差し込む。それと一緒に、やわらかくてあたたかい布団の中の温度が、肌にじんわり広がってくる。――その“温度”が、自分ひとりのものじゃないことに気づいて、私は、そっと目を開けた。「……っ……」すぐ目の前にあったのは、頬にかかる髪と、寝息の混じる穏やかな吐息、そして――私の腰にまわる、ぴたりと吸いつくような腕。(……夢じゃ、なかったんだ)昨夜のことが、少しずつ、フラッシュバックのように脳裏に蘇る。キスの味、肌に這う指先の熱、身体