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🌱目線。夢中になって絵を描いてたら、部活が終わる時間だった。お題だけ与えられて、あとは自由に描くものを見つけに行く場合、始まるとき部室に集合するだけで、時間は一応決められてけど終わりは自由。期間内に作品が仕上がればいい、という感じ。私は、友達に連絡してこのままバスケを見てから帰ることにした。こんなときしか、ゆう先輩のバスケ見れないもんね。キュッシュッパッキャーやっぱり、ゆう先輩はかっこいい。バスケしてる姿も、汗を拭く姿も、ドリンクを飲む姿でさえも。それに制服姿も何度か
sideYコンコン。…あれ?ガララ、、、テクテク。「なぁくん?」『…スースー…』学校が終わって真っ直ぐにやって来た病室。ノックの返答が無いから遠慮がちに中へ入ると、ベッドの上で寝息を立ててる彼を見つける。カタッ。彼を起こさないように、ベッド脇に椅子を出し腰掛けて、「ただいま」穏やかな寝顔を見つめ、小声で小さく呼び掛ける。球技大会の一件から、少し経って、ようやく眠っているなぁくんの寝顔を安心して見れるようになってきた。彼を失うかもしれないという恐怖と眠りか
🌱目線。久しぶりにゆうちゃんと休みがあって、一緒に過ごす休日。おうち映画のためのお菓子を買いに2人でお買い物。ちょっと、日差しが眩しくて、2人して目細めてて、それがなんだか可笑しくて、笑っちゃって、ゆうちゃんの笑顔に、瞬き忘れて吸い込まれる。ずっと、この笑顔を近くで見れるのは私だけがいいななんて、私の独占欲が顔を出す。お買い物も終わって、私の家に帰ってきて、お菓子と飲み物広げれば、おうち映画の準備完了!だけど、疲れちゃったのか隣のゆうちゃんがあくびをしてて、そんな姿見たら、
リクエストありがとうございます!ずん目線。【野球選手の○○さんと女優の○○さんが結婚報道!!】今日のテレビはどこのチャンネルもこの報道ばかり。私の好きな女優さんが結婚したってことで、私も嬉しかった。[ママ〜○○ちゃん結婚したんだって!]「ずんが好きな女優さんね〜よかったじゃん!」[うん!推しが幸せそうでずんも幸せ!]「ふふっ、野球選手の方もかっこいいしね?笑」[そうなの〜]『、、、ゆうちゃん、ああゆう人がタイプなの?』「あ、なぁくん。おはよ?顔洗っておいで?」『ゆうちゃん
声を失っただけ、たったそれだけでも、人間はとても臆病になる。歩いて、電車に乗って、歩いて、誰とも目線が合わないように俯きながら、ようやく辿り着いた事務所のあるビル。何事もなくここまで来れたことにホッと息を吐いた。前回ここに来た時もそうだが、少し距離がある場所に行く時はいつもゆうちゃんが付き添ってくれているから一人で長時間ウロウロするのは非常に心細いと身に染みる。と同時に、隣にゆうちゃんがいればきっと地獄の果てでも平気なのにねなんて苦笑いを溢す私。そんなことを考え
リクエストありがとうございます!※🍎♂︎🌱目線。この春からJKデビュー!高校生になるのをずっと、楽しみにしてた。それは、憧れの先輩と同じ学校に通えるから。中1とき、友達のバスケの試合を応援しに行った。隣のコートで男子バスケの試合をしてて、そこで見た他中の男の子に一目惚れ。あとあと知った話、その方はそのとき中3で私が初めて見た試合が最後の試合だったらしい。それから1度も会わなかったけど、友達から進学した高校を聞いて、同じ学校に通えるように2年間勉強を頑張った。私が入学しても1
🌱目線。今日はゆうちゃんのソロコンの日。この日のために頑張って練習したり食事を節制したりしてる姿を誰よりも近くで見てたからこそ私も緊張してる。それにその姿を見ているのに今日はファンとして客席からゆうちゃんを見るんだからなんか変な感じ。コンサートが始まって1曲目。泣きながら「シアターの女神」を歌ってるゆうちゃんは誰よりも輝いてるし可愛かった。そのあとも彼女ならではの色々なブロックに分かれててどれもゆうちゃんの魅力が詰まってる最高の気コンサート。自分から客席から見ることを選んだ
カラン。グラスの大きな氷が音を響かせるお洒落なバーラウンジの一角。隣の彼から感じるのはいつもとは違う緊張感。"ふぅ…、すみません、おかわりを"「ペース、早いね?大丈夫?」"大丈夫大丈夫!"なんて言いつつ、アルコールの匂いしかしないそれを傾ける彼。いつもはそんなに飲まない彼と、予約の取れないレストランでの食事。そして、夜景の綺麗なホテルのラウンジにいる現在。特別な日でもない今日が特別な日に、変わりそうな予感がしている。彼と出会って、交際を始めて、もうすぐ一年。
sideYあの時、"叶わなかった"初恋。"叶う"とは思わなかった、初恋。"実ってしまった"その恋は、私をこの上ない幸せをもたらして、同時に、彼女の居ない人生には戻れないことを悟らせる。「ごめん、ね、迷惑かけて」『迷惑なんて思ってないよ?』私と付き合い出して、なぁちゃんはほとんどお酒を飲まなくなった。時間の許す限り、迎えに来てくれて。どんなに朝が早くても、私が家に帰り着くまで起きていて。私の体が心配だと、健康食品や健康グッズを入手して。酔って帰ってきた私の介抱
sideY「私…教育実習も行かないし教員試験も、受けない。それは、両親とも教授とも話して、自分で決めたの。」私の言葉に目を見開いたなぁちゃんに向けて出来るだけ適当な言葉を探しながら話を続ける。「確かに、学校の先生になるのが夢だったけどね?今はおんちゃんの会社でしてるお仕事を頑張りたいなって。就職の話が固まってからなぁちゃんに話そうと思ってたんだけど…」〈私の、声のことがあったから?〉「ん、そう、だね。心配かけたくないと思ったからだけども
"真面目だね"聞き飽きたそのフレーズ。ごく当たり前の決められたルールに沿ってふつうの倫理観でただ周りと同じように、過ごしているだけなのに。私だって、イエスマンではないし、嫌なこともやりたくないこともある。それでも、最低限のマナーを守って生きているだけ。それなのに、"ホント真面目だよね"まるで別世界のレアキャラでも見るような目でそんなことを言われると、いつしか、それは"堅物で面白くないよね"そう言う言葉にしか聞こえなくなった。だから。高校を卒業したその日、私は
sideY『ゆうちゃん』「なぁに?なぁちゃん」『へへ、ゆうちゃんっ』私の名前を呼ぶだけで、自分の名前を呼ばれるだけで、幸せそうななぁちゃんが可愛い。いま、のことではなく、この先、どうしたいのかをなぁちゃん自身の言葉で聞けたこと。その"未来"に、私を選んでくれて、私を好きだと言ってくれたこと。それが、凄く凄く嬉しい。曖昧だった関係が、愛の告白に
キーンコーン、カーンコーン。「それでは、終わります。」"起立、礼"""ありがとうございました"""号令を合図にざわめき始める教室。(ふぅ、、、。)私は教材を片付けつつ、生徒達に見つからないように安堵のため息を吐いた。私は、とある私立高校の現国文の教師として働いている。担任としての受け持ちは二年生だが、産休の先生の代わりに、三年生の現文も担当していて、今年は授業数がかなり多い。まだまだ教員歴の浅い私にとっては進学部のピリついた受験生の授業ともなると心の中は慌ただ
🍎目線。少し前まで、会えない存在だったなぁちゃんとおんちゃん。再会したときも、どうやって関わったらいいか分からなくて私も茂木も逃げようとしてたくらい。それでも、1歩近づいてきてくれた、なぁちゃんとおんちゃんのおかげでまるで小学生のころから何も変わってないかのような4人に。毎日のレッスンで顔を合わせるけど、行きも帰りも4人で、たまに2人ずつになって。これも昔と変わらない。レッスンのときは、同期で固まることが多いけど、それでも、自然と4人になってるときがあって、それがとても嬉しい。
🍎目線。ずんの作ってくれたパンケーキを食べたあとそれぞれ準備して近くのショッピングモールへ。ずんは夕方から友達と待ち合わせて夕ご飯食べに行くらしくいつもより少しおめかししてる。『ずんちゃん可愛いね〜フリフリスカート着てるの』〈もうやめてよ〜私子どもじゃないんだから、ねぇお母さん?〉「なぁくんはずんのこと大好きだからね、仕方ないよ笑」『ゆうちゃんのことも大好きだよ?』〈「はいはーい!」〉『ちょっと、2人ともーー』〈「笑笑」〉付き合ってたころから変わらない、いや日に日に大きく
sideNカリカリ…。…ブツブツ。カリカリ…ケシケシ……ブツブツ。『…、…んー。』効率のいい勉強方法って、人それぞれ。私はどちらかといえば、手を動かし、口を動かし、身体を使って叩き込むタイプ。ただ、まぁ。覚えることが膨大で。カキカキ…、…。ブツブツ、ブツブツ、…。『…はぁ。』新しい記憶を入れたら古
sideNガヤガヤッ医学部生と教師陣、それから、大学OBに、大学病院関係者。慰労会の会場である大ホールは、人で溢れている。年に数回ある、こういう場での人脈づくりを狙って入学している学部生は多い。顔を売って良いコネクションを得ておこう、そんな魂胆が見え隠れする会場。その気があってもなくても、ただ楽しいだけの催しでないことは確かだ。この業界はかなりの体育会系。教授や諸先輩方に挨拶して回るだけでも兎に角、大変で。その都度、交わす乾杯は地味にしんどい。今時代、アルハラな
sideY『ぁ、』夜道といっても、目的地に近づけば、地図が頭に入ってるなぁちゃんには、何処に向かっているのか予想できたのだろう。「分かっちゃった?」『分かっちゃったー』なんて言いつつも、ニコニコしてるなぁちゃん。『置いてかないでよ?』「それは、こっちの台詞でーす」そんな冗談を言い合えるくらいの信頼関係が心地良い。ブーン…。
トボトボと足取り重く、どんどんと人波に追い越される。『なんか、寂しい、かも』サークルの面子はまだカラオケにいるだろう。でも、帰宅する、選択肢以外はもうない。今からいつもの自分を繕うことは難しい。『ホント、私って寂しいやつ』、、、、、ガシッ。『!』…苦笑繰り返される展開に、苦笑いが溢れた。私はゆっくりと捕まれた腕の方向へ体を向ける。やっぱり、そこには、俯きながら私の腕を掴む、ゆうちゃんの姿。『…電車、行っちゃったよ?』「うん、乗らなかった。」間に合わなかった、
sideN『だはぁっーー!!もうだめだ…』お「右に同じく…、もうヤダァー!!」机の上に溶けたように広がる私と、子供のように足をバタバタと振るおんちゃん。大学の研究室。ここは、第二の我が家と化している私達の寝床でもある。レポートや勉強の為に徹夜なんてことも多くて、ゆうちゃんが実家に帰る日のほとんどを私はここで過ごしていた。『オーバーヒートだ、休憩しよう!休憩!』お「いいね!久しぶりにカフェでお茶しよー♪」本番を間近に控えた私達は集中的に勉強しようと頑張ってたわけだが、
〜🎶カタカタ…。今やパソコンとネット環境さえあれば世界中の人に歌を聞いてもらえる時代。楽器が弾けなくても音は作れて、正解なんて分からないけれど自分の気持ちを言葉にしてハメることも出来る。(便利な時代になったもんだ)そんな時代を喜びつつも、自作の歌を動画にしてアップするのが私のルーティンである。小さい頃から歌を歌うことが大好きで、それがお仕事に出来たら、そう、ずっと願ってきた。中高生の時は色んなオーディションを受けに行ったりと冒険心を胸に頑張ってみたもののチャン
すんなりと電車に乗れたおかげで、結果少し早く同窓会の会場に着いた。?「ゆいりーじゃん!久しぶりだねー!!」何人か部活が一緒だった子達を見つけ、ひとまず、そこに落ち着いた。中学以来、会う人も結構いて、なんだかんだと盛り上がる。私はそんな会話を楽しみながらも、目線はなぁちゃんを探していた。だんだんと、人が集まり出し、一気に騒がしくなっていく。それでも、なかなか現れない彼女。やっぱり来ないのか、そう思って、少し、いやかなり、落胆する。そういえば、もぎたちもまだ
sideY初恋は、叶わない。高校から大学の間、一緒に過ごした友達。友達で始まり、親友に昇格して、友達として終わった。ゆうちゃんのことが、大好き。ゆうちゃんは、特別。ゆうちゃんだけが、一番。それを友情として捉えていたし、友情であってほしかった。なのに。"ゆうちゃんだけには紹介しておきたいんです"その言葉と現実が、肯定してくれた"友情"は、"やっぱり、ね"私の中で正解の鐘を鳴らすだけ鳴らすと私にとっては"友情"ではなかったことを悟らせる。余りにも遅くに気付いた
sideN時間は少し遡って、午後16時。バタバタッバタバタッ!!!『ぁー!わーっ!』部屋を出たり入ったり、階段を昇ったり降りたり、家中を忙しなく動き回っている私。バタバタバタッ!!!茂「ねぇー、少し落ち着きな??」リビングで、椅子の背もたれに顔を乗せながらその様子を見物しているもぎさん。『だって、もう少しでお迎え行かなきゃなのに、まだ服が決ま
(可愛い、な)今からどんなことを言われるか分からないというのに、ソファにちょこんと座るゆうちゃんを見ながらそんなことを思う。どこかふわふわした気持ちの私とは裏腹に、真剣な表情のゆうちゃんは、ふーと大きく息を吐く。「あのね、今日の私、色々と勢いに任せてる」『ん?』「偶然なぁちゃんに助けてもらえて、チャンスを少しも逃したくないって」『うん?』「お話しできて、これがきっかけで、これから仲良くできるって凄く嬉しかった。でも、、、」『…でも?』…「なぁちゃ
sideN「着替えて、くるね?」『うん』パタパタ…、パタン。ゆうちゃんが部屋を出て、静かに閉まる扉。『はぁ、やば、緊張が…』ここはゆうちゃんの自宅。純粋に会いたいという思いからの行動が、思ったよりも発展して、少し戸惑ってる。『、ふぅー、落ち着け、私』話している様子から迷惑とか無理してる、そういう気持ちは感じられない。ゆうちゃんの中ではもう、私から去るべき理由が無くなったのだろうか。もしかしたら、昔のように、とはいかなくても、また友人として繋がれるかもしれない
🌱目線。今日からGW。いつもは、お仕事ばかりで家のことはゆうちゃんに任せ切り出し、5歳になったずんちゃんとも夜寝る前に少し遊ぶくらい。でもここ最近は、新年度ということもあり、ずんちゃんが寝るまでに帰って来れることも少なかった。だから、やっと!!!!!ゆうちゃんともゆっくり過ごせるし、ずんちゃんともたくさん遊べるし!僕にとって、この連休は最高な時間!てことで、まずは、ゆうちゃんが起きる前に起きて朝ごはんを作ろうとおもいます!いつも子育てに家事に頑張ってくれてる大好きな奥さんには
sideNモノクロームの濃淡でしかない世界でどれだけ苦しみ、どれほど涙を流したのだろう。歌が歌えない未来を憂い眠れなかった夜変わらない目覚めに落胆する朝そんな私に寄り添って「大丈夫。一緒にいるから。」幾度となく、伝えてくれた言葉はきっとゆうちゃん自身にも言い聞かせていたんだね。隠し事はもうしたくない。その言葉が、ゆうちゃんの本音だろう。彼女の抱えていた真実は、全て私の為に厚いベールに包まれていたわけで、それをやはりまた私の為に凄く凄く言葉を選びながら話してく
sideY22時を少し過ぎた頃、ブブーン、、、、、ガチャ。カチッ、カチッ、カチッ…茂「はーい、到着ー♪」「運転ありがとー」『今日はありがとうございました。』お「良いドライブだったね?」茂「うんうん、楽しかった!」なぁちゃん達のお迎えから、マックのドライブスルーに、ちょっとだけ夜景鑑賞の寄り道をして。お家の前まで送ってもらった私達。マックの匂いに釣られて一旦起きたずんちゃんも、大好きなおんちゃんに会ってテンション爆上がりだった桃も、もうすでに後部座席で夢の中。