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『とり残されて』は、ある場所にとどまったまま凍結されている思いが引き起こす、さまざまの不思議を描いた短編集で、どちらかといえばホラー寄りである。表題作は、子どものとき閉じ込められた学校の物置に残っていた、少年の念が、同じ気持ちを抱えただれかが揺り起こしにきてくれるのを待っていた話。そんな意味では、どの話も「インナーチャイルド・ヒーリング」なのかもしれない。だが、最後の中篇「たった一人」は、ひとひとりの内面の癒やしを超えて、思いが茫漠とした時空へ拡がってゆく、忘れられない話である。
弁護士さんとの話の中で「あなたはどうしたいですか?」と聞かれました。私は迷わず、彼女に内容証明を送りたいと答えました。慰謝料請求と言う自分の人生には縁の無いものと思っていた事態。けれど、彼女には大人としてけじめをつけてほしい。大人のけじめは、結局は謝罪とお金になる。ぶっちゃけ、高い調査費用を取り返したいと言う気持ちもありました。弁護士先生は調査報告書を見てから証拠の強さと悪質度を確認し、「まずは三百万円からの請求で行きましょう。落とし所は150万円としましょう」そう
いつも5時くらいに起きてしまう。そこから眠れずに、スマホを見て。また色々考えて。涙が出て。私には旦那さんが隣にいて、抱き締めて慰めてもらうこともできる。だけど、そんなことさえも私には贅沢で許されないことなんじゃないかなって思って。だって、みのりはたった一人でお空に還ったから。淋しいとか思ってもママにだっこしてもらうことも、撫でてもらうことも叶わないのだから。そうなることを私達が決めてしまったのだから。みのりが病気になってしまったこと、私たち夫婦がこの結果を選んだこと、今私
う夏目漱石の「こころ」。漱石の文章は、心理描写が丁寧で、名言がたくさんあり、「言葉の力」の凄さを思い知らされます。夏目漱石自ら記した宣伝文句が、「自己の心を捕えんと欲する人々に、人間の心を捕え得たるこの作物を奨(すす)む」であったと言われます。高校の教科書で紹介されたり、夏休みの読書感想文で推薦されたりするのも、うなずけます。僕は高校生のときに読んでもよく分からなかったけれど、時間が経ってから読み返してみると、全然印象が違いました。高校当時のことも思い出しつつ、夏休みの読
ライバルは、たった一人。自分だ。/河合塾キャッチコピー
今日はネイティブアメリカンのセレモニーであるビジョンクエストをSHIAではなく、KOHがお伝えします!ビジョンクエストは古来から多くのネイティブアメリカンの種族に伝わる子供から大人へのイニシエーション(通過儀礼)であり、その種族の子供のうち、エルダーやシャーマンから必要だと宣言を受けた者が、その後の人生の使命を自分で見つけるために行われます。しかし、その子が受ける使命は単なるその子の出来事ではなく、種族全体に関わる使命を受け、母なる大地・父なる空に対し行うべき役割をしっ