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松本君が転入して来てから半月。未だに松本君は大人しくて、「何か分からない事無い?」「大丈夫です。」「次の化学の授業は化学室だから一緒に行こ。」「初日に教えて貰ったからひとりで行けます。」「そぅ?、、、」朝登校しても松本君の方からは挨拶してくれないから、俺が気付かないでいるといつの間にか席に着いて本を読んでいて、『話し掛けるな❗️』というオーラをビンビンに出していて、話し掛けるどころか近付くのも躊躇してしまうほど。それに放課後は放課後で、サッと帰っ
入学式の朝に、潤から制服姿がカッコいいと言われ、夢と希望に満ち溢れて迎えた登校初日、潤と約束した時間に玄関を出ると、潤ももう家から出ていて、「おはよう、翔。今日からまた一緒に学校に通えるね。」「うん!先輩宜しくお願いします。」「任せといて。分からない事や困った事があったら言ってね、力になるからね。」「うん!」そんな会話を交わしながら、潤と連れ立って駅に向かい、潤に促されるままホームの端まで行って、電車の一番後ろの車両の、一番後ろのドアから乗ると、目の
潤さんが学校を休んだのはやっぱり俺の所為だ。朝のHRが終わった後、潤さんが休んだ理由を梅っちに聞いても、「ちょっと具合が悪いらしい。」としか言ってくれず、、、(◞‸◟)その事で頭がいっぱいで授業には集中出来ず、それにいつもだったら、4時限目が始まる頃にはお腹が空いて、お昼休みになるのが待ち通しい俺が、今日は昼休みになっても食欲も湧かず、居ても立っても居られずに、学校を飛び出した俺、勿論行き先は潤さんの家。走って走って走り抜いて、潤さんの家に着いて、
黒田君から幽霊の話を聞かされてから数日後、担任の梅っち(梅田先生)から呼ばれ、「明日からウチのクラスに転入生が来るから、櫻井面倒を見てやってくれよ。」と言われて「はい、分かりました。」と答えたものの、なんかちょっと気になる。5月末に転入って、凄く中途半端な気がするんだけど、、、もしかして前の学校でイジメられてやむを得ず引っ越す事になったとか?もしそうだとしたら暖かく迎えて入れてあげたい。そう思いながら迎えた次の日、登校してそのまま職員室に向かっていたら、職員
潤と初デート出来て、それは勿論嬉しかったけど、でも、、、「翔何でそんなにつまらなそうな顔してるの?俺翔の希望通りにしたのに何が不満?」「だって、、、帰って来るのが早過ぎるよ。」確かに潤はシャーペンとボールペンと消しゴムを入学祝いとしてプレゼントしてくれて、しかもシャーペンは、「翔俺の使ってるシャーペン、凄く書きやすいし、疲れにくくて良いから俺のと同じのでいいよね?」って言ってくれて潤とお揃いのを買って貰って、それは凄く凄く嬉しかったけど、ささっと買ってしま
潤に対する感謝の気持ちを込めて、キスをしようと潤の肩に手を置いたら、「ふふっ、懐かしい♪小さい頃は俺がお菓子をあげたり、何か手助けしてあげると、お礼にほっぺに〝ちゅっ♡〟ってしてくれてたよね。」と言われ、一気に気持ちがダウン⤵️して、潤の肩から手を離したら、「えっ、なんでキスしてくれないの?小さい頃みたいに、ほっぺに〝ちゅっ〟ってしてくれるんじゃないの?」「・・」イヤイヤ、俺は小さい頃を思い出してキスしようとした訳じゃなくて、勿論小さい頃と同じように潤
潤さんと英語の勉強をしながら、お互いに問題を出し合ったりして、憂鬱な筈の期末テストの勉強が凄く楽しくて、潤さんも俺と同じように感じていたようで、「翔と一緒だと勉強も楽しいって感じるよ。」「ホントに?」「うん♪」楽しいから勉強もサクサク進んで、「俺みんなより遅れて学校に通い出したら、期末試験不安だったけど、翔のお陰で不安がなくなったよ。」「イヤ、イヤ、そんな、、、俺の方こそ潤さんと一緒じゃなかったらこんなにちゃんとやらなかったし、」「良かった、翔の足手纏いになら
また言われてしまった、、、『翔のバカ!』って。でも、本当に俺の片思いじゃないか、って思ったから。潤にとって俺は可愛い弟みたいなもので、小さい頃からいつも一緒にいたから、恋愛対象として見られないのかな、って。「はっきり聞きもしないで、なんで勝手に片思い、って決めちゃう訳?」「それは、、、岡田(君)が、俺よりずっと強いし頼り甲斐があるから、俺敵わないかな、って思って。」「もぉ、ホント呆れる!確かに師範は強くて頼れる人ではあるけど、だからと言って恋愛対象には
美味しいケーキをパクパク食べる俺に、「ホント、翔って美味しそうに食べるよね、見ていて気持ちいい、、、けど、その顔あざと過ぎない?」「えっ?あざとい?俺が?」「だってほらクリームが、」潤が、俺の唇の端に付いていた生クリームを人差し指で拭ってくれて、そのまま『ペロッ』って舐めちゃった❗️「・・・(@_@)❣️」小さい頃は潤が、『ほら翔ほっぺにご飯粒が付いてるよ。』って言って、俺の頬に付いたご飯粒を取ってくれてそのままパクッて食べる事はよくあったし、それが当たり
潤だけのスーパーヒーローになる!と決めた俺だけど、具体的に何をしたら良いのか、、、毎朝の電車の中で会う岡田(君)はまるでSPみたいに潤の周りに目を光らせていて、誰かが潤に近づこうとすると、迫力満点の目でギロッと睨んで潤から遠ざけるから俺の出番は全く無いし、第一、俺は周りのみんなから『翔君て、目がクリッとしてて可愛いよね。』って言われていて、岡田(君)みたいに迫力が無いから目だけで相手を威嚇するなんて無理だし、戦いを挑んだところで、武術家の岡田(君)に瞬殺される
おばあちゃんが夕飯を作ってくれている間、潤さんから、『これまで話さなくてごめん。』と謝られ、「でも学校で翔が心配そうな顔でいつも俺を見ていた事知ってるよ。」「えっ?///」「ふふっ、俺すごく嬉しかったよ。」俺が潤さんの事が気になってこっそり見ていたのを知ってたなんて、、、「それに、教室を移動する時も俺がちゃんと行けるか心配して何度も振り返って見てくれてただろ?」「・・・///」めちゃくちゃ恥ずかしい、、、潤さんがそんな事まで知っていたとは、、、「俺転校が多
明けましておめでとうございます。と言ってももう既に1月6日ですが、、、💦本年もどうぞ宜しくお願いします。今日から新しいお話しをUPしたいと思います。前回のお話しのあとがきで、お正月三ヶ日が過ぎたら、新しいお話しをUPする、と書いておきながら、なかなかお話が書けず、UPするのが今日になってしまいました。本年もお付き合い頂けたら嬉しいです。今回のお話し、[Jside]と[Sside]行ったり来たりしますが、楽しく読んで頂けたら、、、、と思っています。どうぞ宜
今日から新しいお話しを始めます。今回のお話しは【Platinum】のあとがきでもお知らせした通り【波瀾】です。今回で4度目の【波瀾Ⅳ】今回も楽しく読んで頂けたら嬉しいです。どうぞ宜しくお願いします。〜優海〜【波瀾Ⅳ】※今回は全編潤君目線からのお話しになる予定です。今日は俺は休みで翔さんは仕事。こんな日は必ず、「あ〜あ、仕事行きたくないなぁ、」駄々を捏ねる翔さん。「ほらほらそんな事言わない!〝amnos〟の社長でしょ?」「それは勿論分かってるけど
潤と2人で駅前のカラオケ店へ向かいながら内心ドキドキ。今まで友達と一緒にカラオケ店に入った事はあるけど、2人きりでというのは初めてだから。どんな歌を歌おう?潤は思いっきり発散しよう、と言ったけど、発散するような歌より、愛の歌を歌おうか?そしてそのあとはっきりと潤に『大好きだよ』って伝えようか?それともその前に、岡田(君)の事を本当はどう思っているのか聞いちゃおうか、、、考えが纏まらないままカラオケ店に着いて、ドキドキしながら部屋へ入ると、、、「ね、
今日カレとお話しした着信履歴を確認したら昨年の10月以来…夜に何度かラインをしてたらお話する?ってうんと返すこういう時今は無理とか返すのが追わせるテクっぽいけど…その返したうんの後私の気持ちは♡だったし嬉しかったしやっぱり好きな気持ちはあるんだと自分の気持ちに気づく昨年までは好きのバレンタインチョコだったけど今年は日頃の感謝の気持ちであげたカレの好きなキットカットwバレンタイン限定のハートフルベア何かカレの中で変わったの?突然のお話する?は嬉し
真っ赤になって俯いてしまった潤さん。潤さんて、知れば知るほど可愛いらしい。「///そ、それよりもさっきの事は?」「さっきの事?」「だ〜か〜らぁ、俺に聞きたい事あるでしょ⁉️」「あっ、それはえ〜っと、、、💦」焦る俺に、「もう💢信じられない❗️なんで携帯の番号とメールアドレス、聞いてくれないの⁉️」「あっ‼️」そう言えば聞いてなかった、潤さんの携帯の番号とアドレス。でもそんなに気になってたのなら、潤さんの方から、『翔の携帯の番号教えて、』って言えば
ようやく仕事がひと段落したのでMC-1のセット解説!今日はアッパー、サスアームの長さ!アッパーは50mmサスアームは57mmフロントキャンバーは11度です!明日はサスマウントについてお話します!
潤に漸く気持ちを伝えられて、潤からも『好き』と言って貰えて、それからお互いの気持ちを確かめるように熱いキスもして、〝めでたし、めでたし〟だと思っていたら、潤の様子がおかしい、というかちょっと怒っていて、俺のキスがしつこ過ぎた所為に違いない、と思って、「潤ごめん。」「やっぱり翔、初めてじゃなかったんだ💢」「へっ?」「とぼけないでっ!誰としたの?」「えっ?『誰としたの?』って?」「だ〜か〜らぁ、キス!」「イヤ、イヤ、いや、嫌💦俺潤以外とキスした事ないし、」
今日の授業内容をきちんと伝えられなくて、潤さんに冷たい目で見られてしまったけど、「あっ!でも宿題は数学のプリントで、、、ちょっと待って。」カバンの中から宿題のプリントを出すと、「コピーさせてくれる?」「うん、勿論♪」「ありがと、翔。」と言って貰えて、ちょっとだけ名誉挽回。ついでに一緒に宿題をやってしまおう、という話しになり、、、俺の方が先に終わって、潤さんが真剣に宿題をしている姿を『ホント、綺麗だよなぁ〜』なんて思いながら眺めていたら、「翔ちょっと最後の応用問
結婚して30年知り合いによく言われます「それ本当の話ですか‥😨」本当にあった話を少しずつお話し出来ればと思っています\(//∇//)\宜しくお願いします
潤さんの家に泊まる前日、えっと、、、何を持って行けばいいんだろう?勉強道具は学校から直接行くから大丈夫だし、あとは、、、着替えの下着と普段着とパジャマと、、、あっ!歯ブラシも。バスタオルも持って行った方がいいかな?シャンプーやリンスは???、、、そこまではいらないかな?それから勉強の合間の息抜き用にゲーム🎮を持って行こうか、、、イヤイヤ、でもそんな物を持って行ったら、潤さんに『翔何でそんなもの持って来たの?必要無いでしょ💢』って言って怒られそう。だからゲーム
高校に入学して1ヶ月の5月のゴールデンウィーク明け、世間一般では5月病という言葉があるけど、俺はそんな事は全く無く、高校生活満喫中。初めての電車通学も全然苦じゃなくて、電車の中で密かに人間観察して楽しんでいるし、学校の授業はかなり厳しくて、放課後に毎日豆テストがあってそれで100点を取れないと居残りになったり、宿題もかなりの量があって、大変といえば大変だけど、真面目なヤツが多いから宿題は昼休みにみんなで協力して終わらせちゃうし、宿題が終われば、
突然、『翔』なんて呼び捨てにされたら、ドキドキして、真っ赤になっちゃうのは仕方ない事で、そんな俺を見て、潤さんはクスクス笑いながら、「翔、うぶで可愛い。もしかして親以外から『翔』って呼び捨てにされたの初めて?」「、、、悪い?」「バ〜カ、〝悪い〟なんて言ってないだろ?俺は〝可愛い〟って言ったんだけど?」「、、、///」「あっ、また赤くなってる。俺可愛い翔の事好きだよ♡」「えっ?(//∇//)」「もう💢聞こえなかった?『好き』って言ったの‼️」「勿
『どうぞ上がって。』という潤さんの言葉に甘えてお家にお邪魔すると外観とは違って中は洋風の造りで、広〜いLDKの窓際や出窓には大小様々な観葉植物があって、ここにいるだけで癒される感じ。「翔はそっちに座って。」「はい、」潤さんに言われるままソファーに座ると、「今ばあちゃん、近所の茶飲み友達の所に行っちゃってていないからナニをしても大丈夫だけど、どうする?」そう言いながら意味深に『ふふっ』と笑う潤さん。「そ、そんな事💦俺しません!」「そうなの?真面目だね
あ〜、『まだ帰りたくない!』と言って愚痴っていた自分が恥ずかしい。自宅のある最寄り駅に戻って来て、そこから向かったのは家ではなく、この辺では一番人気のケーキ屋さん。潤は俺の入学祝いにケーキを予約してくれていて、「えっ?潤、ケーキ予約してくれてたの?」「勿論!そんなに大きなケーキじゃないけどね。でも分ける時翔に大きい方をあげるからさ、いいだろ?」「・・・(-_-;)」俺、もう子供じゃないから『大きい方がいい!』なんて言って駄々を捏ねたりしないしっ!💢でも
潤さんのパジャマ、、、着たかった💧💧落ち込んでる俺に、「さ、翔夕飯までまだ時間あるからその間俺の部屋で勉強しようよ。」「、、、うん、分かった。」俺は勉強をする為に来たのだから、パジャマの事でいつまでも落ち込んでる場合じゃ無い!と気持ちを切り替え、ちょっとドキドキしながら、2階の潤さんの部屋に行くと、その部屋は6畳ほどの洋室で、ベッドと本棚、それとローテーブルがあるだけの至ってシンプルな部屋で、俺の部屋と間取り的には似ているけど、中身は全然違ってて全く
俺が勝手に相棒だと思った同期の男性は、名前は松本潤君と言って、一見クールで近寄りがたい感じのする人で、それゆえに、学生時代はかなりモテていた印象で、実際営業所の人達に俺たちが紹介された時は、『松本潤、と言います。どうぞ宜しくお願いします。』と自己紹介しただけで、女性社員は勿論、男性社員も『ほぉ〜♡』という感嘆のため息を漏らすほどだった。(俺が自己紹介した時は、誰一人そんな感嘆のため息を漏らさなかったのに、、、💧)そんな松本君だけど、お昼の休憩時間に話し
俺が潤さんに聞きたい事、って一体、、、一所懸命考えたけど〝聞きたい事〟が思い付かなくて、しかも潤さんが忘れ物を取りに行って戻って来たのが思いの外早くて、「あっ、お帰り早かったね💦」と焦る俺に、「ふふっ、そぉ?はい、翔が先に飲んでいいよ。」とお茶のペットボトルを差し出した潤さん。「(@_@)‼️」なに?なに??なに〜???先に飲んでいいとは?1本のお茶を2人でシェアする、って事?「い、いいの?俺が先に飲んでも。」「うんいいよ、あっ、でも全部飲まない
潤さんから、「委員長待たせちゃってごめんなさい。」って言われたけど、俺は何の事かさっぱり分からない。「さ、早く行こ。」という潤さんの言葉に「うん。」と答えたものの、、、「ね、どこに行くの?潤さんと俺何か約束したっけ?」「いいから翔は俺のあとに着いて来て。」「、、、うん分かった。」潤さんに言われた通り、あとを着いて行くと、昇降口を出て、正門とは反対、校舎の裏側に向かって歩いて行く潤さん。もしかして、人がいない所に行こうとしている?という事は、考えられ
潤さんの〝お礼〟がキスじゃ無かったのは残念だったけど、でも本多君と一緒に帰るのを断る理由に俺を使ってくれた事はやっぱり嬉しい。今日は一日、モヤモヤしっぱなしだったけど〝終わり良ければ全て良し〟というか、ここがまだ風山高の敷地内とはいえ潤さんとこうして並んで歩くのは初めてだし、まるでデートしているような気分。そうして、潤さんに案内され着いた場所は、、、「ここだよ。」「ここが潤さんの癒しの場所?」「うん。」それは、運動部の部室の裏手の小高い丘で、「知らなかっ