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翔さんと別れる覚悟は出来た、、、と思った僕なのに、今までの自分を後悔するのと同時に、頭に浮かぶのは翔さんの笑顔、まあ君に紹介されて初めて会った日、僕の仕事が押して、約束していた時間に行けなかったのに、イヤな顔一つしないで、僕が行くまで食事をしないで笑顔で待っていてくれた翔さん。僕以上に翔さんの方が茶道教室や、茶会で忙しかったのに、自分の休みを返上して、僕に茶道について丁寧に優しく一から教えてくれた翔さん。僕に付き合って乗馬や日本舞踊にも挑戦してくれて、『潤君
結局僕は、ずっと楽しみにしていた野点には参加しないままホテルを出て、一旦は、マンションに帰ろうとしてマンションのエントランスの前まで来たものの部屋に戻る気にはなれなくて、そのままマンションの前を通り過ぎた僕。あてもなくただひたすら歩いて、頭を空っぽにしよう、と思うけど、どうしてもさっき見た翔さんと女性の姿が頭から離れない。2人はただ単に、打ち合わせをしていただけかもしれない。けど、、、僕には2人の間に甘い空気が漂っていたように思えたから、、、だ
今日からまた【ふたり】再開します。どうぞ宜しくお願いします。それではどうぞ〜♪【ふたり11】平凪から『結婚する』という連絡を貰った翌日の昼休み、最近殆どお昼を一緒している松本君と、今日もまた向かい合ってお昼ご飯を食べながら、俺が頭に思い浮かべるのは、松本君の新郎(新婦?)姿。この間のデートの時の上から下まで黒で統一したコーデも凄く似合ってたけど、真っ白なタキシードは勿論、白無垢的な和装も凄く似合いそう、、、なんて思いながら、いつものように
潤と初めてのデート、、、とは言っても俺が潤に頼み込んでやっと実現した合格&入学祝いのデートだけど、、「ね、ところで今日は何がしたい?翔がしたい事何でも叶えてやる、、、とは言えないけど、なるべく望みを叶えてあげるからさ言ってみて。」「ホントに⁉️じゃあまず買い物に付き合って!そのあとハンバーガー食べに行って、あっ、勿論潤の奢りでね、それからゲームセンターに行って対戦ゲームして俺が勝ったら、俺のお願い聞いて欲しいんだけど。」(俺のお願いは勿論、『翔おめで
念願だった松本君とふたりだけの飲み会。ずっと前に誘った事があったけど、断られたから、それ以来勇気が出せず、誘えなかった。それが松本君の方から誘って来るなんて、、、酔ってぽやぽやした可愛い松本君がまた見れる、と思うと嬉しくて、昼休憩後、今日はお客様との打ち合わせが入っていたのに、油断していると顔がニヤニヤしてしまって、ホント大変だったし、こういう時に限って時間が経つのが遅い!『えっまだ4時前?営業所の時計止まってない?』と何度思った事か、悶々としなが
うかうかしてたら、松本君がウチの営業所の女子と付き合ってしまうかも、、、そう思ったら居ても立っても居られなくて、「ねぇ松本君、ちょっと相談に乗って欲しい事があるんだけど都合付かないかな?」「あ、、、すみません今日はちょっと、、、『早く帰るね』って言っちゃったんで。」「いや、今日じゃなくてもいいんだ。松本君の都合の良い時で、」「えっと、、、じゃあ今度のお休みの水曜日に待ち合わせしてお昼食べに行きません?何か予定入ってます?」「ない、ない、ない!何も予定入
また言われてしまった、、、『翔のバカ!』って。でも、本当に俺の片思いじゃないか、って思ったから。潤にとって俺は可愛い弟みたいなもので、小さい頃からいつも一緒にいたから、恋愛対象として見られないのかな、って。「はっきり聞きもしないで、なんで勝手に片思い、って決めちゃう訳?」「それは、、、岡田(君)が、俺よりずっと強いし頼り甲斐があるから、俺敵わないかな、って思って。」「もぉ、ホント呆れる!確かに師範は強くて頼れる人ではあるけど、だからと言って恋愛対象には
松本君も俺の事が好き?でも松本君には同棲しているカレがいる訳だし、、、松本君、もしかして俺とカレの間で気持ちが揺れ動いているのかも、と思ったらそれはただの俺の思い違いだったようで次の日にはまた、カレの惚気話、、、もう耳にタコが出来るくらい聞いているけど、でも、カレの話しをする時の松本君はマジで可愛いから、松本君に、『もう聞きたくない❗️』とは言えず、今日もまた、松本君の話しを聞く俺。松本君の話しは、「ホント呆れちゃうんだから、、、」から始まって、「
『大丈夫かな、バレないかな』野点の始まる時間にはだいぶ早いけど、家にいても落ち着かないし、早く行って翔さんが準備する姿を陰からそっと覗いちゃおう、とちょっとドキドキしながらホテルに向かった僕。ホテルに着いて、ロビーを通り抜け野点会場となる庭園に向かうと、そこは、周りを木々に囲まれ小さな小川も流れていて、大都会の喧騒の中とは思えないほど静けさ。そんな中で、野点の準備が沢山のスタッフによって進められていて、その中にいる筈の翔さんを探すと、、、『いた‼️』既に着
潤さんと連絡先を交換してから朝と夜には『おはよう』『おやすみ』のメールを送り合って、勿論それだけじゃなく直接電話もして、それが最初は一日おきくらいだったのに、いつしか毎日9時に電話を掛けるのが決まりになって、、、『今日の5限目の授業眠かった〜。だから全然授業内容が分からないんだけど、潤さん分かる?」『ふふっ、翔の場合5限目が眠いのは、今日だけじゃないでしょ?』『うっ、それを言われると、返す言葉がない、、、(◞‸◟)』『今日の授業はねぇ、、、』と勉強の
今日の授業内容をきちんと伝えられなくて、潤さんに冷たい目で見られてしまったけど、「あっ!でも宿題は数学のプリントで、、、ちょっと待って。」カバンの中から宿題のプリントを出すと、「コピーさせてくれる?」「うん、勿論♪」「ありがと、翔。」と言って貰えて、ちょっとだけ名誉挽回。ついでに一緒に宿題をやってしまおう、という話しになり、、、俺の方が先に終わって、潤さんが真剣に宿題をしている姿を『ホント、綺麗だよなぁ〜』なんて思いながら眺めていたら、「翔ちょっと最後の応用問
寝起きで、まだ完全に覚醒しきれてなくてボ〜ッとしている俺に、バチン!おでこにデコピンされた!デコピンではっきりと覚醒した俺。「痛ぇ!何するんだよ、潤!」「おっ、やっと完全に目が覚めた?」「そりゃあ、おでこに思いっきりデコピンされたら流石に目が覚めるよ。それよりも潤酷くない?俺の可愛いおでこが青あざになっちゃうだろ?」「それは俺がメールしても全然返事来ない、既読にすらならないから。高校合格したらデートして欲しい、って俺に泣きついて来たくせに、、、」「俺
突然、『翔』なんて呼び捨てにされたら、ドキドキして、真っ赤になっちゃうのは仕方ない事で、そんな俺を見て、潤さんはクスクス笑いながら、「翔、うぶで可愛い。もしかして親以外から『翔』って呼び捨てにされたの初めて?」「、、、悪い?」「バ〜カ、〝悪い〟なんて言ってないだろ?俺は〝可愛い〟って言ったんだけど?」「、、、///」「あっ、また赤くなってる。俺可愛い翔の事好きだよ♡」「えっ?(//∇//)」「もう💢聞こえなかった?『好き』って言ったの‼️」「勿
今日から新しいお話しを始めます。【愛しいひと】のあとがきでもお知らせしていたように、Miamorの続編で、全編潤君目線のお話しになる予定です。それから、これまで毎日更新していたお話しですが諸般の事情により、これから暫くの間は、月・水・金・土の更新とさせて頂きたいと思います。週4回となりますが、これからも変わらずお付き合い頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。〜優海〜それではどうぞ〜MiamorⅢ[Jside]漸く、役者として
潤に漸く気持ちを伝えられて、潤からも『好き』と言って貰えて、それからお互いの気持ちを確かめるように熱いキスもして、〝めでたし、めでたし〟だと思っていたら、潤の様子がおかしい、というかちょっと怒っていて、俺のキスがしつこ過ぎた所為に違いない、と思って、「潤ごめん。」「やっぱり翔、初めてじゃなかったんだ💢」「へっ?」「とぼけないでっ!誰としたの?」「えっ?『誰としたの?』って?」「だ〜か〜らぁ、キス!」「イヤ、イヤ、いや、嫌💦俺潤以外とキスした事ないし、」
翔さんが僕の身体中にキスマークを付けてから一週間後、今日は久しぶりに僕の一番の親友で、翔さんの幼馴染みで、僕と翔さんの理解者でもあるまあ君と一緒にランチ、、、というか僕のお疲れ様会。「まあ君、わざわざ僕の為にお疲れ様会を開いてくれてどうもありがとう」「いや、いや、全然。ホントはもっと早くにしたかったんだけど、なかなか翔ちゃんの許可が降りなくて、」「えっ?しょおさんの許可?」「うん、ほら潤ちゃんに対してやたら独占欲が強いから、あの人。」「そぉ?///」『独占
潤さんから、「委員長待たせちゃってごめんなさい。」って言われたけど、俺は何の事かさっぱり分からない。「さ、早く行こ。」という潤さんの言葉に「うん。」と答えたものの、、、「ね、どこに行くの?潤さんと俺何か約束したっけ?」「いいから翔は俺のあとに着いて来て。」「、、、うん分かった。」潤さんに言われた通り、あとを着いて行くと、昇降口を出て、正門とは反対、校舎の裏側に向かって歩いて行く潤さん。もしかして、人がいない所に行こうとしている?という事は、考えられ
潤さん、絶対俺の心を見透かして揶揄いに来たんだ❗️俺に対して『大好きだよ、翔。』って言うくせにホント頭に来る💢そっちがその気なら俺だって、、、潤さんが俺を見てニヤッて笑ったから、〝あっかんべ〜〟ってしてやったら、ちょっと驚いた顔をしてから口を塞ぎ、俯いて、、、大笑いしてる⁉️何で大笑い?俺めちゃくちゃ怒ってるのに信じられないっ‼️そんな面白くない気分のまま迎えた昼休み、お弁当を取りに自分のロッカーに行くと、潤さんがそっと俺に近付いて来て、「明日唐揚
潤さんの〝お礼〟がキスじゃ無かったのは残念だったけど、でも本多君と一緒に帰るのを断る理由に俺を使ってくれた事はやっぱり嬉しい。今日は一日、モヤモヤしっぱなしだったけど〝終わり良ければ全て良し〟というか、ここがまだ風山高の敷地内とはいえ潤さんとこうして並んで歩くのは初めてだし、まるでデートしているような気分。そうして、潤さんに案内され着いた場所は、、、「ここだよ。」「ここが潤さんの癒しの場所?」「うん。」それは、運動部の部室の裏手の小高い丘で、「知らなかっ
高校に入学して1ヶ月の5月のゴールデンウィーク明け、世間一般では5月病という言葉があるけど、俺はそんな事は全く無く、高校生活満喫中。初めての電車通学も全然苦じゃなくて、電車の中で密かに人間観察して楽しんでいるし、学校の授業はかなり厳しくて、放課後に毎日豆テストがあってそれで100点を取れないと居残りになったり、宿題もかなりの量があって、大変といえば大変だけど、真面目なヤツが多いから宿題は昼休みにみんなで協力して終わらせちゃうし、宿題が終われば、
松本君が転入して来てから半月。未だに松本君は大人しくて、「何か分からない事無い?」「大丈夫です。」「次の化学の授業は化学室だから一緒に行こ。」「初日に教えて貰ったからひとりで行けます。」「そぅ?、、、」朝登校しても松本君の方からは挨拶してくれないから、俺が気付かないでいるといつの間にか席に着いて本を読んでいて、『話し掛けるな❗️』というオーラをビンビンに出していて、話し掛けるどころか近付くのも躊躇してしまうほど。それに放課後は放課後で、サッと帰っ
あ〜、『まだ帰りたくない!』と言って愚痴っていた自分が恥ずかしい。自宅のある最寄り駅に戻って来て、そこから向かったのは家ではなく、この辺では一番人気のケーキ屋さん。潤は俺の入学祝いにケーキを予約してくれていて、「えっ?潤、ケーキ予約してくれてたの?」「勿論!そんなに大きなケーキじゃないけどね。でも分ける時翔に大きい方をあげるからさ、いいだろ?」「・・・(-_-;)」俺、もう子供じゃないから『大きい方がいい!』なんて言って駄々を捏ねたりしないしっ!💢でも
潤さんの家に泊まる前日、えっと、、、何を持って行けばいいんだろう?勉強道具は学校から直接行くから大丈夫だし、あとは、、、着替えの下着と普段着とパジャマと、、、あっ!歯ブラシも。バスタオルも持って行った方がいいかな?シャンプーやリンスは???、、、そこまではいらないかな?それから勉強の合間の息抜き用にゲーム🎮を持って行こうか、、、イヤイヤ、でもそんな物を持って行ったら、潤さんに『翔何でそんなもの持って来たの?必要無いでしょ💢』って言って怒られそう。だからゲーム
潤さんが学校を休んだのはやっぱり俺の所為だ。朝のHRが終わった後、潤さんが休んだ理由を梅っちに聞いても、「ちょっと具合が悪いらしい。」としか言ってくれず、、、(◞‸◟)その事で頭がいっぱいで授業には集中出来ず、それにいつもだったら、4時限目が始まる頃にはお腹が空いて、お昼休みになるのが待ち通しい俺が、今日は昼休みになっても食欲も湧かず、居ても立っても居られずに、学校を飛び出した俺、勿論行き先は潤さんの家。走って走って走り抜いて、潤さんの家に着いて、
潤と初デート出来て、それは勿論嬉しかったけど、でも、、、「翔何でそんなにつまらなそうな顔してるの?俺翔の希望通りにしたのに何が不満?」「だって、、、帰って来るのが早過ぎるよ。」確かに潤はシャーペンとボールペンと消しゴムを入学祝いとしてプレゼントしてくれて、しかもシャーペンは、「翔俺の使ってるシャーペン、凄く書きやすいし、疲れにくくて良いから俺のと同じのでいいよね?」って言ってくれて潤とお揃いのを買って貰って、それは凄く凄く嬉しかったけど、ささっと買ってしま
おばあちゃんが夕飯を作ってくれている間、潤さんから、『これまで話さなくてごめん。』と謝られ、「でも学校で翔が心配そうな顔でいつも俺を見ていた事知ってるよ。」「えっ?///」「ふふっ、俺すごく嬉しかったよ。」俺が潤さんの事が気になってこっそり見ていたのを知ってたなんて、、、「それに、教室を移動する時も俺がちゃんと行けるか心配して何度も振り返って見てくれてただろ?」「・・・///」めちゃくちゃ恥ずかしい、、、潤さんがそんな事まで知っていたとは、、、「俺転校が多
入学式の朝に、潤から制服姿がカッコいいと言われ、夢と希望に満ち溢れて迎えた登校初日、潤と約束した時間に玄関を出ると、潤ももう家から出ていて、「おはよう、翔。今日からまた一緒に学校に通えるね。」「うん!先輩宜しくお願いします。」「任せといて。分からない事や困った事があったら言ってね、力になるからね。」「うん!」そんな会話を交わしながら、潤と連れ立って駅に向かい、潤に促されるままホームの端まで行って、電車の一番後ろの車両の、一番後ろのドアから乗ると、目の
潤と2人で駅前のカラオケ店へ向かいながら内心ドキドキ。今まで友達と一緒にカラオケ店に入った事はあるけど、2人きりでというのは初めてだから。どんな歌を歌おう?潤は思いっきり発散しよう、と言ったけど、発散するような歌より、愛の歌を歌おうか?そしてそのあとはっきりと潤に『大好きだよ』って伝えようか?それともその前に、岡田(君)の事を本当はどう思っているのか聞いちゃおうか、、、考えが纏まらないままカラオケ店に着いて、ドキドキしながら部屋へ入ると、、、「ね、
松本君と松本城にふたりで行こう、と口約束をして、早速俺は、電車の時刻表を調べ、松本市近辺の観光名所を調べ、美味しいお店を調べ、、、、それを元に旅行計画表と松本市近辺のおすすめスポットを調べて、旅のしおりを作成しながら鼻歌を歌ったりして、、、まだ口約束だけで、いつ行くかも決まってないというのに、旅のしおりまで作ってしまって、自分でも浮かれ過ぎ!とは思うけど、でも嬉し過ぎてこの気持ちを抑えるなんて無理。俺の分刻みの計画表を松本君に見せたらどんな反応をするだろう
潤さんと英語の勉強をしながら、お互いに問題を出し合ったりして、憂鬱な筈の期末テストの勉強が凄く楽しくて、潤さんも俺と同じように感じていたようで、「翔と一緒だと勉強も楽しいって感じるよ。」「ホントに?」「うん♪」楽しいから勉強もサクサク進んで、「俺みんなより遅れて学校に通い出したら、期末試験不安だったけど、翔のお陰で不安がなくなったよ。」「イヤ、イヤ、そんな、、、俺の方こそ潤さんと一緒じゃなかったらこんなにちゃんとやらなかったし、」「良かった、翔の足手纏いになら