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能meetsブログ特別企画番外編③能の道具其の三先生がお持ちの能の道具、まずは主に持ち道具に注目して数回お送りしたいと思います。いくつか、道具とそれをお持ちいただいた写真を撮っていただいたのですが、これをどうお伝えするか…と考えたところ、先生からいくつかのカテゴリーをいただきました。今回のテーマは「攻める」お能にも、斬組という、殺陣がありますし、鬼を神様が、或いは僧侶が倒すというような場面があります。そんな「攻める」同じ攻めでも相手によってその道具が変わるそうで
昨日知人とランチをしていたら「染色家でとても有名な志村ふくみさんって知ってる?今、展覧会やっているのだけど」と言われてその方の事は、さっぱり分からなかったのですが「教科書が違うかもしれないけど小学校の頃の国語で・・・」と言われて直ぐに思い出しました。*〜*〜*〜*〜*これは、桜で染めたのですか?桜の皮で染めたのです。花が咲く前の桜の皮で染めると桜色に染まるのです。*〜*〜*〜*〜*という様な物語の始まりの文章まで蘇ってきました。その桜の皮で染めていたのが志村ふ
雷神不動北山櫻三幕目第一場木の島明神境内の場からの続きの前に、鳴神は、お能の一角仙人に構想を得て発展させたものとされていますので、お能の一角仙人の謡本を読み返しました。昨年、8月観世定期能でみたお能の「一角仙人」。先駆けての事前講座、本舞台を拝見しました折の駄文がありましたので、リブログしました。事前講座でお話しくださったのは、文楽の人形浄瑠璃文楽座太夫の豊竹呂太夫氏。歌舞伎では鳴神、能では一角仙人、文楽では粂仙人吉野花王と、それぞれあり、あらすじから、違いまで、お話く
「黒塚」ー金剛流の演目よりご紹介ー歌川,国芳安達原一ツ家之圖出典:日文研デジタルアーカイブ来年の2月2日、渋谷・セルリアン能楽堂定期能で御家元が「黒塚」を演じるというのでチケットも求めましたが、同時に小鼓のお稽古でも課題となりました。観世流では「安達原」、他の流儀では「黒塚」、同じ演目です。黒塚にまつわるお話をシェアしようと思います。(ストーリー)那智の東光坊の阿闍梨、祐慶ら一行が安達ヶ原に来かかると日も暮れてきたので、灯をたよりに一軒の家に宿を乞う。そこには
11月27日(水)@万世橋区民館和室参加者:3名ーーーーーーーーーーーーーーー・能面打ちについて「般若」・瞑想で気持ちを整える「瞑想」・謡ってみる仕舞「高砂」キリ・舞いを見る舞囃子「岩船」・舞ってみる仕舞「老松」キリーーーーーーーーーーーーーーー初めての参加者もあったので、制作途中の「般若」について、どのように能面が作られるのか、説明しました。初めての参加者がバレエの世界で活躍されている方でした。最近は、能楽とのコラボレーションもある様子。
「棹作り」ー能楽にまつわるちょっとしたネター家にゴロっと届いた細い篠竹。12月7日に、支部の養成会員ための会、若鯱能にて演じる「岩船」。龍神が棹(サオ)を持って出てくる演目です。師匠から棹は自力で用意するように指令が下りました。まずは竹探しです。白竹の太さが1.5センチくらいの物を探したのですが見つからず。市場のニーズに合う物は、2センチ以上の太さのあるもののようで近所の竹を扱う業者さんに山から切り出してきていただきました。やり始めると知らないことがたくさんあ
節木増の特徴の一つに強い横刷毛目があります。今回は腐れ胡粉を穂先を荒くした平筆で塗っていきました。何回も塗り重ねる度に刷毛目が同じ軌跡を辿っていくというのは至難の技。本面のような刷毛目を目指しますが、刷毛がスーと引かれながらもモリモリぽってりとした塗り肌は出せません。江戸期の写しに面相筆で一本一本描いて盛り上げたものもありますが自然に見せるのは難しいでしょう。鬘は荒い打肌、梨子地。鬘、毛筋と肌の境目の古色が特に大切なようで、一見何気ない斑も含めた古色、陰影を写していくと全体から受け
五反田駅から数分歩いた池田山に能舞台が出来ていた。こじんまりとしている空間なので、演者との距離が近く臨場感ありで観賞できます。今回は、狂言、能、日本舞踊を比較しながら体験と観賞ができる舞台でした。日本舞踊は長唄・お囃子で踊るのでやはり華やか🌼(越後獅子)お能は舞者の閑かでありながら沸々と湧き上がるエネルギーを体内に溜めてその熱量を舞で表現✨静寂であるのに迫力のある修羅能はこんな風に作られているのかな!と勝手に納得。(春日龍神)それに対して、狂言は身体的過酷さを伴いながらもあっけらかんと
『紅天女』は、美内すずえの不朽の名作マンガ『ガラスの仮面』の作中劇で、主人公の北島マヤとライバルの姫川亜弓がその作品の主役の座を争う幻の作品かつてその作品の主役を演じた往年の大女優月影千草だけが上演権を持ち、この作品に相応しい役者が現れるまで封印してしまったのですガラスの仮面は、初めて登場したのが私の学生時代でしたから、かれこれ40年以上経ってしまいましたが、まだ完結をみてはおりませんし、『紅天女』自体、マンガの中で描かれているのはほんの部分的なものでしかありませんそれをオペラ
先日、1月5日梅若能舞台ではじめて観世流梅若会能楽師山中ガ晶先生の「船弁慶」を拝見させていただきました♡そして、終演後ロビーでご挨拶をさせていただきその場で、「お能体験会」を申し出ました♪というスピード感ある流れで(*≧∀≦*)そして、なんと、今回は山中先生がラジオ御出演ということでその収録現場へ御誘いいただきましてなんと!幸運なんでしょう♡1時間ほどの収録をわたくくしもメモメモ!を取りながら拝聴しておりました♡(最後に、座ってご一緒に御写真をとっていた
能meetsブログ特別企画番外編③能の道具其の一前回も出ましたが、今回から番外編③として更に更新を続けていきたいと思います。改めてよろしくお願いします!さて、道具の中でも「座る」道具について、そして「座る」という事自体について今回はお伝えしていきます。杉江能楽堂にある床几はこの鬘桶そして囃子方の座るこちら。二つとも床几と言うそうです。混乱しませんか?とお聞きしましたが、鬘桶に囃子方は座るのは極まれであるため「床几を持って来て」といわれたその状況で、ど
11月16日ZOUと能vol.1-日常にもっと芸術とお着物を-に、林本先生をお呼びいただきました。京都富小路にある呉服とart&craftのお店「zoutransart(ゾウトランスアート)」そちらで定期的に開催される催しの記念すべき第一回目です。さすが着物のお店のお客様なので、半数がお着物でお越しになっていたのが印象的です。そして、内容も非常に面白い企画で、まずは専務の永井様と林本先生のお話から。永井様が、「お能を知りたい」という立場にたたれ、わかりやすく、また面白い質問をされ