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桜を詠んだ和歌を取り上げてから、静謐で、ほのかな情調の歌が続き、僕のように式子内親王の詠む世界に陶然となっている者にとっては、いいのかもしれませんが、そうでない方にとっては、飽きてきたり、物足りなく思われるるかもしれません。でも一方で、内親王には、代表歌「玉の緒よ…」と同様に、激しく切迫した声調の歌も多々あるのです。今回からは、そうした歌を取り上げます。日に千(ち)たび心は谷に投げはててあるにもあらず過ぐる我が身を《歌意》(世を憂しと思い)一日に千回(数え切れぬほど)、(身投げ
人や見つけむと苦しきを、女はさも思ひたらず、「君し来ば手なれの駒に刈り飼はむ盛り過ぎたる下葉なりとも」と言ふさま、こよなく色めきたり。【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります。亡き母の面影を追い求め、恋に渇望した光源氏は、父帝の妃である藤壺宮と不義密通に及び、懐妊させてしまいます。光源氏18歳冬。藤壺宮は、光源氏との不義密通の御子を出産しました。源氏は宮中の女官に手を出すこともなかったのですが、年増の源典侍(げんのないしのすけ)に
ということで、前回の予告?どおり…昨日放送されたあさイチプレミアムトークの感想です以下、ネタバレご注意ください。貴司くんと舞ちゃんがめでたく結ばれたという流れからの〜衛二くんの朝ドラ受け赤楚くんちょっとお顔がふっくらした??(僕的にはこのくらいが丁度いい)最近、髭を蓄えた貴司くんに見慣れてしまってたこともあり、髭なしバージョンの赤楚くん、なんか余計に可愛く見えてしまったこの流れがあるからこそ昨日という日に満を持してキャスティングされたんでしょうけどこれはホン
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*近日中にインスタグラムにて読者プレゼントを始めます*:..。o○○o。..:*秋の歌とて秋ふけぬ鳴けや霜夜のきりぎりすやや影さむしよもぎふの月後鳥羽院新古今和歌集秋下517【現代語訳】秋は更け、夜も更けた。鳴けよ、霧の降りた霜夜のきり
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろし『源氏物語』を使った心理学講座。次回講座は12月22日、弘徽殿女御の人生を題材にします。*:..。o○○o。..:*題しらず黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき和泉式部後拾遺和歌集恋三、755【口語訳】この黒髪の乱れも構わず恋の、肉体の喜びに我を忘れ打ち臥す時、まず満足げに私の髪を掻き上げ顔を覗き込んできた恋人……。独り寝のいま、やはり髪の乱れも構わず打ち臥して、あの人のこと
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろし『源氏物語』を使った心理学講座。次回講座は12月22日、弘徽殿女御の人生を題材にします。*:..。o○○o。..:*夜ごとにこんといひて、夜がれし侍りけるをとこのもとにつかはしける今宵さへあらばかくこそ思ほえめ今日暮れぬ間の命ともがな和泉式部後拾遺和歌集恋二、711【口語訳】毎晩毎晩逢いに行くよと約束されて毎晩毎晩すっぽかされてきた私だから。今宵も生きて迎えたならば、またこんな気持ちになっ
たんたん評論「オマージュ(本歌取り、パロディ)とパクリ(盗作)の違い」最近の芸術の世界において、他者の作品を剽窃(ひょうせつ)する行為、いわゆる「パクリ」による「盗作」の問題が広く取り上げられている。それらは例えば、音楽や絵画やデザインの世界に多く見受けられる。もちろん、文芸の世界も例外では無い。なお、長々しい小説をそのまま剽窃する(以下、「パクリ」と呼ぶ)のは余りにもあからさまなことで、そうした行為はさすがに稀であろう。それでも、小説のあらすじやら展開やらを真似ることは