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★底本第一部p75~80★手塚による要約超人を目ざす生の立場から、犯罪者を位置づける。それは、生の弱者、病者ではあるが、破滅に飛びこむ狂気、情熱はもっていた。★解説・ツァラトゥストラは本章で法官と青白い犯罪者の構図を比喩に用いて持論を展開している。ニーチェの犯罪観が窺える章となっている。・ニーチェの感覚において、犯罪者が法官に対して頷く行為は、犯罪者が自分に疑いがかかっている罪を認めることを意味するらしい。本章に登場する青白い犯罪者は「自分自身の存在に苦しんでいる者
★底本第一部p58~65★手塚による要約世界の背面・背後に神や原理を仮定して現実逃避する背面世界論者(宗教者や形而上学者)の動機を突き、大地への忠実を説く。★解説・本章最初の段落は主語の人称がやや特殊である。前文が「かつてはツァラトゥストラも…」と3人称となっているにも拘らず、後文が「そのとき、わたしには…」と1人称になっている。・ツァラトゥストラは一時期ショーペンハウアー哲学に傾倒していたようだ。当時のツァラトゥストラにとって、この世界は「不満な心的存在者の眼前に漂う
★底本第一部p71~75★手塚による要約真の徳は個性的な刻印をもち、情熱の泉から生まれ、それゆえにそれは喜悦となる。世間的な徳と違って破滅をも招く強烈なものだ。★解説・冒頭の「わたしの兄弟」とは、ツァラトゥストラの教えに耳を傾ける仲間のこと。・「君(わたしの兄弟)がもし一つの徳を持っていて、それが自分自身の徳であるなら、自分以外の者と共有しないだろう」とツァラトゥストラは語る。そして「いうまでもなく君はその徳に名をつけて呼び、愛撫したいと思うだろう」と語る。・だが
★底本第一部p134~139★手塚による要約孤独のうちに真の創造者の道を取ろうとする者の苦難と覚悟を説く。きびしく自分自身を乗り越えて創造することが求められる。★解説※『ツァラトゥストラはかく語り』解説プロジェクトに関連する記事は全て【記事リスト】でまとめられています。
★底本第一部p124~129★手塚による要約各民族はそれぞれ独自の目標、価値観を立てて生存を戦いとってきた。だがいまや人類的に一つの価値観をもつ時が来たのではないか。★解説※『ツァラトゥストラはかく語り』解説プロジェクトに関連する記事は全て【記事リスト】でまとめられています。
★底本第一部p130~133★手塚による要約キリスト教の根幹をなす隣人愛に矛先を向け、それを自分自身から逃避する態度という。遠い未来への愛に生きなければならぬ。★解説※『ツァラトゥストラはかく語り』解説プロジェクトに関連する記事は全て【記事リスト】でまとめられています。
★底本第一部p140~144★手塚による要約大胆な女性観。ユーモアの味があり、心理学的に鋭い。女性の本質を超人の出現に奉仕させようとする意図を見のがしてはならない。★解説※『ツァラトゥストラはかく語り』解説プロジェクトに関連する記事は全て【記事リスト】でまとめられています。
★底本第一部p66~70★手塚による要約魂だけを強調して肉体を軽視する彼岸的・宗教的態度を責め、肉体の根本的意義を明らかにする。精神活動はその派生物なのである。★解説・ツァラトゥストラは肉体の軽蔑者を学びなおさせたり、肉体を軽視する価値観を変えさせたりしようとは思っていない。ただ、ツァラトゥストラは肉体の軽蔑者が沈黙し、最終的には死滅していくことを望んでいる。肉体の軽蔑者の死滅を望む描写は、「ツァラトゥストラの序説」の「滅びゆくかれら(天上の希望を説く人々)を滅びるにまか
「滅びの前のシャングリラ」凪良ゆう(中公文庫)これ、天気が悪い日に読んだらダメなヤツと思いながら読んでました(いや、なんか、怖くて・・)本作は「1か月後に小惑星が衝突して地球は滅びる」しかもハリウッド映画みたいに救世主が現れるわけでもなく回避不能でNASAもアメリカ軍もどうしようもない(←他力本願w)ということで、「地球滅亡は決定事項」という世界のお話ストーリー自体はそういう世界状況の中で日本のある高校生とその家族と友人を中心に最期の時をどう
お久しぶりの更新、ちゅうたんです。今夜は読書記録。「読書力」斎藤孝著読書力(岩波新書)821円Amazon図書館から借りてきた本。最近、斎藤先生の著作がよく目に入ってくるので、続けて何作か読んでいる。今読んでいるのも斎藤先生著作の本だ。この「読書力」については、少し文調が強めだった。少し前に書かれたものだからだろうか。2002年に書かれているので、17年前の著作だ。今は書き慣れてきたのか、文調を変えたのか、柔らかい感じ。
佐藤青南中公文庫2022年7月発行続編です。前回はこちら『96_連弾』佐藤青南中公文庫2021年7月発行佐藤青南さん、前回はこちら『91_ハロウィンの花犯罪心理分析班八木小春』佐藤青南富士見L文庫1019年10月発行前回…ameblo.jp今回も捜査一課の音喜多弦と音楽隊志望の変わり者刑事・鳴海桜子がペアで活躍いたします。今度の事件は・・殺人放火事件。被害者は著名な男性ヴァイオリンニスト。前回から2年の月日が流れたようです。鳴海は音楽隊に異動できたのか?いや、ま