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上林曉『文と本と旅と――上林曉精選随筆集』(山本善行編、中公文庫)を読みました。この本は昭和34年に五月書房から出版された単行本のタイトルと同じではあるものの内容は異なり、上林曉の随筆が「文」「本」「旅」「酒」「人」に分類されて55篇の随筆が収められているのですが、どの随筆も読んでいて面白く感じたり思わず(文字通り)膝を打ちそうになったり感動したりと心が動かなかった文章はありませんでした。そんな中でも、個人的には最後に置かれた「『枯木のある風景』の出来るまで」がこの本に収められた文章
4月28日日曜日〜その29時半から11時まで二度寝。『富士日記上−新版』武田百合子(R元年5月25日中公文庫)を読了。GODIVAグランプラスを摘む。(写真)続いて『富士日記中−新版』武田百合子(R元年6月25日中公文庫)を読み始めました。
佐藤青南中公文庫2023年7月発行はい、シリーズものの3冊目前回はこちら『98_人格者』佐藤青南中公文庫2022年7月発行続編です。前回はこちら『96_連弾』佐藤青南中公文庫2021年7月発行佐藤青南さん、前回はこちら『91_ハロウィンの花…ameblo.jpこのシリーズ。所轄の担当刑事・鳴海桜子が音楽隊志望(ソプラノ)ということで・・音楽関連の事件がテーマとなっています。1冊目:連弾;ピアノ協奏曲・ピアニスト2冊目:人格者;オーケストラ・ヴァイオリニスト
「滅びの前のシャングリラ」凪良ゆう(中公文庫)これ、天気が悪い日に読んだらダメなヤツと思いながら読んでました(いや、なんか、怖くて・・)本作は「1か月後に小惑星が衝突して地球は滅びる」しかもハリウッド映画みたいに救世主が現れるわけでもなく回避不能でNASAもアメリカ軍もどうしようもない(←他力本願w)ということで、「地球滅亡は決定事項」という世界のお話ストーリー自体はそういう世界状況の中で日本のある高校生とその家族と友人を中心に最期の時をどう
佐藤青南中公文庫2022年7月発行続編です。前回はこちら『96_連弾』佐藤青南中公文庫2021年7月発行佐藤青南さん、前回はこちら『91_ハロウィンの花犯罪心理分析班八木小春』佐藤青南富士見L文庫1019年10月発行前回…ameblo.jp今回も捜査一課の音喜多弦と音楽隊志望の変わり者刑事・鳴海桜子がペアで活躍いたします。今度の事件は・・殺人放火事件。被害者は著名な男性ヴァイオリンニスト。前回から2年の月日が流れたようです。鳴海は音楽隊に異動できたのか?いや、ま
佐藤青南中公文庫2021年7月発行佐藤青南さん、前回はこちら『91_ハロウィンの花犯罪心理分析班八木小春』佐藤青南富士見L文庫1019年10月発行前回はこちら『87_オイディプスの檻犯罪心理分析班八木小春』佐藤青南富士見L文庫2017年3月初版発行2018年…ameblo.jp別のシリーズも読んでみよう、と思いまして・・題名にも惹かれましたしね。死体が見つかったのは都内の小さな公園。彼は・・死亡する直前に東亜フィルハーモニーの演奏を聞いていたことが判明。服
4月20日土曜日〜その4『新日本プロレス50年物語第1回昭和黄金期』流智美(R4年8月31日ベースボール・マガジン社)を読了。著者のプライベートを交えての上質な内容に満足。(写真)続いて『富士日記上−新版』武田百合子(R元年5月25日中公文庫)を読み始めました。
4月11日木曜日〜その36時45分から9時15分まで二度寝。『成城だよりⅢ』大岡昇平(R元年10月25日中公文庫)を読了。GODIVACACAOJOURNEYと85%PURECACAOを食べる。(写真)続いて『証言タブーの昭和史』(R6年1月25日宝島SUGOI文庫)を読み始めました。
4月7日日曜日〜その3『成城だよりⅡ』大岡昇平(R元年9月25日中公文庫)を読了。(写真)続いて『成城だよりⅢ』大岡昇平(R元年10月25日中公文庫)を読み始めました。
4月3日水曜日〜その4『成城だより−付・作家の日記』大岡昇平(R元年8月25日中公文庫)を読了。(写真)続いて『成城だよりⅡ』大岡昇平(R元年9月25日中公文庫)を読み始めました。
3月30日土曜日〜その3(写真)『成城だより−付・作家の日記』大岡昇平(R元年8月25日中公文庫)を読み始めました。かっぱえびせんを摘む。
中公文庫『わたしたちの秘密』中江有里結末をどっちに持って行くのかとドキドキしながら読み進めていた。久々に、ページを捲るのが楽しみで、それでいて怖かった。レアな経験だった。果たして、自分ならどんな決断をしただろう。中江有里作品を、また読んでみたいと本気で思った。ちなみに「走れメロス」も読んでみたくなった(笑)。
中公文庫『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう満足な笑顔で死んでいきたい。切に思った。自分は自分として自分らしく生きていたいと強く思った。人は一日一日、自身の死に向かって歩んでいく。理屈でなく、それを実感する時、自分は自分として生きていけるのだろうか。
ダヤンのスケッチ紀行イタリアへ行こう池田あきこ中公文庫<もう随分、昔の本だが>階段の脇に山積みになっている本の中から、病院の待合で読む本を探していたらこの本が目に入った。小口のところが茶色く変色しているからかなり年代物だ。我が家にあるのだから、以前に一度は読んだことがあるのだと思うのだが思い出せない。<ダヤンという猫>今時はもっと可愛い顔の猫が好みになっているようだから、ダヤンは昔ほどの人気はないのかも知らん。しかし、この本のスケッチ画にも頻繁に登場するが、姿、形は麗
塾長の書斎更新:「呉漢(上)(下)(149)」をUPしました。https://fusanokuniinoujuku.vitaly.jp/book_blog/book149/#古代中国#歴史小説#宮城谷昌光#呉漢#劉秀#後漢#大将軍#大司馬#中公文庫
塾長の書斎更新:「草原の風(上)(中)(下)(148)」をUPしました。https://fusanokuniinoujuku.vitaly.jp/book_blog/book148/#古代中国#歴史小説#宮城谷昌光#光武帝#劉秀#後漢#草原の風#疾風勁草#中公文庫
10日ほど前、外出先の本屋で一冊の本が目にとまりました。「オジいサン」著者は京極夏彦さん。京極作品というと分厚いミステリーや怪談というイメージで、僕は手に取った事がなかったのですが、ベンチに腰掛けた老人のイラストのカバー(*)からして、どうも雰囲気が違っています。*角川文庫のカバーのデザイン。画像は購入した中公文庫のカバーです。その時は買わなかったものの数日たってやっぱり読んでみたくなり、amazonで探してみると、現在書店に並んでいる角川文庫版の他に中
中公文庫『だまされ屋さん』星野智之現実世界でも、わざと騙されるというシーンは結構ある。一番解り易い例は、学生時代にした悪事(喫煙など)をしらばっくれる際の下手な言い訳を、先生たちが嘘と知りつつも騙された振りをしてくれていた事などだろう。下手な言い訳をするという事は、悪い事をしたと言う自覚があるから。そこで、頑なに事を大きくせずという措置を取ってくれていたわけだ。まぁ、そんな先生たちの親心に気付くのは大人になってからなんだけどね。この本も、読者が「だまされ屋」にな
図書館でマンガ日本の古典「源氏物語」を見かけたので借りてきた。各巻の最初のページに概略の説明と登場人物の関係図が載っている。源氏物語絵巻に見られる、建物の屋根と天井を描かない「吹抜屋台」と呼ばれる伝統描法で精巧に描かれている。間取り、調度品、十二単衣の衣装、寝殿造りの邸宅、など精密な描写だ。贈答の和歌がふんだんに取り入れられており、欄外の下の註に現代語訳が書かれている。難しい用語の解説もある。入門書としても復習される方にも格好のマンガだ。和歌ばかりを読んでいくのも勉強になりそうだ。
本日発売の「週刊新潮」に、書評連載「性とか愛とか」が掲載されています。今号は、林芙美子の短編「晩菊」。時々口ずさむ歌とともにお送りします♪書影は「女体」をテーマにした安野モヨコさん選の短編集。それぞれの短編に、モヨコさんの挿絵が描かれています。谷崎、太宰、芥川、森茉莉、石川淳など文豪たちの女体へのアプローチが、個性的で興味深い一冊です。
昨日、玄関前に配達してあったんが、中公文庫発刊1月23日発売決定版ゲゲゲの鬼太郎鬼太郎夜話上巻、下巻でございます。漫画雑誌ガロに掲載された作品だそうで、ダークな鬼太郎が、描かれてるんだそう。去年1月から、決定版ゲゲゲの鬼太郎は、10月まで、毎月一巻発売されてましたが、今年一月から、新たに、毎月一作品、計三作品が、発売されるんだとか。ワタクシ、去年7月に疲れ目で眼医者に行けば、眼圧が高い~★とかで、
・街の書店で購入。・巻頭の翻訳者による解題、巻末のあとがき(2015年の単行本版と2019年の文庫版)にマイケル・ルトワックの『ルトワックのクーデター入門』と岡崎久彦と藤井昭彦と横田順子の『クーデターの政治学政治の天才の国タイ』の言及が全くない。クルツィオ・マラパルテ著手塚和彰鈴木純翻訳『クーデターの技術』445㌻1200円(税抜)中央公論新社中公文庫芦澤泰偉カバーデザイン横手拓治編集2019年6月25日初版発行2020年12月25日再版発行
中公文庫『AIに、恋の仕方を聞いてみた』支倉凍砂AIをどう扱うかに興味を持って購入した一冊。この本では、あくまで道具としてしか存在しないという立ち位置のようだ。AIが自身で考えるようになり人類を滅ぼすという思考は、既に証明により否定された世界だった。現実ではともかく、小説の中ではそれでは詰まらないんだよなぁ。しかも、この作品の描く近未来って…。あっ、物語自体はライトな恋愛小説です(笑)。
1月13日読了著者町田そのこ表題に惹かれて手にした一冊52ヘルツのクジラとは他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ何も届かない何も届けられないそのためこの世で一番孤独だと言われている主人公をはじめ誰にも心の声が届かない孤独を抱え生きている登場人物たちアンさんも苦しんでいたんだなぁ…悲しい最後になってしまったことが残念で堪らないこうゆう物語は本当に心がぎゅーとなるでもキナコは美晴というとても素敵な友人がいたアンさんという素敵な人に
『わたしの良い子』寺地はるな中公文庫妹がひとりで生んで置き去りにした幼い男の子朔とふたりで暮らしている椿の前には、いつも問題が山積しています。思うようにいかない子育て、朔のことを世話の焼ける子という目で見ている保育士や教師への対応、無神経な上司や同僚の言動、結婚を望んでいる遠距離恋愛の彼との関係。八方塞がりとも思える状況の中で彼女が導きだした迷いのない結論に、私はとても勇気づけられました。わたしの良い子(中公文庫て
温又柔中公文庫自台湾に惹かれて温又柔さんに惹かれて読んだ。優しい物語だと評されているけれどわたしには苦しかった。あぁ良かった、とほっとできる時間もあるけれど絵画を見ているような美しい時間も多いけれど苦しい想いは消せずに底にずっと沈んでいる。カバー画の山本真澄さん「風の香」がなんとも言えずに好きだ。
2023年は58冊を読破。昨年も週に一冊は読んでいる計算だ。多いのか少ないのか、未だに評価できないでいる。そもそも、正解が有るのか無いのかもはっきりしない(笑)。私的2023一押し作品中公文庫『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』は映画化されるらしい。特筆すべきは『安倍晋三の正体』だろう。どんどんどんどん、安倍晋三の正体が明らかになりつつあるし、御用コメンテーターも明らかになりつつある。読んだ人も改めて読み返すと、この本の凄さを
いつも覗いてる、ゲゲゲの鬼太郎ファンさんのツィツターに、またまた面白そうな診断「2024今年の目標を四文字熟語であらわすと」が、載ってたんで、ワタクスも診断してみたら、今年の目標は・・・・・・・~~~あなたぁあのたぁあめぇええにぃいいい護り通したおんなぁああ~のみさお~~~ワタクスも、この年まで護り通したおっさんの操を~~~あなたに女の子の一番大切な
古本屋店頭で出会った本は、とりあえず裏表紙あたりで宣伝文句を確認する。本間中将については名前しか知らなかったので今回の本も裏返してみると、‘「バターン死の行進」の責任を負い、昭和21年4月、戦犯としてフィリピンに果てた悲劇の将軍の武と愛の軌跡を克明に描き、人間本間雅晴像を浮彫りにする’とある。これはいつか読まねばならぬ本だった。意外だが2人の女が終始登場する。両者とも妻で、最初の妻は不貞の妻だが本間は惚れ抜いており、離縁するに当たっての落ち込みぶりをこれでもかとエピソードとともに描写。
前はよく読んだ作家、三浦しをん。ある程度、三浦しをんを読み終えたところで、この数年は読んでいない。何かないかな?何でもいいのだけど・・・。というので書店の書棚から引っ張り出したのが、『あの家に暮らす四人の女』。中公文庫。裏表紙ここは杉並の古びた洋館。父の行方を知らない刺繍作家の佐知と気ままな母・鶴代、佐知の友人の雪乃(毒舌)と多恵美(ダメ男に甘い)の四人が暮らす。ストーカー男の闖入に謎の老人・山田も馳せ参じ、今日も笑いと珍事に事欠かない牧田家。ゆるやかに流れる日々が、心に巣くっ