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前回と同じ左側のマニフォールドです。前回のものはステアリングギアボックスに干渉することを全く考慮していなかったため、デザイナーの方には迷惑をお掛けしました。ボルト穴周辺に修正は必要ですが、車両に搭載した結果今回は干渉もなく、きれいに収まりました。因みに、今回の車両はマニフォールド以降が非純正のものが装着されていて、それに合わせて作っています。よって、純正のセット、もしくはそれに準じたものの場合は純正のマニフォールドと同じく、フランジで以降のパイプと繋がります。
ゲレンデに乗ってて、不便に思うのはバックドアを有効に使い切れていないことです。あの巨大なスペアタイヤが載せられたドアはとても重く、乗用車のトランクのようにパッと開けて荷物をちょっと入れるなんて気になれません。その上結構な幅で出っ張ったスペアタイヤは、狭いスペースや都市部のコインパーキングなどでは邪魔です。更にそこで片持ちのバックドアを開けてとなると折角のトランクスペースがほぼ死んでしまいます。スペアタイヤを外したまま乗っている方も多いようです。で、3Dスキャン後キレイにデータ
オリジナルのIDAを模したスロットルボディです。電子ソレノイド式のインジェクターが内蔵されています。よくできています。リンケージ等キット化されているのでありがたいのですが、カム、レバー及びピボットなどが真っすぐにロウ付けされていないので無理なテンションが掛かってしまいます。このままでもきっと機能はします。が、機械的に間違っています。永く使用するうえでは後々問題になってくる、もしくは耐久性に影響を及ぼします。何か人が造ったものにケチをつけるのは簡
画像はDinoや308のレストモッドで一躍有名になったMotoTechnique社のエンジンです。当社で過去に扱っていたスロットルも同じようにスロットルボディ自体がバンク内側に傾いています。2バルブ時代のV8エンジンと違い、328の4バルブエンジンはヘッドのインテークのフランジの角度が全く違います。その角度そのままが上の画像のスロットルの傾き角度なのです。それが原因でもありボックス型のエアクリーナーではなく、ラッパ剥きだしか、ソックスを被せるパターンが殆どです。カーブレイターのよ
カムキャップの加工も終わり、新たに用意したダイレクトイグニッション用のヘッドカバーを被せようと思いましたが、ドイツから輸入した中古のそれをそのまま使用するわけにはいきません。キレイにすることは勿論ですが、それだけが理由ではありません。ブローバイのキャビティ内部はそれはそれはおぞましいものでした。ここのプレートを外すことは骨が折れる作業ですが、頭をすっ飛ばしたリベットの処理はさらに骨が折れます。↑左バンクです。このポートの裏側が、直径1mmほどのリストリクションホール
日本にそんなにテスタロッサがあるのかと思うくらいに依頼が絶えません。ユニットのみのO/Hのご依頼の場合は以下のような状態で送ってください。誤解の無い様にここに記しますが、ユニットだけのO/Hをお勧めしているのではありません。長期不動で何が原因で分からないけれども「KEじゃない?」という推測程度しかできない方もしくはショップ様のご依頼はお断りします。その場合は車両丸ごとのお持ち込みをお勧めします。結局O/Hをしたユニットをインストールしても調子が悪く、最終的にお手上げ状態
何年も調子が悪いまま乗っていらっしゃるとのこと。機械的にも影響があるのでよくないことです。完全に暖機後なのにコントロールプレッシャーが低いです。エアマスユニット&フューエルディストリビューター、及びウォームアップレギュレーターです。よく見かける米国で「リビルト」されたという触れ込みのものです。二つのポートがあるセルがシルバーで塗装されていて、ノックピンを黄色いペンキで塗った特徴のあるものです。0438140〇〇〇丸の部分が削られています。下三桁でそれぞ
328のオリジナルのコンデンサーが搭載されている画像です。いくらフェラーリが好きであろうが信仰していようが、今の基準からすればこれで機能させようとすることはジョークのようなものです。当時のフェラーリがちゃんとした「ロードカー」を生産する「自動車メーカー」ととらえること自体に無理があるということです。「エアコンがちゃんと機能して夏でも快適に乗れる車が欲しいならTOYOTA買っとけばいいだろうが。俺たちは世界で一番美しくセクシーで速い車造ってんだ」と本気で考えていたと思い
以下4年前の投稿です。『Ferrari328エアコンアップグレード』ワンオフコンデンサー。ラジエターの前に位置を変更しています。ワンオフラジエター、ワンオフホース。電動ファンはフレームが同形状でありながら、高出力モーター、…ameblo.jpコンデンサーやその他の関係機器はこれらを踏襲しますが、PWM電動ファンとコンプレッサーは全く新しいものにて構築中です。PWMファンについては先日のブログでお知らせしたとおりですが、コンプレッサーはこの電動コンプレッサーに変更しま
「コントロールユニットを交換すればはいお終い」というわけにはもちろんいきません。配線の選定や引き直し、新設はもちろんですが、そもそも設計の時点から無理がある部分をどうにかしないといけません。点火のディストリビューターを始めとした点火系を全てアップグレードします。メーカーは長い期間に渡って搭載するパワープラントをそのモデルライフ中にアップグレードします。このM119エンジンも例外ではありません。90年代後期にはディストリビューターを廃してダイレクトイグニッションに変更されました
メルセデスベンツは電気仕掛けのものをどうにも信用できなかったようです。70年代にはBOSCHのD-Jetro(電子制御)を採用したものの、すぐにK-Jetroに鞍替えし、他の自動車メーカーはとっくに電子制御に移行していたにも関わらず、最後までそれ(KE-Jetronicに進化)を採用し続けました。因みにKEに進化していたにも関わらず、最後までKを採用し続けたのは964ターボです。理由はその時点で要求される燃料を噴射できる電子ソレノイド式のインジェクターが無かったからだと思われます。当時はKの
スペックだけを見てモノの良し悪しを判断することが多い今日この頃ですが、実際に使ってみると期待したような結果が出ないことがままあります。今や175Aなんて出力は珍しいことではありません。ロードカーに求められる性能は何よりも耐久性、信頼性です。特にアイドル付近での低回転時の出力が重要です。500Eノーマルの100Aでもそれ自体が健康な状態であれば事足りるかもしれません。当社の場合、開発中のPWMファンの装着等そもそも無かった電装品をインストールする場合には不可欠なものです。このWO
ロベルト・バッジョがユベントスで100ゴール目を決めた試合後「将軍プラティニに並びましたね」とインタビュアーに言われこう応えたらしい。「あの頃とはスピードもプレスも比較にならない。ゴールの価値が違う。」毎年テレビでTOYOTACUPが中継される度にプラティニの「幻のゴール」の映像が流されることに辟易としていた。何故か毎年コメンテーターとして呼ばれるそのベテランお笑い芸人がその映像を見ながら毎年同じように歓喜している様を見る度にこれこそが日本のサッカーの進化の妨げだと思っていた
Ferrari328用に開発したPWMファン用のシュラウドのモックアップが出来上がりました。現状試作段階なのでPLAによるモックアップ品なので、実際のモノはオリジナルよりも耐久性と強度を持たせた上で色は黒になります。オリジナルのラジエターに合うように、そしてテスタロッサとF40にもそのままボルトオンで付く設計にしていますが、ラジエター自体の構造及び設計は80年代のものですらなく、60年代のものをそのままキャリーオーバーしていますので、ラジエターも新たに造ってセットで
Ferrari328用カーボンファイバーエンジンフードカウンタックLP400S用ウォーターポンプカバー(3Dプリントアルミニウム)カウンタックRHD用ブレーキペダル(形状変更、スチール削り出し)W124500E用6速マニュアルコンヴァージョン用ベルハウジング(アルミ合金削り出し)M119用オルタネーター移設用ブラケット(3Dプリントアルミニウム)M119用オルタネーター移設ブラケット(スチール削り出し)これまで多くの部品をデザイン、制作をしてきました。一部を公開します。こ
日本ではレストアだのレストモッドだのという言葉が一人歩きしているように感じているのは私だけでしょうか?また「カスタム」という名の見た目を変えただけのモノにも違和感を覚えます。特にゲレンデに関してはホイールや外装を派手なモノに交換するのが「カスタム」と呼ぶ傾向が強いようです。ではこのW460230GEM1022.3リッター4速ATの「オリジナル」が良いのかと言えば、全くそうは思えません。非力なエンジンに、ドン臭い4速ATで2tonになんなんとする車体を引っ張ることは無理があります。
昨今非常に多くの依頼をいただくようになりましたが、半分以上を占めるのが既に誰かがバラした、もしくは誰かが「O/H」したというものです。そもそも「OverHaul」という言葉の意味を理解しているのかどうかも疑わしい「誰か」が作業をしているようです。内部のダイアフラムやOリングを交換すればユニットの「overhaul」が完了していると思われているのでしょうか。今や完全に時代に取り残されたK及びKEジェトロニックというシステムですが、それがそのシステム自体が緻密な仕掛けの機械だというこ
madeinJapan。911のレンズカットに合わせてチップの位置を設定しています。こういうものは「爆光!!」だの「ケルビン」だの「ルーメン」だのを売り文句にしている商品が多いようですが、実際に「よく見える」ことにフォーカスした商品がこれです。もちろん、耐久性と高効率性を重視した日本製です。白くない電球色に近いものです。オリジナルのヘッドライトバケットに全て収まり、新たに穴を開ける必要もなければ何の改造も不要です。Singerっぽいものが多くなればなるほど見た目を
ショップ様の依頼によるM119トール・デッキ用のサポートアームの3Dスキャン、リデザイン及びモックアップのプリントアウトが終了して、フィッティングの確認です。何度かの仕様変更にてここまで来ましたが、この程度の部品でさえ実際に形にならないと分からないことが多いことにびっくりするほどです。プロダクトデザイナーやエンジニアの方々の苦労が偲ばれます。これで完成だろうと思ったものの、実際に形になれば「ここをもう少し・・・」の繰り返しです。このモックアップも更に手を入れて強度を加えます。
ひょんなことから全く興味が沸かなかったEVに頭を突っ込んでいく内に、今後内燃機関で何かする場合にはアイコニックなユニットのみが対象になっていくような気がしています。逆に考えれば空冷の911をEVにコンヴァートすることは少なくとも当社ではありません。さて、二機並んだエンジンブロックですが、メルセデス・ベンツのアイコニックなガソリンエンジンと言えばこれを外す訳にはいかないでしょう。近頃の直噴、希薄燃焼でブタの遠吠えみたいな音を発するエンジンではなく、長く続いた内燃機関のピーク時の傑作だと語り
タイトルを書きながら「フード」と書けば「food」を連想してしまいます。「hood」なのにカタカナで書けば同じ「フード」。だから日本人の英語はダメなのです。さて、マスター型が出来上がったとのお知らせがあり、メーカー様にご持参いただきました。「3Dスキャンして門型のCNCで削って型造ればいいじゃん?」なんて安易な発想からスタートしたプロジェクトですが、このフードの場合そうはいかないとのこと。それには様々な要因があるものの、一つはほぼ手作りなためそもそも寸法が出ていないとのこと。
・W460shortRHDM119and722.65speedautotranswithBOSCHMEdrivebywireframeoffrestoration・W460longRHDM1043.6AMGand6speedmanualtransmission・S123RHD722.65speedautotranswithstandalonecontroller・Ferrari308GT4RHDITBwit