KKMオーディオファクトリー

当店のオーディオ製作（一般的には取り付け）の流れは、ユーザーさんの予算と価値観を優先し、色々な施工例を説明して詩集的に予算を決定します。当店以外ですと、物の価格✚工賃＝総額となりますが、当店に関しては予算に対して音質が決まります。このスピーカーとかデッキは音が良いですよ・・・などと商品を薦める幼稚な説明は一切しません。カーオーディオの音質の殆どはスピーカーで決定されます。機器類の影響は少なく全体の2割程度でしょう。スピーカーと言ってもブランドやメーカーとは全く関係なく個々のユニットの性格や口

もはや当たり前に選ぶ普通のスピーカーユニットは写真のようなのが一般的。これを見て疑問に思う人は普通にオーディオとはなんぞやが分かる人です。何が疑問？と思う人はカーオーディオを音の出るカー用品と捉えてるのでしょう。見て分かるようにウーハーとツィータの２wayシステムですが、大きさを見て下さい。極端に違いがあります。ウーハーとツィータの間のユニットがありません。おかしいでしょ？この組み合わせでは中の音が出ないですよね？しかしながらこのようなシステムは仕方ないのです。カーオーディオを取り付ける人

当店の予算の算定は、物の値段と取り付け費と言う請求ではなく、「音」に対しての値段の決め方です。殆どの店は物の値段に取り付け料を合算しての請求です。オーディオではなくただ物を付けると言う感覚です。当店はお客様の予算に応じて音造りをします。音を造るためには個々の車に沿った施工方法と音出しのための材料選択から始め、全てワンオフの作業です。音質を左右するのは圧倒的にスピーカーに依存する度合いが大きいのでそれを中心に話を進めます。デッキやアンプ等の影響はスピーカーに比べ少ないからです。一般的なカーオー

カーステレオが充実し始めた時期は今から約50年前。当初は「カーコンポ」（パイオニアの登録商標）が全盛期で秋葉原に通ったものです。販売手法はカーショップが主体で「カー用品」の一部としての取り扱い商品です。これは未だに代わってない部分でしょう。“取り付け“が主で「オーディオ」であることが完璧に抜け落ちています。最初がカー用品なのでその事実から何の進歩もなく抜け出すことができていない。カーオーディオを販売するメーカーはデッキやアンプ等など机上で造ることは難なく作れますが、最も重要なスピーカーに関しては

システムの内容をもう少し詳しく説明。パワーアンプはフェーズアンプの初期モデルですが、音質は言うまでもなく素晴らしい音質です。それもそのはず、中身は〇〇フェーズのアンプと同様なのですから当然でしょう。車用のCDデッキは初期のSony製でとてもしっかり造りこんでるものです。なのでデジタル回路も基板上から取り出せたので単純にこのデッキはデジタル信号を得るだけのデッキです。デジタル変換はDATのDACを利用してます。CDのデジタル信号からのアナログ信号はピンコードをパネル正面に出しておきRCAピン

そこそこクゥオリティーを有するプリメインアンプを現在まで使い聴いていいましたが、もっと良質な音質再生を目指し重い腰を起こしやり始めました。前回でも記しましたが、パワーアンプは絶対的な音質を有するフェーズ製車載2chアンプを、12Vバッテリー駆動。再生機は主にCDなのですが、カセットテープ/デジタルテープ（DAT）/ipod/レコードプレーヤーなど複数のメディアを再生するのですが,通常であればセレクターにて簡単に切り替えるのですが、音質を重視してるのでセレクターを介せずできる限り接点を減らし直接R

長年使い続けた店内オーディオを一新作戦続行中。プリメインアンプはやめてパワーアンプに直に接続する方法をとり、信号のロスを極力排除する手段です。パワーアンプはずっと保管しておいた第一フェーズ製の2chアンプをバッテリー駆動で鳴らすシステムで構築。バッテリーは音楽再生時には絶えず充電状態。CDデッキは昔使っていた車載sonyデッキですが、基板から直接デジタル信号を取り出しDACに繋ぐ。CD/DAT/カセット/レコードなどを再生させるにはセレクターを用い切り替えるのが一般的ですが、ロスを回避するた

問い合わせからの疑問等などを書き記してます。今回は疑問からの質問でした。当店では複数のユニットを鳴らす事が当たり前の作業です。しかし、当店以外の多くのお店では市販されてるスピーカーを何の疑問もないまま付けてます。ウーハーとツィータの２wayシステムが当然のようです。そこでの質問なのですが、なぜKKMではなぜ複数なのか？なぜそんな数のユニット鳴らせるのか？一般的な常識では疑問い思うのも当然な事と思います。こんな時困るのが一般的な常識的な取り付け方しか知らない人に説明するのは意外と難しい。個

前回は試聴の重要性を前提としたお店探しの一例を書きましたが、今回は追加の内容です。自分の予算や希望に見合ったデモカーの試聴はそのお店の考えや技術を知る上で必須です。音を聴くのは大切な事ですが日常的に自身が聴いてる音楽を自由に聴かせてもらうのが一番。お店の人がお客様に聴かせる音楽の殆どは女性ボーカーとかガチャガチャした曲を大きな音量で聴かせるのが一般的。一種の「騙し」なのかも？音量も自分で調整させてもらう。何故、女性ボーカルを聴かせるのか？それは単純なことで、その女性ボーカルの周波数帯域しか

これからカーオーディオを装着しようと思ってる人に適切なアドバイスとして読んでください。このことは先日問い合わせの中で切実に感じたことでした。電話での人がオーディオを付けるためにネット検索や専門店に出向き話を聞いて情報を整理していると言っていましたが、どうも分からない事ばかりで説明も何だか煙に巻かれたような内容で、最終的になんも得ることができないままと言っていました。店の人は商品説明ばかりで私の音の要望は聞いてもらえなかった。そんな説明では何の意味もなく知りたい事は分からないままと、不満が満載

現在の純正オーディオはスマートフォンありきのシステムになってます。しかもナビすら無い。そこで自由になるメディアを追加したと思う人は少なからず存在してると思います。残念ながら純正に他のメディアは繋げません。入力が無い。これでは諦めるしかないのが現状でしょう。Bluetooth機能はありますが音質が良くない。予算が必要になるのですが、音質を求めつつ別の何かを繋げられるようになります。純正のスピーカー出力を切断しHi/Loコンバータにて減衰させ外部アンプに接続できるようにPIN出力を造ります。例え

根本的な事なのですが、どんなに高価で評判の良いオーディオ機器を選び揃えて組み込んだとしても、結果的にオーディオの音が分からない・理解できないのであれば元も子もない。全く無駄な行為であることは明確ですよね。だが、高価なブランド品を付け自慢できる喜びだけを求めるならそれはそれで良いのかもしれませんが、何だか虚しささえ覚えます。音が理解できなければ機器類を選ぶことさえできない。特にスピーカーユニットなどは典型的で、ブランドにしか頼れるものがなく情けない状態。機器類に関してはよっぽどのことが無い限り大

今回は直接的な質問ではなく「振動とは？」と、基本的な内容でした。何か勉強会みたいな会話になってしまいましたが、熱意が伝わってきたので丁寧に答えました。まず、振動とは？物体を構成する分子結合の間隔で異なります。結合間が短いと振動が伝わりやすくなかなか静まらない。逆に長いと振動が伝わりにくくすぐに静まる。これが大まかな内容ですがとても重要なあたりまえなのです。何故振動がスピーカー（以下SP）に影響するのか？SPのコーン紙が振幅して音が出るのが原理ですが、見た目で振幅してなくても実は音は微妙に出

何度となくこの欄に書いてますが、電話での質問で純正オーディオはそのままで納得の音になるのか？こんな質問が大半です。答えは「可能です」となります。そのような質問を投げかける人は、他のショップにて説明を受けきています。すると決まって全取り換えしないと良い音にはならない。と殆どのショップがお決まりの返答であったと。疑問に思い当店にも問い合わせたうえで最終的考えを一定にするようでした。・・・が、全く違う真逆な返答に最初は疑ってるようでした。当然でしょう？！他では、ブランド？の高価なデッキやアンプ・

「音質を考える大前提として大半を占めるスピーカーについて」を考える。何度も言ってるように、オーディオの音質を決めるのは8割以上がスピーカーであることは事実で明確。とはいっても、ブランド（メーカー）は一切関係ない。何故なら、スピーカーってもんは鳴らす条件で全く違う音（波形）になりブランド等では決められないもの。それを決まると言いきってる人は全くオーディオ（スピーカー）を理解してない無知。特に車に於いてはなおさらでスピーカー（以下SP）を付ける部位は最悪な条件でとてもじゃないがまともな鳴らし方が

色んな問い合わせがありますが、ちょいと厄介な一例を紹介します。問い合わせは電話なのですが疲れる内容でした(;^ω^)💦私からの返答は毎回必ず「目的は？」から始まります。何故このような返しから始まるのかと言うのは、質問者の意図が分からないと適切な回答を出せないから。次に前置きするのはどのくらい「音」を理解してるのか参考にします。今まで数百人の問いに答えたり自作した後の音を確認するととてもオーディオの音にはなっていません。分かってるようで実は音を分かっていないのが素人の常ですね。まっ・・・それ

カーでもホームでもオーディオは同じ。カーだからどうこうってのは存在しないのが根本的な事。ホームオーディオを聴いていてチャカチャカとツィータから高音だけが聴こえてこないですよね。そもそもスピーカーの音が分離しないで一まとまりで聴こえているはず。それなのにカーではダッシュ上とかピラーからチャカチャカ聴こえて煩いのをどうして疑わないのか？おかしいと感じないのか？車だからってのが思い込みで間違った考え。オーディオは聴いて気持ちよくならなければ聴く意味がない。なんでそんな単純で簡単な事が分からないの

フロントドアの音が全てを決定付けることは前回言いましたが、なぜ重要なのか？耳に一番近く音圧が高いので他からの音があまり聞こえづらいのでしっかり音作りをしないと全体の音がまとまらなくなる。低域から高域まで全ての音はフロントだけでは作れませんが、できる限り密度の高い帯域を作ることが大切。幸いフロントドアはしっかりした条件がいくつかあるので、それを最大限に活かせば高次元で音作りができます。しかしながら、どんなに頑張っても全ての帯域は再生できないので、リアやほかの箇所からの音をミックスさせないと帯

音を良くするために様々な事を試し施工していることでしょう。大切なのは「スピーカーがちゃんと鳴る」。このことを適切に知ることから始めないと一生まともな音を造ることはできません。コーン紙/エッジ/フレーム/マグネットなどから構成されてますが全てが重要な役割がありそれらの理論や理屈など知る必要があります。例えば、コーン紙の重量や剛性がどのように作用するのか？エッジの幅や硬さは？フレームが鉄・硬質プラスチック・ダイキャストなどが？マグネットの重さと量など様々な要因が音に影響します。どれが悪くてどれ

施工が始まった時から完成まで紆余曲折色々ありましたが納得の仕上がりになりホットしたところです。何故あんなに苦労するような内容で施工を始めたのかを考えれば、車の中で気持ち良い音で音楽を聴くためには技術だけではなく音に対する感性がもっとも重要でなくてはならない絶対的なもの。気持ち良い音とは音の種類が多く波形の間隔を開けずに密な波形がどれだけ描けるかが肝。一般的なウーハーとツィータの組み合わせでは波形の間隔が開き再生されてない波形が多く存在するためなんとも情けない音になります。それがカーオーディオの

数日間に渡りGT-Rの施工が終了しました。まぁ～色々苦難がありどうにかバッチリの仕上がりに満足な結果でした。純正を基本に仕上げるのですが、逆に困難なことが多いのです。何が苦労したかではなく全部が大変な作業でした。その一部として、純正のリアウーハーですがペラペラな筐体に20cm？のユニットっが2つもくっ付いてるのだから呆れるしかなかった。流石純正。根とワークこそ触りませんでしたがアッテネータを回路途中に造り音圧の調整が後からできるようにしました。それだけではなく、少しでも鳴るように筐体を鉛シー

助手席シート下の純正アンプから音声信号を使い当店アンプを接続。カーペット下にアンプをしまい込むので多少でも温度上昇を抑えるためにファンを施工。このファンは静音仕様なのですが更に音を吸収できるような工夫をしてます。純正アンプからの信号の電圧等が不明なためアッテネータを追加装着。後からのチューニングに役立ちます。純正ウーハーはプラスチックのパネルに大きな口径のユニットが２つもくっ付いてるのでグダグダの低音になるのは見た目にも必至。当店製作スピーカーシステムで低域から高域まで十分に再生できるので、純正

今までに数台施工して頂いてる方からの依頼です。純正オーディオは似て煮ても焼いても食えないBOSEシステムがセットされてるためとってもやり辛い車。とても驚いたのが、お客様本人が何処からか何かに掛け合い純正オーディオの結線図を入手してきたことです！以前私が調べても叶わなかったことを執念？でやってのけてしまいました。そのお陰で純正システムはそのままで当店アンプK23を使い全体のチューニングが可能となったのです！まだシート下の結線を確認してる段階で大変なのはこれからの作業。今回のチューニング内容は、

ショップの意見やらネットの内容などで得られる知識は色々あるだろうが、自慢話を含め納得のいく内容に乏しさを感じます。そもそもカーオーディオ（パイオニアカーコンポ）が初めて世に出た時に販売網は当然「車」が対象なので当然カー用品店が主流。今から約50年前！当時私が22歳の時で知り合いがクラウンハードトップにそのコンポをフルで装着した音を聴いてビックリした覚えがあります。今となっては酷い音だったのでしょけど。カー用品店での販売となると当然取り付ける方も用品扱いでお客からの要望を満たす。音をウンヌ

スピーカーと言うものは振動板を震わせ音を出すもの。そこで大切な事を前提として考えないと駄目。音は➕️と➖️波形が必ず存在しそれを操る知識は必須。ホームオーディオのように箱に収められるのならある程度は良い条件でスピーカーを鳴らすことはできるが,カーでは全ての鳴らす条件が崩れる。それは➕️と➖️の関係やその他の条件が揃わず本来の音を鳴らせなくなる。カーオーディオの世界ではスピーカーを取り付けて鳴らすと言うより、ブランド物のカー用品を付ける行為でしかない。とてもじゃないがオーディオの意識と敬意がなさ

極自然に車の中で良質なオーディオで音楽を聴きたいという欲求は万人にあると思います。しかし、最近の車の純正オーディオは交換することはできずそのまま使わなければなりません。しかもCDの再生ができない！昭和の人間としては納得がいかない。（しかしながら私はipod聴いてますが💦）携帯メディア（スマホ）ありきの設定で便利なのか不便なのか？確かにCD車の中に保管するのは場所をとって邪魔？これからはそこら辺を割り切るしかないのでしょう。そうであっても音だけは良い方向で楽しみたいと思う人は少なからず存在

前回のスピーカーシステムのない内容。W:700×H:190×D:260このサイズで左右が一緒になった一体型ステレオスピーカー。ウーハー13cmとツィータの２wayシステム。ツィータはドーム。13cmでは低域があまり出ないのでは？と想像すると思いますがチューニングでまずまずの低域を確保してます。位相反転型エンクロージャで背面ポート。これは設置場所に関係し正面位相と背面位相を後ろの壁をも利用する方式です。この方式で13cmにもかかわらず十分な低音再生が可能となる。一方で前後の位相の繋が

腕組みしながら「悦に浸る」のは誠に素晴らしいかぎりですが、そのような環境で浸れる人はごく一部の人にしか与えられていません。しかしどんな人でも気持ち良くなれるオーディオを聴きたいと思うのは至極当たり前。そこで私が提案するのは気軽に設置して気軽に聴けるスピーカーです。意味不明な都市伝説みたいにスピーカーは正面に二つ（R/L）並べて聴くのが当たり前。何それ？！ステレオだから並べて聴くのを否定増しませんが、その方法だと聴くポジションは必ずセンターで聴くのが必須条件です。そんなポジションで聴ける人も少な

イタリアの名車マセラティはとにかく独特なデザインと車造りで現代の車との違いは明白。エンジンも独特で見るだけでも価値ありではないでしょうか。この車にオーディオを施工するにあたりドアパネルに穴を開けちゃって良いのかななんて思っていたら既にどこかでなんちゃって施工のスピーカーが装着済み！前のオーナーはあんな施工で満足してたのか？一言で酷い！ついでに音も最悪な状態。当店に持ち込まれた以上別世界の音に包まれる仕上がりに向かいチューニングを施します。フロントドアスピーカーは純正位置でウーハー

只今製作中のSPは、床置きではない設計です。写真のようなラックに収める仕様なので設計自体違います。正面と背面の位相が複雑になるのでラックも含めた「鳴り」での設計です。新築からの設置でラックは作り付けで当然専用設計です。SPを入れるスペースの床にあたる土台部分（床）はラック設計者にお願いして振動対策で30mmの重たい合板でつくってもらいました。SP収納部分の中に入れるのでエンクロージャーの位相は背面からダクトを通して行い、収納部との隙間も位相反転の通路として設計です。長年の経験からこの隙間が大きく