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2024年、辰年です。年男、年女の皆様おめでとうございます。毎年の年始のご挨拶に干支の動物が描かれた中世~ルネッサンス時期の絵を探して自作の額縁と組み合わせたりなんかして(図々しいけれどお許しを!ハハハ・・・)いるのですが、今年の辰は困りました。辰は龍、日本ではとても演技が良くて神様にもなっています。だけど、西洋での龍(ドラゴン)、どうも悪者なのです。毒の息を吐くとか、炎を吐いて焼き尽くすとか、確かに邪悪。▲ウッチェッロ作「聖ゲオルギウスと竜」1470年頃悪者退
俺は白い熊だ。おう、俺の自慢の家を見てくれ。ゴールド&ブラック、ゴージャスだろ?まさに俺にピッタリだ、そう思わないか?中を見せるぜ・・・絨毯は黄色だぜ!どうよ、俺の硬い尻(!)も痛まないぜ。ちなみに俺の座高は4.5センチだぜ・・・どうだい俺の家、気に入ってくれたかい?外側寸法:55×55×25mm桐小箱にボローニャ石膏下地、赤色ボーロに純金箔水押、メノウ磨き。黒アクリルガッシュで彩色、ワックスによる古色仕上げ。
ダラダラと続けております2023年1月~2月のフィレンツェ滞在記です。わたしがフィレンツェに行くのは、以前は11月、最近は専ら2月メインです。なぜなら一番安い時期だから。そしてなぜ安いかと言えば、寒いから。海外からイタリアへ旅する方々にとって、イタリアの魅力と言えばやはり美味しい食べ物もさることながら、燦燦と輝く太陽と青い海・・・が大きいようで、2月の暗くてジメジメで寒い時期は、わたしのような「海は特に・・・」の人間には穴場時期です。さて、そんな「寒い時期」ということは、やっぱ
能登地震、飛行機事故で被害にあわれました方々へ心よりお見舞い申し上げます。今日4日から仕事始めの方が多いのでしょうか。今年のお正月、お節も相変わらずの内容でした。不穏な日々の中、こんな呑気な話をすることをおゆるしください。お煮しめは三浦大根、金時人参、ゴボウ、蓮根、京芋、綱こんにゃく、くわいです。銀杏と絹サヤを飾りました。何だかそれでも足りなくて庭の葉など摘んで。紅白かまぼこ、二色卵、鮒の甘露煮、コハダの粟着け。これらは買いました。田作り、黒豆、紅白なます
最近なにか、「おお、これは!」と思われたことはありますか?わたしが「こ、これは世界が変わった!」と思ったもの・・・それは0.2mm芯のシャープペンシル。「また大げさなことを言っている・・・」と思われるでしょう?でも本当なのです。▲その名もオレンズネロ。極細の芯でも折れにくい工夫がされている。0.2mm芯のシャーペン、アトリエLAPISの生徒さんが使っていらっしゃる様子を見て「こんなものが世の中に存在しているとは!」と驚きつつ、すぐさま購入しました。ちょっとお高い・・
谷中の箱義桐箱店での展示会が無事終わり放心状態だったとき、家族に「なにか記念のものでも買ってみたらぁ・・・?」と言われました。そうですね、せっかくの機会、記念に何か手元に置いても良いかも・・・と思いました。そして「これじゃ!」と買いましたのはこちら「THEVISCONTIHOURS」14世紀後半ミラノのジャンガレアッツォ・ヴィスコンティ公の時祷書です。時祷書は、現存するものの中ではもっとも多く存在している中世装飾写本である。内容はそれぞれ異なっているが、祈祷文や詩編
最近つくづく、ブログやインスタグラムにはとにかく「美しくて目を惹く写真」が必要と痛感します。大量に流れるSNSや情報を携帯電話で見るとき、流し見していることもありますが、その中で手を止めて見てもらうには、まず写真。いつ、どこで、誰が見て下さるか分かりませんから、発表するからにはより沢山の方に「おや」と思って頂きたいのです。それにしても小箱や額縁の金箔・水箔(銀色)を撮影することも難しさと言ったらありません。ギラギラしすぎず、自分の影が映り込まず、色も美しく、背景から浮かず、そして
いままではオーダーのご依頼といえばほとんど額縁だったのですが、最近ようやく小箱のオーダーも頂けるようになりました。谷中の箱義桐箱店での展示会でも、いくつもご注文を頂くことが出来ました。お客様は皆さん「いつでも良いですよ、気長に楽しみに待っています」と仰ってくださるのです。なんとも有難いお言葉で恐縮です。とは言え、やっぱり出来るだけ早くお届けしたい。まずはともあれ、着手します。上の写真の大きな箱(とはいえB5より一回り小さい)は、指輪ケースです。蓋に透明なアクリル板が入
リファファインバブルピュアReFaFINEBUBBLEPUREシャワーヘッドウルトラファインバブルマイクロバブル美容節水頭皮毛穴汚れ塩素低減うるおいMTGシャワー10秒エステハリギフトプレゼントクリスマスブラックフライデー楽天市場はいさい〜🌺ご訪問ありがとうございます🐧12月ですが記事は夏です7月連休2度目の夏休みを頂きOKINAWA5泊6日沖縄遠
今年もまたこの時期になりました。「小さい小さい絵」展です。秋に完成させましたギルランダイオ作「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」部分模写を出品します。展示即売会、でございます。第29回小さい小さい絵展12月21日(木)~27日(水)最終日は17時閉場池袋東武百貨店6階1番地アートギャラリー03-5951-5742池袋東武百貨店名刺大の板にボローニャ石膏地を作り、卵黄テンペラで模写しました。この絵「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」をギルランダイオが描いた当
完成した小箱は家族に見てもらうのですが、その度に感想が面白いと言うか、それってどういう意味・・・と訊ねたくなります。今日の小箱は最小サイズの豆小箱、黒と赤と金の装飾です。側面にも模様を入れてみました。これを見た家族の一言は「なんかぁ・・・ちょっと・・・・いわくありげな箱だけどぉ・・・」???いわくありげ(曰く有り気)って、どんないわく?「だけどぉ」の続きが気になるんだけど??結局この小箱に対する感想はそれでお終いで、わたしも追及しませんでした。おどろおど
「禅の友」12月号です。2023年の1年間、毎月の表紙に使っていただいた「禅の友」の最後の号。有終の美(自分で言っちゃう!)を飾るのは、この額縁です。▲乱視かな。いいえ、サイズが近いだけです。背景は緑を感じるグレー、タイトル文字は濃い緑と白、12月の表記は抑えた赤。そしてニヤニヤと嬉しそうに笑う額縁・・・派手なようなシックなような、とても素敵な表紙です。毎号ながら額縁と色の組み合わせ、バランスには編集の方のセンスに唸らされております。それもこの12月号でお終い。
居間にある本棚を眺めていたら、すっかり忘れていた小箱が目に留まりました。このふたつ、かれこれ・・・いや、思い出せないくらい昔に、初めて作った小箱です。いつも家族で行く平和島骨董市には箱義桐箱店さんも出店していて、アウトレットの小箱を買って眺めていたのですが、古典技法で装飾してみようと思い立っていくつか作った内のふたつ。なぜ手元にあるかと言うと、不出来だったからなのです・・・。自分ではあまり見たくない物でしたが、家族は大切に(それなりに)して、本棚に置いてくれていたのですね。
谷中の箱義桐箱店での展示会が成功裏に終わって、気づけばもう何日も経っています。だけどまだ心身ともにボォォ~ッと気が抜けたままです。いやはや。そんなに精根詰めた自覚は無かったのですけれど、根が引き籠りの低空飛行なので、それなりに頑張ったのでした。やるべきことは山積み。世の中皆さん同じように日々忙しさに追われている。わたしだけじゃない、やるべきことはさっさとやった方が良い。「そんなこたーわかっておる!それが出来れば苦労は無いのじゃ!」と駄々をこねくりまわす自分をどうにかなだめつつ、家族
フィレンツェ滞在記のつづきです。ドイツの友人Kを夕飯にご招待する日の午後、さて何を作ろうかと考えて、ロールキャベツにしました。なにせ市場で買った巨大ちりめんキャベツが冷蔵庫に鎮座しておりますので、消費を手伝ってもらうことに。玉ねぎを刻んで卵と生ソーセージ(生ひき肉とハーブ・スパイスが腸詰になっている)を混ぜて、茹でたキャベツで包みます。この生ソーセージを使えば調味料要らず。美味しくて簡単でした。後はちょっと良いトマトソース(こちらも調味済み・・・)で煮込むだけ。▲トマ
11月9日から始まりました「秘密の小箱」展は、昨日19日に無事終了することが出来ました。お忙しい中お越しくださりありがとうございました。またお買い上げを頂きありがとうございました。いよいよ本格的な晩秋に入り、寒かったりお天気の悪い日もあったのですが、遠くから来てくださった方、そしてインスタグラム広告を見てお越しくださった方、そしてお客様の投稿(エックスやインスタグラム)をご覧になって来たと話してくださる方、「禅の友」のお知らせを見てきたよ、という方々など・・・本当に沢山の皆様が
フィレンツェはローマやミラノに比べればとてもとても小さな街で、主要な場所は歩いて回ることができます。その小さな街に美術館と教会がぎゅっと詰まっていて、おまけにウフィツィ美術館は一日で見切れないほどのボリュームがあります。だけど、毎度訪れるのは同じ美術館と同じ教会。いつものところを回るだけで時間切れになります。わたしの「いつものところ」とは・ウフィツィ美術館(言わずと知れた)▲例の絵のあの部分・・・・サン・マルコ美術館(フラ・アンジェリコ)▲ここはフィレンツェ滞在の始ま
ふり返ってみれば、豆小箱に錫箔を使ったことが無かったな、と気づきました。じゃぁ作ってみよう!と思い立ちました。錫箔は銀箔やホワイトゴールド箔より落ち着きがあって力強いイメージです。同じデザインでたとえば金箔で作ったら、もっと華やかで派手な印象になったはず。錫箔のこの落ち着き感にホッと安心したりもします。パスティリアでレリーフ模様を入れて箔を貼り磨き、レリーフのアウトラインに点々を打ってみました。ぎゅっと詰め込んだ感じです。なんだか少し、武具や西洋の鎧のような雰囲気に。
先日完成しましたギルランダイオ「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」卵黄テンペラの部分模写の額縁を作りました。この絵は毎年暮に開催されます「小さい小さい絵」展に出品する予定です。▲先日完成した部分模写この「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」オリジナル作品は黒と金の額縁に納められておりまして、じゃぁシンプルながら同じ色の額縁にしましょう、と決めました。木を組んで下ニカワを塗り、ボローニャ石膏を塗り重ねまして。さて、いつもならここから石膏地を紙やすりで磨いて整えるのですが、今
少々しつこくお話しております通り、11月9日から小箱の展示会をする予定です。昨年が第1回目で、友人知人はじめ沢山の方々にお越しいただき、そしてお買い上げいただき、とても有難く幸せな展示会になりました。さて、今年は第2回目です。今回もまた友人知人にしつこくDMをお送りし、こうしてブログでもワーワー騒いでおります。だけど2回目って正念場です。いや、1回目が特別なのですよね。なにせ初めてだから皆さん来て下さるけれど、以降は友人か、本当に興味を持って下さる方かだけ。閑散とした会場で、ひとり
先日、インフルエンザの予防接種を受けました。以前は予防接種なんて御免こうむりたい・・・と思って(そしてまんまと新型インフルエンザ等に感染して)いましたが、コロナ禍以降、ワクチン接種に慣れたような気がしています。▲コンスタブルっぽい雲の写真が撮れた。秋になって、街でマスク姿の方々を見かける数がずいぶんと増えました。アトリエLAPIS(古典技法教室)の生徒さんマスク着用率は3~4割くらい。友人からは、子供たちの学校の学級閉鎖やら家族内感染やら、色々と話を聞きます。そしてこれらは
いつも谷中にある箱義桐箱店から購入させていただいている桐小箱を、最近すこし加工して形に変化を出すことに凝っています。今日の小箱は角を丸くして蓋をゆるやかに丸く落としたかたち。そこにモリモリッと雲をパスティリアで入れました。江戸時代の装束裂「雲の丸文」から引用しました。▲パスティリア部分ドアップアップにすると(粗が見えますけれども)雲の周りにマイクロ点々を打っているのが見て頂けるかと。このキラキラが予想以上に効果的でした。▲女性用腕時計と並べました。サイズ
2023年1月~2月のフィレンツェ滞在記のつづきです。サンタ・クローチェ地区の小さなアパートを借りて疑似ひとり暮らし。普段は家族と暮らしておりますので、料理をしても「ひとり分」がイマイチつかめません。そしてイタリアのスーパーではパック売りのもの(野菜もお肉も)は基本的に日本の商品より量が多い気がします。さて、近所のサンタンブロージョ市場へ繰り出して、ちりめんキャベツ、玉ねぎ、にんじんやロマネスコ、果物、美味しいバター、トスカーナ名産の塩なしパン等を買い込み、朝っぱらから晩ごはん
秋になりましたね。我が家の庭も秋真っ盛りです。▲今の主役は藤袴▲柿の食べごろはもう少し先ニュースでは世界中の不穏なことばかり知らせていて、でもわたしの周りのごく狭い世界は平穏無事な毎日で・・・ありがたく思うと同時に申し訳なさも感じる。じゃあ何か少しでも動けば?と思うものの、その気力体力も追いつかない。こんなことをブログに書くこと自体が偽善と取り繕いだと分かっているけれど。気持ちは急く一方。いろいろなタイムリミットは目前。2024年も、もうすぐです。
完成した小箱は不織布の袋に入れてから箱(いわゆるお道具箱サイズ)に入れて収納しています。今のところ、このお道具箱は5つあって、それぞれに仕分けして入れるのですが・・・さて、サイズ別にするか、装飾技法別、つまり色別にするか。これがいつも迷うところなのです。たまに棚卸のようにすべての小箱を出して、価格確認や在庫を数えたりして、その後の片づけ時に毎度迷うのです。一説によると、形で分類する人と色で分類する人にはそれぞれ傾向があるのですって。色別は女性に多いとか、形別の人は感覚の視野が広い
とても細か~い彫刻をする仕事のご依頼を頂いてから、いったいどうしたもんかと考えていたのですが、この細密彫刻刀を手に入れて、どうにかこうにか。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、パワーグリップというシリーズ。一番細いサイズで刃の幅は1.5mmです。とても優秀な彫刻刀です。細かい部分にも小回りがきいて、華奢だけど丈夫。上の写真、左の1本の丸刃だけ以前から持っていたのですが、今回は5本買い足しました。このパワーグリップを相棒に、2ミリ幅の葉っぱに溝を並べて入れております。
少しずつお伝えしておりましたが、箱義桐箱店谷中店にて、今年も「秘密の小箱展」を開催させて頂けることになりました。昨年1回目は9月でしたが、今年は11月9日から19日までです。▲額縁はシルヴァーノ・ヴェストゥリ氏彫刻木地のカルトッチョ。DMも作りました。写真は浅野カズヤさんに撮って頂いたもの。撮影時に色々とお願いをして、思った通りの写真を作っていただきました。やれ薄暗くしろ、やれ文字装飾を目立たせろ、赤っぽくするな、銀座の古いバーっぽくしろ等々・・・。「銀座の古いバー」で浅
ギルランダイオ作「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」部分模写ができました。サイズは10センチ×6センチ、名刺のひと回り大きいくらいのサイズです。オリジナル作品は77センチ×49センチ、スペインの美術館にあります。▲わたしの模写は・・・うむ、すみません。お許し下され。オリジナルの表情より子供っぽいような、のんきそうな眼差しになってしもうた・・・▲画像はwikipediaより若く艶やかな肌、気品ある表情を、ギルランダイオはさすが美しく表現しています。彼女、
忘れたころに再登場、フィレンツェでのお話です。額縁と小箱のことばかりでは、書いていて自分でも息が詰まると言いますか(笑)、思い出をたどって。2023年冬の滞在はサンタ・クローチェ~サンタンブロージョ界隈(城壁内の東、住宅街)のアパートで、市場もスーパーマーケットもドラッグストアもアジア食材店も近く、そして何より額縁師匠パオラの工房も徒歩2分という便利な場所でした。でもいわゆるチェントロ・中心部からは歩いて15分くらい、毎日良く歩きました。ウフィツィ美術館に朝一番で乗り込んで、
「禅の友」10月号です。今月号の表紙は小箱軍団の登場となりました。淡い桃色に臙脂色のタイトル文字、「あんこっぽい色で美味しそうだな・・・」と思っていたら、編集さんは「イメージは『しるこサンド』」と!そこに金色と銀色、すこしの緑色の小箱が散りばめられていて、なんだかとてもかわいらしい表紙~裏表紙になりました。読者の皆さんからのご感想が気になって、今からちょっとドキドキしています。9月のお彼岸に我が家もお墓参りに行きまして、帰りのご挨拶時に冊子を頂きました。真言宗のお寺でして