ブログ記事59件
1月は、毎年覗き比べの記事を恒例としていたのだが、今年は、その時間もなかなか取れないままに、気が付けば、1月も今日で終わりだ。本ブログで、双眼鏡の記事を書き始めてから、早いもので、もうすぐ丸6年である。6年前は、双眼鏡のブログなど、殆ど皆無に近かったが、最近は、色々とあるらしく、YouTubeまであるらしい。我が国の双眼鏡文化が盛り上がるのは、大変喜ばしい事である。この6年間を振り返ると、本当に多くの方に支えられ、助けられ
私は普段、双眼鏡関連に限らず、他様のブログ等は殆ど見る機会が無いのだが、時々お客様から、他の双眼鏡関係のブログや、Youtube等の情報を教えて頂く事がある。「ジャングルさんの双眼鏡・単眼鏡レビュー」と言うブログも、確か去年の暮れ頃に、お客様から教えて頂き、その時、初めて訪問させて頂き、拝読させて頂いた。私が、本ブログで双眼鏡に関する記事を書き始めた5年前頃は、双眼鏡の専門ブログや、ましてやYoutube等と言うのは、あまり耳にしな
いつの間にやら桜も散り、新緑の季節となった。世間では今年もまた、GW大型連休が始まった。時間の経過が、あまりにも早過ぎて、置いてけぼりを食らっているような感覚である。そして、年中無休の私には残念ながら、GWもお盆も正月も、殆ど関係が無い(笑)さて、早速本題であるが、双眼鏡のオーバーホールに際し、大きく分けて、2つのパターンがあるように思う。1つは、極力オリジナルの状態を温存し、光学系のオーバーホールのみに留め、例
では、前編、及びVol.1に引き続き、Vol.2行ってみたいと思う。3部作の最終話である。しかし、これだけの双眼鏡をテーブル一杯に並べて、取っ替え引っ替え覗いている、あまりにも、怪し過ぎる男の姿を、幸か不幸か、偶然にも目撃してしまった人々は、きっとドン引きするだろう・・・何ともメンタルが試される企画ではあるが、あいにく、メンタルはそこそこ強い方だと思うので、私自身は何を思われようと、冷たい視線を送られようと、
1月某日、よく晴れた日に時間を取って、以下の双眼鏡達を、片っ端から覗き比べてみた。文字通り「双眼鏡三昧」な、至福の時間を過ごさせて頂いたのである。尚、今回は、8倍の双眼鏡を中心に、覗き比べをしてみた。Nikon機も新旧の覗き比べをしてみた。代表的な、ドイツのヴィンテージポロ機達。ダハの42mmとコンパクト機を中心に並べてみた。8×30のポロ
1920年から世に登場した、カールツァイスイエナのデルトリンテムであるが、とりわけ、1922年〜1927年辺りくらいまでに製造された、デルトリンテム初期のバージョンを、私は勝手に、「ジェネシスGenesis」と呼ばせて頂いている。私がGenesisと呼ぶこのバージョンは、他のデルトリンテムとは色んな意味で一線を画し、独特の手の込んだ構造や仕様、群を抜く、緻密な工作精度の高さや、手作業が多かったと思われる製造過程等、一種
カールツァイスイエナの歴代の双眼鏡については、大変有難く幸運な事に、これまで非常に多くの種類を体験させて頂いた。デルトリンテムを始め、DELTRENTIS、SILVAREM、SILVAMAR、BINOCTEM、DEKAREM、DEKARIS、MARINEGLAS、DEKAR、TURACT、PENTEKAREM、DELTAREM、OCTAREM、NOTAREM、TELEATER、THEATIS、TURMON・・・ざっと思い
早いもので、今年ももう師走だ。お陰様で、今年も多くの双眼鏡とのお出会いを頂いた。日々、色んな双眼鏡に囲まれて、私はつくづく幸せ者だと感謝している。さて、今回紹介させて頂くのは、何と、お祖父様の代から、3世代に渡って受け継がれた、正に、家宝とも言えるような、1925年製のデルトリンテムの完全オーバーホール記録である。私が「ジェネシス」と呼ぶ、正式には第2世代に当たる型式である。オーナー様からも、是非記事にして欲しい
つい先日、ノタレムの記事をアップしたと思ったのだが、気が付けば、もう10月だ。“光陰矢の如し”とは、よく言ったものである。書きたい記事が溜まって来ているのだが、なかなか、ままならない状況である。さて、今回はデルトリンテムと並ぶ、カールツァイスイエナのロングセラー機であり、傑作双眼鏡の一つ、SILVAMAR6×30の完全オーバーホールの記録を記事にしようと思う。SILVAMAR6×30は、SILVAREM6×30の
久し振りに、デルトリンテムネタである。デルトリンテムは、その長い歴史の中で、様々なバージョンが存在する訳であるが、私が、「ジェネシス」と呼ぶ初期の製品の中にも、実は、大きく分けて3種類のバージョンが存在する。まずは、1919年〜1921年辺りまでに生産された、極初期のプロトタイプのようなデルトリンテム、これを私は、ジェネシスファーストと呼んでいる。このデルトリンテムは、試験的な要素が多く、まだ色々と試行錯誤中だった
去年末の話になってしまうのだが、双眼鏡を何台かチョイスして、和歌山は串本周辺に、1泊の旅に出た。ずっと作業部屋に篭って、仕事をしていると、時々、開放的な場所に行きたくなる。良い仕事をする為にも、私にとっては、それらも非常に大切な時間なのである。仕事のクォリティーを上げる為、自分自身のコンディションを、常に最良に保つ必要がある。健康である事は勿論だが、それ以上に、特に、精神的に充実して満たされている事が重要だ。
世間は、クリスマスイヴで浮かれている様子だが、残念ながら、私にはクリスマスもハロウィンも、あまり関係のない生活である。私にとって、12月24日は、他の日と同様、365日の中の1日に過ぎない・・・しかしながら、今回の記事はデルトリンテム好き、カールツァイスイエナ好きな方にとっては、とっておきの、クリスマスプレゼントとなるような、内容になるかも!?知れない。11月某日の事である。サイトのお問い合わせ
今回は、デルトリンテムと双璧を成す、カールツァイスイエナ双眼鏡の大傑作モデルの1つ、シルバレムSILVAREM6×30について、書いてみたい。シルバレムは、デルトリンテムと共に、カールツァイスイエナの双眼鏡を代表するモデルの1つだが、思えば、何とも不思議な事に、これまでに一度も、登場させた事がない。シルバレムは、IFバージョンのSILVAMAR6×30と共に、デルトリンテムよりも、更に10年も前の、
前記事は、こちらから↓①カールツァイスイエナ研究家ZEISSマニアK氏来日!!②カールツァイスイエナ研究家ZEISSマニアK氏来日!!~和歌山ラーメン編別の日、K氏の希望で、日本の伝統工芸の体験へ。この日は、若き刀匠濵川貞純さんが営む、濵川日本刀鍛錬道場にて、ペーパーナイフ製作の体験を行った。若き刀匠濵川貞純さんと、K氏。濵川さんの刀鍛冶場は、まるでポツンと一軒家状態で、
さて、前回の続きである。前回の記事はこちら↓①カールツァイスイエナ研究家ZEISSマニアK氏来日!!別の日、K氏と私は、和歌山名物、和歌山ラーメン=中華そば店をハシゴした。和歌山では、ラーメンとは言わず、「中華そば」と言う。中華そばは、和歌山の一番の名物なので、和歌山に来て、中華そばを食べないのは、讃岐に行って、うどんを食べないに等しい。まずは、地元民に非常に人気のある、
皆さん、よくご存知の「1Q」マークであるが、このマークが意味するところの真の理由、真相が、長い間、この国では謎のままであった。デルトリンテムだと、1951年辺りから、1970年代初期辺りまで、デカレムやテアティス、ノビレム等は、もっと後年まで、この1Qマークが刻まれている。1Q・・・つまりは、FirstQualityファーストクォリティの略である。さて、果たして、このマークに、
先日、大変有り難い事に、デルトリンテムジェネシスの予約注文を頂いたのであるが、お客様の要望もあって、徹底的にレストアを行った。言うならば、「ミュージアムグレード」とでも、呼ばせて頂けば良いだろうか。。。光学系の修復と、外観の仕上げだけに留まらず、構成部品の一つ一つまで、徹底的に磨き上げたのである。デルトリンテムジェネシスのオーバーホールは、ただでさえ、他の時代のデルトリンテムの、数倍の時間と、手間が掛かり、神
これまでに、何度もお取引や、メンテナンス依頼を頂いている、私の、お客様でもある同志の方から、先日、とある古いCARLZEISSJENA双眼鏡のメンテナンス依頼を受けたのであるが、その時に、有り難い事に、表題の、CARLZEISSVictoryPocket8×25をお貸し頂いた。「メンテナンスの合間にでも、宜しければ、楽しまれて下さい。」と、非常に有り難いご好意によって、送って下さったのである。何とも、ありがたき
先日、初めてメンテナンス依頼を頂いたお客様から、とても珍しいデルトリンテムが送られてきた。世界的に有名な、フランスはパリの超一流老舗眼鏡店、E.B.Meyrowits(E.B.メロヴィッツ)が、戦前の時代に、カールツァイスイエナに、別注で作らせていた、いわば、特注品のデルトリンテムである。今回、依頼のあったのは、1924年製の、私が、デルトリンテム・ジェネシスと呼ぶバージョンであり
今回は、私が最も連れ添ってきた、我が愛機を紹介したいと思う。去年辺りから、ここの所、人様の双眼鏡のオーバーホールが中心で、自分のモノは、ずっと後回しになってしまっていた。去年末から年初にかけて、お客様から修理やオーバーホールの依頼を頂いた分も、ようやく一段落したので、久し振りに、自分の愛機のメンテナンスを行った。私に、デルトリンテムの楽しさ、素晴らしさを初めて教えてくれ、感動を与えてくれた、1
今回は、前記事に登場した、ヘンゾルトのDienstglasの紹介だ。かなり以前に、ヘンゾルトの双眼鏡の素晴らしさを書いたが、(ヘンゾルトの過去記事リンク)ご承知のように、ヘンゾルトHENSOLDTWETALARと言うのは、CARLZEISSの軍用ブランドであった。即ち、カールツァイス=ヘンゾルトなのであるが、元々、ヘンゾルトの光学に関する技術力は、非常に高く、カールツァイスに買収さ
新年明けましておめでとうございます。旧年中は、大変お世話になり、心より感謝申し上げます。本年も、BLRM並びに、suu4312を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。さて、2019年1月1日、私の住む和歌山では、天候にも恵まれ、晴天だったので、初詣もまだだと言うのに、双眼鏡を、何台も車に積み込み、久し振りに、覗き比べに行って来た。今回、持参した双眼鏡は、以下のようなモノである。CARLZEI
私は、ずっと覗いてみたいと思っていた双眼鏡があった。SWAROVSKIHABICHT8×30Wスワロフスキーハビハトである。定価で、12万9,600円の、高級ポロ双眼鏡だ。この度、念願が叶って、同士の方がご親切に送って下さったのである。スワロフスキーと言えば、スワロビジョンやELがメジャーであるが、私は、フラットナーレンズを採用したスワロビジョンは、以前、少し覗いてみたのだが、実は、あま
先月の話になってしまうのだが、ソロキャンプに行って来た。私は、昔からどうやら晴れ男のようで、この日も晴天であった。若かりし頃は、夜な夜なネオン街に赴いていたのだが、今は、ネオンにも都会にも、全く興味がなく、人混みには、近寄りたくもないくらいだ。双眼鏡を持って、自然の中に出掛ける機会が増え、その内、段々と昔好きだったアウトドアやキャンプに興味が出て、キャンプグッズ等を、買い集め始めたのであ
いつも、閲覧下さり、誠にありがとうございます。ブログのネタが、どんどん溜まり、更新が追い付いておりません^^;さて、この度BLRMY'zOPTICALのプロモーション動画を、作成致しました。お陰様で、全国各地より、お問い合わせを頂いておりますが、過去に私自身が、ヴィンテージ双眼鏡の修理に関して、途方に暮れた経験がございますので、そんな方の少しでもお役に立てれば・・・と、一念発起した訳ですが、そんな、BLRM
先日、ちょっと嬉しい事があった。約1年程前に、私がお譲りさせて頂いたお客様から、お客様の目幅に合わせて、光軸の再調整の依頼があったのだが、、、ちなみに、戦前の、デルトリンテムのリヒターモデルだ。このお客様は、ツァイスから、スワロフスキー、ライカ、NIKON・・・古今東西あらゆるハイエンド双眼鏡を渡り歩かれ、その中でも、リヒターが最もお気に入りだそうで、1台だけ、手元に残すなら、迷わずリヒターなのだそうである。
ヴィンテージツァイスの中でも、マニア垂涎の的とされる機種と言えば、東郷グラス等は別として、玉数の少なさや、性能、カリスマ性等から、6×42スキッパー、デルトリンテム・リヒター、そして、今回のデルタレム8×40が最右翼となるだろう。中でも、カールツァイスイエナデルタレム8×40は、デルトリンテム・リヒターと同様、非球面レンズが採用され、異例の前代未聞、何と実視界11.2度!!(1000m/199m)
先日、何度か小生より購入頂いたお客様の一人から、とても貴重なインプレを頂きました。1Qデルトリンテムと、リヒターモデルをじっくりと覗き比べられ、圧巻の感想を、送って下さったのである。とても貴重で、素晴らしい内容でしたので、記事として、掲載の許可を求めさせて頂いたのですが、他の方の参考になるなら・・・と、快く承諾頂きましたので、以下にほぼ原文のまま、紹介させて頂こうと思います。ちなみに、この方は
先日は、1QデルトリンテムDELTRINTEM8×301Qと、VICTORYFL8×32T*の覗き比べを行ったが、今回は、更にそれらに加え、王者こと7×42BGAT*P*ClassiC、そして、7×50BGAT*Marineを持ち出し、それぞれ、覗き比べて来たので、記事にしてみたいと思う。今回、覗き比べで楽しんで来たのは、こんな感じの川辺の景色である。
今まで、この企画がなかったのが、不思議な気もするが、今回、8×30双眼鏡の新旧対決!!という事で、両者をじっくりと、覗き比べて来た。覗き比べてきたのは、1962年製のカールツァイスイエナ製、1QデルトリンテムDELTRINTEM8×301Qと、今も現行品のカールツアイスVICTORYFL8×32T*である。約2mm、FLの方が対物経は大きいのだが、ほぼ似たような規格だ。