父上の乗った馬車に続いて、おれとドミニク、マロン・グラッセ、アンジュ、マドレーヌの乗った馬車がロレーヌ公国に向かって進んだ。マドレーヌは交代でマロン・グラッセ、アンジュ、ドミニクの膝の上に乗った。外の景色を見ながらそのときの子守役が「見て、大きな木だね~」「あ、鳥さんが飛んでるよ」などといつもと違った風景を楽しんだり、手で動物の形を作って遊んだりしていた。幼い子がずっと馬車に乗って旅をするのは少し心配だったが、2歳児はエネルギーの塊だった。日中は疲れた様子はほとんど見せず、疲れたときはいつの間に