ブログ記事391件
宮&相続者たちコラボ物語完結しました宮&相続者たち番外1は以下にまとめています。めっちゃ大好きな韓流ドラマの1つ。宮の次にハマりました。かれこれ5年前の2015年にこのその後物語を表ブログで書き始めました。そう、正に宮その後物語執筆中に邪魔してくれたのがこの相続者たちな訳です宮を無事に書き終えましたので、そのまま相続者たちのその後を書き切りたいなと思い表ブログから移設しました勿論私はヨンド派です。彼の不器用で拙い愛し方が初々しくて好きでしたヨンドの成長記録も検証しています。新しく
この物語は、こちらではなくFC2でやっている表ブログで2012年末から書き始めた宮Loveinpalaceのその後物語を全て加筆修正し移しました。かなり時間経っていたので再度ドラマを見直してヤバいくらい宮沼に再どハマりましたねあちらFC2で書いていたその後は宮を見てすぐに勢いで書いていたのでかなり修正が必要でした。仕事や家事育児で離れて途中でかかなくなりましたがようやくゆっくりと書き終えることができました^_^ありがとう😊最近の一言宮のリメイク話…どうですかねー。本当ウネジフニだ
底から③最近寝覚めが良くない。日に日にあの夢を見る機会が増え、だがその内容は禍々しいものに変化していく。二人でよく鍛錬した場所にメヒが佇んでいるが、その姿は最期に見たあの中身が空洞になった姿だった。それでも彼女は言う。『懐かしいわ、ここも二人だけの場所よ。覚えてる?』「・・・ああ。・・・」だが、“覚えている”とは口から出なかった。はたして自分が覚えているのは、こんな姿のメヒと鍛錬した場所だろうか?浮き足立つ中、集中出来ない程に木漏れ日の様に穏やかな空気を浴びてい
底から②途中王様達の様子を伺う為に馬車を止めたが、それ以外は休まず進めた為朝早く旅籠屋を出立し日が落ちる前に宮殿に無事着く事が出来た。馬車の中で王妃が何か言っていたらしいが、そのうち静かになり時々女人の声が聞こえるだけになっている。結局自分は天からの客人を帰す事が出来なかった。名を掛けた約束も破り、武士としての誇りさえ捨てた。“王命”。その一言で済むとわかっている。だが、女人との約束を違えた時、詫びるモノは自分の命しかない。瞬時にそう考えた。・・・あの時の師匠はどういう気
底から①ゆらゆら。揺れているのは船か、はたまた自分か。ふと漂う波の薄暗い隙間から白い肌が見え、まさか噂に聞く妖という奴だろうか?浮遊感に任せながらそれを掴もうと手を伸ばしたが――。触れたのは、ただの冷たい水だった。確かに今白い肌の・・・「まさか下に何か沈んで・・・」しかし、ヨンの後ろから波間を覗く様に見ている顔が映りヨンは顔を上げ振り返る。「あぁ何だ、メヒか」メヒが持っている灯篭で彼女の顔が暗闇にぼんやり現れ、その顔が波間に映りこんだのだと思い漸くヨンは身体を起こした。小舟
※少し原作やドラマに被る部分がありますが、あくまでもこの話は“空想的幸福論の二人”ですのでそのつもりで読んで頂けるとありがたいです✨。空想的幸福論[まとめ・後]長いのでお暇な時にでもどうぞ(^ω^)_凵2人のベッドシーン、描写は省きました。[2023.02.28]朝まだ日が昇る前に二人は目を覚ました。「夢の中でまた寝れるのだな・・・ふむ」「どこに感心しているの?チェヨンさん・・・」男性を自分のベッドに招き入れるなど人生で初めてで、ウンスに覆い被さって来るチェヨンに激しく動揺し、暫
空想的幸福論[まとめ・中][2023.02.28]※[前]から読んでね(・∀・)「ばっかじゃないの!!」突然のウンスの怒鳴り声に、チェヨンは唖然と口を開けたまま怒るウンスの姿を見ていた。「そういう気持ちが今まであって貴方を見守っていたんじゃない!何で少しも気付かなかった訳?親切心でしていたと思っていたの?」乙女心をわかっていない!と声を上げ再びウンスが怒り出す。だが、チェヨンは怒られている意味がわかっていないのか、呆けた顔のまま黙って見ているだけだった。「機械云々に興味が無いとか
空想的幸福論[まとめ・前][2023.02.28]※長いのでお暇な時にでもどうぞ(^ω^)_🍵『イマジナリーフレンド』私は小さい頃からそんな者が見えていたらしい。らしいというのは、まだ5歳だった私はそれが何なのかわからず両親に友達が出来たと嬉しそうに話し、両親も疑問に思わず、『良かったね』と笑顔だった事を今でも覚えているからだ。だが、1週間程経った頃、その友達の姿を見ないと両親は不思議がり私に尋ねて来た。『
とある一つの物語【後】③終数日後、王妃と共に元から来ていた女官が王宮の外で遺体となり発見された。女人の口や耳から出血し、どうやら鼓膜も破裂している。自らでとは言い難い状態にチャンビンが何とも言えない表情になった。「体の内から、何かがあったのは間違いないのですが」そう言いチャンビンの眼差しは部屋の壁に背を付け、話を聞いていたヨンに向けた。「・・・何だと思う?」「内功だと」「ふん」「“生き残り”では無く、これを武器として生業にしている者がいるのだと・・・」“生き残り。”とはいえ
とある一つの物語【後】②『“チェヨン”さんが生きてて、本当に良かったわ!』もう一度頭の中でその言葉を繰り返し、ハッとヨンは我に返った。やはり、この女人があの戦場にチャンビンを向かわせその間自分の様子を調べていたのか。『お前は誰だ。理由を言え』内心では自分を知っている謎と溜まっていた不満を言葉としてぶつけるべきだとわかっている。だが、どうしても口が開かない。早く言えと焦る程、乾いていく喉に潤いを持たせようと嚥下までしていた。「・・・あー、ごめんなさい」返事もしないヨンにウンスは乾
とある一つの物語【後】①それから三年経ち。ある日ヨンが後方にある天幕に向かうとチャンビンが荷作りを始めていた。昨夜再び来た補充部隊の中に王宮からの書簡を持って来た者がいて、その内容はヨンやチャンビンを含め一部隊の帰還を命ずるものだった。「断わる」ヨンは即座に拒否をした。だが、チャンビンは冷めた眼差しを彼に向け手元の未開封の書簡を差し出して来る。「チェ尚宮様からも来ております」「・・・ハァ」この数年で知ったのはこのチャンビンという男、どうやら最前線の様子を王宮にいる叔母に知らせて
とある一つの物語【中】領土的にはまだ元のものだが、この遥か遠くまで流れている鴨緑江を越えさてしまうと、我々の小国はあっという間に占拠されてしまう。華江島から王都を移し、高麗として長年この場所を何とか守って来ていた。高麗軍は敵本土が見える東側河岸に陣を張っており、小競り合いは頻繁にはあったが今まで向こうの主戦力をなかなか見せてはくれなかった。生憎天候が悪く生暖かい風まで吹いて何時雨が降ってもおかしくない。高麗陣地には敵陣が見える程の高台が一つあったが、ヨンが戻って来るとそこは崩れ落ちてい
とある一つの物語【前】どうして俺を信じてくれなかった?お前になら背中を預けられると伝えた筈なのに。伝え切れなかった何かがあったのだろうか?彼女が自分を信じるまでには何が足りなかったのだろう?「あの医員、帰ったら婚儀を挙げるらしい」渡された質素な飯を受け取りながら仲間の話に耳を傾けていたヨンは誰だ?と聞き返した。飯を渡して来た男はあそこにいる奴だと空いた手を炊き出し場に向けた。自分達先陣部隊の軍では無く、飯炊きする下っ端と共に動く面々の中に目立つ白衣の数人が見える。「どの医員だ?
永久機関と君と⑧血が出ている腕を抑え、ヨンとメヒを唖然と見ていたウンスの傍にチャンビンが駆け寄って来た。「大丈夫ですか?ウンスさん!」「はい・・・」しかし、ウンスの血の滲んだジャケットを見てウンスの手を退かし傷を凝視しチャンビンは険しい眼差しになる。「これは・・・早く病院に行きましょう」座り込んだウンスの身体を支えながら立ち上がらせたが、ウンスはそれよりもと2人に視線を向けると押さえ付けられたメヒはまだその怒りをヨンに吐き出しており、それを何の感情も映らない瞳のチェヨンが静かに見下ろ
永久機関と君と⑦奉恩寺に足を進める度にウンスは機嫌が悪くなっていく。元々こういう場所は嫌いな上、自分の前を歩く“メヒ”と名乗る女性がチェヨンの関係者だと知り嫌な予感しか湧かないからだ。女性が絡むのは何時も相場が決まっている。行き着く先は修羅場だ。あの顔とスタイルのチェヨンが女性にモテない訳がない。更に有名製薬会社の次期社長なら彼が手を振り払ってもぞろぞろと寄って来るだろう。・・・もしかしたら、自分もその中の愚かな一人に入るのかしら?チラリとメヒを見ると、長い黒髪を靡かせ細くスタイル
永久機関と君と⑥しかし、ヨンの幸せな時間は束の間で日も置かずにウンスから連絡が来たかと思えば、何と“チェヨン”には海外に住む恋人がいるのではないかと言って来た。呆然と放心したヨンを一瞥し、冷たい眼差しのウンスは去って行ってしまった。近くにいたチャンビンも慌ててチェヨンの身辺を調べると“恋人”らしき人物は確かにいた様で彼が交通事故を起こした原因のきっかけでもあった。しかも、何とその女性の名前は“メヒ”という。「メヒだって?!」そんな馬鹿なと放心し、ヨ
永久機関と君と⑤ガリガリと長い髪を掻きむしりチャンビンは先程からパソコンモニターを睨んでいた。「これ以上強化しろって?依頼者はこっちの容量知って言ってんのか?」セキュリティ会社のコンピュータは大企業なみの膨大な量を管理出来る。だが、他会社とも契約をしておりチェ製薬会社のみだけとはいかない。いよいよ持ち運び用ノートパソコンのストレージも資料とアップデートし過ぎでオーバー間近になっている。「これでも最新機種なんだけどね」“請求額が上がりますよ?
永久機関と君と④「・・・・・」チッチッチッ・・・。――自分が付けている腕時計てこんな音だったかしら?私が待っているのは、時計の秒針音では無く結婚相談所からの連絡だった。3日前に結婚相談所からのマッチングで男性を紹介され1時間程食事をした。『ユさんはお医者様でしたか』凄いですねと驚く男性に、そんな事はと口を隠し小さく笑った。どうやらその男性は両親が経営する会社を継いで機械の取り付け、配線等をしているという。所謂(いわゆる)中小企業の跡取りだが、場所はソウル市内という比較的安心地域
永久機関と君と③あれから私は民族博物館などには近付かない様にしている。きっと、あれから自分の調子が悪くなったのだ。元々小さい頃から苦手だったのだから今更克服しようとも思っていない。アン先輩とは彼が大学を卒業してから一度も会う事は無く、自分もくだらない事に時間を費やしたとばかりに研究に没頭した。少なからず先輩との噂が広まり同期達の話のネタにもなったが、反論する気もその女性達と喧嘩する気も湧かなかった。「内定は貰っているのだから、私はもう大丈夫。望んだ将来へと進んでいる」自分に言い聞か
永久機関と君と②暗い部屋の中でウンスは目を覚ました。ハッとして辺りを見回し、自分の部屋だと理解するが無意識に床に何か散らばっていないか確認してしまう。当たり前の事だが、部屋の中には瓦礫も血塗れの身体の一部も落ちてはいなかった。「・・・またあの夢だわ」はぁ、と汗が滲んだ額を拭く。あの時確かに頭上から男性が手を伸ばして自分の名前を呼んでいた筈なのに、気付いたらウンスは江華島の病院に運ばれていた。後遺症が心配だからと執拗く実家に帰らそうとする両親を説得し、三日程入院した後何時もの生活に戻
永久機関と君と①2002年の春。ウンスは大学の長期休みを利用し両親をソウル市に呼び短い都会観光へと繰り出していた。長年農家をしている両親だったが高速バスでソウル市に来た段階で父親は疲れを顔に出している。「もう、これから江華島にも行くのに、大丈夫?」「違うのよ、バスの中で団体客が騒いでて眠れてなくて・・・」「騒いでいるのは、何時もの事よ。やっぱりこの時期になると観光客も多いのね」そう話しながらウンスが両親の旅行バッグをタクシーのトランクに入れ、その際に両親は後部座席へと腰を落としてい
でんべさん年越し企画【悋気】恋をするのは難しく・・・③朝から天候が悪く昼頃になるとぽつりぽつりと小雨が降り出してきた。診療所に来る者も少なくなり暇を持て余したウンスは、王宮へと往診に行ってしまったチャン侍医の留守番がてら資料の整理を始めた。とはいえ、格好良く言えばそうだが、如何せんウンスは漢字が苦手であり手に持っている資料さえ何が書いてあるのかもわかっていない。「人参、茯苓(ぶくりょう)、柴胡(さいこ)・・・人参敗毒散?・・・熱、頭痛、寒気、咳や痰を静め・・・風邪の症状よね?あれ?さっ
[でんべさん年越し企画]【悋気】恋をするのは難しく・・・②わかる訳ないか。知らないならそのままで良いし、言うつもりも無いんだけど――。数日前に典医寺での診療が落ち着いた昼頃、チャン侍医にその質問をしてみた。すると。「飲みます。その機会を逃して悔やみたくありません故」意外なチャン侍医の即答にウンスが驚いていると彼は静かに笑いながら、「私は一人で楽しみたい人間なので」要は賑やかな場所や行事は苦手で、邪魔されず酒でも飲んでのんびりしたいという。わかるわぁ。ウンスはチャン侍医の息
でんべさん年越し企画【悋気】恋をするのは難しく・・・①「滅多に入らない酒が入ったんだが。ヨン、飲んでみたいか?」赤月隊で任務完了した日、近くの飯屋に入り夕餉を口に含んでいるヨンに尋ねて来た。ヨンは咀嚼しながら向かいに座って酒瓶を持ちながら此方を見ている兄弟子を見返すと嚥下し、首を横に振った。「いらない。前にくれた酒はあまり口に合わなかった」「はあ?お前、あれは元の商人から買った酒だぞ?」「それでもいらないよ。メヒにでもあげればいいだろう?」「メヒは呑まねぇよ」全くつまらない弟妹
イトシイイトシイイウココロ㉝ん?ウンスが典医寺から出ると、ポツリポツリと雨が降り始めていた。「あらら雨?」薬草園に干し敷いた薬草を思い出しチャン侍医に教えようとして、はたと足を止めた。確か今は王様の往診に行っていた筈。しまったと思ったが普段の彼らの動きを思い出し、ウンスは薬草園に戻ると茣蓙(ござ)に干した薬草を籠に戻し始め、薬草特有の青臭さと湿った雨の匂いを嗅ぎウンスは大学時代の研修期間を思い出した。既に化学薬品しか無い時代だったが、時々研修では薬草から細胞を採取してもいた。時々
一気に載せました。(長いかな?どうかな?)お時間ある時にでもどうぞ😊―久遠―『私を忘れないで』自分に舞って来たあの布はそういう意味だと思っていた。忘れない。ずっとお前を慕う。死ぬ時は俺を迎えに来てくれ。師匠から託された剣に巻き付け、自分の中でそれが消えぬ様に錠を掛け誰が何と言おうとその鍵は外さないと心に誓った。「俺は何時かここを出る」呟いた言葉を聞いたテマンは一瞬寂しそうな眼差しを向けて来たが、その視線を無視し隊の中へと歩いて行った。任務放棄をする訳では無い。今の任務を終
心、境界線〔番外編〕①テーブルの上に置かれた小さな箱に、食事が終わりさてそろそろ席を立とうかとヨンの顔を見たウンスは思わず目線を下ろしそれを凝視した。つい先程まで普通に会話をしていた筈の彼は無表情になりコチラを伺っている。実はそれが緊張している時になる顔だと最近になって知ったウンスとしてはここで何か発するべきだろう。そうわかっている、この箱が何なのか。見て直ぐわかるデザインなのだから直ぐ手に取り蓋を開けるべきなのも・・・。「・・・」「・・・開けて欲しい」黙ってしまったウンスに遂に
心、境界線⑩数日後、ウンスから連絡を貰ったヤン医師は事情を聞き良かったと言い、この間紹介してくれた男性に伝えるとそのツテの建設会社を教えてくれた。「どうやら2ヶ月で完成出来ると言っています」「ありがとうございます。・・・そういえばヤン先生、ヨンに話したのですね?」「独立の話ですか?話しました。あと、もの凄く彼を罵ってしまったので・・・大丈夫だったかな?」「落ち込んでいたのかは、よくわかりませんが・・・」「私は元々の原因は彼のせいだと思っていましたから。いやぁ、スッキリしたな」ははは
心、境界線⑨いきなり玄関口に佇む大男にウンスと母親は唖然と見上げ反応が出来ないでいた。ヨンは表情を変えずウンスを見つめていたが、彼女の服装に気付いたのか眉を顰め始める。「・・・出掛ける所だった?」「え?」「その格好」ハッと自分を見下ろしそうだと思い出す。「これから予定があって・・・っ、そうでは無くて、どうして貴方がここにいるの?!」こんなのどかな場所にヨンがいる違和感・・・ではなく何故彼がウンスの実家に来ているのか?数年前も現在も彼には実家など話した事も住所を教えた事も無い。す
心、境界線⑧「ただいまー」「あら、ウンス早かったわね。もうすぐ夕飯出来るからお父さん呼んで来て、まだ畑にいると思うから」「畑?今度は何を育ててるの?」「じゃがいもよ」「とうとう野菜にまで・・・。果物か野菜かどちらかにした方が良いと思うけど」「使っていない畑が勿体ないて言っていたわね、いいから早く呼んで来なさいよ」「はーい」箸を振り早く行けと動かす母親に間延びした返事を返しウンスは玄関に向かって行った。玄関を出て横道を少し登ればそこには山一面に広がる果物の木々があり綺麗に並んでい