ブログ記事363件
ずいぶん前に、読了した本のご紹介です。韓国エッセイ「女ふたり、暮らしています。」40代の女性二人の共同生活を描いたエッセイ本。おふたりのユーモアある文章は読みやすくてサクサクと読めました。ふたりの共同生活の中で、いい事ばかりでなく悪いところも書かれてあるところが面白いです。おふたりとも「人生を愉しむ」姿がとってもカッコいいです。こんな風に暮らせたら…こんな素敵な生き方が出来たら…とても羨ましくなりました。いつも癒茶家のブログにご訪問いただきあ
韓国文学「菜食主義者」を読了しました。感想文です。【感想文】主人公・ヨンへは、タイトルにもなっている「菜食主義者」というよりも「拒食症」の女性といった印象。彼女のたどる運命は、避けようもなく、あるいは必然的に進んでいくように思える。その背景には、家族の中に渦巻く力関係もあるよう。「蒙古斑」について:「フェミニズム」の視点を持たなければ、あるいは前後のストーリーがなければ、エロティックに”許される”作品として、見過ごしていたかもしれない。でも、読みながら私の内側から湧き
第7回「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」K-BOOK振興会と株式会社クオン(CUON)では、優秀な新人翻訳家の発掘を目指して、翻訳コンクールを開催します。*応募期間:2023年9月~2024年1月末日*結果発表:2024年5月*受賞作刊行:2024年11月予定K-BOOK振興会http://k-book.org/transcompe/7thhonyaku/クオンhttps://cuon.jp/info/3177
趙です。いよいよ夏本番ですね。「暑いと言えば100円」貯金、今年も貯まりそうです。韓国文学翻訳家として第一線でご活躍中の斎藤真理子さん。日韓でベストセラーとなった小説『82年生まれ、キム・ジヨン』、韓国語→日本語の順に読みました。言葉の壁を超えて伝わってくる、社会現象にまでなった小説の、凄さと面白さ。からの、日本語訳のある有難さ。そして斎藤さんの、原作にぴったりと寄り添うような、しっくり融け合っているような、この上ない自然でスマートな翻訳文。これぞ、目指すべき境地!ですが、一体
新聞の書評が大好きです。そこには以外と韓国文学や韓国に関連した書籍が掲載されます。そんな中にありました。『僕の女を探しているんだ』井上荒野さんは、父が井上光晴さんで瀬戸内寂聴さんとただならぬ関係だったそうです。面白い小説を書きます。短編集なんですが、リ·ジョンヒョクがでてきます。その出方や立ち振る舞いが、まさしく『愛の不時着』なんです。一気に読み、私のところにもリ·ジョンヒョクさんが来てくれないかなと、夢を見させてくれました。最高でした。
パク・ミンギュ、斎藤真理子訳「朝の門」(『カステラ』収録)を読んだ。「朝の門」は短編集『カステラ』に収録されている短編。ネットで知り合った人たちとの集団自殺において生き残った男と、寄る辺ない身で出産間近の女性。何かが生まれるはずもない二人の人物の運命が交錯する瞬間を描く。非常に短い作品。二人の人物がともに最低の心理状況・身体状況でありながら、一筋の光のような新しい命によって物語は幸福に閉じていくのでカタルシスがある。やぶれかぶれの状況に自分で悪態をつくような描
韓国で10万部超えのベストセラーでドラマ化も進行中の話題作。最近読んだ中でも一番の衝撃作でした。★★★★★衝撃を受けた。思い込みが真実へと姿を変えていく恐ろしさに震えた。ジュヨンの親友・ソウンが死体となって発見された事に端を発した事件は思いも寄らない方向へ向かう。凶器と思われた煉瓦からはジュヨンの指紋が見つかり、誰もが彼女を犯人だと決めつける。クラスメイトや担任、弁護士や両親までもが。追い詰められていくジュヨンが発した「どうせ信じてくれないくせに」の言葉に涙が
この本にめっちゃ救われた!!!メンタル超落ちてる時漠然とした不安とか4〜5月は特に新しい環境で多忙で、精神的にしんどくてそんな状況で毎日少しずつ読んでました。言葉が本当すっと入ってくるすんごい癒され救われたまた辛くなったら読もう。お守り本。
私の目で見たものが、私の内面を作っている。私の体、足どり、まなざしを形づくっている(外面など、実は存在しないのではないか。人間とは内面と内面と内面が波紋のように広がる形象であり、いちばん外側にある内面が外面になるだけだ。容貌をほめられてもすぐに虚しくなって、真のほめ言葉にならないのもそのためだ。どうせならこう言うのはどうか。あなたの耳はとても小さな音も聞こえるのね、あなたの瞳は私を映すのね、あなたの足どりは虫も驚かないほど軽やかなのね、と)。そのあとまた、私の内面が外をじっと見つめるのだ。小
舎弟たちの世界史(韓国文学セレクション)Amazon(アマゾン)870〜6,123円韓国文学はこれまでにいくつか読んできたが、イ・ギホ『舎弟たちの世界史』がもっとも面白かった。軽快な語り口で物語がテンポよく進む心地よさに加え、韓国現代史の理解の一助にもなる。小説『舎弟たちの世界史』が扱うのは、全斗煥政権下の韓国である。全斗煥政権は、反共を国是とする軍部独裁政権であった。全斗煥は、前任の朴正煕と同じく、軍事クーデターで政権を握り、第十一大統領に就任したが、徹底した赤狩りによる恐怖政
안녕하세요!「離婚弁護士シン・ソンハン」見終わりました!12話は、やはり短いですね。昔のドラマなら、こっからドロドロ始まるのかしら…ってとこでサッパリ終わっちゃうので、なんとなく物足りなさも…。次は久々にこっーてりラブストーリーを見たいなと思いつつ、これ!というものがなく。1番気になってるのは「良くも悪くもだって母親」です。大好きなラ・ミランさん!!他にも、あー、この人好きーって人がチラホラ。しかし…またイ・ドヒョンかぁ、と。いや、かっこいいんですけどね。「ホテルデルーナ」「
今日もブログにお越しいただき、ありがとうございます。Amazon本書はタイトル通り「終わり」を迎えた3人の男女の物語。小さい頃、父に死を目撃し、その後生きることが億劫になってしまった郵便局長のヨンム、飾らないヨンムの態度に惚れ、結婚したものの、どこか満たされない日々を送る出版社エディターのヨジン、大学を卒業したものの就職がうまくいかず、バイトを転々としているソジュン、3人の視点から描かれた、とある春に訪れた別れの物語だ。(訳者の言葉より)春を迎えたある日、ヨンムは母からがんを、
コダマ凛です。この頃ご相談にも多い、家族の中でおんなであること。兄弟の中で女であること。そして、家族、血族について考えている方も多いよね。蟹座にある火星、牡羊座、木星、牡牛座天王星の働き諸々がありますが。冥王星が水瓶座にお試しで入っておりますが、山羊座のある範囲を決めるから見えてくる価値、立脚点にフォーカスが当たっているように思います。82年生まれ、キム・ジヨン小説が話題となっていた作品がアマプラにあり鑑賞。82年生まれ、キム・ジヨン(字幕版)Amazon(アマゾン)82年生ま
この話は彼女に限ったことではないありふれたこの時代を生きた、すべての女性の物語である価値観って時代の影響を強く受ける「指標」のようなものだと思いますあたりまえとは何か?常識に疑問を抱くような作品です今では男女平等や多様性が声高に主張されるようになって、それがあたりまえになりつつあります弱い立場だった人たちが革命を起こすチャンスがあるもちろん簡単なことではないし、自分が強い立場にいるということも自覚していない多くの人の反感
李光洙―韓国近代文学の祖と「親日」の烙印(中公新書)Amazon(アマゾン)880円李光洙は、韓国近代文学の代表的存在である。李光洙が生まれた一八九二年は、まさに帝国主義の時代であり、朝鮮半島が侵略者の餌食にされようとしていた。日露戦争に勝利したことによって、アジアの近代国家の成功例として一気に存在感を増した日本では、アジア諸国からの留学生が殺到した。李光洙もその一人である。一九〇五年、李光洙は十三歳のときに、初めて日本に留学し、東海義塾に通った。李光洙が留学生として日本にいた一
済州文学館済州島四・三事件文学特別展連携プログラム「金石範・金時鐘の文学を探して」*日時:2023.05.20(土)14:00~18:00*場所:北小学校、山地川、山川壇、朝天港*申込:2023.05.08(月)~19(金)先着順40人詳しくは、公式サイトをご覧ください。済州文学館http://www.jeju.go.kr/liter/eduevent/guide.htm?act=view&seq=1411441
チング登録をしてソジュブラを楽しもう♫いつもブログを読んで頂きありがとうございます유키우키の韓国読書『「後回し」にしない技術「すぐやる人」になる20の方法』著者イ・ミンギュ翻訳吉川南文響社昨日、アメリカのベストセラー、四世代にわたる在日コリアン一家の苦闘を描いて全世界で共感を呼んだ大作「パチンコ」をブログにて紹介させて頂いたので、本日も韓国の本をご紹介したいなと思います「パチンコ」のブログを見ていない方はコチラ