前作『敗れざる者』と比較しても、その完成度には大きな課題が残る作品。監督の本広克行氏は、シリーズの雰囲気を再現しようと試みていますが、演出は平凡で新鮮味に欠け、特に後編である本作ではその傾向が顕著。脚本の君塚良一氏による物語展開は冗長で、特に後半はテンポが悪く、観客の興味を引き続けることができていない。編集も散漫で、シーンの繋がりに違和感を覚える部分が多々ある。音楽はシリーズの定番を踏襲していますが、印象に残る新たな要素は見当たらず、美術や衣装に関しても特筆すべき点はなく、全体的に平凡な仕上がり