私は製薬企業の営業マンの頃から絵を描き始め、今まで数百点の作品を残した。最初は具象画を描いていたが、ある展覧会でプロの画家から「君は変わった絵を描くね。抽象をやってみないか」と誘わて、それが転機で「抽象の道」に進んだ。「抽象画」は「思考する絵画」である。目の前にあるものを描くわけではない。いろいろ試してはみたものの、何が自分なのか分からなくなった。そんな時画廊の社長が「あなたの色彩は日本で5本の指に入る」という手紙が来た。自分ではとても信じられなかったが、そこで絵の道が決まった。色彩を中心にした