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12月8日金剛能楽堂にて子ども能楽塾の講師第24回豊嶋晃嗣の会が開催され観に行って来ました朝、広島を車ででて開演少し前に到着広島の見知った方々に出会うのもこの会の楽しみです仕舞江口・殺生石狂言佐渡狐(茂山逸平他)能楽遊行柳(豊嶋先生)一遍上人の教えを説く遊行上人は白河の関を越え那須のあたりで朽木の柳と老人に出会います老人はこの柳は西行に詠われた柳であると言い上人は念仏を唱えますやがて柳の精が白髪の老翁の姿で現れ先ほどの老人は自分であると念仏のお礼をいい
2025年11月28日(金)、能楽の母・恩師富山禮子先生がご逝去されました。2月14日の99歳をあと少し目の前にしての大往生でした。富山先生は、お父様が早稲田大学文学部教授でいらしたご縁で女子大を出られてから更に早稲田大学へ入学、学生時代歌人を志していらしたところに名人櫻間弓川先生の「井筒」を観て金春流能楽を志し、当時発足間も無い早稲田大学金春会へ入会、弓川先生の師範代として稽古に来ていた祖父梅村平史朗と出逢われました。教員生活やご結婚子育て等を経ながら祖父の下で修行を重ねられ、昭和38年に
久々に都内で狂言鑑賞しました。渋谷の東急ホテルにある能楽堂です。比較的新しい能楽堂でこのホテルの創始者は能楽ファンなのかなーと思ったりしております。そして久しぶりに見に行きました。「やるまい会」公演。名古屋が本家の野村又三郎さんの和泉流狂言方の定期公演です。毎年見に行っていましたが去年はなぜか秋冬公演ではなく春公演でその当時私は予定がすでに決まっていたために行くことができませんでした。今年は例年通り秋冬公演になりまして無事に行けました。長いことお世
「花月」ー金剛流の演目よりご紹介ー月岡耕漁花月「能樂百番」ArtInstituteofChicago所蔵出典:https://www.artic.edu来年3月1日に開催される名古屋3月定例能にて金剛流からは能「花月」が出ることになっております。少しずつ準備を始めておりますが、みなさまにも知っていただき、是非、名古屋能楽堂にお運びいただけたらと思います。(ストーリー)九州・彦山の男は、七歳になる息子が天狗にさらわれたことを機に出家して、修行の旅に出
今日は、今年の井上定期能の最後の講演を観に、京都観世会館へ行ってきました。井上定期会設立100年九世井上嘉介十三回忌追善普及促進特別公演京都観世会館|井上定期能12月公演井上定期会設立100年(令和7年)京都観世会館公演情報。井上定期能12月公演井上定期会設立100年(令和7年)kyoto-kanze.jp(お話)「悲しみの女たち」林和清(能)二人静立出之一声𠮷田潔司𠮷田篤史(狂言)貰聟茂山宗彦(一調)杜若裕久改メ井上嘉介(能)隅田川
有田の地で轆轤(ろくろ)を回し、炎と対峙する日々の中で、私は常に「真のラグジュアリーとは何か」を問い続けています。先日、その答えの一端を確かめるべく、銀座の地を踏みました。向かったのは、フレンチの名店「ラフィナージュ(L'Affinar)」。フランス語で「熟成」や「洗練」を意味するその店名に、私たちが追求する釉薬の美学との共鳴を感じていたからです。しかし、そこで私が目撃したのは、単なる美食を超えた、ある種の「武道」にも似た哲学的な境地でした。マニュアルなき創造、一回性の芸術オーナーシ
東京の街は、常に凄まじいスピードで流動しています。その喧騒の中、次の目的地へと向かう移動の時間こそが、私にとって思考を沈殿させる重要な「余白」となります。本日、利用させていただいた日本交通(桜にN)のタクシーでの体験は、単なる移動手段の枠を超え、一つの「美学」を感じさせるものでした。「石の理性」に通じる、静謐な運転技術乗車した瞬間から、その空間は外の世界とは隔絶された静寂に包まれていました。特筆すべきは、ドライバーの方の「所作」としての運転技術です。発進と停止の瞬間に一切の揺らぎを感
静寂の中の再会、あるいは美の確認真右エ門窯の馬場泰嘉です。時は、物理的に流れるだけではありません。互いに【道】を極めんと欲する求道者同士が相まみえる時、そこには密度を増した特別な時間が流れます。先日、業務上の視察と意見交換を兼ね、フランス料理界の巨匠、高良康之シェフのもとを訪れました。高良シェフは銀座の名店『ラフィナージュ』のオーナーシェフであり、日本のガストロノミー界を牽引する稀代の表現者です。RestaurantL'affinage|銀座五丁目ラフィナージュシェフ高良康之
12月6日(土)11時能meets謡十徳「国栖」開催しました。今年最後の能meets謡十徳となりました。会場の扇町ミュージアムキューブには、入り口にクリスマスツリーが!今回は「国栖」第二回能meets能で先生が勤めたのがもう5年前!懐かしくもとても面白く拝見したのを覚えています。尉(お爺さん)の面をなんと4種類も先生が持ってきてくださり、それぞれを比較しながらお話を面を見てもイメージが湧きますね。動きが大変面白いので、先生も実演を多めにされていたように思います。あらす
真右エ門窯の馬場泰嘉です。本日は、私たちが継承する「美への執念」の一端、【掛け分け(かけわけ)】という技法に秘められた哲学について、少し深く掘り下げてみたいと思います。一見すると、それは二つの異なる色彩が鮮やかに並ぶ、美しいコントラストのデザインに見えるかもしれません。しかし、私の目には、それは単なるデザイン以上のものとして映ります。風姿花伝に見る「陰陽和合」の精神室町時代の能楽の大成者、世阿弥は『風姿花伝』の中で、「陰陽和合(いんようわごう)」こそが美の成就に不可欠であると説きま
11月26日(水)@万世橋区民館和室参加者:4名ーーーーーーーーーーーーーーー能面「平太」の進捗能面「猩々」について能「猩々」についてストーリーの説明「猩々」にまつわる諸々謡「猩々」後場を聴くーーーーーーーーーーーーーーー前回、「猩々って、わからない〜」というのでバリバリお話差し上げました。「高砂」のお爺さんというとみなさんご存知なのですが、おめでたいキャラクターとしては是非「猩々」を知っておいていただきたかったのです。今回の会場は床が滑るので、残念ながら舞はお
・12月27日花朋会敷舞台(愛知県岡崎市)五色の会能を観る「清経」楽屋働キを勤めます。・2026年1月1日瀬田玉川神社新年の奉納いたします。・2026年1月2日名古屋能楽堂舞囃子「岩船」シテ勤めます・第70回全国競書大会
○11月15日国立能楽堂金剛流定期能東京公演仕舞「三輪クセ」シテ舞台働キを勤めました。○松山松山市民会館秋の愛媛・京都謡・仕舞合同発表会素謡「砧」地頭仕舞「杜若クセ」シテを勤めました。撮影:宇髙小波
昨日に引き続き、能楽体験の時のお話を。体験の前には解説時間が1時間あり、新たにあれこれ学びました。基礎編(例えば一ノ松、二ノ松、三ノ松と順に小さくして遠近感を出す話など)は、以前のブログに書いたので(能の基本情報==>24/11/11のブログ)、今回は歴史などを中心に記します。◆室町時代に観阿弥・世阿弥が完成させた能には、以下の通り原型がある。・6世紀中ごろ、「雅楽」や、様々な民間芸能(総称は「散楽」)が中国から上陸した。・雅楽は今も宮内庁に受け継がれている。
先週末、能楽体験をしてきました。舞台の上で面をつけて、すり足で進む練習をしたり、「高砂や」を朗誦したり。講師は能楽師で重要無形文化財総合指定保持者の奥川恒治さん。まずは舞台や演目について説明を頂き(その間は撮影禁止)、「高砂や」を先生の後に続いて少しずつ繰り返します。抑揚が極端につく部分もあって、なかなかうまく発生できず。なんちゃって高砂ですが、気分は高揚。後半は、実技に入る前に面の説明です。ここから写真撮影が解禁。面の角度で表情が変わることを、実物を見ながら確認しま
※この記事はPRを含みますアミュでランチをした後は、能楽鑑賞に行ってきました。『「牛鍋屋和牛十兵衛」アミュプラザ店でランチ!メニューとレビュー』※この記事はPRを含みます先日宮崎市内で行われる能楽を観に行く前に、アミュプラザにある「牛鍋屋和牛十兵衛」に行ってきました~夫がお肉が食べたかったようなので…ameblo.jp実は、能や狂言を生で見るのは初めてです。ちょうど「能楽入門講座」と言うのがやっていて、初めてでもわかりやすそうだったので行ってみました会場内は
近頃読んだ本★神戸天使♪の本棚の続きその2ですおつきあいよろしくお願いいたしますTogetherForever/RickAstleyタワーマンションならぬタワー本棚これよりタワーマンションの住人ならぬ住本たちの紹介ですタワー本棚西館7階角川書店ビギナーズクラシックス日本の古典シリーズ8冊白洲正子2冊佐藤一斎言志四録2冊6階著名
第6回目は大津市立平野小学校です!今日は6年生のみなさんに能の説明や色々な体験をしていただきました。なんと、全校生徒の数は1000人を超えるという、とっても生徒さんの多い学校で、私達が到着したお昼休みには、たくさんの生徒が運動場・体育館で楽しそうに遊んでいました!!ワークショップの前に…まずは、恒例になっていますが生徒のみなさんに校歌を歌っていただきました。本公演では、この校歌に合わせて囃子方が演奏をいたします。それでは、ワークショップスタート!最初に能装束の説明。本公演で行
12月1日(月)能meets新橋「世阿弥の言葉~花とは?」解説開催しました。昨日は武田祥照先生の会「樂之会」に出演されていた林本先生。来年もまた東京でも先生の舞台をご覧頂く機会が何度かありそうです。またこちらでもご案内させていただきます。本日は打ち合わせをされてから会場へ今年最後の東京での能meetsです。大阪で先に開催し、好評だった「世阿弥の言葉」二度目ですが、聞くのをとても楽しみにしておりました!しかも、この数日前に「風姿花伝」がユネスコの「世界の記憶」に新規申請される
金曜日の本業のあとに副業をして土曜日は丸一日お出掛けお能を勉強に行きました場所は、東京の千駄ヶ谷駅から徒歩5分【国立能楽堂】【留学生のための能楽講座】姉がお誘い頂き、姉が私を誘ってくれました東京まで行けるかな、お能はよく知らないなぁ、と少し迷っていましたそうしたら、勤務先のロビーで地域の民間歌舞伎の展示会やビデオ観賞が数日間行われました歌舞伎や狂言は、あらすじを前もって知っていると眠くならない(大きい音も良く出るし)お能は何が何やら……お能への関心がむくむく湧いて凄く行き
家人を大好きハルにゃん気づくと膝に跳び乗ってる。よっこらしょっと。ハルも家人もとっても幸せ😀さて土曜日は国立能楽堂でお能を観ました今回は企画公演。明治12年に岩倉邸で行われた天覧能の演目上演。ちょうど「教養としての能楽史」で岩倉さんの能楽愛を読んだところでした。さすが天覧能!素敵なプログラムでした。観世さんの独吟が凄かった!能は獅子の親子が舞まくりでチョー面白かったです。5月から国立能楽堂で月に一度、お能鑑賞を始めました。初心者なのでまだ幽玄なのより勇壮な方が面白いです。梅
いつもブログのご訪問ありがとうございます東大阪市花園ラグビー場近くの自宅で藍香(らんこう)書道教室を開いている藍香こと正戸恵ですいつも頑張っているあなたへ皆さまが幸せになる書道教室をめざして週末、体調を崩してしまい💦楽しみにしていた勉強会と忘年会を欠席してしまいました1日ゆっくり休むと元気になりました!ご心配をおかけしました11月の最終日は堺能楽会館へ50年余の長い歴史の堺能楽会館本年末で幕を閉じられるそうですこちらには初めて来させて頂きましたが最初で最後とは💦
昨日は、(公社)能楽協会文化庁主催・「楽しむ能楽プロジェクト」久米島公演、無事にミッションを果たしてきました‼️史上初の久米島での能楽公演、能「船弁慶」シテを勤めさせて頂きました。天気は最高!そして、どれだけお客様が来てくださるか未知数でしたが、会場満杯の久米島のお客様が来てくださいました!(写真では後ろ少し空いてますが、開演時には満席となりました!!)能楽協会で直属の私のBOSSである観世喜正常務理事(渉外委員会委員長)の全く澱みのない明瞭な解説から、大藏弥太郎くんの狂言「伯母ヶ酒
11月も終わろうとしているのに先週はインフルエンザに罹ってしまい(家族内感染です・・泣)熱は薬ですぐ下がったものの頭痛、腹痛、吐き気で丸一週間何もできず気持ちばかりが焦ってます。でも!なんとか東京都庭園美術館の庭園能に間に合って良かった!!この一週間で紅葉が進み銀杏が金色に輝いてました。庭園美術館前の目黒通り沿いも綺麗です。庭園能を鑑賞する人は、鮮やかな黄色い絨毯のレストラン脇を通って芝庭へ始まる前にお茶室へ寄ったらちょうど日本庭園が夕陽に照ら
文化庁は、世界の伝統文化などを保護するユネスコの無形文化遺産に、各地で伝承されてきた「神楽」と「温泉文化」のあわせて2件を提案することを決めました。これは28日に開かれた文化庁の文化審議会の部会で決まりました。「神楽」は、神が宿るとされる植物などをよりしろとして、神霊の来臨をあおぐ民俗芸能で、地域の活力の源として大きな役割を果たしているとしています。日本各地に伝承される「神楽」は全国に4000件以上にのぼり、すでに無形文化遺産に登録されている島根県松江市と岩手県花巻市の2つの神楽を
表参道の銕仙回能楽研究所へ。能楽堂といっても今回演奏させていただく訳ではなく、「知久寿焼還暦行脚Liveat能楽堂緑光憩音」に伺いました。学生時代よく聞いていた「たま」の音楽。あの独自の世界観に、この音楽は一体どのように構成されてるんだろう?なんてギターやピアノで音を一生懸命に追ってみたり音源を何回も聞いたりしていたことを思い出しました。そんな昔の曲も今の曲も堪能できた2時間たっぷりのライブ。昔一緒にNHKホールのたま公演にも行ったSさん、誘って
4回目となる今回は、「楊貴妃」を舞います。今年5月に舞った動きの大きい「道成寺」とはガラッと雰囲気を変えて、ゆっくりとした曲を選びました。「楊貴妃」は三番目物・鬘物と呼ばれる、女性が主人公の曲です。クライマックス部分に舞う「序之舞」はとても静かでゆっくりとした時間が流れるのが特徴です。約15分ほど続く長い舞で、「道成寺」の急之舞が1分30秒ほどで終わるのとは対照的です。今回は、この“ゆっくりした世界”をじっくり味わいたくて「楊貴妃」を選びました。本番の前には、北九州市立大学の渡瀬淳子
『風姿花伝』(ふうしけでん)の概要『風姿花伝』は、室町時代前期の能楽大成者・世阿弥(ぜあみ、1363頃~1443頃)が著した能楽論の最高峰であり、日本最古の総合芸術論とも言われる書物です。正式タイトルは『花伝書』(かでんしょ)で、世阿弥が息子の元雅(もとまさ)に伝えた秘伝書として、1400年頃から1423年頃にかけて段階的に書かれた7つの章(七巻)から成ります。簡単な全体あらすじ(内容の流れ)序詞(じょことば)・第一年来七科条(ねんらいしちかじょう)能役者の年齢ごとの修行段階を7段階(7
いよいよ、明後日!久米島初の能公演!能船弁慶のシテを勤めさせて頂きます。過去3回、沖縄で能を舞わせて頂きました。昨年のこの時期は、大宜味村で芭蕉布を着て能芭蕉を舞わせて頂きました。沖縄の方々は、琉球舞踊があり、祭りがあり、能楽にも大変に理解があり、熱心に観てくださいます。久米島の皆さんにも、きっと能の素晴らしさが伝わると思います!久米島の皆さんに能の素晴らしさを体感してもらえるよう、頑張って舞わせて頂きます。【楽しむ能「楽」プロジェクト!久米島公演】📢いよいよ今週末!久米島に
11月27日(火)19時能meets北浜「鉢木」一曲解説開催しました。本日は来年の能meets能カカリ「安達原」に向けて新聞社様への訪問を午前に2社林本先生はその後、清水谷高校の授業更にその後にもう一社新聞社様へ訪問してからの、能meets北浜!スケジュール的には大変ですが、どれもが大切な普及活動でした。来年3月に林本先生が初シテを勤めますが先月の林本先生の師匠である山階彌右衛門先生の山階会では、師匠の山階先生がおシテを、林本先生はツレの奥さんの勤めるという貴重な舞