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鯉のぼり今月はあちこちで大小様々な鯉のぼりを見ることができます。鯉は、清流はもちろん池や沼でも生息することができる生命力の強い魚です。鯉のぼりは、鯉が急流をさかのぼるように、子供がどんな環境にも耐え、立派な人になるようにとの立身出世を願う、単語の節句の飾りです。四季折々の節句に限らず、行事は家族のつながりを再確認し、より強くする意義もあるのではないでしょうか。Aさんは息子のために鯉のぼりを購入し、両親にも見せたいと思い自宅に招きました。両親は鯉のぼりを見ながら懐かし
自然との感応本誌発行元の倫理研究所では、雄大な自然環境に位置する「富士高原研究所」というセミナー施設で、経営者や社員向けの講座を開講しています。受講者は四季折々の自然にふれながら各種講座に参加し、社会生活の改善と向上を図り、当たり前のように日常生活を送れることへの感謝の気持ちを深めます。受講生同士の真心の交流によって、気づきと感謝は深まります。また、豊かな自然の景観に身を置いていることも影響を与えているのでしょう。人間はかつて、自然と感応する能力を最大限に発揮することで
祝日とは五月は、一年で最も祝日が多い月です。憲法記念日、みどりの日、こどもの日と、初旬に祝日が連続し、大型連休となっていますが、祝日の始まりは1948年に「国民の祝日に関する法律」が制定されたことです。憲法記念日は、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ため、みどりの日は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ため、こどもの日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ための日とされています。日本は国全体の祝日のみです
蹴鞠蹴鞠は、約1400年前、飛鳥・奈良時代に中国から伝わった球技の一種です。勝敗を争うものではなく、蹴る時の姿の優美さや、音の美しさを楽しみます。当時の蹴鞠は鹿の皮で作られていて、数人が円陣となりその毬を地面に落とさないように蹴り合います。最初は貴族から、後に武家や神官、民衆まで広く親しまれていきました。現代でも蹴鞠は、日本各地の神社で年中行事として行なわれ、香川県の金刀比羅宮では、平安装束を纏った神官による奉納蹴鞠を見ることができます。遊戯としての蹴鞠は、相手が蹴
道の駅週末や大型連休になるとにぎわいをみせるスポットの一つが道の駅です。道の駅は、「地域とともにつくる個性豊かなにぎわいの場」をコンセプトに掲げ、1993年に全国の103カ所でスタートしました。現在では全国各地に1200を超える道の駅があります。道の駅は三つの機能を備えています。無料で使用可能な駐車場・トイレなどの「休憩機能」、道路、観光、緊急医療などの「情報発信機能」、文化教養施設などの地域振興施設で地域と交流を図る「地域連携機能」です。その三つを備えた上で、地域
社会人基礎力社会人基礎力とは、人が職場や地域社会で様々な人と仕事をしていくために求めれるものとして、経済産業省が2006年に提唱した概念です。ここでは「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の三つの能力で構成されており、「チームで働く力」は、その要素として発信力・傾聴力・柔軟性・状況把握力・規律性・ストレスコントロール力を挙げています。人数の多少にかかわらず、職場では他人とのかかわりが不可欠であり、このような要素を備えておくべきであることには誰しも納得できるでしょう
孫の一言Sさんは妻と長男夫婦、3歳になる孫と同居しています。日々、和やかに暮らしていましたが、ある日、妻と些細なことで口喧嘩になりました。お互いに自分の思いをぶつけるばかりで話は平行線のままです。すると、孫がSさんのもとに走り寄ってきました。そして大きな声で「じいじ、ばあばの話をちゃんと聞いてね」と言いました。Sさんが呆気に取られていると、孫は次に妻のほうに足を運び、「ばあば、じいじの話をちゃんと聞くんだよ」と諭すように言ったのです。3歳の孫の思いがけない言葉に、S
洗車の日ゴールデンウィークが始まりました。長期休暇の人もいれば、いつもと同じように職場で働く人もいるでしょう。休暇中の人は、この期間を利用して、新しい趣味を始める、家族や友人との時間を過ごす、または単にリラックスするなど、仕事から離れて休息を取ることで、仕事に対する新たな視点やアイデアが閃くかもしれません。さて、本日4月28日は「洗車の日」です。一般社団法人自動車用品小売業協会が「洗車を行い、愛車を良い艶をもったクルマにしましょう」との理念から、「4(ヨイ)・28(ツヤ)
娯楽の歴史休日にリフレッシュしたいと思っても思い切り楽しめない、また、なにかをはじめようと思っても行動に移せず悩んだ経験は誰しもあるでしょう。そのように、行動に移す気力が湧いてこない時は、「心のエネルギー」が枯渇しているのかもしれません。休日に英気を養おうと思っても仕事のことを考えていたり、家族をおいて自分だけ外出する際に、申し訳ない気持ちになったりすることはないでしょうか。そのような状況は、心のエネルギーが溜まりにくいといえるでしょう。そうした気持ちを変えるポイン
今日は初心に帰り「職場の教養」を使っての一人朝礼を本日行いました。開店10分前終了し5分もたたないうちお客様がいらっしゃいました。いつもになく元気に「いらっしゃいませ」2一人目、既製品を買ってくださいました。3人目倫理法人会の倫友が、寄ってくれました。只今横浜市倫理法人会は、40周年記念誌の協賛広告を募集しているのですが、広告申込みいただきました。もう一つ、小ロット注文の電話が入りました。なんと、今月、仕事数が少ないので、「まいった~!」と思っていたのが、一気に、元気100倍です。
娯楽の歴史現代の娯楽といえば、映画鑑賞やゲーム、ショッピング、旅行などが挙げられるでしょう。娯楽の歴史を辿ってみると、身分制度の確立や年中行事の一環として、貴族や一部の富裕層の間で娯楽が楽しまれるものとなりました。平安時代では、鹿のなめし皮で作った毬を蹴り上げ、落とさないように続ける「蹴鞠」や、現代の囲碁に当たる「碁」などが貴族の娯楽の一つでした。また、貴族の間で行なわれていた現代のポロやホッケーに当たる「打毬」や庶民にも波及し、長い柄のついた木製の槌で球を打つ「毬
どんな日でも「天気が悪いんじゃない、着ている服が悪いだけ」。これはノルウェーに伝わることわざです。スカンジナビア半島の西岸部に沿って縦長の億度を持つノルウェーでは、雪や雨の日が多く、悪天候を理由にしたら何もできなくなってしまいます。こうした考えは子育てにも生かされています。北欧では、赤ちゃんに屋外で昼寝をさせて、外の新鮮な空気を吸わせることで健康に育つと考えられています。そのため、氷点下になる真冬でも、赤ちゃんにはウールのセーター、ダウンのロンパース、帽子などの防寒
専門用語と略語各分野には、それぞれ独自の専門用語が存在します。これらの用語の意味や概念を理解するためには、用語の意味を正しく捉えることが必要です。Aさんは経営学のマネジメントに関する試験のために勉強していました。参考書を開くと、多くの専門用語が並んでいます。例えば「OJT」(OntheJobTraining)は、職場の中での実践を通してスキルを学ぶこととあります。それに対して「OFF.JT」(OfftheJobTraining)は、実際の業務から離れて学習する
上司の持論営業部のTさんは、「先日、訪問したお客様との商談がまとまりません」と、上司に相談しました。上司は「人間の顔には目が二つ、耳も二つ、鼻は一つ、口も一つ。どうしてだろうね?」と問いかけました。続けて「これは私の持論だけど、話すための口は一つ、それに倍するほどに、よく見る、よく聞くために目と耳は二つあるんだと思うんだ。T君は、先方の話をじっくり聞いてるのかい」と諭されたのです。その瞬間、Tさんは営業先で、お客様の話を遮り、自分の意見だけを述べている姿が頭をよぎりました
気力の源「感謝の心があって始めて、物を大切にする気持ちや人に対する気持ちや人に対する謙虚さ、生きる喜びも生まれてくる」とはパナソニックの創業者・松下幸之助の言葉です。Aさんは、ここ数年実行していることがあります。それは感謝の気持ちを積極的に言葉にすることです。「ありがとうございます」「おかげさまで」「助かりました」などの心に思うだけでなく声に出して伝えるようにしています。続けていくと、気持ちが前向きになり、仕事に対しても積極的に取り組めるようになりました。周囲からも「明る
自愛手紙やメールの末筆に、相手の健康を気遣って「ご自愛ください」と書き添える人も多いのではないでしょうか。この「自愛」には、自分の言行を慎む、自重する、という意味もあるのです。『老子』の第72章には、「自愛不自貴」という一説があり、「自らは愛しても、自らを貴ばず」と書き下すことができます。「自らは愛しても」は、自分の内的な感覚の基準は自分にあり、気分の浮き沈みを含め、自分が得た感覚は大切なものだ、というような意味です。それに対して「自らを貴ばず」は自分の感覚だけで
聴き切るKさんの勤める介護施設には、様々な人が入居していて、その中には認知症の人もいました。働き始めて数カ月のKさんは、徐々に仕事には慣れてきたものの、認知症のBさんへの対応には、苦手意識を拭えずにいました。こちらの意図が伝わらず、相手が何を伝えようと思っているのかも理解できないことに、もどかしさを抱いていました。それ故に、無意識にBさんとの接触を避けるようになっていったのです。Bさんとの関係性を築けていない現状を先輩に相談すると、「理解できなくてもまずは聴くことに徹して
錯視私たちは何か物を見た際に、正しく見ているつもりでも、実際とは違って見てしまうことがあります。このような目の錯覚を「錯視」といいます。代表的な錯視として、「ミュラー・リヤー錯視」があります。日本の同じ長さが違って見えるという図を見たことがある人もいるでしょう。実際には同じ長さの直線が、矢印の向きが違うだけで印象がまったく異なります。これは図を見た際の脳の働きにその原因があるとされています。こうした錯視以外にも、日常生活で見間違いや思い違いをしてしまうことがあります。例
預かりものF氏が故郷の父親に、住宅の購入を検討していると電話で報告したときのことです。父親は「契約内容など、もう一度よく確かめてから話を進めなさい」と言った後、こう付け加えました。「私たちの地域では、昔から山林も土地も家も自分のものではなく、神様預かっているものだと皆が考えていたので、それらを売買する時は、必ず氏神様にお参りし、報告したものだ」と言いました。F氏は大切なことを教えられたと感じました。父親に感謝すると共に、今まで「自分で得たものはすべて自分のもの」という意識
苦言を受け止める素直さは人が成長していくうえで大切な要素です。顧客や上司などからクレームや注意を受け、気分が落ち込むことは誰でもあるでしょう。その際、いつまでもそれを引きずることなく、早めに切り替えられるかどうかが、自分のその後の成長の岐路となります。苦言を呈された時に、ふてくされたりせず、〈大事なことを教えてもらった〉と謙虚に受け止めることは、素直さの好例です。たとえ自分にとって耳の痛い内容でも、まずはそのまま受け入れ、考え方は行動をどのように改めるか考えることは
麗春の候「麗春の候」は四月下旬から五月上旬の立夏まで使われる時候の挨拶です。「麗春」は、春から初夏に赤やピンクなどの鮮やかな花を咲かせる、ヒナゲシのことで、「虞美人草」の異名としても有名です。これは、中国の武将、項羽の愛した虞姫が自害したのち、この花が墓に咲いたという故事に由来します。中には夏目漱石の小説のタイトルを思い浮かべる人もいるでしょう。『虞美人草』は漱石が朝日新聞社に入社後、初めて紙上で連載された作品です。また、フランスでは「コクリコ」と呼ばれます。歌人の
新たな試み1874年の本日、「第一回印象派展」がパリで開催され、クロード・モネやポール・セザンヌなど、30名の芸術家が出展しました。印象派の作品は、戸外制作、光の描写、斬新な構図、大胆な筆致など、従来の写実主義とは異なるスタイルで制作されています。それにより、瞬間の印象や感覚を捉え、絵画に動的な要素を取り入れることを可能にしました。これは美術史において重要な転換点となり、後に続く画家、芸術全般に大きな影響を与えたのです。しかし、その斬新さ故に当初は理解が得られず、批
ジャッキー・ロビンソンデー1940年代のアメリカでは、人種差別の風潮が根強く残っていました。メジャーリーグも、現在は様々な国・地域の選手が活躍していますが、当時は白人以外の選手は一人もいませんでした。そんな中、近代メジャーリーグ初の黒人選手となったのが、ジャッキー・ロビンソンという選手です。デビュー当時、ロビンソンは観客から野次を浴びていました。そんな中でもひたむきにプレーする姿は、次第に周囲の人々の心をつかんでいったのです。ロビンソンの活躍は、野球界のみならず、社
ハインリッヒの法則重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の状況に遭遇することを「ヒヤリ・ハット」体験といいます。アメリカの存在保険会社の安全技師、ハインリッヒは、労働災害の発生する確率を「ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)」として発表しました。この法則では、「一軒の重大な事故・災害の背後には、29件の軽微な事故・災害があり、その背景には300件の異常がある」、としています。私たちの職場においても、異常とも捉えられるヒヤリ・ハット
道の発展江戸時代に入ると、江戸と各地を結ぶ重要街道として東海道、日光街道、奥州街道、中山道、甲州街道の順に、五街道が整備されました。その五街道の起点は日本橋です。今日、「東京まで○○キロメートル」の標識を運転中に見かけますが、多くは日本橋までの距離を示しています。従来の物流手段であった水運(河川や海)に加え、陸路からも多くの物産が集まった当時の江戸は、日本橋を中心に市場が大賑わいをみせたといいます。一説によると、1800年代に入り、江戸の人口は120万人にも達し、ど
17回目ちゃんとしなさいちゃんとやりなさい親として子供に言いがち社長として職員に言いがちなにも考えずに言ってしまっているフレーズちゃんとすることがどうすることなのか?ちゃんとすることを具体的に伝えられる方が良いと感じる倫理法人会に入会すると職場の教養という冊子が送られてくる職場の教養は朝礼用の冊子で社会人としての行動指針や人間関係、仕事のコツ、対処法心の持ち方や時事問題など毎日、違うテーマで一日一話が載ってます
探し物の時間文具メーカーのコクヨの調査によると、一日の書類を探す時間はおよそ20分でした。これを一年間に換算すると、約80時間に相当します。そのほか、物品の探し物などの時間を入れれば、さらにその時間は多くなるでしょう。会社員のNさんは、任される仕事が増えるにつれ、整理整頓を〈あとでいいや〉と先延ばしにすることが増え、机の上には書類が乱雑に積まれていました。そのため、次の作業に移る度に資料を探したり、前回の作業の進捗状況を思いだしたりと、余計な時間を取られ、さらに切羽詰まる
ちゃんとする大人は子供を躾ける際に「ちゃんとしなさい」と言いがちです。しかし、そう言っている大人が「ちゃんとできている」かというと、できていないことが多いのではないでしょうか。ある日、約束を破ったMさんの娘が妻に叱られていました。なかなか素直になれない娘に対し、Mさんは「約束はちゃんと守らないとね」と優しく言いました。すると娘から「お父さんも約束守らないでしょ。お菓子を買ってあげると言って、買ってくれない。公園に連れて行ってあげると言って、連れて行ってくれない」と次
話すことの効用仕事のプレゼンテーション、地域行事のスピーチや昼食時間のおしゃべりに至るまで、日常の中には「言葉」が溢れています。私たちは、「話す」ことを通して、お互いの考えを伝えあってコミュニケーションを図りますが、その効用は意思疎通のほかにもいろいろとあるようです。例えば、就職時のおしゃべりなどは、適度なストレス解消になるだけでなく、相手とのつながりが深まり、幸福感が高まります。また、会議での仕事の説明や、スピーチなどを行なう際には、普段は考えないことについて思い
水を飲んだら水源を思えある関西の鉄工所には、筆で大きく書かれた「父」「母」「兄弟」の字が掲示されています。これはベトナムなら技能実習生として働きに来た従業員が書いたもので、離れて暮らす家族のことを思いながら仕事に励む様子がうかがえます。ベトナムの有名なことわざに、「水を飲んだら水源を思え」があります。水には必ず水源があるように、今の自分がいるのは家族や祖先のおかげなので、感謝の気持ちを忘れないように、との意味が込められているのです。「飲水思源」という四字熟語がありま