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破果Amazon(アマゾン)老いによる心身の衰えを自覚する65歳の暗殺者、爪角。仕事で傷を負った彼女は、病院でいつもの老医師に診てもらったつもりが、意識が戻ると知らない若い医師に診てもらった事に気付く。その医師に思いもよらぬ感情を抱く爪角だったが、そんな彼女に対し若い同僚のトゥより覚えのない敵意を向けられる。凄腕の殺し屋である爪角は、65歳で現役ながら、物忘れが気になり身体のあちこちにガタがきて、反射神経などへの衰えを自覚するように。「防疫」と呼ばれる会社からの仕事の依頼
嵐にも負けず〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}〈ワニ町〉シリーズ7作目。長年行方不明だったシーリアの夫マックスが突然シンフルに戻ってきます。更にそのタイミングでハリケーン襲来と、文字通り揺れる町にお札(偽)も舞うわで大騒ぎに。そんな中で起きた事件は、CIAの工作員という正体を偽りシンフルに潜伏していたフォーチュンにとって、そしてシリーズにとって転機となるものに。今回はフォーチュンの
特捜部Q―カールの罪状―(ハヤカワ・ミステリ)Amazon(アマゾン)デンマークの警察小説、未解決事件を扱う特捜班〈特捜部Q〉シリーズ9作目。カールは幸せな生活を掴み、アサドの過酷な状況から脱出し、ローセも絶好調、ゴードンも変わらずで、Qのメンバーが揃っていて、なんだかかつての日常が戻っているかのような様子が嬉しかったですね。アサドの慣用句のような諺のようなジョークのようなラクダへの喩え。毒舌も絶好調なローセの辛辣な受け答え。お調子者でヘタレなゴードン。そしてそん
哀惜(ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon(アマゾン)イギリス南西部の町ノース・デヴォンの海岸で他殺体が発見される。被害者はサイモンという男で、かつて交通事故で子供を死なせ心に病を抱えたアルコール依存症の男だった。捜査を率いるマシュー・ヴェン警部は、被害者は夫のジョナサンが運営する複合施設でボランティアをしていたことを知る。物語自体は地味ながら、端正で丁寧、なんとも滋味のある文章。特に派手な展開や描写が無くても、情景や心情がすっと心に入ってきます
木曜殺人クラブ逸れた銃弾(ハヤカワ・ミステリ)Amazon(アマゾン)引退者のための高級施設クーパーズ・チェイス。そこでは毎週木曜に過去の未解決事件について話し合う4人が。4人は人気TV番組に出演していたアシスタントが、あるスクープを追っている最中に崖から車で落ちて死亡したとされる事件の真相を巡って調査に乗り出すのだけれど…。〈木曜殺人クラブ〉シリーズ3作目も絶好調!今回は未解決事件の調査に乗り出したエリザベスが、何者かに脅迫を受けるという事態も並行して描かれてい
翻訳ミステリをすごーく久しぶりに読んだ✨昔はよく読んでいたけど、子どもを産んで以来、寝食を忘れて読んでしまう長いお話は読めなくなってしまった。。読めるかなと思ったけど、読み始めたら案の定夜更かしした、、ザリガニの鳴くところ(ハヤカワ文庫NV)Amazon(アマゾン)ミステリぽくはない気がしたけれと、なかなか面白かったー✨殺人事件も起こるけど、湿地で忌み嫌われながら孤児として暮らす女の子が、過酷な環境の中、愛する人を見つけて、成功して認められていく生き様を描いたお話かな?けっこう都合
昨日、今日とちょっと時間がとれなくて…エアチェックの消化もろくにできなかった(汗)なんで、映画を見てないので、いつもは週の半ばくらいでアップしている、読書ネタ(読書ブログからの転載)を前倒しにして、記事をアップする。今週は、明日以降…各種サブスクなどでも見たい配信作品が始まったりすると思うので、それらを見て、なるべく新鮮なうちに感想を書きたいなとは思っている。っていうか、金曜日からHuluで「十角館の殺人」のドラマ版が始まるじゃん…今は加入してないんだけど、たぶん配信開始日に加入して、見るん
カラス殺人事件(角川文庫)Amazon(アマゾン)再開発を控えるイギリスの片田舎の荘園にて、生物学者のネル・ワード博士は地下トンネルで蝙蝠の調査をしていたが、ちょうどその時間に地主の女性が殺される。警察から容疑者として疑われたネルは、調査資料などから自身の嫌疑を晴らそうとするのだけれど…。殺人事件の容疑者となった主人公である生物学者のネルが、専門分野の知識を活かして無実を証明しようと奮闘する姿を描くコージーミステリーです。ずっと気になっており、なんだかいい感じになりか
THENOTHINGMANByCatherineRyanHoward昨年から気になっていたアイルランドが舞台の殺人鬼サスペンス12歳の時に両親と妹を連続殺人鬼に惨殺された主人公イヴが事件に関する真相を纏めたノンフィクションを出版し、犯人を炙り出そうとする報復サスペンス。まさに本が殺人鬼を狩る!読者は殺人鬼と共にイヴのノンフィクションを読み進めていきます。このユニークな構造が新鮮であり、読めば読むほど緊迫感が高まっていく面白さ。やや呆気なく終わってしまうラストに物足りなさを感じ
サスペンス作家が殺人を邪魔するには(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)『サスペンス作家が人をうまく殺すには』に続く〈フィンレイ・ドノヴァン〉シリーズ二作目。前作『サスペンス作家が人を殺すには』では、殺し屋と間違えられ、殺しの依頼を受ける事になったロマサス作家のフィンレイ。なんだかんだで依頼をこなし(?)、万事収まったかに見えたかと思ったところに、新たに、しかも衝撃的な事が発生してというヒキで終わったので、「つ、続きを~!」と、待ちに待っていました(笑)で、読み始め
2/20より「第12回翻訳ミステリー読者賞」の投票受付が始まりました。受付期間は2/29までです。2023年1月1日~12月31日に刊行された翻訳ミステリー作品が対象です(詳細は下記のサイトより)。海外ものはあまり読んでない、一冊しか読んでいないという方も、是非その一冊に投票して下さいませ【更新】第12回翻訳ミステリー読者賞のご案内今年もまた読者賞の季節がやってまいりました。その年の新刊のなかでいちばんおもしろかった!という一冊に投票いただける翻訳ミステリー読
2003年、本屋での出会いは強烈だった。レシピつきの、ミステリー本との出会いである。『チョコチップ・クッキーは見ていた』ハンナ・スウェンセンのシリーズの一冊目だ。ミステリーに、菓子の作り方が載っているなんて!今でこそ「コージーミステリー」というものは、ひとつのジャンルとなっているが、当時は衝撃的だった。トリプルチョコレート・チーズケーキが噂する(mirabooks)Amazon(アマゾン)驚いたのは、次の2点だ。作る量が多いこと。激烈に甘いこと。
お菓子探偵というより、ハンナ・スウェンセン・シリーズといったほうが、とおりがいいかもしれない。シリーズ順番その2はこちらシリーズ順番その3はこちら1.『チョコチップ・クッキーは見ていた』チョコチップ・クッキーは見ていた(ヴィレッジブックスFフ2-1)Amazon(アマゾン)2.『ストロベリー・ショートケーキが泣いている』ストロベリー・ショートケーキが泣いている(ヴィレッジブックスFフ2-2)Amazon(アマゾン)3.『ブルーベリー・マフィ
シリーズ順番その1はこちらシリーズ順番その2はこちらここからはmirabooks版で、嬉しいことに電子書籍もある。20.『バナナクリームパイが覚えていた』バナナクリーム・パイが覚えていた(mirabooks)Amazon(アマゾン)21.『ラズベリー・デニッシュはざわめく』ラズベリー・デニッシュはざわめく(mirabooks)Amazon(アマゾン)22.『チョコレートクリーム・パイが知っている』チョコレートクリーム・パイが知っている(miraboo
シリーズ順番その1はこちらシリーズ順番その3はこちら11.『シュークリームは覗いている』シュークリームは覗いている(ヴィレッジブックスFフ2-12)Amazon(アマゾン)12.『プラムプディングが慌てている』プラムプディングが慌てている(お菓子探偵12)Amazon(アマゾン)13.『アップルターンオーバーは忘れない』アップルターンオーバーは忘れない(ヴィレッジブックスFフ2-14)Amazon(アマゾン)14.『デビルズフー
渇きの地(HAYAKAWAPOCKETMYSTERYBOOKSNo.1995)Amazon(アマゾン)オーストラリア内陸の田舎町にて、牧師が教会の前で地元住人5人を銃殺、その場で警官に射殺されるというショッキングな事件が起きる。その1年後、記者のマーティンは田舎町の現状を取材に訪れる。そこでマーティンは牧師を擁護するような言葉を地元住民たちから聞くと共に、町外れに住む男から住人たちの言葉を信じるなとの警告を受ける。読み始めてすぐに「あ、これ好きなやつ」との印象を
「子供も読めるでしょうか?」月に一度、親しい友人たちと読者会を開いているのだが、その席で参加者のひとりに訊ねられた。表紙の絵がかわいくて、小学生のお嬢さんにいけるかなと思ったらしい。うーむ。小学生にはまだまだ早いと思うのだ。それよりも、お母さん、あなたご自身はどうですか?アガサ・レーズンとけむたい花嫁英国ちいさな村の謎(コージーブックス)Amazon(アマゾン)シリーズもなんと20巻目である。人気の秘密は何よりもまず主人公アガサの人となりだろう。強
受験生は謎解きに向かない(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)『自由研究には向かない殺人』から始まるピップの〈向かない〉三部作の前日譚。友人宅で、それぞれに与えられた役に扮し、進行表に従い、屋敷で亡くなったとされる人物を殺した犯人を当てるという、マーダー・ミステリ・ゲームに参加したピップ。大学受験を前に自由研究のテーマに悩みゲームに参加する場合では無いと、最初は乗り気では無かったけれど、ゲーム内の設定と自身の役に没頭し、次第にのめり込んで推理する様子が、後にピップが町
第15回翻訳ミステリー大賞の予備投票、締切間近です。第十五回翻訳ミステリー大賞「最後の」予備投票のご案内-翻訳ミステリー大賞シンジケート日頃『翻訳ミステリー大賞』及び事務局に多大なご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。今年も恒例の翻訳ミスhonyakumystery.jp締切は明後日、1月31日です。それにしても翻訳ミステリー大賞は今回で終了という事で寂しい限りですね。この賞が無ければ手に取らなかった作品も多かったので残念です。最後の翻訳ミステリー大賞、感謝
トゥルー・クライム・ストーリー(新潮文庫ノ1-4)Amazon(アマゾン)マンチェスター大学の寮からゾーイという女子学生が失踪して6年。事件について、作家のイヴリンは関係者へのインタビューを重ね本として発表しようと、作家仲間であり先に成功しているミステリー作家ジョセフ・ノックスにその助言をもらいながら執筆していた。しかし、志半ばでイヴリンが亡くなると、ノックスはイヴリンの遺した資料を元に犯罪ノンフィクションとして発表するのだが、新たに明るみになった事実により、新事実
この密やかな森の奥で(二見文庫グ11-1)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}元軍人のクーパーは過去に犯したある罪から逃げ、人里離れた山奥にて娘のフィンチとともに人との接触を避け暮らしてきた。年に一度、親友のジェイクが必要物資を届けてくれていたが、その冬はジェイクの妹マリーが現れ兄の死を知らせる。さらにクーパーとフィンチが森で見かけた少女が行方不明となっていることから保安官に質問を受ける事になり…。これは「誠実」な物語。
誘拐された上院議員の娘の救出に向かった、人質奪還を専門とする民間軍事組織を率いる元海兵隊員のライアン・デッカー。しかし、作戦は自身の仲間やロシアン・マフィアの人身売買の犠牲者と共に、文字通り木端微塵に。FBIに捕われ服役していたデッカーだったが、突然釈放されたかと思うと何者かに命を狙われる事に。そんなデッカーを救うのは、かつて彼に助けられた事があるという女性探偵ハーロウ。彼女の組織とネットワークの力を借りて、失敗に終わったかつての救出劇の背後にあるものを探っていく。デッカーの実直な、
本書はもともと日本では『秘めた情事が終わるとき』のタイトルで文庫で出版されていました。その時に読んだ感想はこちら↓『『秘めた情事が終わるとき』コリーン・フーヴァー』秘めた情事が終わるとき(ザ・ミステリ・コレクション)Amazon(アマゾン)853〜5,950円作家のロ―ウェンは出版社との打ち合わせの場に向かう途中、…ameblo.jp今回、単行本にて改めて出版されたものは、原題にあわせて改題しエピローグが追加された特別版となります。初めて読んだ時にホラーみたい
ここ数日、腹具合が思わしくない。変なものを食べたわけでもないし、偏った食生活をしたわけでもない。理由に心当たりがなくて、頭を巡らせていたら・・・・・・思い当たった。「この本を読むストレスじゃない?」暗闇のサラ〈ウィル・トレント〉シリーズ(ハーパーBOOKS)Amazon(アマゾン)ウィル・トレント・シリーズ11冊目である。正直、誰に勧めていいかわからない。シリーズのファンなら、とうに読んでいるだろう。私が勧めるまでもない。では初めて読む人におすすめか?
今年も昨年読んだものから、好きな作品、印象に残った作品を20作、選んでみました。1位~4位ぐらいは不動ですが、それ以外はその時の気分によって違うので、ランキングがあくまで目安です(笑)。1位はS・A・コスビー『頰に哀しみを刻め』頰に哀しみを刻め(ハーパーBOOKS)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}読み終えた時に今年のベストだと確信した作品。文句無し。コスビーの今後の作品も期待大です。2位はマイ
THEMYSTERYGUESTByNitaProse2024年第一冊目~COZYMYSTERY~昨年11月末にアメリカで刊行されたMOLLYTHEMAID第二弾【単独でも読めます】前作「メイドの秘密とホテルの死体」に続き、今作もリージェンシー・グランド・ホテルが事件の舞台。ティールームで開催されたイベントでミステリーの巨匠がファンに重大な発表をする直前に何者かに殺害されてしまいます。事件の真相を個性溢れるユニークなメイドのモーリーが過去と現在を交互に探っていくの
小説と書いてロマンと読む。人生は小説(集英社文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}ニューヨーク在住のベストセラー作家、フローラ・コンウェイの3歳の娘がいなくなった。誘拐か?それとも・・・・・・?始まりはこうである。あなたのようなすれっからし――ではなく、練達の読書家ならば「はいはい、あれね」と予想するだろう。・混乱状態の後についに現れた人物が、名探偵ぶりを発揮して娘を連れ戻し、「犯人はあなたです!」と指摘する。
野外上映会の殺人:マーダー・ミステリ・ブッククラブ(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉シリーズ3作目。今回は、クリスティの傑作ミステリー『白昼の悪魔』を原作に、ピーター・ユスチノフがエルキュール・ポワロを演じた映画『地中海殺人事件』の野外上映会で起きた殺人事件に、首をつっこむブッククラブの面々が描かれます。そう、まさに文字通り首を「つっこむ」といった感じなんですよね(笑)。
【12月読了本|8冊】12月に読んだ作品はどれも読みやすく一気読み!それなりに楽しめた満足いくひと月でした。中でも一番のお気に入りは「夜明けのすべて」。読んで本当に良かったと心の底から思えた作品です。来年2月公開の映画も気になります!『子どもがいてもいなくても、毎日を懸命に生きるすべての人へ『いるいないみらい』窪美澄著』いるいないみらいByMisumiKubo子ども欲しい?欲しくない?全ての形の家族に贈る5つの物語ウィスコンシン州の図書館から取り寄せた短編集です「1DKと…ameblo
THEGUESTLISTByLucyFoley今年最後の読書前から読まなきゃと思いながらも中々と読めずにいた孤島ミステリー今年最後にしてやっと読めた話題作!これで気持ち良く年を越せますアイルランド沖の孤島で開かれた結婚式で起きた殺人。誰が殺し、誰が殺されたのか?これが最後まで分からないまま進むところが面白く、ラストは一気読み。複数人の視点で現在と過去を交互に語り進まれいくのも海外ミステリーあるあるのスタイルで懐かしく感じました。最近は国内小説を沢山読んでいるので海外ミステリ