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系統用蓄電池のビジネスモデルとEMSの重要性についての考察1.系統用蓄電池のビジネスモデル系統用蓄電池の概要系統用蓄電池は、電力系統に直接接続され、充放電機能を持つ蓄電池です。太陽光発電や風力発電といった変動性の高い再生可能エネルギーの出力調整に活用され、電力系統の安定化に重要な役割を果たしています。市場の成長予測資源エネルギー庁によると、系統用蓄電池の導入容量は2030年までに現在の3〜4倍に増加する見込みです。この成長の背景には、再生可能エネルギーのさらなる導入拡大と、電力系統の
2025年度からの新制度で変わる太陽光発電・蓄電池ビジネスの未来2025年4月から太陽光発電と蓄電池に関する新制度がスタートしました。2040年度エネルギー需給見通しでは、国内の発電電力量の23~29%を太陽光が担うと想定されています。これは現在の導入量の2~3倍に相当し、今後15年ほどで巨大な市場が形成されることを意味します。ここでは、新制度が業界にもたらす変化と、この大きな成長市場における展望について考察します。拡大する太陽光市場と新制度の影響2040年度までに国内発電電力量
【高圧】系統用蓄電池(2MW/8MWh)の販売価格が税別6億円だが、これ、買う人いるのだろうか?海外のファンドは日本市場の系統用蓄電池に興味を持っているものの、高圧の系統用蓄電池(BESS)を6億円でそのまま買うファンドは皆無と思われる。なぜなら転売をもくろんでいるからだ。それと出自のよくわからない業者からの購入はためらわれる。プロジェクトファイナンスが組めない限り融資もままならない。プロファイが組めなければ、着手金を払ってドロンされる可能性がある。この手の取引は2億円くらい溶かせるく
系統用蓄電池ビジネスの現状課題と将来展望(2025年4月時点)2025年4月時点で、日本の系統用蓄電池市場は急速に成長しているものの、世界市場のわずか1%にとどまり、中国(約50%)やアメリカ(約30%)などに大きく水をあけられています。再生可能エネルギーの普及拡大に伴い、系統用蓄電池の重要性は今後さらに高まると予想されますが、現状では数多くの課題が存在します。以下では、それらの課題を詳細に分析し、将来展望を考察します。経済性に関する課題1.高額な初期投資コスト系統用蓄電システムの導入
➽【需給調整市場の制度変更】2026年度から全商品が前日取引へ需給調整市場の全面運開から1年が経過しました。当初、全商品で応札不足が続いていたため、2024年度の夏から募集量の見直しが行われ、結果として三次調整力②は効率的な調達がうまくいき、応札不足はある程度解消しました。ただ、一次~三次①は依然として応札不足が続いています。今後も、応札不足解消に向けた制度変更は続く予定であり、そのうちの最も大きな変更は2026年度から始まる全商品の前日取引化です。現状、三次②を除く商品は、週
➽【2025年度最新版】蓄電池関連の補助金情報まとめ新年度がスタートしました。今回は、蓄電池システムの導入に際して活用可能な補助金の情報をまとめました。ぜひ、参考にしてください。■再生可能エネルギー電源併設型蓄電システム導入支援事業本補助金は、再生可能エネルギー設備へ蓄電池システムを併設する場合に利用できる補助金です。補助金額は設計、設備、工事にかかる費用の1/2~1/3。上限はありません。対象となるのは出力1.5MW、容量5MWh以上の蓄電池システムであり、(Ⅰ)FIP認定型、
系統用蓄電池の早期連系を後押しする新しい暫定措置についてこんにちは!今回は、2025年4月からスタートした「系統用蓄電池の早期連系に向けた暫定措置」について共有したいと思います。系統用蓄電池とは?系統用蓄電池は、電力系統に接続して電気を蓄え、必要なときに放出する設備です。再生可能エネルギーの増加に伴い、発電量が変動する太陽光や風力発電の調整役として、また電力系統の安定化のために重要性が高まっています。現状の課題従来、蓄電池は放電(逆潮流)と充電(順潮流)の両方で系統を利用す
JERACrossとパワーエックスの提携について分かりやすく解説両社の目的と提携の意義JERACrossとパワーエックスが手を組むことになりました。どんな目的があるのか、なぜ大事なのか、説明します。主な目的1.蓄電池の力を共有するパワーエックスという会社が日本中に作っている「系統用蓄電池」(電気をためておく大きな装置)の能力を、二つの会社で一緒に活用します。系統用蓄電池とは、電力網(私たちの家に電気を届ける電線のネットワーク)につながった大型のバッテリーのことです。2.電
九州原子力発電所の定期検査を3月28日~6月30日まで行われるとの事一番抑制が多い月に行われることで良いかとは思いますが、それでも抑制量は400万、500万kwは、抑制されます。原発5基分。。。でけーさてさて、話はそれましたが今年の3月の発電推移をみると昨年とさほど変わらずに推移しております。出力制御の面で系統用蓄電池や半導体工場の供給量で緩和されると昨年の今頃に推測しておりましたがそれを上回る再エネ供給量が多くて。。。トホホ6月中旬まで抑制が続くかと思いますが乗り切り
系統用蓄電池事業者の皆様へ!早期連系に向けた新対策のご案内新制度の概要資源エネルギー庁の次世代電力系統ワーキンググループにて、系統用蓄電池の早期連系に向けた追加的な暫定対策が決定され、2025年4月から実施されます。蓄電池事業者が特定時間帯の充電制限に同意することを条件に、系統増強工事を待たずに連系が可能となる画期的な制度です。なぜこの仕組みが導入されたのか?現在、系統用蓄電池の接続検討申込は急増しており、2024年12月時点で・連系済み:約17万kW・接続契約済み:約80
太陽光発電に代わるエネルギー対策として系統用蓄電所が注目されています。系統用蓄電所は電力が余っているときは蓄電し、電力が不足しているときは放電する設備です。系統用蓄電所によって電力供給の安定化を実現することができます。系統用蓄電所の推進に対して補助金を設定している自治体もあります。農地は系統用蓄電所に転用することができます。原則として系統用蓄電所は建築物に該当しませんので、調整区域でも開発許可は不要です。太陽光発電と比べて狭い敷地に設置が可能です。農
系統用蓄電所の商機も広がっていくと考えられます。そこで、蓄電所事業に乗り出そうとする方向けに、改めて当社のサービス体制や製品の優位性についてお伝えします。■PROCESS01土地選定土地選定は蓄電所事業のコストを左右する最も重要なプロセスと言っても過言ではありません。当社は専門のチームを組成し、下記の全てのポイントを考慮に入れた上で土地の選定を行います。▪土地面積と地目蓄電池や周辺機器を設置するために十分な広さがあるのか。そもそも、長きにわたって蓄電所事業を運営しても法律上問
同時市場をご存じでしょうか。近年、創設に向けて議論が交わされている同時市場について、その必要性と仕組みを解説します。■同時市場の必要性太陽光発電や風力発電など、変動性再生可能エネルギー電源の導入が進むなか、電力市場価格の高騰、調整力不足などの課題が浮かび上がっています。今後、変動性再エネ電源の普及拡大が続けば、調整力の必要量も増加し、需給運用は一層難しくなっていくでしょう。こうした課題を解決するために、同時市場に期待が寄せられています。同時市場とは、電力の供給量(kWh)と調整力(
当方は、発電所を6基所有しその内5基は、九州にございます。抑制で発電量を制御されてまして本当だったらボーナスシーズンなのですがその様にはいかず3月~5月は、借入を返す程度の収入しかありません。系統用蓄電池や半導体工場の稼働など需要が増えると良いのですがそこまで思ったほどの効果は無いです。それよりも再エネの新規の発電所の発電量が多すぎて。みんなで痛み分けみたいな感じです。でわでわ。——————————————–除草作業の依頼は、こちらで問い合わせフォーム月額550
狭い日本で系統用蓄電池の土地探しは難しい。高圧2MW/8MWhだと500平米弱、特別高圧50MW/100MWhだと7000平米の平坦な土地があればよい。ただ、災害王国日本では適した土地は少ない。ハザードマップで土石流、浸水地域はダメ隣に住宅地はダメ。住民の反対運動。無理に設置すると騒音苦情・裁判沙汰を引き起こす。傾斜地はダメ。蓄電池コンテナトレーラーが入れない。アクセス道路が4m未満もダメ。蓄電池コンテナを吊る200tクレーンが入れない。サイトまでのアクセス道の途中に10t重量制限
意外な話だが、系統用蓄電池の接続検討申込は高圧より特別高圧のほうが審査ハードルが低い。その理由として、接続検討申込の担当窓口が高圧と特別高圧で異なることがある。配電線を担当:高圧送電線を担当:特別高圧この違いが接続検討申込の審査に影響する。配電線を担当する高圧担当のほうが重箱の隅をつつくようにうるさい。申請ボリュームが少なく、送配電会社プロパー社員が審査する四国、北陸にその傾向がある。一方、送電線を担当する特別高圧は割とあっさりだ。まぁ、受変電機器は重電8社しか作れないか
【エネルギー革命の最前線】系統用蓄電池ビジネス、その全貌と未来を徹底解説!皆さん、こんにちは!今回は、エネルギー業界で最もホットな話題の一つ、「系統用蓄電池ビジネス」について、その全貌と未来を解説します。系統用蓄電池とは?系統用蓄電池とは、電力系統に接続され、電力の安定供給や需給バランスの調整に貢献する大型の蓄電池システムです。再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、その重要性は飛躍的に高まっています。ビジネスモデルの核心系統用蓄電池ビジネスは、単に電気を貯めて売るだけではあり
福島県いわき市系統用蓄電池開発案件いわき市の内田市長が、防災庁の地方拠点を誘致する意向を改めて表明し、市内の国連の研修機関や、大学の研究所と連携できることなどを強みとして、政府にアピールする考えを示しました。この追い風に乗って弊社も、いわき市で系統用蓄電池を使った防災+災害時の電力の安定化の為の蓄電池を計画してます。規模:52.5MW/170.688MWBESS:LUNA2000-2.0MWH-2H1BOP:LUNA2000-100KTL-NHH1アグリゲーター:フリ
国内最大の蓄電所が稼働!私たちの未来を変える「紀の川蓄電所」とは?みなさん、こんにちは!今日は、日本のエネルギー業界にとって大きな転換点となる「蓄電池」のニュースをご紹介します。2024年12月1日、国内最大級の系統用蓄電所「紀の川蓄電所」が和歌山県紀の川市で稼働を開始しました!このプロジェクトは関西電力とオリックスが共同で開発したもので、日本のエネルギーの未来にとって非常に重要な意味を持っています。「蓄電所ってなに?」「なぜそんなに注目されているの?」気になるポイントを、できる
トーリング契約をご存じ?トーリング契約とは「顧客から燃料を預かり、電気に変換して顧客に返す発電事業の形を指す契約。電力売買契約の一種で、IPP事業者が売電先と締結する」まさに火力発電所がトーリング契約により燃料を得て発電電力の有価物に変えて収益を得るというパターンだ。これを系統用蓄電池に応用するもの。系統用蓄電池は火力発電で使う燃料ではなく、充電電力にすり替わる。なのでトーリング先はバランシンググループを持っている小売電気事業者がターゲットとなる。トーリング契約は規模の小
系統用蓄電池の開発手法として補助金をゲットするかしないかの選択肢がある。SIIの系統用蓄電池・水電解装置導入支援事業や長期脱炭素電源オークション(LTDA)がまさに補助金ありきの事業。それに対し補助金に頼らず完全市場取引で運用するのがフルマーチャントだ。市場取引は①容量市場、②需給調整市場、③卸電力市場の3つがあり、それをフルマーチャント取引して収益を得るビジネスモデル。まさにハイリスク・ハイリターン取引である。一部の業者はフルマーチャントで参入する。ある意味正統な参入方法と思
系統用蓄電池とアグリゲータは一心同体の関係がある。系統用蓄電池の充放電性能がよくてもアグリゲータのアルゴリズムが悪ければキャッシュインが悪くなる。その逆も同じ。系統用蓄電池にとってアグリゲータの選定はキャッシュフローの良しあしにつながるのでとても重要。また、アグリゲータが大容量のバランシンググループを持っていないければ元も子もない。高圧の系統用蓄電池もアグリゲータサービスフィーは月110万円くらいで年1,300万円。確かにFIT売電にはこの費用はゼロだ。これにびっくりして、自前でアグリ
FIT太陽光発電のポスト金儲けビジネスとして、系統用蓄電池がマスコミ記事を賑わしているのは周知のとおりである。しかし、系統用蓄電池の開発・運用個人事業主はやめとけ!と言いたい。なぜならば、系統用蓄電池の最低容量がFIT高圧太陽光の最大容量と同じスケールである。FIT高圧太陽光の2MWをコーポレートファイナンスで複数回せる人はとても少なかったろう。あの山佐は例外として。そもそも、系統用蓄電池は特別高圧FIT太陽光で多用されるプロジェクトファイナンススキームでないとできない商品と思う。
今日は会社の創立記念日です。1970年にこの地で事業を開始した会社も55年となります。日本企業の55年生存率ということで調べてみますと、具体的な統計はあまり多くありませんが、一般的なデータとして知られているのは、企業の生存率が年数が経つにつれて大きく低下するという事実です。一般的な企業生存率のデータ(中小企業庁や帝国データバンクの統計より)創業5年後の生存率:約50%創業10年後の生存率:約30%創業20年後の生存率:約10%創業30年後の生存率:約5%これらのデ
昨日よりは少しは寒さが和らいだようですが、まだまだ大きな実感ではありませんが、少しづつ暖かくなっていくことでしょう。この寒波も含め、この冬はエコキュートの故障や交換が非常に多いです。それはなぜなのか?その対策について解説します。❄️1.配管の凍結原因冬場は外気温が下がり、特に気温が0℃以下になると、エコキュートの給水・給湯配管が凍結しやすくなります。凍結すると水の流れが止まり、ポンプや内部部品に負荷がかかることで故障につながることがあります。✅対策保温材を配管に巻
昨日の雨の影響もあり、今日の朝はくぼみには氷が張ってました。この寒波も今日がピークと言われていますが、果てして・・・。この時期になると「三寒四温」という言葉を耳にすると思いますが、「三寒四温」という言葉は、このように使われます。季節の移り変わりを表すとき冬の終わりから春の初めにかけて、寒い日が数日続いた後に暖かい日が続くといった、気候の変動パターンを指す際に使われます。実際の天候の様子をそのまま表現する場合や、気象の特徴を説明するときに用いられます。物事の進展や変
最近急激に電気代が上がったように感じませんか?自宅の電気代も過去みたことがないような請求でした。いかがでしょうか?まずは節電とはいえ、節電するような大きな電力消費の機器がなく、今のところ八方塞がり。夜間電力も上がってますが、エコキュートなどの昼間のわき上げなど、まずは電力シフトかな?なんとかせねば。
2025/2/19-21に東京ビッグサイトでPVEXPO(SMARTGRIDEXPOetc.)春が開催された。東5、東6ホールではSMARTGRIDEXPOブースで系統用蓄電池関連ソリューションがたくさん出展され大盛況。一方、PVEXPOは辺鄙な南館に押しやられ、凋落感を感じた。今回は系統用蓄電池についてコメントする。系統用蓄電池がポストFIT太陽光発電のように業界が誘導しているように思うが、低圧分譲FITやミドル高圧FIT業者が資金面や運用面で手が出せる投資ではない。
先日脱炭素EXPOが開催されました。話題は系統用蓄電池。ではどんなものなのでしょうか?系統用蓄電池とは、電力系統に接続され、電力の需給バランスを調整するために利用される大型の蓄電池システムのことです。仕組み系統用蓄電池は、電力会社が運用する大規模な蓄電設備であり、以下のような仕組みで電力を貯蔵・放出します。充電:電力需要が少ない時間帯や、再生可能エネルギー発電量が多い時間帯に、余剰電力を蓄電池に充電します。放電:電力需要が多い時間帯や、再生可能エネルギー