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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・一般知識災害対策基本法第2条の2災害対策は、次に掲げる事項を基本理念として行われるものとする。第1号我が国の自然的特性に鑑み、人口、産業その他の社会経済情勢の変化を踏まえ、災害の発生を常に想定するとともに、災害が発生した場合における被害の最小化及びその迅速な回復を図ること。第2号国、地方公共団体及びその他の公共機関の適切な役割分担及び相互の連携協力を確保するとともに、これと併せて、住民一人一人が自ら
こんばんは。今回は第64回直前の最後の問題になります。最後は災害対策の基本理念を規定した災害対策基本法第2条の2についてまとめた文章の(a)~(d)に当てはまる語句の組み合わせを選ぶ形になっています。災害対策の基本理念とは何か、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。23日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・一般知識(a)気象業務法第24条の18第1項気象庁長官は、不正な手段によつて試験を受け、又は受けようとした者に対しては、試験の合格の決定を取り消し、又はその試験を停止することができる。第2項指定試験機関は、前項に規定する気象庁長官の職権を行うことができる。第3項気象庁長官は、前二項の規定による処分を受けた者に対し、情状により、二年以内の期間を定めて試験を受けることができないものとすることがで
こんばんは。今回の一般知識は、気象業務法の第3章の2「気象予報士」の条文にに関連する問題です。気象予報士試験の受験、気象予報士の登録、また気象予報士の抹消に関してどのような規定があるのか、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。17日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)気象庁では台風の番号の付け方として、毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号をつけています。なお、一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。いわゆる、「復活台風」とよばれるもので、最近では2018年(平成30年)の台風12号と台風28号があり、1973年(昭和48年)の台風6号のように2度も再発達した
こんばんは。今回の専門知識は、台風に関する気象情報についての問題です。気象予報士試験で問われる知識の対策だけでなく、一般における台風情報の利活用においても知っておきますと台風の発生時や接近時に役立ちます。では具体的に設問の(a)、(b)、(c)について、実際のところはどうなのか、正誤を検討しながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、内之浦とその周辺の大雨により発生するおそれがある災害名を3つ、またそれぞれの災害に対応する警報・注意報を発表する際の発表基準として使用する指数を解答せよ、という問題です。まず初めに、大雨により発生するおそれがある災害名の3つについて考えてみます。大雨により発生するおそれがある災害は、山地ですと「山崩れ」、「崖崩れ」、「土石流」といった「土砂災害」が考えられます。また平地ですと「低い土地へ
こんばんは。今回で実技試験2の最後の問題となります。最後は、内之浦とその周辺の大雨により発生するおそれがある災害名を3つ、またそれぞれの災害に対応する警報・注意報を発表する際の発表基準として使用する指数を解答せよ、という問題を次回一緒に考えてみたいと思います。この度の大雨による被害に遭われた皆さまに、謹んでお見舞を申し上げます。そして犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。皆さまの安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。第55回試験・実技2・問
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図11(右)を用いて、大隅半島のどのようなところで前6時間降水量が多いか、図12の地形図および図11(左)の風の分布に着目して述べよ、という問題です。まず、図11(右)で大隅半島の大雨の状況を見てみますと、内之浦付近を含む大隅半島の東側において前6時間降水量が多く観測されており、特に内之浦付近では100mm/6h以上の大雨を記録していることがわかります。次に、図12の地形図で、
こんばんは。今回は、図11(右)を用いて、実際に大隅半島のどのようなところで前6時間降水量が多いかを、地形図と図11(左)の風の分布に着目して答えよ、という問題です。前問でほぼ考察したような感じですが、あらためて、大隅半島の実際の地形と解析雨量による前6時間降水量の多いところと風の分布で同じことが言えるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。8日分の考察
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4まず、問題文の後半部分に、「メソモデルがこのように大雨を予想できる主な理由の一つは、水平分解能が細かく、最大降水量に影響する要因を現実により近く表現できることである。」とあります。これにつきまして、少し触れておきたいと思います。これは、全球モデル(GSM)の水平格子間隔は20kmに対し、メソモデル(MSM)の水平格子間隔は5kmで、いずれのモデルも各格子ごとにその平均的な地表面の高さが与えられてい
こんばんは。今回は、図11(右)の「解析雨量による前6時間降水量図」にある内之浦付近の大雨について、図6(下)の全球モデルによる前12時間降水量予想も、図11(左)のメソモデルによる前6時間降水量予想も、大雨が予想されていないとし、ただメソモデルでは、海上20mm以上、陸上で50mm以上の全球モデルでは予想できていない降水の予想はできている、というその最大降水量への影響する要因は何かという問題です。問題文の下の枠内の中から最大降水量への影響が大きい方から順に2つ選ぶ形になっていま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は,内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。(2)③に関連して、第18回試験・一般知識7の問題を採り上げたときに少し触れましたが、大気が対流不安定の状態になるには、下層に高い相当温位の空気が流れ込むことにより下層の湿潤な状態が維持されることが主な条件となります。問題では「大雨を
こんばんは。今回は再び実技2の問題に戻り、内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。前回の一般知識の問題の考察でほぼ触れてしまいましたが…しかし図10からはどういうことが読み取れるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。4日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、引き続き図10(下)より、内之浦上空の地上から650hPaにかけての大気の鉛直構造から見られる大気の安定性の状態が何とよばれていて、またその理由を述べよ、という問題です。十分に学習を積まれておられる方は、問4(2)①の解答の時点で、おわかりになられたかと思います。相当温位の最大は地上付近に近い990hPaで326(327)K、最小は660hPa付近の315Kとなっており、地
こんばんは。今回は、引き続き図10(下)より、内之浦上空の地上から650hPaにかけての大気の鉛直構造から見られる大気の安定性の状態が何とよばれていて、またその理由を述べよ、との問題です。一般知識の「大気の熱力学」を十分に学習された方ならすぐに気づくかと思います。この問題に関係するその大気の熱力学の内容を振り返りながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。(ニイニイゼミの初鳴きを観測しました。)今回は、前回の続きで、東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びているとあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題です。少し内容がつかみにくい感じですが、どういうことなのか紐解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。28
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。まず先に、相当温位の最大値とその高度、およびその高度における湿数から見ていきます。読み方は図10の下にあります通り、相当温位は実線で示し、等値線は細実線1Kごと、太実線3Kご
こんばんは。今回は、引き続き、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。問題の終盤にかかり、試験本番では焦りだすところですが、落ち着いて読み取っていきましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用していま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(1)今回の問題は、前問の①で解答した暖気移流の弱い方の21時における950hPaから700hPaまでの層間の平均温度場について等温線の低温側の方向を8方位で答え、またその判断した理由を答えよ、という問題です。まずこの問題を解くにあたり、一般知識で学習する「温度風」について簡単におさらいしておきたいと思います。ある2つの等圧面があって、高度の高い方にある等圧面をp1、別の高度の低い方にある等
こんばんは。今回の問題は、前問の①で解答した暖気移流の弱い方の21時における950hPaから700hPaまでの層間の平均温度場について等温線の低温側の方向を8方位で答え、またその判断した理由を答えよ、という問題です。前問の考察で少し触れましたが、一般知識で学習する温度風の知識について問われています。この問題を解くにあたる温度風についての内容を振り返りながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(1)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2今回の問題は、図10の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の12時間および24時間の各予想図について、内之浦のすぐ西の東経131°における大気の鉛直構造において、950hPaから700hPaまでの間で温度移流が弱いのは30日9時・30日21時のどちらかという内容です。まず、わかりやすくするため、問題文の内容を基に、950hPaと700hPaを青い線、東経131°を赤い線で引いてみました。
こんばんは。今回の問題は、図10の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の12時間および24時間の各予想図に関する問題です。最初の(1)①では、内之浦のすぐ西の東経131°における大気の鉛直構造について、950hPaから700hPaまでの間で温度移流が弱いのは30日9時・30日21時のいずれかという内容です。一般知識の復習を踏まえながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用し
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問3今回の問題は、前問の解答を受け、実況の内之浦における29日24時からの積算降水量と比較した文章に適当な数値を穴埋めするという内容です。まず、①と②では、30日の何時に前1時間降水量の最大を観測したのか、ということですが、表1では積算降水量で表されていますので、前後の時間の差し引きで前1時間降水量を求めることになります。そこで大まかに差の大きそうな時間にあたりをつけますと、
こんばんは。前回は、前問の(2)において、平島と内之浦における12時間後地上予想図と24時間後地上予想図の前12時間積算降水量を読み取りましたが、今回は内之浦について、表1の実況の観測値と比較した文の空欄を穴埋めする問題です。予想とどれくらいの違いが生じたのか興味深い内容です。次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問3※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問3まず初めに地上予想図の降水域の見方について触れておきたいと思います。この降水域の見方として注意すべきは、予想時刻における降水域、あるいは降水強度を示していない点です。今回の問題の12時間後および24時間後(FXFE502)の地上予想図、その他36時間後および48時間後(FXFE504)の地上予想図では、予想時刻の前12時間における積算降水量を示し、また72時間後(FXFE507)の地上予想図については
こんばんは。今回は、図5(下)と図6(下)の地上気圧・降水量・風の12時間・24時間の予想図を用いて、予想される前12時間降水量に着目し、平島および内之浦のそれぞれの最大値を読み取る、という問題です。ただし書きとして、「最大値は、対象地点が降水量の等値線上にあれば等値線の値とし、それ以外は対象地点を挟む2つの等値線の大きいほうの値とする。」とあります。日頃の問題演習では一度読んだだけで理解できても、試験本番では、焦りもあって何を言っているのか一度では理解しにくいものです。2~3回程度丁
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問3(1)今回は、図9の29日21時を初期時刻とする850hPa相当温位・風3時間予想図を用いて、平島を中心とした半径約100kmに範囲内について、相当温位の分布の特徴と風の分布の特徴の2つに分けて、相当温位は数値に言及しながら、風は風向に言及しながら述べよ、ということで考えてみます。まず、問題文に、「大雨となった平島を中心とした半径約100kmの範囲内」とあります。そこで緯度1°の距離が約111k
こんばんは。今回は、図9の29日21時を初期時刻とする850hPa相当温位・風3時間予想図を用いて、平島を中心とした半径約100kmに範囲内について、相当温位の分布の特徴と風の分布の特徴の2つに分けて、相当温位は値に言及しながら風は風向に言及しながら述べよ、という問題です。このタイプの問題は、毎回どう表現すればいいか悩んでしまいますが、平島に大雨をもたらすのは、相当温位でこんな状況で風がこんな状況だからであることをどう採点者に伝えるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第55