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クリニックのある横浜市緑区医師会主催の医学会で発表しました。現在の当院の肛門疾患の日帰り手術の現状について報告しました。医学の進歩とともに肛門病でもエビデンス、コンセンサスを求められる時代で日々変化しています。現在の肛門疾患の最新の概念、ガイドラインについて、日帰り手術の実際について報告し地域の先生方と議論しました。医学会後は懇親会🍺で楽しくお酒を飲みながら多くの先生方と日頃の診療の悩みや苦労を共有しました。明日からまた全力で頑張ります😊研究会抄録(以下)⬇️近年、肛門疾患の日帰り手術が普
第40回横浜西部コロンクラブで発表しました。コロンとは大腸の事で大腸疾患の勉強会です。今日は大腸カメラの観察時に腸液に浮遊油滴を認めた場合は膵臓や肝疾患を疑う事の重要性を発表しました。大腸カメラの観察は癌やポリープの観察に意識がいきますが腸液や粘膜の性状の観察も大事になります。実際に当院で大腸カメラの観察時に慢性膵炎を発見した症例を発表しました。町田内視鏡クリニックの町田先生の特別講演『クリニックにおける潰瘍性大腸炎の治療』では実臨床の治療の工夫、苦労、経験そして医師としての責任感を町田先生
東北地区の肛門の研究会である第72回東北肛門疾患懇談会で講演をしました。山形県出身の私にとって大事な研究会です。土曜日はクリニックの診療のため医局からのWEB参加でした🤣来年は是非現地仙台に行き東北地区の先生方と懇親をしたいです🍺🍺今日の講演内容はおしりの診察の時に疼痛や苦痛、不安が強い患者さんには麻酔をしてから診察をする工夫でした。肛門周囲膿瘍、肛門狭窄、裂肛、炎症性腸疾患などが適応となり当院のデータを発表し議論しました。とても勉強になり早速明日からの診察に生かしたいと思います。今日の抄録で
第17回内痔核治療法研究会総会で発表しました。この研究会は痔核の注射の治療のALTA治療に特化した研究会で私にとっては痔核治療の学会の甲子園です。今回のテーマはALTA療法後再発時の治療でした。再発した時に再度ALTA療法をするのか?切除するのか?切除する場合は注意点やコツなど全国の施設の発表がありとても勉強になりました。今回は当院のALTA治療の現状を発表しました。2023年は当院では763例の痔核手術を施行しALTA単独治療は131例(17.2%)でした。ALTA療法は切除治療より根治性は
今日便秘の治療について講演をしました。ガイドラインに沿って便秘の定義、原因、治療について解説しました。便秘は80歳以上では有病率は10%、心臓疾患や脳疾患、認知症と密接な関係にあり生存率にも影響します。便秘は器質性便秘(癌や腸閉塞など)と機能性便秘があります。機能性便秘には排便減少型と排泄困難型がありお腹の便秘とお尻の便秘に分類されます。排便減少型の薬の使い方、排泄困難型の治療は骨盤体操、バイオフィードバック療法、電気刺激治療(仙骨神経刺激療法、脛骨神経刺激療法)について解説しました。最後に裏
下部消化管疾患primarycareforumで講演をしました。今日は炎症性腸疾患の勉強会で『IBDを疑う、日常診療で診る肛門病変』のテーマで講演しました。炎症性腸疾患はお腹の病気ですが肛門病変が先行する症例も多く当院のクローン病と診断された症例は75%が肛門が主訴でした(肛門科だからですが高い確率です)。炎症性腸疾患は内科、外科、肛門科の連携が重要です。我々肛門科の役割は大事で内科治療をスムーズに行えるように縁の下の力持ちになる様に頑張ります。また当院で出来る軽症例や寛解維持療法などの内
第7回日本臨床肛門病学会学術集会に参加しました。第7回日本臨床肛門病学会学術集会に参加しました。夕方から横浜新緑総合病院の当直のためWEB参加になりました。今回は低位筋間痔瘻の括約筋温存手術がテーマでした。肛門は後壁はもともと筋肉が薄く術後の便失禁や変形のリスクが少なく、一方前壁は筋肉が厚く括約筋の損傷で機能障害(便失禁)や肛門変形のリスクが高くなるため括約筋温存手術が必要になります。もちろん痔瘻の形態・数・深さにより前壁でも後壁と同じように手術をすることはありますが括約筋温存手術は常に
潰瘍性大腸炎のIBDclinicalconferenceseminarでパネリストとして参加しました。会場のIBD専門の先生方やWEBで視聴してる先生方と議論をしながら多くの考えや経験を聞くことができとても勉強になりました。IBDとは潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患で2015年の統計では潰瘍性大腸炎は22万人でさらに増加傾向にあります。潰瘍性大腸炎の治療は新薬が年々承認され多様化、複雑化し治療指針も毎年改訂されています。当院はIBD専門施設ではありませんので近隣の専門施設と連携
第8回しり研IBDに参加しました。しり研=おしり専門家の研究会、IBD=炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)で定期的に勉強会をしています。今回のテーマはクローン病と肛門病変について議論しました。難病であるクローン病は腸の病気ですが肛門病変も併発し診断基準にもあります。しかしクローン病の診断は難渋したり、若年の発症が多いため診断が見逃されるケースも少なくないです。肛門病変からクローン病と診断される割合が60%との報告もあり我々肛門科は常に炎症性腸疾患の可能性を念頭に置きおしりの診療を行う必
日本大腸肛門病学会学術集会で発表して来ました。この学会は大腸肛門病の全国学会で私が大腸肛門病を専門にしてから毎年参加、発表して来ました。最新の治療や最新機器の展示、また同じ専門分野の仲間が集まるため色々と情報交換ができ刺激、モチベーションになる私にとって大事な学会です。今回はお尻の手術で使用する炭酸ガスレーザーについて報告しました。当院では2022年10月に炭酸ガスレーザー装置を肛門外科手術に導入しました。お尻の手術にレーザーを導入している施設はほとんどありません。様々な肛門外科手術の場面に炭
今日は診療後にクリニック医局から第71回東北地区肛門疾患懇談会にweb参加し発表しました。東北の先生方の会合ですが山形県出身の僕にとっては親近感がある研究会です。今回のテーマは直腸脱でした。直腸脱は現在、ガイドラインがありある程度の治療ストラテジーは示されています。しかし、良性疾患であるが故に曖昧な側面もあり術者の主観的な考えも反映されやすい手術です。当院ではガイドラインに添い①全身麻酔可能な5cm以上の症例は直腸固定術で総合病院へ紹介②5cm以下でも全身麻酔リスクが低い症例は直腸固定術で総
今日、YoungIBDMeetinginYOKOHAMAに参加しましました。IBDは潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患で最近増加している難病です。講演は①昭和大学の遠藤先生の潰瘍性大腸炎の腸管外病変について。潰瘍性大腸炎は大腸だけで無く目や関節など腸管外に出る事があります。今回診断に難渋した胸膜炎で腸管外病変として加療し治癒した症例でした。考えさせられる症例で日常の診療でも幅広い視野で診察が大事と考えさせられました。②兵庫医科大学の新崎教授の『エビデンスから考えるIBD診療の最
便通異常症診療ガイドライン2023慢性便秘症FacultyProgramin神奈川に参加しました😊少人数制の勉強会で2023年7月に発刊された便秘ガイドラインを作成した横浜市立大学の中島淳先生との質疑応答しながらの形式でした。便秘患者の死亡率、認知症率、血栓症率上昇について、哺乳類の排便について、薬の選択、マグネシウム製剤について、胆汁酸についてなど新しい知識を得る事ができました。便秘は単純な病態ですが複雑な背景があり一筋縄にはいきません。便秘に対する知識以外にも患者さんの背景
今日は午前中に横浜旭中央総合病院で診療後に昼に便秘のWEBセミナーをしました。精神科専門病院の常盤台病院の嶋村先生が大学時代の柔道部の後輩で御縁で機会を頂きました。診療後すぐの講演だったので手術着での講演でした💦今回は新しく発刊された便秘ガイドライン2023の解説と精神疾患の患者さんの便秘治療について解説しました。内容は漫然と投与される刺激性下剤の危険性、機能性排便困難型の診断と治療、精神疾患患者さんのグーフィス錠の臨床試験など解説しました。最後は『病みずして患者をみよ』で病気ばかり気にせず患
今日は切らない痔核治療のALTA硬化療法の内痔核治療法研究会でした。全国の痔核の専門家に混じり当院の痔核硬化療法の適応、手技、こだわりを発表して来ました😊当院のイメージカラー緑の勝負ネクタイで💪ALTA治療は切らないで痔が治せる画期的な治療で痔の治療にパラダイムシフトを起こしました。しかし万能な治療ではなく外痔核には適応が無く(ALTA併用療法になります)、また一定の合併症の報告もあります。痔の形態(静脈瘤型か粘膜脱型か?、周囲組織の強さなど)や患者さんの希望や生活歴など総合的に判断となります
NCDはnationalclinicaldatabaseの略で日本の外科手術の向上のため日本外科学会、日本消化器外科学会、日本小児外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会、日本呼吸器外科学会、日本内分泌外科学会、日本乳癌学会、日本甲状腺外科学会の10学会で2011年に設立されました。症例件数1,529,324例で累計では1130万件になります。手術のデータ(個人情報は記載無しです。術式、合併症、予後、術後の経過、出血量、手術時間、癌のステージなど)を登録し現在の
今日、診療後に青葉区医師会の学術講演会でWEB講演をさせて頂きました。『お尻のトラブルを相談されたら〜日時診療に役立つ肛門診療』というテーマでした。普段、肛門診療をしない医師会の先生方にお尻の診療のポイントとガイドラインの説明、当院の手術の実際をお話しさせて頂きました。専門医でなくても日常診療で遭遇する痔核について医師会の先生方の苦手意識を払拭して頂けたらと思い頑張って講演しました。餅は餅屋でですが最低限のお尻診察は医師として必要なスキルと思います。現在の医療は専門性が重視される時代です。
第24回愛宕おしり研究会で講演しました。演題は『当院における痔核手術の適応と術式の決め方』です。当院での痔の手術の特徴でもある形態に合わせた、患者のリクエストを重視した術式選択について講演しました。痔核は良性疾患でなるべく低侵襲に、一方再発しないように根治性を高めないといけない手術です。当院は切除、ジオン注射、分離結紮を形態に分けて選択し炭酸ガスレーザーを導入して創部の負担を軽減させた手術をしています。参加した先生方と議論し合いとても有意義な時間でした。これからも当院の治療を公開し、フィー
今日、診療後に虎穴塾で当院の痔核のレーザー治療の講演をしました。虎穴塾は全国の肛門科が集まり議論し合う貴重な場所です。痔核治療のレーザー治療は賛否両論ありますが当院は肛門外科手術でレーザーのメリットを活かせる場面のみでの適応としなるべく低侵襲にできるように工夫をしています。この研究会は現在の当院の治療、手術、考えを確認する場所です。様々な意見がありとても勉強になり刺激になりました。研究会の後は居酒屋での懇親会🍺🍺これが1番勉強になりお酒を飲みながら手術のコツ、やり方など深い議論ができました😊肛門
第35回横浜西部コロンクラブで特別講演の機会を頂きました。町田先生、田村先生、EAファーマさん貴重な経験を有り難う御います。この会はコロン=大腸で大腸疾患の症例検討会です。『日常診療に必要な肛門疾患の要点』というテーマで講演させて頂きました。痔核治療の歴史、問診の大事さ、視診や直腸診の大事さ、ガイドラインについて、実際のジオン注射や手術についてなど日常の診察で感じたり考えたりしている事について講演しました。痔核治療はまだまだ標準化されず医師により考え方や治療が若干異なり患者サイドからも悩ましい
第6回日本臨床肛門病学会学術集会に参加しました。今日は夕方から横浜新緑総合病院で当直のためクリニックからWEB参加しました。今回のテーマは内外痔核の脱出の手術療法でした。結紮切除、ジオン併用療法、分離結紮、ACLなど全国のハイボリュームセンターの手術の工夫やこだわりがとても勉強になりました。痔核手術は経験学的な側面が大きく手技も流派、施設、医師により様々です。本来医学の治療は標準化、簡便化されるべきでこの様な会は沢山議論ができとても意味のある会です(大昔は痔核治療は閉鎖的で門外不出、秘伝治療で
今日、診療後に第70回東北地区肛門疾患懇談会で発表しました。WEB開催のためクリニックからの発表でした。私自身、東北山形県酒田市出身で東北地区の先生方とご一緒出来てとても嬉しかったです。代表世話人の八子先生貴重な機会を有り難うございました🙇懇親会もしたかったです🍺🍺今回のテーマは『医療経営』についてでいつもとは違うテーマでした。現在の当院の取り組み『ブランディング』を発表しました。当院を多くの皆さんに知って頂き、皆さんに満足して頂けるような医療の提供ができる様にこれからもコツコツ頑張ります💪
今週末はクリニックを休診にし大腸肛門病学会(幕張)で発表し勉強してきました😊2021年に当院で施行した痔核手術について手術法、治療成績を発表し議論しました。痔核手術は地域により、病院により異なり標準化されていません。私は全国の様々な手術の長所を取り入れた手術で簡便で再現性のある、低侵襲で根治性のある手術を目指しています。今後も沢山の先生の手術を見てより良いものにしていきたいと思います。潰瘍性大腸炎手術後の排便機能障害、肛門癌手術、肛門重複症、肝硬変患者の痔核出血に対する血管塞栓術、血友病患
第4回臨床肛門病学会教育セミナーに参加しました(WEB参加)。今日は慢性裂肛、肛門狭窄の手術についてのテーマでした。WEB学会は楽でいいですね🍺岩垂先生の司会は分かりやすく皆さんが聞きたい事をズバズバ突っ込んでくれるので素晴らしい進行でした🙇裂肛(切れ痔)の多くは薬や排便コントロールで改善しますが狭窄やポリープ形成、難治性潰瘍を形成すると手術が必要になります。今回の教育セミナーはその手術の選択や方法についての議論でした。肛門狭窄に対する手術は括約筋切開のLSIS、皮弁形成のSSGが多くの施
横浜西部消化器疾患連携Meetingに参加しました。聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院内視鏡部部長の黒木優一郎先生の講演の座長をさせて頂きました。😊大腸カメラ検診、最新の内視鏡治療、潰瘍性大腸炎とコロナ感染など大変勉強になりました😊黒木先生は大腸疾患の専門家で昭和大学で大変お世話になった先輩です。本来ならMeetingのあと懇親会🍺🍺ですがこのご時世なので無し。残念
第30回横浜西部コロンクラブでAI大腸カメラの発表をしました(横浜開港記念館)コロンクラブとはコロン=大腸で大腸疾患についての勉強会です。http://netconf.eisai.co.jp/wycc/コロナ禍で大変な状況の中設営して頂いたEAphama株式会社、エーザイ株式会社のスタッフ皆様、町田先生有り難うございました🙇とても勉強になりました。私は2021年3月に当院に導入したAI大腸カメラの診療経験を報告しました。現時点でのAIの長所、短所、今後のAIの期待と展望について議論しま
第75回日本大腸肛門病学会で発表しました。web開催で当院の痔核手術の方針について要望演題で発表しました。web開催は夜にゆっくり他の発表が見れるので悪く無いですね😊ただ直接議論出来ず気合が入らない、夜の肛門科の同士達との会合🍺が無く寂しいですね😂学会で仲間に会い励まし合い情報交換が私のモチベーションになってるので。発表内容は(チョットマニアックな内容ですが🙏)以下です⤵︎簡単に要約するとコンセンサスある術式を痔核の形態に合わせて選択するって内容です。痔核手術は昔から地域、流派により固定されて
愛宕おしり研究会が主催する炎症性腸疾患の勉強会に参加しました。愛宕おしり研究会は慈恵医大の下部消化管グループの会でお尻の学問を熱く学ぶ研究会で私も最近仲間に入れて頂きました。順天堂、東海大他、慈恵医大以外の大学の先生方もいらっしゃってとても刺激になる楽しい会です🍺https://shiriken.com/クローン病の肛門手術は羽田先生がHughes分類に準じてP群は保存的、S群はドレナージ、I群は根治術の妥当性の発表でした。なんとなくしていた事がこのように科学的に検証して頂くと自分の治療
第74回日本大腸肛門病学会学術集会で発表してきました(東京)。痔核手術の大きな問題点である術後疼痛に対して当院での工夫を発表しました。痔核の日帰り手術をする当院にとっては大事な課題です。感覚神経の興奮を抑えるKチャンネル阻害剤である塩酸キニーネを創部に注射し疼痛を抑える治療成績を報告しました。鎮痛薬としての塩酸キニーネは大阪の黒川彰夫先生が初めて報告し関西の肛門外科医には周知されている治療法です(関東、東日本では全く使われていません。不思議な治療です)。数年前に黒川先生の手術を見学させて頂いた
第25回大腸肛門機能障害研究会で発表してきました(東京)。この研究会は便秘、便失禁などの排便機能の専門家の研究会です。今回、便失禁に対する手術である仙骨神経刺激療法を局所麻酔で可能であり全身麻酔と比較しても問題無いという旨の発表をしました。局所麻酔の長所、短所はありますが高齢者の患者さんにも安心して気軽に手術を考えて頂けたらと思います^_^。日本には推計500万人強の方々が便失禁で悩んでいると言われています。便失禁治療のゴールは楽しい生活の奪還です。運動、バス旅行、食事会など便失禁でお悩