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死に直面し苦悩するしかなかった、重症患者の命が、移植医療によって救われるどころか、(現在の夫がそうであるように)普通に仕事をこなし、好きなものを、いつでもどこでも、食べたり飲んだりできるようになる。…そんな起死回生の現実があるのに、その道すら示されずに亡くなっていく重症患者の、なんと多いことか…。また仮に、「移植手術を受ければ、元気になれる」という情報を、得ていたとしても、「ドナーになってくれるような家族がいないから」と、移植を諦めてしまっている重症患者の、
今回の手術で、はじめてICUというところに入りました。その前に、まずは手術台について。意外と狭かったのが驚きです。そういえば、シャント作成の手術の時にもそう感じた覚えがあります。でも、シャントの手術でしたからね。狭くても、まぁ、と、思いましたが全身麻酔をかけてする手術も、同じように狭い台なのですね。手術台が狭いことは事前に聞いていて落下を防ぐために、腕などを拘束することが稀にあるという話も聞きましたが実際に拘束されていたのかどうかは麻酔がかかっていたのでわかりません(笑)
でもなあ。こんな移植事情を知っている人なんて、ごくごく少数だろうし、自分の身内に、切羽詰まった重症患者でもいなければ、所詮は、他人事なんだろうなあ。…それはまさに、昔の私たちに、ドンピシャで当てはまった事でしたから、とてもよく分かります。夫が、末期の肝硬変による、腹水まみれ状態で入院していた、2013年秋~2014年春には、肝臓の専門医ですら、『肝移植によって劇的に回復する』という道筋を示す発想が無かったので、肝硬変末期の症状が、次々と出現している夫に対
移植後、15日目の昨日スーパーに買い物に行きたい、と思って出掛けてみた、ヤモリです退院してから、冷凍庫と野菜室にあるもの常備してある缶詰やレトルトなどを使って過ごしてきました。卵、豆腐、納豆、牛乳など食材を目で見て選ばなくても買えるものだけ旦那や娘に頼んでそれでやりくりしてきましたが『やっぱりちゃんと見て買いたい』『食べたいものを作って食べたい』と、思って術後、15日目にしてひとりで車でスーパーへ。ささっ、と買ってささっ、と帰宅。目で見たら食べたいな、と感じたものを幾つか
〈チラシ右面〉どうすればドナーになれるの?マイナンバーカードの表(おもて)面をご覧ください。下部に、「臓器提供意思」という欄があり、そこにあなたご自身の意思を表示するだけで、登録は完了します。直近の内閣府調査では、国民の4割が、臓器提供の意思を持ち、中でも、18歳以上39歳以下の若い世代では、6割近くが、臓器提供の意思があると、回答しています。ですが、実際にドナー登録をしている人は、1割にすぎず、ドナー不足は深刻です。一人でも多くの方々が、ドナー登
何百人、何千人?もの移植患者さんたちを相手にしてきた移植コーディネーターさんのお話入院中には毎日、部屋に来てくれて時には不安を消し去るように背中を押してくれて時には「体力が1番よ!」と叱咤激励(笑)いろんなお話をしてくださいました。バイタリティあるコーディネーターさん彼女からお聞きしたいろんなお話わたしの中でとても大きな力になっていますので今後も忘れないために残しておこうと思います。◎食品表示ばかり見ないせっかく移植したんでしょ?我慢ばかりしていてどうするの?食品表示の
〈チラシ中央面〉臓器移植を受ける、重病患者(レシピエント)の臓器の代わりに、脳死の人(ドナー)から提供された、臓器を移植すると、レシピエントは、驚くほど、健康を取り戻すことができます。命の終わりにおびえたり、苦しい治療に耐えていた、それまでの日々から解放され、移植後は、生き生きとした日常生活が、送れるようになります。健康な人と変わらない仕事が出来たり、家事を難なくこなせるようになるなど、生活が激変する様子は、「夢のような再生」と呼ばれています。このよう
退院の翌々日、術後14日目ひとりで電車に乗って、ヘルプマーク付けて移植後に通うクリニックまで行ってきた、ヤモリです退院後、自宅に戻ったらとてもよく眠れました睡眠不足だったのでしょう。退院翌日は昼間でもソファなどに横になると、ついウトウト。椅子に座っているのも楽ですが、股関節を曲げている状態なので時々、お腹周りが疲れてきます。仰向けになっでお腹を伸ばしたい、と感じたらソファやベッドに移動して伸ばすようにしています。そうすると、眠気が・・(笑)友人に出掛ける時、ヘルプマークは
〈チラシ左面続き〉〔日本の臓器移植率は?〕日本の臓器移植率は、とても低く、移植が普及しているスペインやアメリカの、50分の1程度です。日本では、移植を希望しても、実際に移植手術を受けられる人は、たったの3~4%に過ぎません。中でも、腎臓の移植を希望して待機しているレシピエントは、とても多く、登録してから、実際に移植が実現するまでの待機年数は、15年近くと非常に長いので、多くの腎臓レシピエントが、待機期間中に亡くなられます。日本では、亡くなられたドナーからの
とっても温かい皆さんの声が聴こえてくるようなコメントをたくさんありがとうございましたなんかね、周りをみんなに囲まれてワイワイって感じで、肩をポンポンってしてもらったり笑い声や笑顔に溢れた空間に入ったようなそんな錯覚が起こる感じのコメントがたくさんですっごく力をもらえました読むのが複雑なお気持ちの方も居られたと思います。でも、自分の気持ちをストレートにそして、あとから読み返して今のこの気持ちを忘れないために今、先生や看護師さんに教わったことを忘れないためにそれと、これからの人
今年のクイズは、「ドナークイズ」や「レシピエントクイズ」のような、用語説明クイズよりも、一段と踏み込んだ内容なので、一般の方々には、難しく感じるかなと思いつつ、「いやいや、間違ってもらった方が、かえってチラシを読んでもらえる」と、開き直る余裕が、出て来ました。そんな「臓器移植クイズ」の基になる、新作チラシについてですが、どのような内容なのかを、紹介していきます。あなたの意思で誰かの命が再生します〈チラシ左面〉〔臓器移植ってなに?〕臓器移植とは、病気や
手術後、2週間で退院と、聞いていたので、明日かな?と思っていましたが考えていたよりも1日早かった、ヤモリです入院、20日目術後、12日目・退院日昨夜の点滴、血管痛があり、おかしいと思ったら腫れてきましたすぐに止めて4回目の点滴留置場所探しその晩は採血の上手なベテラン看護師さんがいてくださったのでとてもいいところを見つけて留置してくれました!ありがとうございますその看護師さんのお陰でラスト2回は痛みもなく朝の点滴までやり遂げられました。こういう看護師さんがいると、患者さんは
と、極楽とんぼの加藤さんが以前めちゃイケで相方、山本さんに言ってましたねあの時の加藤さん、笑い半分あったけど、かっこよかったなーと、朝からふと思ったのは今朝の出来事私『今週あと3日も仕事あるのか…』母『もう3日!!でしょ!!』…💧でもなぁ…考えてみれば5年前の今日は、絶賛透析日で、今の時間はクリニックに向かっていた時間今日も明日も仕事に行けることは当たり前なんかじゃないんだなー💦腎臓を提供してくれた母、私と母が病院に監禁されている間、家で一人で待ってくれた父多大なる協力が
そして、一昨年の「ドナークイズ」、昨年の「レシピエントクイズ」の流れで、今年は「臓器移植クイズ」というタイトルで、臓器移植に関するクイズを、作ることにしました。同時に、祭りのパンフレットに載せる、キャッチコピーも決まりました。臓器移植ってなんだろう?クイズに答えて景品をゲットしよう!このキャッチコピーに沿って、チラシを読めば、正解が分かるようなクイズを、作りました。そのクイズが、これです。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村にほん
2025年も残り一カ月半になった、11月中旬。今年は、N祭(エヌさい)と銘打ったイベントに参加して、広報活動を行いました。昨年、一昨年は、NPOフェスティバルに参加して、イベント効果の大きさを痛感していたので、今年も、「とにかくイベントには参加しよう」と、迷いなく申し込みました。・さて今年はどんなチラシにしようかな?・それから今年は、どんなクイズにしようかな?・祭りのパンフレットに載せるキャッチコピーは?そんな準備を、猛暑の中始めて、9月には出
我が家夫婦の話です。10月下旬にダンナが足の手術で入院してしまった結果、12月に予定されていた生体腎移植が延期となってしまいました。『生体腎移植再度延期になってしまいました』以前、12月に生体腎移植の手術を受ける話をしておりました。(ダンナがレピシエント、私がドナー)今週からダンナが入院をして、2人の「血液の相性を合わせる」ため…ameblo.jp足の方がしっかりケリつくまで、生体腎移植の方は無期延期、いつ頃手術出来るようになるのか、全く未定、と言われていましたが。先
朝の採血と、点滴に黄色信号が灯り始めた、ヤモリです入院、18日目術後、10日目元々、血管が細くて若い頃から採血、点滴などは苦労の連続でした。病院に行って色んな検査をするのが苦手なのも毎回、採血で何度も刺し直されるのが嫌だったからというのは、正直あります。20代の頃に手の甲から点滴を入れられそれが漏れてきて凄く痛い思いをしたりまっ青になったりしたのは、本当にトラウマですここのところは、前腕からの採血にも慣れ(諦め)入院中はそこから採ってもらっていましたがそこの血管が硬
12月5日感染症内科肩透かし…となった11月の診察日から1週間後とうとう本番がやってきました(・`д・´)キリッデイサービスがお休みで義母が在宅だったので早めにお昼を準備し食べてもらってる間に自分も食べて出発…と予定していたのですがパラパラとミゾレが降った事で旦那様が一緒に病院に行くと言い出し昼食も途中で食べるに変更(作らなくて良い?)ラッキーそして旦那様の運転で出発途中、サービスエリアで食べ助手席にて寛ぐこと1時間あまり無事に到着旦那的には8ヶ月
~誰もが、糖尿病性腎症や(動脈硬化による)腎硬化症になる、腎リスクの影響を、多少なりとも受ける~だとすれば、誰もが今後、腎不全に陥り、人工透析患者や、腎移植のレシピエントになる可能性がある、ということになります。腎機能が、今のところ正常な人間は、「ドナーになる側の人間」だと、自らを位置付けしやすいものです。実際に、2度ドナーになって、右葉肝臓や右腎臓を夫に提供した私も、これまでのところ、肝・腎機能はずっと正常値だったので、自分はドナー側の人間なのだと、ず
ドレーンがなくなり、お腹に貼ってあったガーゼもなくなり直接お腹を触れるようになりましたそっと撫でて話し掛けてる、ヤモリです元気に働いてくれてありがとね入院、17日目術後、9日目日曜日は『ばけばけ』がないので淋しいです朝6時、起床のアナウンスと共に検温・排尿・体重測定・飲水を終えたら、BSのNHKをつけます。ワールドニュースをかけながら、色々モゾモゾやってるうちに夜勤の看護師さんがいらして検温確認・体重確認・血圧、酸素測定・採血・血糖値測定・尿検査そして、朝のヘルペス治療の
現在、人工透析にまで至る、腎不全患者の原因疾患の第一位は、『糖尿病性腎症』で、4割。第二位は『腎硬化症』で、2割を占めます。第一位の、糖尿病性腎症は、1998年に一位となって以来、比率が増加し続けていましたが、ここ数年は、横ばい状態です。一方で第二位の、腎硬化症は、高血圧による動脈硬化が、原因となって起こるもので、患者の高齢化によって、その割合は、増加しています。加齢によって、高血圧や動脈硬化が進み、放っておいても徐々に、腎機能が低下しやすくなる上
南側に窓がある個室なので、日当たりが良く日中は暑いくらいの部屋ですわたしの寝室も南側に窓が4枚入っているので日当たりが良く冬でも日中は、ぽかぽかここに居ながら、自宅の寝室を思い出している、ヤモリです入院、16日目術後、8日目昨日、血液検査の結果を見ながら手術をしてくれた先生と少し話す時間があったので血液検査の結果、どこにまず着目すべきなのか?と、尋ねてみました。以前、看護師さんからは『クレアチニン』と聞いたことがあったのでそれかな、と思っていたら僕がまず注目する数値は『
毎度ながら…はい。おサボり達人?Kanonですさて早くも12月になりましたね昨年の12月と言えば手術前の検査入院…からの長期カテーテルを埋め込む手術そして透析開始と入院延長『急展開、緊急手術』12月10日午前4時30分眠れないワタクシ睡眠を諦めてシフトチェンジ尿と便潜血の検査開始同室のおば様方を起こさないようにトイレでゴソゴソしっかり滅菌容器に納め…ameblo.jpバタバタしてたなぁー…そしてもうすぐ、移植して1年順調に今日までこられた事関わって下さった皆様
肝移植手術後まもなくの、院内感染でしたから、夫の全身は、沢山のチューブやドレーンでつながれ、それらの挿入された管を抜かないように、両手は、ベッドの柵に、ヒモで固定されていました。声も出せない。手も動かせない。「生」を感じ取ることなど出来ない、究極の苦しみだと思いました。その究極の苦しみに、更なるおまけが付きました。夫は、敗血症によって、「急性腎不全」状態に陥り、急きょ人工透析が必要とのことで、人工透析用のシャントが造られ、透析用の太い針が2本、否
今日は、待ちに待った日尿道カテーテルを抜いてもらえる日です尿管、と書いてきましたが、尿道カテーテルというのが正しいようでした朝から、いえ昨日からそればかり考えている、ヤモリです腎臓近くに繋がってるドレーンは、明日の予定おむつは明日まで使用します朝の点滴入院、15日目術後、7日目昨夜は、久し振りに眠れました痛みも違和感もあるので、1〜2時間毎に何度も目覚めましたが3回ほどは眠れたのでここ数日の間で、1番よく眠れた気がします。眠れるって、凄く大切なこと。心も身体もケアをし
夫は毎日、じっと横たわって、行き場のない苦しさに耐えていましたが、健康な私は、「辛いんだろうなあ」と感じつつも、当事者の、どうしようもない地獄のような苦しみを、共有することは、出来ませんでした。このように、肝硬変末期の夫の苦しみは、想像を絶するほどだと、感じていた私でしたが、これがマックスではありませんでした。その後、もっともっとレベルアップした、『究極の地獄』が、夫を待ち受けていたのです!当時、肝硬変末期で、余命宣告まで受けてしまった夫でしたが、ギリギ
排便があるようになったのは良かったのですがヘルペスの部分が痛くて痛くて今朝は泣きながら排便をした、ヤモリです大袈裟でなくホントにワーワーと声をあげて、涙が流れてくる痛みなんですまさか、トイレで泣く日が来るとは思いませんでした入院、14日目術後、6日目朝食後、5月の外来からからずっと担当してくださってる泌尿器科の先生が病室に来てくださいました。どうやら、免疫抑制剤が効きすぎてるようでそれでヘルペスも発症したんだろう、と。通常の人の分量よりも少なくて良さそうなのでこれから
「アルコール性肝硬変」にしても、「糖尿病由来の腎不全」にしても、病気の程度は深刻で、当事者は生死をかけて、持病と向き合うことになります。それだけでも、もう十分な『生きる苦しみ』を、与えられることになります。夫の場合、与えられた『生きる苦しみ』は、傍らで見ているだけでも、息苦しくなるほど、重いものでした。夫の身体は、もはやコントロール不能状態で、全身が腹水まみれでした。おヘソは、デベソをはるかに通り越して、異様に膨張し、黒い中華饅頭のようになっていました
ここ数日また眠れていません尿管が刺さっているのがいい加減痛くなってきていて座っている時も、また横になっても気になるそして、相変わらず肛門周辺が痛くて痛くて辛い、ヤモリです正直、手術の傷より、そっちの方が何倍も痛いデス入院、13日目術後、5日目今日で看護学生さんの勉強が最後となりました。術前は暇も持て余していたので(笑)話し相手になってくれる可愛い女の子として喜んで受け入れましたが手術後は眠い日もあったり、疲れている日もあったりして部屋に来てもらった時にちょうどタイミング悪く
同じような事情は、肝臓だけではなく腎臓にもあります。現在、腎臓の移植希望者→移植者で、最も多いのは、糖尿病由来の腎不全患者です。糖尿病が悪化することで生じる、3大合併症は、失明・腎不全・足の壊死、だと言われていますが、こうした重篤な症状が、糖尿病由来だと判明すると、「自業自得」的な視線を投げかける医師が多いと、言われています。そうした医師の何気ない視線で、心えぐられる患者も多いことでしょう。「遺伝的に家族が皆、血糖値が高い」という人は散見しますし、「日