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長崎大学の江口晋・曽山明彦医師の論文によると…脳死発生から脳死移植までのプロセスは、全世界ともに、共通しているという。だが、脳死移植を多数施行している、欧米諸国や韓国と、日本とでは、決定的な違いがある。その違いとは、脳死発生(予測)の報告を、KODA(韓国臓器提供機構)や、KONOS(韓国臓器移植管理センター)などの中央機関が、各々の医療機関に、法的に義務付けているかどうか、及び、脳死判定する医師と、臓器移植の諾否を家族に問う医師とを、分けているかど
「精神と肉体は一体である」という、死生観は、日本よりもはるかに、脳死肝移植が多く施行されている、韓国においても、当てはまる。韓国でも、2000年に施行された法律によって、臓器移植は、容認されているが、日本と同様に、脳死は、臓器移植の時にのみ、『ヒトの死』として定義されている。韓国においては、「脳死を人の死とするか」否かについて、日本のように、社会全体を巻き込んだ、論争となったことはない。ただし、キリスト教信者が、人口の3分の1を占める韓国においても、死者
LVA手術のための入院が始まりました。6月3日、この病院の形成外科にかかり、9月3日のオペ日に決まって、まだまだ先だな〜なんて思っていたら、なんだかんだもう明日がオペ日です。右足の約2倍に浮腫みまくった左足。手術したところで足は細くならないけど、蜂窩織炎予防のために手術を行います。生体腎移植をして約6年。免疫抑制剤を飲み続けている私は、より蜂窩織炎にかかりやすいらしいです。だから必要な手術みたいですね。こんな時に両親が体調悪く、本当に入院してもいいのか悩みましたが、兄も同じ市内には
〈肝臓の脳死移植についての韓国と日本の比較〉韓国では、2013年の、人口100万人に対する脳死肝移植数は、世界で37位、人口100万人に対して8人であるが、日本に至っては、2013年で、世界60位、人口100万人に対して1人と、世界最下位に近い。その後の2015年における、脳死肝移植数は、韓国で456例となり、アジア最多であるが、アジア諸国では、生体肝移植が70%~90%を占め、移植の主流であるのが、特徴である。(生体移植の比率は、韓国では約70%日本で
また韓国では、脳死間近の患者の家族に、主治医以外の医療スタッフが、臓器提供について、説明することを義務付けた、法的条項が用意されており、施行されている。(ただし、この義務条項を守らなくても、法的に罰せられることはない)韓国では、2010年に発足した、KODA(韓国臓器提供機構)によって、医療機関や医療スタッフへの、脳死に関する教育が、継続的に行われている。55時間の講義のあと、4か月半の実地トレーニングを、終了すると、脳死ドナー管理のための上級コースが
2010年以前の韓国では、中小病院で発生した、脳死臓器提供者は、脳死判定対象者管理専門機関である、大学病院級の大型病院に、移さなければならず、不便であった。そこで、2010年に、KODA(韓国臓器提供機構)が、発足し、2016年時点では、韓国の臓器提供手続きは、ドナー家族が、臓器提供の意思表示さえすれば、全国どの病院でも、KODA(韓国臓器提供機構)もしくは、脳死判定対象者管理専門機関所属のコーディネーターが、直ちに駆け付けて、脳死判定と臓器提供の手続きを行う
はじめに生体腎移植では、健康な人が自分の腎臓を1つ提供します。移植を受ける人にとって大きな治療機会になる一方、提供する側にとっては、「腎臓が1つになっても将来大丈夫なのか」という心配があります。近年、この長期的なリスクについてより多くのことが分かってきました。腎臓が1つになると、腎機能は下がる腎臓を1つ摘出すると、残った腎臓は代償的に大きくなり、働きを補います。それでも腎機能は提供前よりおよそ25〜40%低下します。以前は、残った腎臓が無理をして働く「過剰濾過」によって、長い年月をかけ
2008年に、世界チャンピオンのボクサーが、競技後、脳死状態となり、臓器提供したことから、停滞していた、脳死への注目度が、再び上昇し、社会的論争を、引き起こした結果、臓器提供申請者数は、著しく増加した。続いて、2009年には、韓国のカトリックを、長年導いていた枢機卿が、死亡時に、角膜を提供したことが、報じられると、再び、臓器提供申請者数は、急増した。韓国では、マスコミやキリスト教信者を中心に、広範囲、かつ継続的に、臓器提供に関する広報活動が、行われて
臓器提供を行う根本の理由は、故人または家族の、利他的な提供意思である。遺族にとっては、たとえ、故人の身体の一部でも、生き残ることが、大きな慰めになると思われている。韓国では、故人を記憶し、栄誉をたたえる、記念公園などを作り、定期的に遺族を招待して、社会的次元で、追慕行事を行っている。このような気遣いの継続により、韓国では、脳死臓器提供が、『栄誉ある選択である』と、社会的に認識されるようになっている。広報にも、力を入れている。移植関連団体や宗教団体が
ただ、「肝臓」に関しては、緊急度により、臓器割り当てされるため、脳死者発生医療機関の患者が、その医療機関にとどまり、肝移植手術を受けるのではなく、他の医療機関に移動する可能性が、高かった。そのため。肝臓の移植においては、このようなインセンティブシステムは、適用されなかった。その2に試みられたのが、経済的インセンティブシステムであった。これは、脳死臓器提供者遺族に、経済的対価を、供与するもので、このシステムは、2006年に導入された。政府は、遺族家族に対して5
大がかりな腎移植先日ここで書いた友人の腎移植の話。前回の記事はこちら↓『友人の腎臓移植』友人と知り合ってもう20年私が再生不良性貧血を発症した時のこと。台湾から日本へ転院することを決めたものの紹介状もなしにどの病院へ行けばよいのかちょっと手…ameblo.jp友人が腎移植を受けて3日後本人もドナーの妹さんも元気で無事にいてくれたことに安心してました。腎臓移植をしたその日に尿が13リットルも出たようで体重が7日間で10kgも減ったと
こうした臓器獲得競争は、2010年に、独立した臓器提供機関である、KODAが設立されたことにより、解消された。(注:KODAKoreanOrganDonationAgency韓国臓器提供機構)韓国では、脳死臓器提供者数が激減した、2003年以降、増加させるために、様々な方策が模索された。その1は、臓器インセンティブシステムであった。脳死ドナーの発生した医療機関で、レシピエントに臓器提供できる優先権を、与えるシステムである。このシステムは、脳死臓
こうした事情を踏まえ、(日本の厚生労働省にあたる)韓国の保健福祉部は、複数臓器の移植を遂行する能力のある病院を、DMHと認定した。(注:DMHDonorManagingHospital臓器提供者管理病院)新たに認定されたDMHの役割は、潜在的な脳死患者の発掘や診断、臓器分配などを行うことである。韓国では、2017年時点で、36の病院が、DMHとして認定され、移植遂行の優先権も、与えられている。同時にもちろん、移植結果の報告は、義務付けられている。だが
日本から遅れること3年、2000年に、脳死を『ヒトの死』と認める、「臓器など移植に関する法律施行令』が、施行されるのと時を同じくして、臓器提供者及び、臓器待機者に対する、全ての情報を、統合管理する、KONOSが発足した。(注:KONOSKoreanNetworkforOrganSharing韓国臓器移植管理センター)法律の施行と、KONOSという、中央組織の発足のもと、臓器分配と待機患者の管理により、脳死臓器移植の透明性は、改善された。ところが、
その結果、「末期肝疾患患者には、肝移植が最良の治療である」という点が、韓国国内で、認知されるようになり、そのことが、臓器提供者数の増加や、脳死肝移植の活性化につながっている。脳死者発生率が低い、韓国や日本のようなアジア国家では、脳死肝移植と生体肝移植は、お互いに、相互補完的な関係にある点では、共通している。…さて、ここからが、興味深い考察になるのですが、韓国では、どのような、脳死肝移植増加対策をとり、どのような効果があったのでしょうか?金守良医師の論
・韓国の肝移植の特徴は、肝移植を行う医療機関の集中度にある。2015年をとってみると、韓国全土での肝移植数は、1398例(うち脳死移植、456例)であったが、100例以上は、4病院あり、アサンメディカルセンター439例ソウル大学病院144例サムスン病院105例延世大学病院103例の実績があり、いずれも、ソウル市内の大学病院であった。とりわけ、アサンメディカルセンターの肝移植数は、アジアではもちろん、世界でも最多の症例数である。韓国では、脳死肝移
私の手元に、『韓国における脳死肝移植の現状』という、2017年の論文があります。著者は、当時神戸朝日病院院長で、肝臓内科の金守良医師(現理事長)で、韓国の移植事情を、詳細に調べつつ、日本の移植事情との違いにも、言及していて、とても勉強になります。この論文で取り上げられているデータは、2015年・2016年までのものなので、今から10年以上も前の資料なのですが、当時の韓国ですら、2026年現在の日本の移植事情よりも、はるかに制度化が進んでいます。何が異なる
いくら「人工透析医療があるから、移植手術の順番が回ってくるまで、待つことが出来る」と言われても、実際には、「移植まで、平均15年もの待機年数に、耐え続けられずに、亡くなってしまう方がほとんど」という、厳しい現実があります。ならば、今一度原点に立ち戻って、他の国々の後塵を拝する日本こそが、他の国々の成長のノウハウを学ぶ必要が、あるのではないでしょうか?そもそも、日本の移植率は、世界の国々の中でも、底辺を這いずる低迷ぶりで有名ですから、どの国からでも、学ぶこ
1945年に敗戦国となった日本の、その後の復興パワーはすさまじく、世界の国々から、ミラクルだと称賛の声が寄せられ、「焼け野原から、一体どうやって、こんなに立派な国ができたのか」と、成長のノウハウを学びに来る人々が、現在に至るまで後を絶たない、と言われています。ジャパンイズナンバーワン、メイドインジャパン、という言い回しが、世界中に根付いているのは、高い技術力や高品質な日本製商品、ばかりではなく、勤勉性や礼儀正しさなどに対する、世界の人々からの、憧れや尊敬が、
2026年9月3日(木)LVA(リンパ管静脈吻合術)を行います。前日入院で、おおよそ1週間くらいの入院だそうです。麻酔科医による全身麻酔で行う為、術前検査や麻酔科医の診察もあります。手術に伴って服用中の薬によっては、その薬の担当医に休薬指示を貰う必要がある為、その担当医の診察も受けなくてはなりません。前回1月に行ったUKA(人工関節部分置換術)の時も不思議に思ったのですが、移植外来(私の場合は泌尿器科なのですが)から処方されているプレドニンが、休薬となると、泌尿器科ではなく循環器内科医
…とまあ、腎臓を病んでいる方々にとっては、先刻ご承知の特殊事情3点を、改めて書き連ねましたが、これらの3大要因が、解消されない限り、腎不全患者は、今後も減ることはないのでは…と思うと、日本の移植医療は、どうして他の国々に、大差をつけられたままなんだろう?日本の移植医療には、何が足りないんだろう?と、今一度見直す必要性を感じてしまいます。私たちが暮らしている、日本という国を考えた時、「一日でも早く逃げ出したいくらいイヤな国」だと思っている日本人は、まず存在しな
《特殊事情その3》腎臓以外の、移植可能な臓器では、その臓器、例えば、心臓が機能しなくなる、心不全や、肝臓が機能しなくなる、肝不全に陥ると、生き続けることができない。当該臓器の機能不全が、死に直結してしまうため、脳死ドナーからの提供を待つ、時間的な余裕が、あまりない。『運よく間に合って、移植手術を受けることが出来るか』Or『移植手術に辿り着けずに、亡くなってしまうか』という、究極の状況下に置かれているというのが、機能不全間近の重病患者の現状である。ところが
腎臓のデリケートさを、具体的に示すと…今や、国民病とも言われている、糖尿病や高血圧などによって、腎不全になる患者が、近年、急増している。あるいは、私の夫がそうであったように、院内感染など、腎臓には直接関係のない要因であるにもかかわらず、真っ先に機能不全に陥る臓器が、腎臓や肺だと言われている。《特殊事情その2》腎臓という臓器は、一度、移植手術を受けても、生涯機能し続けるのは難しい臓器だと、言われている。他の臓器、例えば、心臓や肝臓などは、移植後、
その結果、実際に移植が実現した移植希望者(レシピエント)は、移植希望者全体の3%に過ぎず、ほとんど改善されないままの状態で、推移しています。中でも、移植希望登録者の9割を占める、〈腎臓〉の移植希望者の待機年数は、ほぼ15年と、この10年間、横ばい状態です。なぜ、腎臓の移植希望登録者だけが、突出して多いのかと言えば…腎臓という、ソラマメの形をした、こぶし大の臓器は、他の臓器とは異なる特殊事情を持つ臓器だから、だと言えます。《特殊事情その1》腎臓は、糸
この用語解説でも分かるように、〈脳死後〉に臓器を提供してくれる、ドナーが存在すれば、全ての、移植可能な臓器提供が行われ、健康を取り戻すことのできる重病患者(レシピエント)の数も、それに応じて増えていきます。ところが、脳死後のドナー出現を切望して、日本臓器移植ネットワーク(JOT)に登録している、レシピエント希望者は、何年経っても、減少していません。それどころか、登録者総数は、増加しているのです。2025年3月31日時点で、臓器移植待機者は、心臓813名
臓器移植手術を2度体験した、私たち夫婦や、このブログを読んで下さっている方々にとっては、「臓器移植」という言葉は、身近なものですし、この言葉が、『死に瀕した重病患者を、劇的に回復させることのできる、優れた医療』を意味する言葉なのだということは、容易に理解することが出来ます。ですが、世間一般には、まだまだ普及している言葉ではありません。【臓器移植とは?】病気や事故によって、臓器の機能が低下した人に、他の人の臓器を移植し、健康を回復する医療。移植には〈
1度延期になった移植手術先日ここで書いた友人の腎移植の話。前回の記事はこちら↓『友人の腎臓移植』友人と知り合ってもう20年私が再生不良性貧血を発症した時のこと。台湾から日本へ転院することを決めたものの紹介状もなしにどの病院へ行けばよいのかちょっと手…ameblo.jp妹さんから腎臓を提供してもらい友人の生体腎移植は無事成功しました。元々は5月ぐらいに移植をする予定が妹さんが腎盂腎炎にかかってしまい手術が見送られることに。その後
お米にしても、日本の気候変化に応じて、従来の「冷害に強い品種」に加えて、「暑さに強い品種」「日照り、少雨に強い品種」「台風が来ても倒れない、草丈が短い品種」などが、開発され、かつての、「魚沼産コシヒカリ」一強では、なくなりました。ウナギも、天然稚魚の、圧倒的な不足に呼応した結果、今や、養殖ウナギが、市場を席巻するまでになりましたが、最新のニュースでは、更に一歩進んで、ウナギの完全養殖(卵から成鰻までをすべて養殖で育てる)に成功し、試験販売を実施したとのこと
「ヒトからヒトへ」という、固定観念に、囚われていると、ヒトの臓器を求めて、「臓器売買」や「海外渡航移植」といった、危うい橋を渡ろうとしたり、邪悪な臓器ブローカーの、巧みな誘いに乗せられて、大金も命も、失いかねません。「ブタが、移植用に飼育されるなんて、かわいそう」だとか、「そのブタの臓器を摘出するなんて、残酷だ」という反応も、当然あるかと思います。ですが、よくよく考えてみれば、私たち人間は、ずっと以前から、ブタを家畜として育て、そのブタを、食生活の中で、
2025年3月時点で、心臓移植待機者809人肺移植待機者627人肝臓移植待機者470人腎臓移植待機者1万4721人更に、最新データである、2026年3月の腎臓移植待機者は、1万5183人と、増加しています。このように、多くの患者が、移植を望んで、日本臓器移植ネットワーク(JOT)に登録して、待機していますが、この人たちを救うために必要な、脳死者からの臓器提供は、わずか131名に過ぎず、ヒトからの臓器提供は、圧倒的に、不足しています。このドナ