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「さなむ」と同じさまにのみあるを、本意なしと思す。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「さなむ」と同じさまにのみあるを、訳)「そういうことで…」と同じようにばかりあるのを、本意なしと思す。訳)(源氏は)残念だとお思いになる。【古文】「さなむ」と同じさまにのみあるを、本意なしと思す。【訳】「そういうことで…」と同じようにばかりあるのを、(源氏は)残念だとお思いになる。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇■【さなむ】…そうである
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、現代語にもあるプラスαの幅広古語☆【今回の源氏物語】「ともかくも、ただ今は、聞こえむかたなし。もし、御志あらば、いま四、五年を過ぐしてこそは、ともかくも」とのたまへば、今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【ともかくも】…ともかく■【ただ今】…今すぐ
「ともかくも、ただ今は、聞こえむかたなし。もし、御志あらば、いま四、五年を過ぐしてこそは、ともかくも」とのたまへば、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「ともかくも、ただ今は、聞こえむかたなし。訳)「とにかく、今すぐには、お返事申し上げるような状況でもない。もし、御志あらば、訳)もし、源氏の君にお気持ちがあるならば、いま四、五年を過ぐしてこそは、ともかくも」とのたまへば、訳)もう四、五年を過ごしてから、どのようにでも…」とおっしゃるので
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、プラスαで広く覚えておくべき古語☆【今回の源氏物語】内に僧都入りたまひて、かの聞こえたまひしこと、まねびきこえたまへど、今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【内(うち)】…奥の間。母屋■【に】…場所の格助詞■【僧都(そうづ)】…尼君の兄の高僧■【
内に僧都入りたまひて、かの聞こえたまひしこと、まねびきこえたまへど、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】内に僧都入りたまひて、訳)室内に僧都は入りなさって、かの聞こえたまひしこと、訳)あの申し上げなさった言葉を、まねびきこえたまへど、訳)事実の通りにお伝え申し上げなさるけれど、【古文】内に僧都入りたまひて、かの聞こえたまひしこと、まねびきこえたまへど、【訳】室内に僧都は入りなさって、あの申し上げなさった言葉を、事実の
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、プラスαで広く覚えておくべき古語☆【今回の源氏物語】そのわたりの山がつまで、さるべき物ども賜ひ、御誦経などして出でたまふ。今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【その】…その(指示連体詞)■【わたり】…辺り■【の】…連体修飾格の格助詞■【山がつ】…
そのわたりの山がつまで、さるべき物ども賜ひ、御誦経などして出でたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】そのわたりの山がつまで、訳)その辺りの山仕事の者にまで、さるべき物ども賜ひ、訳)相応の品々をお与えになり、御誦経などして出でたまふ。訳)御誦経物としての布施などをして退出なさる。【古文】そのわたりの山がつまで、さるべき物ども賜ひ、御誦経などして出でたまふ。【訳】その辺りの山仕事の者にまで、相応の品々をお与えになり
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、連語として覚えておきたいイディオム☆【今回の源氏物語】君、聖よりはじめ、読経しつる法師の布施ども、まうけの物ども、さまざまに取りにつかはしたりければ、今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【君】…源氏の君■【聖】…高僧。光源氏の主治医の僧■【~よりは
君、聖よりはじめ、読経しつる法師の布施ども、まうけの物ども、さまざまに取りにつかはしたりければ、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】君、聖よりはじめ、訳)源氏の君は、聖をはじめ、読経しつる法師の布施ども、訳)読経した法師へのお布施類、まうけの物ども、さまざまに取りにつかはしたりければ、訳)用意の品々を、いろいろと(京へ)取りにやっていたので、【古文】君、聖よりはじめ、読経しつる法師の布施ども、まうけの物ども、さまざまに取りにつか
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、常識として知っておくべき国名☆【今回の源氏物語】紺瑠璃の壺どもに、御薬ども入れて、藤、桜などに付けて、所につけたる御贈物ども、ささげたてまつりたまふ。今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【紺瑠璃(こんるり)】…紺色の瑠璃。またその色■【の】…連体修飾
紺瑠璃の壺どもに、御薬ども入れて、藤、桜などに付けて、所につけたる御贈物ども、ささげたてまつりたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】紺瑠璃の壺どもに、御薬ども入れて、訳)紺瑠璃色の壺々にお薬類を入れて、藤、桜などに付けて、訳)藤の花や桜などに付けて、所につけたる御贈物ども、ささげたてまつりたまふ。訳)山寺という場所柄にふさわしいお贈り物類を、捧げ申し上げなさる。【古文】紺瑠璃の壺どもに、御薬ども入れて、藤、桜など
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、常識として知っておくべき国名☆【今回の源氏物語】聖徳太子の百済より得たまへりける金剛子の数珠の、玉の装束したる、やがてその国より入れたる筥の、唐めいたるを、透きたる袋に入れて、五葉の枝に付けて、今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【聖徳太子】…厩戸皇子
聖徳太子の百済より得たまへりける金剛子の数珠の、玉の装束したる、やがてその国より入れたる筥の、唐めいたるを、透きたる袋に入れて、五葉の枝に付けて、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】聖徳太子の百済より得たまへりける金剛子の数珠の、玉の装束したる、訳)聖徳太子が百済から手に入れなさった金剛子の数珠で、宝玉の飾りが施してあるのを、やがてその国より入れたる筥の、唐めいたるを、訳)そのままその国から入れてあった箱で、唐風であったのを、透きたる袋に
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、現代語にもある言葉☆【今回の源氏物語】と、うち泣きて見たてまつる。聖、御まもりに、独鈷たてまつる。見たまひて、僧都、今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【と】…引用の格助詞■【うち泣き】…カ行四段動詞「うち泣く」連用形※【うち泣く】…声をあげて涙
とうち泣きて見たてまつる。聖、御まもりに、独鈷たてまつる。見たまひて、僧都、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】と、うち泣きて見たてまつる。訳)と、声を立てて涙を流して光源氏を拝見する。聖、御まもりに、独鈷たてまつる。訳)聖は、おまもりとして、独鈷という仏具を差し上げる。見たまひて、僧都、訳)ご覧になって、僧都は、【古文】と、うち泣きて見たてまつる。聖、御まもりに、独鈷たてまつる。見たまひて、僧都、【訳】と、声を立
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、現代語にもある言葉☆【今回の源氏物語】聖、御土器賜はりて、「奥山の松のとぼそをまれに開けてまだ見ぬ花の顔を見るかな」今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【聖(ひじり)】…高僧。光源氏の主治医の高僧■【御―】…尊敬の接頭語■【土器(かはらけ)】
聖、御土器賜はりて、「奥山の松のとぼそをまれに開けてまだ見ぬ花の顔を見るかな」ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】聖、御土器賜はりて、訳)聖は、素焼きのお杯を頂戴して、「奥山の松のとぼそをまれに開けて訳)「奥山の松の扉を珍しく開けてまだ見ぬ花の顔を見るかな」訳)まだ見たこともない花のように美しいお顔を見ましたなあ」【古文】聖、御土器賜はりて、「奥山の松のとぼそをまれに開けてまだ見ぬ花の顔を見るかな」【訳】
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、現代語にもある言葉☆【今回の源氏物語】ほほゑみて、「時ありて、一度開くなるは、かたかなるものを」とのたまふ。今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【ほほゑみ】…マ行四段動詞「ほほゑむ」連用形■【て】…単純接続の接続助詞■【時】…時期■【あり】…ラ変
ほほゑみて、「時ありて、一度開くなるは、かたかなるものを」とのたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】ほほゑみて、訳)(光源氏は)ほほ笑んで、「時ありて、一度開くなるは、訳)「時機にあって、一度開くという花は、かたかなるものを」とのたまふ。訳)見るのが難しいというのに」とおっしゃる。【古文】ほほゑみて、「時ありて、一度開くなるは、かたかなるものを」とのたまふ。【訳】(光源氏は)ほほ笑んで、「時機にあって、一度開く
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、イメージで覚える連語☆【今回の源氏物語】とのたまふ御もてなし、声づかひさへ、目もあやなるに、「優曇華の花待ち得たる心地して深山桜に目こそ移らね」と聞こえたまへば、今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【と】…引用の格助詞■【のたまふ】…「言ふ」
とのたまふ御もてなし、声づかひさへ、目もあやなるに、「優曇華の花待ち得たる心地して深山桜に目こそ移らね」と聞こえたまへば、ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】とのたまふ御もてなし、声づかひさへ、目もあやなるに、訳)とおっしゃる光源氏のお振る舞いや、声の様子までも、輝くほど立派であるので、「優曇華の花待ち得たる心地して訳)「三千年に一度咲くという優曇華の花が咲くのを待ち迎えたような心持ちがして深山桜に目こそ移らね」と聞こえたまへば
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、漢字でわかる古文特有語☆【今回の源氏物語】「…今、この花の折過ぐさず参り来む。宮人に行きて語らむ山桜風よりさきに来ても見るべく」今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【今】…今すぐに■【この花の折】…この季節※【この花】…この季節の花※【の
「…今、この花の折過ぐさず参り来む。宮人に行きて語らむ山桜風よりさきに来ても見るべく」ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「…今、この花の折過ぐさず参り来む。訳)「…すぐに、この花の季節が過ぎないうちに改めてお礼にやって参りましょう。宮人に行きて語らむ山桜訳)宮中の人の所に行って語ろう。山桜の美しいことを。風よりさきに来ても見るべく」訳)風よりも先にやって来て見るようにと。」【古文】「…今、この花の折過ぐさ
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、現代の語義でわかる連語☆【今回の源氏物語】「山水に心とまりはべりぬれど、内裏よりもおぼつかながらせたまへるも、かしこければなむ。今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【山水(さんすい)】…山川の風景■【に】…場所の格助詞■【心とまる】…心惹かれる■
「山水に心とまりはべりぬれど、内裏よりもおぼつかながらせたまへるも、かしこければなむ。…」ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「山水に心とまりはべりぬれど、訳)「山川の風景に心がひかれましたけれど、内裏よりもおぼつかながらせたまへるも、訳)宮中からも気がかりにしていらっしゃるのも、かしこければなむ。…」訳)恐れ多いので。…」【古文】「山水に心とまりはべりぬれど、内裏よりもおぼつかながらせたまへるも、かしこければなむ。【
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、現代の語義でわかる連語☆【今回の源氏物語】「今年ばかりの誓ひ深うはべりて、御送りにもえ参りはべるまじきこと。なかなかにも思ひたまへらるべきかな」など聞こえたまひて、大御酒参りたまふ。今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【今年ばかり】…今年いっぱい。今
「今年ばかりの誓ひ深うはべりて、御送りにもえ参りはべるまじきこと。なかなかにも思ひたまへらるべきかな」など聞こえたまひて、大御酒参りたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】「今年ばかりの誓ひ深うはべりて、訳)「今年かぎりの参籠の誓いが深くございまして、御送りにもえ参りはべるまじきこと。訳)お見送りにも参上できそうにありません次第。なかなかにも思ひたまへらるべきかな」訳)かえって残念にもお思い申し上げずにいられないでしょうなあ」
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、現代の語義でわかる連語☆【今回の源氏物語】僧都、世に見えぬさまの御くだもの、何くれと、谷の底まで堀り出で、いとなみきこえたまふ。今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【僧都(そうづ)】…高僧。若紫の大叔父■【世(よ)】…この世■【に】…場所の格助詞
僧都、世に見えぬさまの御くだもの、何くれと、谷の底まで堀り出で、いとなみきこえたまふ。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】僧都、世に見えぬさまの御くだもの、訳)僧都は、この世に見られない様子のおやつの果物や木の実を、何くれと、谷の底まで堀り出で、訳)あれこれと、谷の底までも掘り取ってきて、いとなみきこえたまふ。訳)接待し申し上げなさる。【古文】僧都、世に見えぬさまの御くだもの、何くれと、谷の底まで堀り出で、いとなみきこえた
イラスト訳を初めから読む古文単語には、1.とにかく丸暗記して覚える2.漢字やイメージで覚える3.文脈判断で決めるなどの覚え方があります。今回は、現代の語義でわかる連語☆【今回の源氏物語】御迎への人びと参りて、おこたりたまへる喜び聞こえ、内裏よりも御とぶらひあり。今回のイラスト訳はこちら――――――――――――今回出てきた古文単語――――――――――――■【御―】…尊敬の接頭語■【迎(むか)へ】…お迎え■【の】…連体修飾格の格助詞■【人びと】…(