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このブログに掲載する気象予報士試験問題は、事前に(財)気象業務支援センターにブログへの掲載を確認し、ホームページで公開されている試験問題、または本試験の試験問題を使用しています。問題の答え・解答方法については(財)気象業務支援センターとは全く無関係で私個人の責任により掲載しています。今日は問2(3)(4)(5)を考えていきます。(3)について図8(C)を見ていきます。図1の九州付近の低気圧に対応する前線面の高度を答える問題です。前線面は気温の逆転層の上端で、風向が上層に向か
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2まず、(A)について見ますと、湿数は全層にわたって湿潤で、図6(上)の予想においても湿数3℃以下の湿潤域と700hPaと一致していること、また地上における風向については、図4(下)の等圧線の走向から北から北西と推定され、状態曲線でも地上付近で弱い北から北西の風向となっていることから、秋田と判断されます。したがって、(A)は秋田となります。次に(B)について見ますと、(2)でも考察しましたように、風向が全層
このブログに掲載する気象予報士試験問題は、事前に(財)気象業務支援センターにブログへの掲載を確認し、ホームページで公開されている試験問題、または本試験の試験問題を使用しています。問題の答え・解答方法については(財)気象業務支援センターとは全く無関係で私個人の責任により掲載しています。今日は問2(2)を考えていきます。図8(A),(B),(C)をならべて見ていきます。真ん中の(B)の湿数と風向の鉛直方向の変化が他の2地点と異なる特徴を答える問題です。湿数については(A),(
こんばんは。今回は、問2の(1)〜(4)のこれまでの考察に基づいて、(A)(B)(C)の状態曲線がそれぞれどの地点のものなのか、という問題です。気温減率、湿数、風向からその地点と判断できる決め手は何かを考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいとお見ます。第62回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。5日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2まず初めに、状態曲線(エマグラム)を見ることによって、ある地点上空の空気の湿り気がわかるという特徴について簡単に触れておきたいと思います。この図8では、気温を実線、露点温度を破線で表しています。この両者のの差のことを「湿数」と呼んでいるわけですが、ある高度において、気温と露点温度の線が大きく離れていれば、その高度における空気は乾燥していることを示し、逆に接近していれば湿潤であることを示し
こんばんは。今回は、図8(B)の状態曲線について、湿数および風向の鉛直方向の変化について他の2地点と異なる特徴をそれぞれ述べよ、という問題です。湿数の見方に少し触れながら、どのような違いが見られるのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。30日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、これまで問2(1)の6つの枝問について考えてきたわけですが、このうち枠内のⓓを除く5つについて、この中の解答が、台風が温帯低気圧に変化するときに見られる特徴と見做せるものをすべて選べ、という内容の問題です。一般的に台風が温帯低気圧化するとき、どのような変化が見られるかを踏まえて問題を考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2今回は、図6(上)および図8(上)を用いて700hPa面の乾湿の分布について12時間後からの変化の特徴について述べよ、ということで考えてみます。まず、図6(上)の台風付近に着目しますと、台風の中心付近は湿数3℃以上の乾燥域がほぼ円形に分布しており、その周りを取り囲むように湿数3℃以下の湿潤域が取り囲んでいるという予想になっています。次に、図8(上)に着目して、36時間後ではどうなる予想
こんばんは。今回は、図6(上)および図8(上)を用いて700hPa面の乾湿の分布について12時間後からの変化の特徴について述べよ、という内容の問題です。「12時間後からの変化の特徴」に注意しながら、見比べて考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2(1)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。30日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問1今回は、15日21時を対象時刻とする500hPa気温、700hPa湿数12時間予想図を用いて、15日21時の地上天気図の台風中心から200km以内の、500hPa面の気温分布の特徴、および700hPa面の乾湿の分布の特徴をそれぞれ述べよ、ということで考えてみます。上図は地上の台風中心を図1から写し、半径200kmの円で囲ったものです。半径200kmは、緯度10°を1100kmとし、図上の緯度
こんばんは。今回は、図4の15日21時を対象時刻とする、15日9時の500hPa気温、700hPa湿数の12時間予想図を用いて、図1の初期時刻における台風中心から200km以内の、500hPa面の気温分布の特徴、および700hPa面の乾湿の分布の特徴をそれぞれ述べよ、という内容の問題です。今回の問題も前問同様、特徴について問われている問題であることから、どことどことで対照的な違いが見られるのかという視点で考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2今回は、図12の黒の実線で示されている、東経136.5°の線について、図11の北緯38.4°付近における1000hPaと750hPa相当温位と湿数を読み取り解答せよ、という内容です。まず、図11(上)から、1000hPaおよび750hPaの湿数から見てみます。図の説明にあります通り、湿数は実線で描かれており、3℃ごとの実線、6℃ごとの太実線で描かれています。北緯38.4°を軸に見ますと、1000h
こんばんは。今回は、図12の気象衛星赤外画像の日本海北西部から佐渡の北付近の延びる帯状の雲が図中の黒の太実線と交わる、東経136.5°、北緯38.4°付近の大気の鉛直構造(図11)について①②の問いに答えよ、という内容の問題です。まず今回の①は北緯38.4°の1000hPaおよび750hPaの相当温位、湿数を答えよ、という問題を次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考察
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問1(3)問1(1)⑧⑨の問いにおいて、図1の福岡の実況は、「上・中層雲を主体とする雲に覆われており、下層雲の雲量は8分の1である。」ということでした。この知見から図4を見る以前に、福岡においては下層よりも上・中層の方が雲が多いのに対応して湿数が小さいのではないかと概ね推察されます。実技試験の問題演習をするにあたって、問題を解きながら、行き当たりばったりではなく、これまで積み上げてきた学科試験の知識をベ
こんばんは。今回は、図4の福岡の状態曲線を用いて福岡の上空の雲に対応すると考えられる湿数3℃以下の湿潤層と、停滞前線の転移層との関係を述べよ、という内容の問題です。問1(1)の図1における福岡の実況はどうだったかがヒントになります。次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問1(3)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問2まず、図6(下)で、初期時刻に黄海付近にある地上低気圧の12時間後の中心位置を確認しますと、中心は沿海州の北緯43°東経132°付近に予想されています。これを踏まえて、図8(上)で低気圧の進行方向後面の700hPaの湿数の特徴から見ますと、網掛け域ではない湿数が大きい領域であることから乾燥していることがわかります。一方の700hPaの鉛直流について、図8(下)で低気圧後面を見てみますと
こんばんは。今回は黄海付近の地上低気圧の12時間後の中心付近において、図6(下)と図8を用いて進行方向後面の700hPaの湿数および鉛直流の特徴を述べよ、という内容の問題です。温帯低気圧の構造をしっかり学習できていればすぐに解答できるのではないかと思います。次回、一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。18日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問1まず、問題にある、「(1)⑨の雲」について、問1(1)の回のおさらいしますと、『中国東北区の雲域の低気圧に伴う極側に膨らんだ状態になっている帯状の雲域は、対流圏下層において南側から暖かく湿った空気が流れ込んでそれが上昇していることを示しており、低気圧が今後発達する可能性が高いことを示唆しており、このような雲域の状態のことを「バルジ状」とよんでいます。』ということでした。つまり、(1)⑨の雲とは、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問1今回は、図3の気象衛星赤外画像において、日本の東にある領域Aと東シナ海にある領域Bの雲域について、両者とも灰色に写り輝度温度に大きな差が見られないとし、図4と図5を用いて700hPaの乾湿の状況と700hPaの鉛直流が示す状況、および雲頂高度の700hPa高度の比較を答えよ、という内容の問題です。まずは日本の東の領域Aから見ていきます。(領域A)まず、図4で700hPa湿数を見ますと、領
こんばんは。今回は、図3の気象衛星赤外画像にある破線囲った2つの領域Aと領域Bについて、両者の輝度温度に大きな差がないとした上で、図4と図5で見たときに、両者における700hPaの乾湿の状況と鉛直流が示す状況を解答せよ、という内容の問題です。このような問題では、一見すると同じに見えて、別の資料を見ると大きな違いがある、問い方が多いのですが、今回はどうでしょうか。次回、一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問1問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2(1)今回は、図6(上)の、日本の東で北西から南東に延びる500hPa面の正渦度極大域について、図9でみられるこの付近の500hPaの気温と700hPaの湿数の分布の特徴を述べよ、という内容です。図9(上)の500hPaの気温と700hPaの湿数の予想図についてですが、太実線は500hPaの等温線で3℃ごとに引かれています。また、細実線は700hPaの湿数の等値線で6℃ごとに引かれており、特
こんばんは。今回は、図6(上)の、日本の東で北西から南東に延びる500hPa面の正渦度極大域について、図9でみられるこの付近の500hPaの気温と700hPaの湿数の分布の特徴を述べよ、という内容です。この500hPa面の正渦度極大域が温度・湿数において何とよく対応しているか、また、この付近でさらに特筆される特徴は何かについて次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2(1)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問2今回の問題は、「700hPaの乾燥域が中心に対してどのような位置に分布しているか。」が主題になっていますので、特に着目するところは、12時間後は図6(上)、24時間後は図7(上)の700hPaの湿数になります。まず初めは、この湿数の読み取り方から触れてみたいと思います。大気の熱力学で学習するエマグラムをイメージしながら、わかりやすいところから見てみますと、網掛け域で示された領域は湿数3℃以下、すな
こんばんは。今回は、12時間後および24時間後に予想される地上低気圧の中心から300kmの範囲内において700hPaの乾燥域が中心に対してどのような位置に分布しているかという内容の問題です。この「300kmの範囲内」とはどれくらいの範囲とは、「700hPa乾燥域」とは、またその領域の分布を解答にどう表現するか、について次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は,内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。(2)③に関連して、第18回試験・一般知識7の問題を採り上げたときに少し触れましたが、大気が対流不安定の状態になるには、下層に高い相当温位の空気が流れ込むことにより下層の湿潤な状態が維持されることが主な条件となります。問題では「大雨を
こんばんは。今回は再び実技2の問題に戻り、内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。前回の一般知識の問題の考察でほぼ触れてしまいましたが…しかし図10からはどういうことが読み取れるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。4日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。(ニイニイゼミの初鳴きを観測しました。)今回は、前回の続きで、東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びているとあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題です。少し内容がつかみにくい感じですが、どういうことなのか紐解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。28
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。まず先に、相当温位の最大値とその高度、およびその高度における湿数から見ていきます。読み方は図10の下にあります通り、相当温位は実線で示し、等値線は細実線1Kごと、太実線3Kご
こんばんは。今回は、引き続き、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。問題の終盤にかかり、試験本番では焦りだすところですが、落ち着いて読み取っていきましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用していま