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こんばんは。今回は、12時間後および24時間後に予想される地上低気圧の中心から300kmの範囲内において700hPaの乾燥域が中心に対してどのような位置に分布しているかという内容の問題です。この「300kmの範囲内」とはどれくらいの範囲とは、「700hPa乾燥域」とは、またその領域の分布を解答にどう表現するか、について次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2今回は、図12の黒の実線で示されている、東経136.5°の線について、図11の北緯38.4°付近における1000hPaと750hPa相当温位と湿数を読み取り解答せよ、という内容です。まず、図11(上)から、1000hPaおよび750hPaの湿数から見てみます。図の説明にあります通り、湿数は実線で描かれており、3℃ごとの実線、6℃ごとの太実線で描かれています。北緯38.4°を軸に見ますと、1000h
こんばんは。今回は図8(右下)の地上予想図予想されている四国付近の低気圧について、この低気圧の中心が、850hPa面の相当温位場と、700hPa面の湿数の場のそれぞれにおいて、傾度に言及しながら述べよとの設問です。なかなか解答へ落とし込むときの表現が難しい問題ではありますが、次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)②※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。27日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2まず、(A)について見ますと、湿数は全層にわたって湿潤で、図6(上)の予想においても湿数3℃以下の湿潤域と700hPaと一致していること、また地上における風向については、図4(下)の等圧線の走向から北から北西と推定され、状態曲線でも地上付近で弱い北から北西の風向となっていることから、秋田と判断されます。したがって、(A)は秋田となります。次に(B)について見ますと、(2)でも考察しましたように、風向が全層
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問1(3)問1(1)⑧⑨の問いにおいて、図1の福岡の実況は、「上・中層雲を主体とする雲に覆われており、下層雲の雲量は8分の1である。」ということでした。この知見から図4を見る以前に、福岡においては下層よりも上・中層の方が雲が多いのに対応して湿数が小さいのではないかと概ね推察されます。実技試験の問題演習をするにあたって、問題を解きながら、行き当たりばったりではなく、これまで積み上げてきた学科試験の知識をベ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)【850hPaの相当温位場】図9に図8(左下)で四国付近に予想されている低気圧の中心位置を重ねますとこのようになります。解答では低気圧の中心位置がどういうところにあるのかを述べればよいのですが、この位置の状況をどう説明すればよいのか結構悩みましたがどうだったでしょうか?まず「傾度に言及して」という部分から考えた方がわかりやすそうです。相当温位の傾度については、ほぼ「大き
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問2今回の問題は、「700hPaの乾燥域が中心に対してどのような位置に分布しているか。」が主題になっていますので、特に着目するところは、12時間後は図6(上)、24時間後は図7(上)の700hPaの湿数になります。まず初めは、この湿数の読み取り方から触れてみたいと思います。大気の熱力学で学習するエマグラムをイメージしながら、わかりやすいところから見てみますと、網掛け域で示された領域は湿数3℃以下、すな
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(a)本番の試験で焦っている状況の中ですと、基本的な問題でもうっかり間違えてしまう可能性があります。自信のある問題をある程度解答して少し落ち着いたところで問題をよく読みますと大丈夫だと思います。本文では誤っている箇所が2つあります。数値予報図において保存量とみなすことのできる物理量は鉛直p速度ではなく、渦度で、なおかつ高度は700hPa付近ではなくて500hPa付近です。(例:第48回試験実技2図6500hPa
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1図6(下)の12時間後の地上予想図で福島県から関東地方の内陸部にかけて見られる低圧部について、図7の700hPaにおける鉛直流および湿数の特徴を、関東の南東海上と比較してそれぞれ述べよ、という設問です。実技試験の問題演習に慣れてきますと、この問題文を読んだ時点で、低圧部と関東の南東海上と比較して対照的な特徴が見られるということなのかな、と概ね想像がつくようになってきます。そこで図7(下)の700hPa
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は,内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。(2)③に関連して、第18回試験・一般知識7の問題を採り上げたときに少し触れましたが、大気が対流不安定の状態になるには、下層に高い相当温位の空気が流れ込むことにより下層の湿潤な状態が維持されることが主な条件となります。問題では「大雨を
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2(1)今回は、図6(上)の、日本の東で北西から南東に延びる500hPa面の正渦度極大域について、図9でみられるこの付近の500hPaの気温と700hPaの湿数の分布の特徴を述べよ、という内容です。図9(上)の500hPaの気温と700hPaの湿数の予想図についてですが、太実線は500hPaの等温線で3℃ごとに引かれています。また、細実線は700hPaの湿数の等値線で6℃ごとに引かれており、特
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問2(3)今回はちょっと難しかったですが、まず、前線解析の重要な要素として、図11(右上)のT=24の等相当温位線の暖気側の縁を赤で表わしてみました。次に、図8(右下)の700hPa湿数の24時間予想図で、前線付近の湿数6℃以下の湿潤域を青色で表わしてみました。最後に、図8(左下)より、千島近海の地上の風のシアーが明瞭なところを緑色で表し、また、朝鮮半島の南にある前12時間降水量2mmのあたりで前12時間降水量
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2まず初めに、状態曲線(エマグラム)を見ることによって、ある地点上空の空気の湿り気がわかるという特徴について簡単に触れておきたいと思います。この図8では、気温を実線、露点温度を破線で表しています。この両者のの差のことを「湿数」と呼んでいるわけですが、ある高度において、気温と露点温度の線が大きく離れていれば、その高度における空気は乾燥していることを示し、逆に接近していれば湿潤であることを示し
こんばんは。今回は、図3の気象衛星赤外画像にある破線囲った2つの領域Aと領域Bについて、両者の輝度温度に大きな差がないとした上で、図4と図5で見たときに、両者における700hPaの乾湿の状況と鉛直流が示す状況を解答せよ、という内容の問題です。このような問題では、一見すると同じに見えて、別の資料を見ると大きな違いがある、問い方が多いのですが、今回はどうでしょうか。次回、一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問1問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。まず先に、相当温位の最大値とその高度、およびその高度における湿数から見ていきます。読み方は図10の下にあります通り、相当温位は実線で示し、等値線は細実線1Kごと、太実線3Kご
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問1まず、問題にある、「(1)⑨の雲」について、問1(1)の回のおさらいしますと、『中国東北区の雲域の低気圧に伴う極側に膨らんだ状態になっている帯状の雲域は、対流圏下層において南側から暖かく湿った空気が流れ込んでそれが上昇していることを示しており、低気圧が今後発達する可能性が高いことを示唆しており、このような雲域の状態のことを「バルジ状」とよんでいます。』ということでした。つまり、(1)⑨の雲とは、
こんばんは。(ニイニイゼミの初鳴きを観測しました。)今回は、前回の続きで、東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びているとあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題です。少し内容がつかみにくい感じですが、どういうことなのか紐解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。28
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問1今回は、15日21時を対象時刻とする500hPa気温、700hPa湿数12時間予想図を用いて、15日21時の地上天気図の台風中心から200km以内の、500hPa面の気温分布の特徴、および700hPa面の乾湿の分布の特徴をそれぞれ述べよ、ということで考えてみます。上図は地上の台風中心を図1から写し、半径200kmの円で囲ったものです。半径200kmは、緯度10°を1100kmとし、図上の緯度
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問1今回は、図3の気象衛星赤外画像において、日本の東にある領域Aと東シナ海にある領域Bの雲域について、両者とも灰色に写り輝度温度に大きな差が見られないとし、図4と図5を用いて700hPaの乾湿の状況と700hPaの鉛直流が示す状況、および雲頂高度の700hPa高度の比較を答えよ、という内容の問題です。まずは日本の東の領域Aから見ていきます。(領域A)まず、図4で700hPa湿数を見ますと、領
こんばんは。今回は、問2の(1)〜(4)のこれまでの考察に基づいて、(A)(B)(C)の状態曲線がそれぞれどの地点のものなのか、という問題です。気温減率、湿数、風向からその地点と判断できる決め手は何かを考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいとお見ます。第62回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。5日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図8(B)の状態曲線について、湿数および風向の鉛直方向の変化について他の2地点と異なる特徴をそれぞれ述べよ、という問題です。湿数の見方に少し触れながら、どのような違いが見られるのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。30日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は再び実技2の問題に戻り、内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。前回の一般知識の問題の考察でほぼ触れてしまいましたが…しかし図10からはどういうことが読み取れるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。4日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、引き続き、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。問題の終盤にかかり、試験本番では焦りだすところですが、落ち着いて読み取っていきましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用していま