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こんばんは。今回は、図9の700hPa湿数で示されている湿潤域に着目して、図10の850hPa相当温位・風の予想図の枠で囲った部分の前線解析の問題について、次回、一緒に考えてみたいと思います。第51回試験・実技1・問2解答用紙のダウンロードはこちら→(一財)気象業務支援センターHP「過去の試験問題」※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。19日分の考察編は次回更新する予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(3)①まず、図7(下)でa地点とb地点の気温を読み取ります。a地点で770hPa付近、b地点で760hPa付近で12℃の太実線、またa地点で950hPa付近、b地点で920hPa付近で18℃の太実線の等温線が引かれており、1℃ごとに実線で等温線が引かれています。これを問題文の「0.5℃刻み」の指示に従って読み取りますと、a地点は16.0℃、b地点も16.0℃となります。なお気象業務支援センター解答例ではb地点は16
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2まず、(A)について見ますと、湿数は全層にわたって湿潤で、図6(上)の予想においても湿数3℃以下の湿潤域と700hPaと一致していること、また地上における風向については、図4(下)の等圧線の走向から北から北西と推定され、状態曲線でも地上付近で弱い北から北西の風向となっていることから、秋田と判断されます。したがって、(A)は秋田となります。次に(B)について見ますと、(2)でも考察しましたように、風向が全層
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2今回は、図6(上)および図8(上)を用いて700hPa面の乾湿の分布について12時間後からの変化の特徴について述べよ、ということで考えてみます。まず、図6(上)の台風付近に着目しますと、台風の中心付近は湿数3℃以上の乾燥域がほぼ円形に分布しており、その周りを取り囲むように湿数3℃以下の湿潤域が取り囲んでいるという予想になっています。次に、図8(上)に着目して、36時間後ではどうなる予想
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・実技1・問2図9の該当する枠内の湿潤域を図10に重ねてみました。温暖前線の解析につきましては、朝鮮半島南部から東に延びて、関東地方北部へ達する湿潤域と、等相当温位集中帯とがほぼ対応していますので、その南縁の333K~336K付近に温暖前線を描くことができます。寒冷前線につきましては、温暖前線に対応する湿潤域ほど帯状に延びていないものの、等相当温位集中帯に対応していることに、着目して、南縁の342K
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。まず先に、相当温位の最大値とその高度、およびその高度における湿数から見ていきます。読み方は図10の下にあります通り、相当温位は実線で示し、等値線は細実線1Kごと、太実線3Kご
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問1今回は、図3の気象衛星赤外画像において、日本の東にある領域Aと東シナ海にある領域Bの雲域について、両者とも灰色に写り輝度温度に大きな差が見られないとし、図4と図5を用いて700hPaの乾湿の状況と700hPaの鉛直流が示す状況、および雲頂高度の700hPa高度の比較を答えよ、という内容の問題です。まずは日本の東の領域Aから見ていきます。(領域A)まず、図4で700hPa湿数を見ますと、領
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2(1)今回は、図6(上)の、日本の東で北西から南東に延びる500hPa面の正渦度極大域について、図9でみられるこの付近の500hPaの気温と700hPaの湿数の分布の特徴を述べよ、という内容です。図9(上)の500hPaの気温と700hPaの湿数の予想図についてですが、太実線は500hPaの等温線で3℃ごとに引かれています。また、細実線は700hPaの湿数の等値線で6℃ごとに引かれており、特
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2まず、①②に関連する表のいちばん上の項目、「500hPa渦度極大点の地上中心からみた方角」から見ていきたいと思います。図8(上)の25日21時および図8(下)の26日21時に予想されている台風の中心位置をトレーシングペーパーで写し(赤色の×印)、図9に重ねますと、上図のようになります。この結果、25日21時では500hPa面の中心付近にある渦度極大点284×10-6/sにほぼ同位置とみることができます
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問2まず、図6(下)で、初期時刻に黄海付近にある地上低気圧の12時間後の中心位置を確認しますと、中心は沿海州の北緯43°東経132°付近に予想されています。これを踏まえて、図8(上)で低気圧の進行方向後面の700hPaの湿数の特徴から見ますと、網掛け域ではない湿数が大きい領域であることから乾燥していることがわかります。一方の700hPaの鉛直流について、図8(下)で低気圧後面を見てみますと
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2まず初めに、状態曲線(エマグラム)を見ることによって、ある地点上空の空気の湿り気がわかるという特徴について簡単に触れておきたいと思います。この図8では、気温を実線、露点温度を破線で表しています。この両者のの差のことを「湿数」と呼んでいるわけですが、ある高度において、気温と露点温度の線が大きく離れていれば、その高度における空気は乾燥していることを示し、逆に接近していれば湿潤であることを示し
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1図6(下)の12時間後の地上予想図で福島県から関東地方の内陸部にかけて見られる低圧部について、図7の700hPaにおける鉛直流および湿数の特徴を、関東の南東海上と比較してそれぞれ述べよ、という設問です。実技試験の問題演習に慣れてきますと、この問題文を読んだ時点で、低圧部と関東の南東海上と比較して対照的な特徴が見られるということなのかな、と概ね想像がつくようになってきます。そこで図7(下)の700hPa
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は,内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。(2)③に関連して、第18回試験・一般知識7の問題を採り上げたときに少し触れましたが、大気が対流不安定の状態になるには、下層に高い相当温位の空気が流れ込むことにより下層の湿潤な状態が維持されることが主な条件となります。問題では「大雨を
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2今回は、図12の黒の実線で示されている、東経136.5°の線について、図11の北緯38.4°付近における1000hPaと750hPa相当温位と湿数を読み取り解答せよ、という内容です。まず、図11(上)から、1000hPaおよび750hPaの湿数から見てみます。図の説明にあります通り、湿数は実線で描かれており、3℃ごとの実線、6℃ごとの太実線で描かれています。北緯38.4°を軸に見ますと、1000h
こんばんは。今回は、図4の気温と露点温度の鉛直プロファイルから、①は(ア)~(ウ)の各々の湿潤層の下端と上端の高度を読み取る問題、そして②はそれらの3つの鉛直プロファイルが図1の地点X、Y、Zのどれに当てはまるか、という問題について次回一緒に考えてみたいと思います。問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。考察編は次回更新予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問1まず、問題にある、「(1)⑨の雲」について、問1(1)の回のおさらいしますと、『中国東北区の雲域の低気圧に伴う極側に膨らんだ状態になっている帯状の雲域は、対流圏下層において南側から暖かく湿った空気が流れ込んでそれが上昇していることを示しており、低気圧が今後発達する可能性が高いことを示唆しており、このような雲域の状態のことを「バルジ状」とよんでいます。』ということでした。つまり、(1)⑨の雲とは、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問2(3)今回はちょっと難しかったですが、まず、前線解析の重要な要素として、図11(右上)のT=24の等相当温位線の暖気側の縁を赤で表わしてみました。次に、図8(右下)の700hPa湿数の24時間予想図で、前線付近の湿数6℃以下の湿潤域を青色で表わしてみました。最後に、図8(左下)より、千島近海の地上の風のシアーが明瞭なところを緑色で表し、また、朝鮮半島の南にある前12時間降水量2mmのあたりで前12時間降水量
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問1(3)問1(1)⑧⑨の問いにおいて、図1の福岡の実況は、「上・中層雲を主体とする雲に覆われており、下層雲の雲量は8分の1である。」ということでした。この知見から図4を見る以前に、福岡においては下層よりも上・中層の方が雲が多いのに対応して湿数が小さいのではないかと概ね推察されます。実技試験の問題演習をするにあたって、問題を解きながら、行き当たりばったりではなく、これまで積み上げてきた学科試験の知識をベ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2今回は、問2(1)で穴埋めして完成させた表を踏まえてこの台風の初期時刻の24日21時~48時間後の26日21時にかけての構造変化について述べた文を穴埋めしていく問題です。では穴埋めに係るところを読み下していきながら考えてみます。(第1段落)「この台風は、24日21時には、気象衛星画像で中心に(ⓐ)があり、」とあります。初期時刻の24日21時において台風の勢力はどうなのかにつきましては、問1(1)の気
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問1今回は、15日21時を対象時刻とする500hPa気温、700hPa湿数12時間予想図を用いて、15日21時の地上天気図の台風中心から200km以内の、500hPa面の気温分布の特徴、および700hPa面の乾湿の分布の特徴をそれぞれ述べよ、ということで考えてみます。上図は地上の台風中心を図1から写し、半径200kmの円で囲ったものです。半径200kmは、緯度10°を1100kmとし、図上の緯度
こんばんは。今回は、図8(B)の状態曲線について、湿数および風向の鉛直方向の変化について他の2地点と異なる特徴をそれぞれ述べよ、という問題です。湿数の見方に少し触れながら、どのような違いが見られるのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。30日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、24日21時を初期時刻とする24時間後・48時間後の各予想図を用いて、初期時刻に九州に接近中の台風について、その構造に係わる諸元の推移をまとめた表の空欄に穴埋めしていく問題です。なお、掲載する資料は全部載せると長くなりすぎますので、解答するのに必要な最低限の資料だけにしています。最後の☆の欄はどのように文章を考えて埋めればいいのかも含めて次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・実技2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承
こんばんは。今回は、問2の(1)〜(4)のこれまでの考察に基づいて、(A)(B)(C)の状態曲線がそれぞれどの地点のものなのか、という問題です。気温減率、湿数、風向からその地点と判断できる決め手は何かを考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいとお見ます。第62回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。5日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は再び実技2の問題に戻り、内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。前回の一般知識の問題の考察でほぼ触れてしまいましたが…しかし図10からはどういうことが読み取れるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。4日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問2a、bまず、「12時間後には、湿数」とありますので、図6(上)9日21時の700hPaの予想と図9(上)9日21時の地上の予想と対比させながら見てみます。図9(上)9日21時の地上の予想では、関東地方及びその周辺の降水域の特徴として、関東地方から南へ帯状に延びています。これと対応させて図5(上)9日21時の700hPaの予想を見ますと、湿数が6℃以下の帯状の領域にほぼ対応していることがわかり
こんばんは。今回は、図6(上)の、日本の東で北西から南東に延びる500hPa面の正渦度極大域について、図9でみられるこの付近の500hPaの気温と700hPaの湿数の分布の特徴を述べよ、という内容です。この500hPa面の正渦度極大域が温度・湿数において何とよく対応しているか、また、この付近でさらに特筆される特徴は何かについて次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2(1)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。(ニイニイゼミの初鳴きを観測しました。)今回は、前回の続きで、東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びているとあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題です。少し内容がつかみにくい感じですが、どういうことなのか紐解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。28
こんばんは。今回は、図12の気象衛星赤外画像の日本海北西部から佐渡の北付近の延びる帯状の雲が図中の黒の太実線と交わる、東経136.5°、北緯38.4°付近の大気の鉛直構造(図11)について①②の問いに答えよ、という内容の問題です。まず今回の①は北緯38.4°の1000hPaおよび750hPaの相当温位、湿数を答えよ、という問題を次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考察
こんばんは。今回は前問の問2(1)において空欄を穴埋めして各諸元についての一覧表を完成させたことを踏まえて、この結果からわかる台風の構造変化についてまとめた文の空欄を穴埋めしていくという問題です。台風が構造変化することによって最終的に何になり、このことを何というのかについて少し補足しながら次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。5日分の考察編は次回更新の予定です