本書は動物行動学者ローレンツ教授との対話が中心で動物も人間も飼われると人間はバカになると結論する。出世や成功は「能力の高さ」だけで決まるわけではなく、また高度な専門知識や賢明さが必ずしも出世に結びつくとは限らず、政治的力、人間関係、適応力といった非技術的要素が出世を左右するケースがある、と言う。現代社会・企業組織における「評価基準の偏り」や「見えにくい力学」による影響が大きく、特に日本組織では「上司との人間関係」で左右されることのほうが大きいのではないかとさえ思う。組織で見かけるのは能力はないが