三島由紀夫(1925-1970)の政治思想は、戦後日本文学界・思想界で最も極端で議論を呼ぶもののひとつです。彼は世界的に著名な小説家(『金閣寺』『仮面の告白』『豊饒の海』など)でありながら、晩年は極端な右翼ナショナリズム・天皇中心主義・武士道復興を掲げ、1970年の市ヶ谷事件(自衛隊東部方面総監監禁・割腹自決)で生涯を終えました。政治思想の核心三島の思想は一言でいうと、「戦後日本の精神的頽廃に対する絶望」と「日本固有の美・伝統・天皇の神聖性を回復せよ」という激しい復古的衝動に集約されます。主なポ